市営住宅
1976 頃 新潟市水道町 Photo by Keiichirou Watanabe.
新潟市の中心部から日本海に向かった砂丘地の高台は、高級住宅地になっている。この中心を通る金衛町線に沿って、洋風の木造家屋が点在する。これらの家屋は、1925年(大正14年)に建てられた新潟市営住宅の生き残りで、日本の初期公営住宅を今に伝える珍しい建築物である。 |
新潟市営住宅は、広さの異なる4種合計201戸が建築されたが、家賃は当時の水準からみて相当高く、市民からも「高すぎる」という声が多かったようだ。 この市営住宅も昭和恐慌下で空き家が累増して市財政の負担となり、一般に売却されてしまった。 |
私が中学生くらいまでは、この形の家がまだ数多くみられたような気がするが、その後立て直されたものが多く、今ではほとんどみることができない。 |