米坂線の9600

坂町


坂町

坂町は、羽越本線から米坂線が分岐し、機関区もある交通の要衝だった。9600のほかに、D51の配置もあり、復活したD51498もここで働いていた。
米坂線での撮影には、どうしても始発の米沢行き124列車に乗る必要があった。124列車に乗らないと、撮影できる列車本数が減ってしまう。そのためには、新潟駅で、5:02発の白新線の始発に乗り、新発田駅で羽越線の青森 行き833列車(D51が引いていた)に乗り換える必要があった。新潟駅までの交通手段がないので撮影の日には、自宅を3 時半に出て、新潟駅まで約2時間を歩かなければならなかった。
もっとも、坂町駅付近で撮る場合は、それほど早く行く必要がないので、最寄りの越後線関屋駅から新潟行きに乗っても十分だった。坂町付近であれば、同時に羽越本線の撮影もできるので効率つはよいのだが、米坂線らしい写真を撮るには難があった。また、1971年後半からは電化工事のビームにより景色が一変した。ホーム跨線橋もこの時期に更新された。

 


坂町124レ79607

坂町駅で発車を待つ米坂線124列車.。ここからは見えないが、後部にはもう一両の9600がついている。     

1972.2   坂町駅     Photo by   K.Watanabe.

 

米坂線の坂町からの始発、米沢行き124列車は、後部に越後下関発坂町行き1123列車になる回送分の編成を併結していた。これも冬は9600が索引していたので、坂町−越後下関間は、長大な旅客列車を後補機付きで走るという絶好の被写体だったが、残念ながらこれに乗っているので撮影はできなかった。
年に数回、団体用増結で前が重連になり、10両近い大編成の後補機付き3重連になることもあった。

 

坂町49681

坂町駅へ向かう49681の引く貨物列車

1972.2   坂町   Photo by K.Watanabe.

 

坂町49649
坂町駅を発車する49649の引く貨物列車
羽越本線と併走する区間は、すでに電化工事が始まっている。 
1971   坂町    Photo by K.Watanabe.

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