米坂線の9600

 

美しい旧字体の49681の形式入りプレート

 

米坂線は、山形県米沢市と新潟県荒川町を結ぶ、米沢−坂町間90.7qの鉄道です。大正時代に米沢、坂町双方から建設をはじめ、昭和11年に小国−越後金丸間の開業により、全線が開通しました。以来、新潟と山形、仙台を結ぶ最短、最速ルートとして多くの人々に利用されてきました。現在でこそ、国道113号線が整備され、沿線の米坂線への依存度は低くなっていますが、当館に展示されている写真の撮影当時は、国道は道幅狭く、冬季閉鎖の箇所も多いため、旅客貨物とも米坂線の役割は非常に重要なものでした。
米坂線は、1972年3月まで、9600という大正生まれの蒸気機関車が主役を務めていました。坂町と米沢に機関区があり、それぞれに9600が配置されていました。当時はまだ、多数の9600が各地に残っていましたが、定期で旅客列車を引くところはほとんどなく、鉄道ファンの間では、全国的に有名なところでした。
当館では、1970年12月から、無煙化された1972年3月までの間に撮影された写真を展示しています。短い期間ではありますが、健脚を武器に精力的に撮影回数をかさねました。駅間を歩き通すことも少なくありませんでした。9600の煙とともに、よい思い出になっています。

米坂線 1 訪れた沿線を紹介します。坂町。
米坂線 2 訪れた沿線を紹介します。越後大島、越後下関、越後片貝。
米坂線 3 訪れた沿線を紹介します。小国、伊佐領、羽前沼沢、手ノ子。
宇津峠 米坂線でもっとも有名な撮影地の一つである、宇津峠で力闘する9600です。
坂町機関区の9600 無煙化までがんばった、坂町のカマです。
米沢機関区の9600 無煙化までがんばった、米沢のカマです。

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