まるこの気まぐれ日記

2000.2.1〜2.8


1月31日(月)
 朝から足が痛い。昨日のボーリングのせいだ。昨日のボーリングのせいだ。昨日のボーリングのせいだ。3回くらい書いておけば、私が何を言わんとしているか分かる人には分かるだろう。ももこちゃんはきっと明日くらいに筋肉痛が出ると思うよ♪
 家に居ると、活字を読みたくなくなる。新聞は一般紙を朝刊も夕刊もとっているのだが、何も読まないまま積み重ねるだけで一週間が過ぎてしまった。9歳の女児を連れ去り9年間監禁していた男の話も、友人から聞いて初めて知った。私は一体何をやっているのだろう。このままではいけないと思い、私は決心した。“新聞をとるのをやめよう!” だって、読まない新聞なんてとってても無駄だもんね。私が1ヶ月分の新聞を、どれだけ苦労して廃品回収の場所に持って行っているのか、みんな知らないだろう。うちの地域、廃品回収は月に1回しかないんだぞ。それも、当日の朝しか出せないんだぞ。1ヶ月分の新聞っていったら、かなりの量になるんだぞ。それを出勤前に自転車の荷台にくくりつけて回収場所まで持っていかなきゃならないんだぞ。新聞だけじゃなくて、雑誌、空き缶、空き瓶、ペットボトルまで全部分別収集なんだぞ。1ヶ月分、全部自転車で運ぶって大変なんだからぁぁぁぁ(泣)。…だから、やめることに未練もない。
 でも、普段テレビもろくに観ない私は、このままだと世間の常識的話題に取り残されてしまう可能性もある。なんせ、あんなに世間を騒がした監禁事件を知らなかったのだから。だから私は、常に興味を持って情報を仕入れることが出来る手段として、一般紙をやめる代わりに、実験的に明日からスポーツ新聞をとることにした。傍から見れば人間が3段階くらい堕落してしまったような印象を持たれるかもしれないが、少なくとも今の私よりは3段階くらいマシな人間にしてくれそうな気がするのだ。

1月30日(日)
 ヘラルドシネクラブのボーリング大会に参加。これは2100円の参加費で、2ゲーム+貸し靴、そして映画の招待券が1枚ついてくるという、わりとおいしいイベントだ。それに、上手く賞にハマれば劇場のフリーパスや招待券がもらえたりもする。私は今回が3度目の参加だったが、1回目の時は100人中95位で、商品として劇場招待券を3枚もらったという実績の持ち主である。下手でもいいのだ。ブービー賞でもヘラルド系7劇場に入れる3ヶ月のフリーパスがもらえるのだから。いつも映画仲間同士でワイワイと参加しているので、単に仲間同士のボーリングのイベントとしてだけでも充分に楽しめる。今回は我らのグループは13人で参加し、4レーンをせ占めた。
 “魔球を投げる”という噂のまるこっち、今回も魔球がガンガン決まった。成績はそこそこだったが、またまた上手い具合に飛び賞に当てはまり、劇場招待券を3枚ゲット。参加時にもらった招待券も1枚あるので、2100円の参加費でボーリングを2ゲーム楽しんだ上、4枚も劇場招待券をもらったのだ。2ゲームで5回出したガータ(そのうち2回はスペア取ったあとだった)も、結果オーライである。この前の
試写会での商品ご当選といい、何だか最近ツイてきてるのかな♪

1月28日(金)
 『シュリ』を観に行く予定が、諸事情で断念。ま、いいさ。どうせロング・ランだろうしね。それにしても、メディアの力なのか、この作品は巷でそんなに話題になっているというのか。この前観た映画が『タイタニック』だったというようなコから「ねぇ、『シュリ』って面白いの?」と聞かれた。私は過剰な情報を入れないで映画を観たいタイプなので、観ていない作品に関してはほとんど何も知らない。ただ周りからの断片的な情報で、とりあえず「エグいらしいよ」と答えておいた。映画マニアの感想を、年1本しか映画を観ない人に伝えるのは非常に難しいのだ。こういう人たちが劇場に駆け込んでいるのか、平日の夜でも激混みという情報も入ってくる。もうちょっと空いてから行こうかな…。
 ふと思い立って、ケイタイの着メロを作ってみた。映画『Love Letter』の中の『SMALL HAPPINESS』という曲。日本中捜しても、こんなマイナーな曲を着メロに使ってる人はめずらしいだろうな。それも、聴いても誰も分からないような曲を使っていることが、動物占いの“狼さん”的な密かな喜びなのである。しかも、この曲が鳴るのはVIPだけに設定した。へへっ。
 ケイタイの着メロ…と言えば、以前に知らない人からこんなメールをもらったことがある。「ケイタイの着メロを『ダースベーダーのテーマ』にしたいので、作って下さい」 …作って下さいと言われても、私はどうしたらヨイのでしょう。「何とかしますので、あなたのケイタイを私の住所まで送って下さい」という訳にもいかないし、相手がふざけているのか、マジで言っているのかも分からない。そんな話を友人たちに振ったら、腕がうずいたのが着メロデザイナーのリンダだった。彼女は早速『ダースベーダーのテーマ』を作って、録音したものをWAVファイルで私にくれた。私は精一杯の誠意を込めてメールをくれたその人に「私は着メロの専門家ではないので作ることは出来ませんが、友人が得意なので作ってもらいました。ファイル添付しましたので、どうぞ」と書き、添付ファイルでその重いデータを送ってあげたのだ。当然ながら返事はなかった。あの人は元気にしていらっしゃるのでしょうか…。

1月27日(木)
 レディースデーなので何を観ようか迷った結果、『ブルー・ストリーク』を観ることに決定。この映画、全米では何週かトップ10入りしてたのに、日本ではやっぱり弱い。主演がネームバリューの無いマーティン・ローレンスだし、映画自体も大した宣伝をしてないもんね。サービスデーだっていうのに、170名ほどのキャパの劇場に客は10名程度だった。寒過ぎ。
 睡眠時間が2時間半で映画に臨まなきゃいけなかったので、眠気を避けるために、空腹にしておき、おまけにトイレも我慢しておいた。でも、途中で寝た。寝てたが、最後にはちゃんと話がつながり、「なんじゃ、これ」のエンディングにちょっと立腹した。その程度の映画だ。昨日の『狂っちゃいないぜ!』にはもうちょっと宣伝に力を入れるべきだと思ったが、この『ブルー・ストリーク』は宣伝に力を入れたくなかった配給会社の気持ちが分かった気がする。
 今日は寒い。めっちゃ寒い。駅から自転車に乗って帰るのが拷問のようだった。でも、そんな時間も何とか楽しくならないかと、私は色んなことをやってみる。今日はとりあえず、ダッフルコートのフードをかぶって自転車を運転してみた。初めての挑戦だ。確かにちょっと温かいが、視界が極端に悪くなる上、結局は向かい風でフードも取れてしまうので、これはオススメできない。
 仕方ないのでいつものパターンで、自転車に乗って『スキー』の歌を歌いながら帰った。これはかなり昔からやっているが、なかなかオススメである。私はスキーをやったことがないが、きっとスキーをやってると、顔に当たる風とスピード感はこんな感じなのだろうと…。寒いのが一気に気にならなくなり、かえって寒いのが楽しくてたまらない気分になってしまうのだ。みなさんも一度やってみてはいかがでしょう。

1月26日(水)
 『狂っちゃいないぜ!』という、この邦題をつけた人こそが狂っちゃってるんじゃないかと思われるような、B級臭いタイトルの映画を観た。主演はジョン・キューザックにビリー・ボブ・ソーントン、そしてケイト・ブランシェットという、とてもマトモなメンツである。この邦題の付け方から考えると、配給会社は「やる気ないな、捨ててるな」という印象を受けるが、何が何が、これが意外に面白くて満足だった。コメディタッチの人間ドラマで、娯楽ものと言えば娯楽ものに過ぎないのだが、昨日観た『007』の数倍は面白い。まるこっち、今年に入って、初めて“当り”の映画に出会えた気がする。配給会社には、もうちょっとやる気を出して頂きたいですな。
 それにしてもケイト・ブランシェット、地味すぎ。ビリー・ボブ・ソーントンの妻役をやった、もったりとした唇の女優、アンジェリーナ・ジョリー(日本での公開作品では初お目見え、ジョン・ボイドの娘なんだって)に完全に食われてしまっていた気がする。…っていうか、途中までケイト・ブランシェットだって気づかなかったんですけど。タイトルロールを観て「あ、ケイト・ブランシェットも出てるんだ」って思ったのにも関わらず、「で、どこに出てるの?」って感じで。
 誰か知らないけど、ここでネタにされることを狙っているのだろうか。またまたおかしなダイレクトEメールが入った。件名は『なぜかとってもHな女性が多いんです!』……これ、なんざんしょ。開いてみると、“不倫・SM・SEXフレンドを紹介する本格的なシステム! 本当にこんな女性が顔出しでパートナーを募集中!? ウソでもヤラセでもありません。本当に彼女達は交際相手を探しています”とあった。これって、男性に出すべきメールじゃないのかい? 私にSM交際を望んでる女性を紹介されても困るもんなぁ。でも、とりあえず、そのサイトも覗いてみないといけないと思い(社会勉強のためにね)行って参りました。いやぁ、ヤバいっす。入会費+年会費で5万円だって。セッティング費用は、ひとりにつき2万円だって。こーゆーのにまんまと騙されちゃう男の人って、やっぱり居るのかな。

1月25日(火)
 『007/ワールド・イズ・ノット・イナフ』の試写会。今月は全部で12回の試写会に12通のハガキで応募して2通当てただけだった。1つが先日の『リング0/バースデイ』で、もう1つが今日のこれだ。今年に入ってから、試写会の応募にほとんど力を入れなくなった。なんとなく、当たれば観に行ってもいいかなって思う程度で。心優しき友人が、先日の『アンナと王様』の時のように、時々余った試写状を譲ってくれることもあるし。当選確率は低いが、1000円程度のハガキ代で2回映画を観られれば、なんとなく元は取れてる気がするし、つまんない映画でも、とにかく数をこなせばいいと考えていた去年とは違って、今年は“自分のために映画を楽しむ余裕”を持ちたいな、と思い始めたのだ。観るべき作品を選び、慌しい試写会よりもゆったりとした劇場で観た方がいいかな?と。1000円で観られるサービスデーも増えたことだし。
 しかし、今日の『007』は退屈だった。私はあまり『007』シリーズを観たことがないけど、『007』っていつもあんな感じなのかな。『007』だからあれでも許されるのかな? だって、アクションシーンを次々と見せてるだけで、話がスカスカじゃん。途中、あまりも退屈になって寝てしまった。
 タイトルロールが出るまでの“つかみ”の部分が約15分。これは退屈せずに観れた。むしろ、面白いと感じた。しかし、そこからが全然ダメだった。ピアース・ブロスナンは、カッコつければカッコつけるほど笑えてくる。あの人って、肩幅が狭いのかな? それとも顔が大きいのかな? 何か、画面に出てるだけで可笑しい。
 『リング0/バースデイ』はたとえ試写会でも許されない出来だったが、『007』は試写会で良かったな、という印象だった。こんな程度の作品ばかりなら、たとえ1000円でもお金を払って観るなんてバカバカしい。やっぱりもっと頑張って試写会に応募するべきなのだろうか。

1月24日(月)
 私はこの日記に、職場ネタは書かないことにしている。しかし、今日は書かせていただこう。書かなきゃやってられない。
 楽しい楽しい職場の懇親会(欠席不可)の日取りが、ボスの一存で決定した。2月14日、月曜日…。おいおいおいおい、マジですか? この日は“せんとばれんたいんでー”ですぞ。何が楽しくて老若男女十数名が集って宴を催さなきゃならないんだい? これはもう、嫌がらせとしか思えない。しかも、これが本当に嫌がらせのつもりなら、この宴でさんざん飲まされることは必至だろう。
 去年の私なら、むしろ喜んだかもしれない。いや、ちょっと前の私でもきっと喜んでいただろう。「なぁにがバレンタインデーだっつーの。あたしゃ関係ないもんね。飲みましょ、飲みましょ」ってね。しかし、今の私はちょっと違う。現在ラブアタックしまくってる“匿名希望くん”を、この日に確保出来るか出来ないかは、私にとってとても大きな問題なのだ。職場のおじ様たちとドンチャン騒ぎしている場合ではない。
 もうここ数年、私は“義理チョコ”というものを1つもあげていない。職場の人にも、父親にさえも。男性の友人に「チョコちょうだい」って言われても、絶対にあげない。私はバレンタインにもらえるチョコの数を競うことしか能が無いような男性は大っきらいなのだ。だから、本当にあげたいと思っている人がいなかった去年もおととしも、私は誰にもチョコをあげなかった。気持ちのこもっていないものには意味がないからね。だからこそ、今年は私にしては近年にない気合を入れまくっていたのに。
 それでもとりあえず、当日の彼の身柄の確保は行わなくてはならない。なんてったって、勝負なんだから。私は彼に連絡を入れた。「あのね、職場の懇親会の日にちが2月14日に決まっちゃったんだけど…」「バレンタインデー? そりゃ嫌がらせだな(笑)」「…飲み会が終わったあとでも会ってくれる?」「…ま、まるちゃんと? い、いいよ。たぶん」「私、ヘロヘロに酔っ払っちゃってる状態かもしれないんだけど」「………えっ?」
 そういえば、何かで読んだ今年の占いに、私の恋愛運はバレンタインをピークに急降下って書いてあったっけ…。

1月23日(日)
 
1月9日のデートのお相手“匿名希望くん”から、「まるこっちは『オーシャン・トライブ』の感想文書けないよね、寝てたから」という、痛〜いひとことと、彼の書いた感想文をいただいた。図星です。寝てまちた。感想文書けまちぇん。せっかくだから彼のくれた感想文を公開しませう。ネタバレも含まれているけど、それを聞いて映画の楽しみが半減してしまうような奇抜なストーリーでもないし。興味のある方はどうぞ。こちらでちゅ。
 もう、上映が終わっちゃったところがほとんどだと思うけど、ビデオなどで観る機会があったら、ぜひどうぞ。私ももう一度観ましゅ。

1月22日(土)
 駅の自転車置き場まで10分、そこから前輪がパンクした自転車を転がしながら、自転車屋さんまで15分、合計25分間てくてくと歩き続けて、ようやくたどり着いた。「パンク直してくださぁい」と私が言うと、おじさんは「よっしゃ、任せとけ!」と言わんばかりに小道具を取り出して準備し始めた。しかし、それはパンクではなかった。空気挿入口のキャップが外れていて、そこから空気が漏れてしまっていただけだったのだ。
 25分も歩いてはるばる来たっつーのに、そんな程度だったのさ。もっとちゃんと確認すれば良かった。あーあ、私ってバカみたい。なんか損した気分…とは、私は思わない。だってエニアグラムのタイプ7だから。
 空気を入れて、新しいキャップを付けてもらって、お代は200円だった。パンクじゃなくて良かったなぁ。だって、パンクだったら自分で何か踏んだのではなくて、誰かに故意にさせられたのかもしれない。私のこと嫌いだったり、恨んでる人にね。もしそうだったら嫌だなって思ってた。でも、違ってたもん。そういえば、この前自分で空気を入れた時、キャップがユルユルになってた。どうせ新しいのに変える時期だったのさ。それに、空気もパンパンに入れてもらえたし。やっぱり私はツイている、と思ってしまうのだ。
 「ありがとー!」と元気に自転車屋のおじさんに挨拶して、気分爽快で来た道を自転車に乗って引き返して行ったまるこっちだったのでした。

1月21日(金)
 朝、駅まで自転車で向かっていると、自転車からすごい異音がする。でも、止まって確認している時間もないので、とりあえず駅まで無理矢理走り、自転車置き場で確認してみると、何と前輪がパンクしていた。マジかい? 自転車屋まで歩いて30分くらいかかるのに。でも、早急に直さないと生活に支障をきたしそうなので、とりあえず本日は駅に放置、明日自転車屋まで持っていくことにした。はぁ…。
 今日は一日ツイてない日だと思ったら、そうでもなかった。仕事で郵便局に行く途中、偶然銀行に向かう途中のミニーとすれ違って抱擁を交わすことが出来たし、お昼に食べたモスバーガーのえびカツバーガーも美味しかったし。それに『アンナと王様』の試写会でスポンサーが提供したプレゼントにも当たった。1000人弱の会場の中で20名の当選者の中に入ったのだ。もらったものは大したものじゃないけど、当選は久しぶりだったからそれなりに運気の上昇を感じられて嬉しかった。
 最近は試写会でスポンサーから何かもらえるってことは少なくなったけど、以前は色んなものがもらえたり当たったりした。私の当選品の中で一番の大ものはロビン・ウィリアムズの『ジャック』の試写会でもらった、“雛型あきこのパズル時計”だった。三菱石油かどこかがスポンサーになった時のもので、組み立てると雛型あきこの上半身がプリントされている大きな掛け時計になるのだ。ちょうどおっぱいの辺りから針が出ている、ファンにとってはたまらない、そうでない人にはただのガラクタでしかない一品。一体誰がこんなもの考えるのだろう。もらってこれを部屋に飾る人が一体何%くらい居るというのか。しかし、男性心理というものは面白いもので、私がもらったことを自慢すると、大抵の男性はとりあえず「いいなー、ちょうだい」と言うのだ。こんなくだらないノベルティがそんなに欲しいものなのかねぇ。私なら“アミーゴ伊藤のパズル時計”をあげるって言われても、“岡田准一のパズル時計”をあげるって言われても、「気持ちは嬉しいけどいらない」って言うな。

1月20日(木)
 朝、起きると腕が痛い。これは、もしかしておとといの“マラカス”のせい? なぜおとといのものが今になって出る? ………。分かってますです。もうそれ以上は言わないでよろしい。 
 レディースデーなので1000円で『カーラの結婚宣言』を観た。サービスデーでも、客入りは2割程度といった感じ。その大半がやはり女性である。コメントするのが非常に難しい映画だが、私は1000円で良かったな、という印象。特にぼったくられたとも思わなかったし。
 映画が終わったあと、別の飲み会を途中退場してきたナタリーと落ち合い、差しで飲みながら語り合う会を催した。ナタリーと会ったのは、今年に入って初めてだ。「明けましておめれとーごじゃいましゅ」と挨拶したナタリーは、前の飲み会でさんざん飲んで、すでに酔っ払いの半壊れかけ状態に入っていた。さぁ、ついていけるか? シラフのまるこっち。
 ナタリーと差しで飲むのも、
北海道旅行以来だった。お互い、この1ヶ月で目まぐるしく変わった近況を報告し合い、慰め合い、称え合い、励まし合った。人間この年齢になると、腹を割って話せる友達なんて少なくなるもんだけど、ナタリーを含め、そういう友達のほとんどがネットを通じて知り合った人であるというのも面白い話である。気付けば、あっという間に最終電車に乗る時間になっていた。今日で3日連続、最終電車でご帰宅のまるこっちだった。
 「最近めっきり誘いが減っているような気もする」と書いたところ、早速とある男性から「一緒に飲みましょう」というメールが入った。言っておくけど、私に社交辞令は通じないよ。「じゃあ、いつにする?」とか言っちゃうよ。その点気をつけて誘ってね、従兄弟のノブユキくん♪ ってゆーか、親戚の人に日記読まれてるって、実はめっちゃ恥ずかしいんですけど…。

1月19日(水)
 えびちゅがおごってくれるというので、『海の上のピアニスト』をリピート鑑賞した。初見でレベル3以下の作品をリピートすることはめずらしいのだが、実は前回観た時は体調があまり良くなかったので、調子のいい時に観ればもっと違う印象を受けるかもしれないという期待を込めて観ることにしたのだ。もちろん“おごり”というのも、今回のリピート鑑賞の結構大きな要因だったりもするのだけど。
 しかし2度観ても、この作品の印象は全く変わらなかった。やっぱり分からないものは分からないのだ。私ならきっと船を降りる。だって、降りてみたいじゃない。もっと色んな世界を覗いてみたいじゃない。でも、えびちゅはこの映画を、早くも今年の感情移入大賞にノミネートしてもいいと言うほど良かったと言った。彼は船を降りなかったナインティーン・ハンドレッドの気持ちがものすごく良く分かるらしい。「彼はさぁ、きっと
“動物占いの狼”“エニアグラムのタイプ4”なんだよ」と、深く性格分析まで行ってくれた。えびちゅが自身がこのタイプらしいのだ。
 「ナインティーン・ハンドレッドはさ、27歳を過ぎて初めて女のコに恋をするけど、決してそれまで女を知らなかったわけじゃないんだよ。女を知らなきゃ、娼婦をテーマにした曲なんか作れないからね。閉塞された船の中でも女はいっぱい居る。若く才能あるピアニストにチャンスが無いわけもない」と、映画では描かれていなかったストーリーの背景を、えびちゅはまるでナインティーン・ハンドレッドの全てを知っているかのように語り出した。なるほど。きっちり的を得ているところがすごい。
 私がナインティーン・ハンドレッドの破天荒ぶりを痛快に思ったのは、きっと私も“動物占いの狼”であるから。でも、船を降りなかったナインティーン・ハンドレッドを理解しきれなかったのは、“エニアグラムのタイプ7”だからなのだろう。でも、私は彼を理解出来ないことを別に苦にも思わないし、頑固な彼を無理矢理船からひきずり下ろそうともしない。それが私の性格なのだ。初見で「観る人の性格によって好き嫌いが大きく分かれるのだと思う」と感想に書いたが、ここまで深く分析はしていなかった。面白い観方を教えてくれた、えびちゅに感謝。
 
1月18日(火)
   会社の気の合う仲間たちと新年会。この前は映画仲間との新年会を風邪でドタキャンしてしまったので、何と今年に入って初めての飲み会である。これは、“ウィークデーのアフター5は、映画を観てるか飲んでるかのどちらか”という生活を続けて来た私にとっては、信じられない傾向だ。ひと月に15本以上の映画を観ながらも、必ず7〜8回は飲み会に参加してたもん。多い月には10回くらい飲んでたこともあるし。…そう言えば、最近めっきり誘いが減っているような気もする。Why〜??
   本日のまるこっち、妙にハイテンション。お店を出たあと、ノリノリで目の前にあったゲームセンターに入った。ここで『ダンス・ダンス・レボリューション』の変形みたいな、『サンバDEアミーゴ』というゲームで一心不乱にマラカスを振っている人(赤の他人)に釘づけになってしまった。これ、面白そう! 反射神経のニブさは人並み外れている私、『DDR』なんてとんでもございませんというところだが、これなら何となく自分でも出来るような気がして挑戦してみた。うははは。面白いわ、これ。癖になりそうだわ。でも、ステージを2回クリアして、3ステージ目に入ると、もう腕がだるくて上がらない。あんまり気合を入れると筋肉痛にもなりそうだから、ほどほどにしておかないとね。
   それにしても、ゲーセンでは『DDR』に自分の人生の全てを賭けているような人を、必ずと言っていいほど見掛ける。今日見た人は、 繁華街ど真ん中のゲーセンに気合の上下ジャージ姿でひとりきりで登場し、スーパーテクニックを「見ろ!」と言わんばかりに披露していた。彼、他にやることないのかな。友だち居るのかな。何か、哀れみさえ感じてしまった。
 
 
1月17日(月)
   人生はチャレンジだ! 『ぴあ』の発売日だったので、
例の事件から何となく避けて通って来たあのコンビニに、あえて足を踏み入れてみることにした。店内に入り、『ぴあ』が並んでいる雑誌ラックの前で立ち止まると、店長らしき男性から「いらっしゃいませ♪」といきなり声を掛けられ、ギクっとしてしまう。もしかして、この前のことバレてた? もしかして、私、警戒されてる? それでもあくまでも平静を装い、『ぴあ』を1冊取ってお弁当と一緒に堂々とレジに差し出して会計を済ませた。そして、商品を受け取り、無事に店外脱出に成功。あー、良かった♪ これでもう怖いもんなしさ!
   朝、フルに充電して持って出たはずの携帯電話の電池が、夕方にはニア・エンプティに。ヤバいと思ったので、その後映画を観ている間には電源をOFFにしておいたが、映画が終わって電源を入れてみると、完全にエンプティになっていた。こんなこと初めて。今日は全く通話もしていないし、スカイメールだって朝から7本送っただけなのに。これは例のサタンの仕業なのだろうか?
   自宅まで1時間弱なのに、その間携帯電話がつながらないことが不安で仕方なく、完全に携帯電話に依存している自分に気付く。帰り道、コンビニに立ち寄る気持ちの余裕はあったものの、買ってきた牛乳を冷蔵庫に入れるより先に、携帯電話を充電器に繋いでいる自分に苦笑してしまった。
 
  1月16日(日)
   もったいなくて公開する気などさらさらなかったのだが、まるこの2000年度初デートのお相手“匿名希望くん”から「この前のデートのこと、日記に書いてないね」と突っ込まれてしまったので、この際公開してしまおう。まるこっち、恋愛詐欺師だと思われるとヤだしね。…ということで、
1月9日の項を密かに追加。他人が浮かれてる姿を読んだところで面白くはないと思うけど、興味のある方はどうぞ。でも、デート報告は今回限りさ♪ だって、やっぱりもったいないんだもーん。




2000.1.1〜1.15

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