まるこの気まぐれ日記

2000.3.2〜3.15


2月8日(火)
 火曜日。アミーゴ伊藤は三重県桑名郡から中継をしていた。今日は私の今までの人生の中で、私とアミーゴ伊藤の距離が最も短かった日かもしれない♪ この寒い中、いつもの胸をはだけた衣装でご苦労さまです。でも、いつもながらギャグが寒かったよ。今年に入ってから、特にひどいよ。
 今日は『スリーピー・ホロウ』の試写会で、スポンサーから全員に“たこ焼きソース”がもらえた。スポンサーは、ここ名古屋で、たこ焼きを家で作る人が一体何パーセント居ると踏んでこれを配っているのだろうか。私はこれを使うためには、まず“たこ焼き器”を買わなきゃならない。スポンサーは、たこ焼き器メーカーと手を組んでこれを配ったのか? …まさかね(笑)。
 『スリーピー・ホロウ』のジョニー・デップ、カッコよかったなぁ。『ラスベガスをやっつけろ!』では、ただのオヤジだったのに。ジョニー・デップも化けるけど、クリスティーナ・リッチも化けるね。今まで可愛いと思ったことはなかったけど、この映画では可愛かった。映画は、ジョニー・デップのカッコよさとティム・バートンの芸術的センスは買うけど、あとは「うーん」って感じかな。意外にB級臭いところがあり、他の人が笑ってないのに、私はひとりで笑いが止まらなくなってしまったシーンもあったりして。最近すっかりB級映画の観方を覚えてしまったからなぁ…。
 アミーゴ伊藤のギャグも寒いけど、帰りの電車の中に居たオヤジのギャグも寒かった。電車の中がやけにスルメ臭いと思ったら、仲間4人と向かい合って、ビールを飲みながらスルメを食べてた酔っ払いオヤジが居たのだ。満員電車の中でスルメを食べられるほど迷惑なことはない。そればかりか、その中のひとりのオヤジが「明日はパチンコに行って“スルメ”? 勝って“アタリメー”!」と、めまいがしそうなギャグを大声で言い出したのだ。彼的には自分のギャグが気に入ったらしく、何とそれを2度も繰り返した。もう、迷惑極まりない。背中越しに聞きながら「勘弁してよー」と呆れモードで居たら、窓ガラスの反射で隣に居たおにーさんが「クックック…」と笑いを噛み締めているのが見えた。私にはそのおにーさんのリアクションを見てる方がよっぽど可笑しかった。このオヤジの出現で、私はさっき観たばかりの『スリーピー・ホロー』の内容を早くも忘れそうになってしまった。どーしてくれるのよ。(…いや、その程度の映画だったのかもしれないけど)
 駅に着いたら、かなり雪が降っていた。夜の町の雪って街灯に反射してすごくキレイで大好き。さっきの変なオヤジのことも、この雪を見てたらどっかに消え去ってしまった。明るくて、静かで、いつもの道が全く違う道に見えてしまう。自転車を自転車置き場に放置して歩いて帰ったけど、家までの距離が全く気にならなかった。ドリカムの『Winter Song』を口ずさみながら、積もり始めた雪に新しい足跡をつけて、おおはしゃぎで帰ったまるこっちだったのでした。でも、きっと明日の通勤はツラいんだよな。さりげなく北海道で買った靴のすべり止めゴムバンド付けていこうかな。

2月6日(日)
 ジョージアから「家のPCが壊れちゃった」というスカイメールが入る。…もしかして、“優香のおっぱいポロリ写真HP”に行って、変なEXEファイルをダウンロードして実行しちゃったんじゃないでしょうね(笑)。いや、本人には笑い事じゃないと思うけど、あまりにもタイミングが良過ぎるから、「もしや…」と思ってしまったのも事実。とにかく、怪しいページに置いてあるファイルはダウンロードしないことです。ネットを使って悪いことをしようと考えてる人は、世の中にはいっぱい居るんだからね。
 怪しいソフトでも、遊びごころがいっぱいのものは大好きだったりする。以前、ばっちいサウンドと共に画面にどんどん“うんこ”の絵が増殖していくお馬鹿なソフトを手に入れて、かなり楽しんだ。このソフト、欲しい人はまるこっちまでメールでお知らせ下さいませ。ただし、そのプログラムを実行して起きたいかなる損害においても、当方は一切責任を負いません。あと、ピーターくんのように、仕事中にうっかりそのプログラムを実行してしまい、あわてふためいて「画面から“うんこ”が消えないんだけど!」と、同じく仕事中の私に電話でHELPを求めて来ることもご遠慮下さいませ(笑)。
 聞いた話によると、iMacはハングアップして再起不能になると、コンセントからひっこ抜いて電源を落とさなきゃいけないらしいね。それもまた凄い話だけど…。

2月5日(土)
 またまた怪しいダイレクトEメールを頂いた。掲示板やML等を元に送信しているということなので、読者の方の中にも同じメールを受け取った人がいるかもしれない。内容は「この度、優香のおっぱいポロリ写真をゲットしたので、皆様に見て頂きたく失礼とは思いましたが、メールさせて頂きました。場所は、ここです」と、アドレスが書かれている。やっぱ、行くでしょう。当然です。我が心のアイドル岡田准一くんの恋人だと言われている人だし、誰でも興味はあるじゃん。
 しかし行ってみたが、やっぱり載っていた写真は「こんな程度か」といったものだ。そもそもこういうメールを送りつけてくる人は、何を目的にしているかよく考えなくてはならない。そこに載っている優香の写真をクリックすると、訳のわからなくEXEファイルをダウンロードするようになっていたので、慌ててキャンセルした。こんなものダウンロードしたら、何が起こるか分かったもんじゃないもんね。画面をスクロールさせてよく見たら、そのページの一番下には、小さな小さな字で「このプログラムをダウンロードして実行すると、ダイアルアップの標準の設定を変更しますのでお取り扱いには十分ご注意ください。又、本プログラムをダウンロードして起きたいかなる損害においても、弊社は一切をおいません」と書かれていた。予想通りだ。皆さん、甘い話にはくれぐれも気をつけましょうね(笑)。
 名古屋駅前の居酒屋で元彼・花輪くんと飲んでいたら、店の中を横切って行った女性に「まるちゃん?」と名前を呼ばれた。(彼女がスッピン、メガネ&普段着だったからではなく、たぶん)私が目が悪いために本人を認識するのに5秒くらいかかったが、それはパパ(注・本物のお父様)とデート中の映画友だちのリンダだった。最近は飲み屋でも映画友だちと遭遇するらしい。それも休日に。
 これはいいものを見たとばかりに「ねぇねぇねぇ、彼が“匿名希望くん”?」と興味津々にリンダが聞いてくるので、「ううん、元彼」と正直に答えたら、その意外な答えに彼女はリアクションに困ってしまったようだ。私は元彼にリンダを紹介し、私はリンダのパパを紹介してもらった。元彼をリンダのパパに紹介するのは、とりあえずやめておいた。紹介された方もきっと困るだろうしね。

2月4日(金)
 最終日に駆け込みで『ジーンズ/世界は2人のために』を観に行った。インド映画のラブコメディだ。途中何ヶ所かは大笑いさせてもらったが、やはり『ムトゥ/踊るマハラジャ』のバカ度には到底及ばない。それに、去年は
『ボンベイtoナゴヤ』(今月に東京でも公開するらしいが…いいのか?)という、超B級インド映画のインパクトにすっかりやられてしまっていたため、同じようなB級映画を期待して観に行った私にとっては、かなりもの足りない作品だった。インド映画なので、当然ながら上映時間は3時間近くあり、作品は5分間のインターミッション(休憩)を挟んで前半と後半に分かれている。前半は物足りないながらもまぁまぁ楽しんで観ることが出来たが、後半では爆睡してしまった。それでもストーリーは予想通りの展開なので、これは寝たけどちゃんと感想文が書けそうな作品である。
 それにしても、主演のインド人女優アイシュワリヤ・ライは凄いバディだったなぁ。あのおっぱいには、ちょっと触ってみたい気もした。単純におっぱいが大きいだけじゃなく、ウエストはキュっとしまっているし、足なんかめちゃめちゃ長くて細いし、もう、たまりません。女の私がそう感じるのだから、男の人なんかはホントにたまらないだろうね。
 もしも1日だけ誰かになれるとしたら、今までは藤原紀香になってそのバディを堪能したいと思っていたのだけど、これからはアイシュワリヤ・ライになることに変更した。あの究極のスタイルで街を闊歩し、ブイブイ言わせてやるのさ。でも、1日だけでいい。いや、3日くらいでもいいかな(←これ重要)。だって、疲れそうだもん。それに、チヤホヤされるのは若いうちだけで、歳くったら見向きもされないでしょ、どうせ。

2月3日(木)
 昼休みに掲示板の猫さんの書きこみを読んで、急遽、全くノーマークだった『elles/エル』を観に行くことにした。たぶん予告編も観たことがあったと思うのだが、それほど印象に残るものではなかったし、ポスターやチラシを見ても、心惹かれるものはなかったのだ。劇場では、まるこっち副親衛隊長のジョージア(♀)と遭遇。予告無しで突然現れた私を見てジョージアは大喜びしている。かわいいゾ♪
 『elles/エル』は、40代を迎えた5人のシングル女性の様々な恋模様を描いた作品だ。それぞれに自立して生活を築いている彼女たちだが、実はそれぞれに問題を抱えていて、悩みながらもそれを克服していくといった物語。中でも、私は25歳年下の自分の教え子と恋に落ちてしまう教師エヴァの話に入りこんだ。ふたりでとても幸せな時間を過ごしながらも、不安でいっぱいの彼女の気持ちが痛い。ベッドの中で「ねぇ、私なんかすぐ70よ」と思わず言ってしまう彼女の気持ちも分かる。私もうんと年下の男性との恋愛の経験があるからね。詳しくは書かないけど。
 若いうちは美しいのが当たり前。問題は、歳をとった時にいかに美しくあるかということだろう。それはお金をかけて若さを保つことではなく、いかに魅力ある生き方をしているか、ということ。ちょっと前に某化粧品メーカーのキャッチコピーに「さびない、ひと」というものがあったが、私はこのフレーズが大好きだった。私の座右の銘にもなった名文句だ。私はどっぷり男性に依存して自己を失うのも嫌だし、男性を寄せ付けないほど自立してしまうのも嫌だ。結婚したって、本人とパートナー次第でさびつかない人生を送ることはいくらでも出来るだろうし、そんな自分を魅力的だと思ってくれる男性の出現は大歓迎だと思う(その人とどうかなっちゃうとかいうことじゃなくてね)。
 実際この作品ではエヴァがどんな教師であるか、19歳の教え子ルイスは彼女のどんなところに惹かれたのかということは描かれていない。しかし、彼が彼女に対して年齢を越えた魅力を感じたことは確かなのだ。私もエヴァのように44歳になった時、19歳の男性に本気で惚れられるような魅力を持った素敵な生き方をしていたいな、としみじみと感じた。
 猫さん、いい作品を紹介してくれてありがとう。みなさんも“観に行くべし”という作品に出会ったら、ぜひ紹介して下さい。

2月1日(火)
 昨日電話で頼んでおいたとおり、今朝、我が家にはスポーツ新聞が届いた。いいわぁ、これ♪ 何がいいって、まず折り込みチラシが一枚も入ってこないのがいい。 私はチラシを見て安いものを探して買い物をする人間ではないので、時には新聞本紙よりも多い量で入ってくるチラシが迷惑で仕方なかったのだ。コイツが廃品回収に出す新聞の分量を2倍近くに増やしてくれているのは間違いないのだし。それに、紙面も案外マトモなので驚いた。テレビ欄の裏は、1面ほとんど時事ニュースだ。芸能情報の片隅にひっそりと載っていると思っていたので、なかなか読み応えのある分量の時事ニュースにも満足。映画の宣伝も載ってるし、タイムテーブルも今まで取っていた一般紙よりずっと詳しく載っている。唯一不満なのは、本日のお天気と週間お天気が載っていないことだが、それはネットのお天気ニュースでカバーしよう。とりあえず、ようやく新聞を読む気になれたので、時事ニュースはくまなく読み、ちょっとマシな人間になれそうな気がしてきた。
 映画の日だったので『いちげんさん』を観に行った。映画の日は下手に人気の作品を選ぶと激混みに遭遇してしまうので、私はいつも極力、人が集まらなさそうな劇場に出掛けることにしている。何を観ても1000円なら、空いてる劇場に行きたいもん。客入りは3割といったところだろうか。私の“読み”は正解だった。
 『いちげんさん』は、鈴木保奈美が引退ヌードを披露したというだけが話題になっている作品だ。彼女が演じる女性は、テレビ、映画共、いつもいつも気の強い女性。この映画の主人公も盲目ながら芯の強い女性なので、演技的には“いつもと同じ”といったところか。でも、こういう映画で、彼女なりの女優魂を見せたかったのだろうな。劇中はほとんどノーメークだし、ヌードも惜しげも無く“ばーん”と見せちゃっていた。劇中3回ヌードになっているが、ストーリー上それほど重要とは思えない銭湯でのヌードシーンは、間違いなくサービスカットだろう。
 しかし、私的にこの映画はとても良かった。目が見えない女性と、外国人留学生という、ある意味で社会から疎外された意識のあるふたりが恋に落ちる物語だ。そんなふたりが寄り添って歩いたり、指を絡ませたりする、何でもないシーンで涙が出た。久しぶりに帰りの電車の中まで余韻を引きずることが出来た作品だった。“鈴木保奈美のヌード”だけを目的に、興味本位では観て欲しくない作品だ。この映画を観たら、『カーラの結婚宣言』が駄作に思えてきた。
 日本映画では久しぶりにパンフレットを買ってみた。800円払ったら、財布の残金は104円になってしまい、帰りにコンビニに立ち寄るのは断念した。あー、なんて貧乏人なんでしょ。




2000.1.16〜1.31

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