忘れられた踏切    −小さな踏切のお話−

 

ひるねををしているトロッコ
放置されたトロッコ

 

 
蔦の絡まる警報機

あくびをしている警報機

 

 

ぼんやりしている線路
藪に消える線路

 

 
踏切と警報機

忘れられた踏切

 

 

 


 

1980年(昭和55年)、車を買った友人と赤谷へ遊びに行きました。加治川ダムにいってみようということになり、日鉱専用軌道に沿った道路を走っていきました。しばらく行くと、前方に道路を横切る何かがありました。車を止めてみると、それは小さな踏切でした。
加治川ダム方向から走ってきた軌道が、突然分岐して車道を横切り、川に向かってのびているのです。道路を渡るとすぐ、線路は二手に分かれ、左の線路は50メートルほどまっすぐすすみ、藪の中に消えていました。そこには1両のトロッコがひっくり返ったまま放置されていました。右の線路は何やら荷の積み卸しにつかったような鉄の構造物の上を通り、その少し先でとぎれていました。
ここでいったい何をしていたのでしょうか?Nゲージで遊んでいるときに、「線路が余ったからこの辺に付け足してしまおう」、そんな感じで作ったような不思議なところでした。
突然、ガラガラと音がするので振り返ると、本線をトロッコ列車が通り過ぎていきました。でも、この踏切は、すでに忘れ去られていたようです。

 


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