宮古への旅2007 その3(2007.6.23 - 27)



6月25日(月)晴れ時々曇り

朝、6時半になるとクマゼミがいっせいにワシワシと鳴き始める。
昨日D介さんや雷太さんも言ってたけど、これがハンパじゃなくうるさい。
「んあ〜もうっうるさいっ! 起きりゃいいんだろ起きりゃ」
というくらいの騒音。目覚まし時計は必要なし。

きのう近くの売店で買っておいたパンと、キッチン備え付けのコーヒーで朝ごはん。宿の自転車を借りて出発。とりあえず、どうしても買いたいものがあったので、朝一で元気のあるうちに……と島唯一のコンビニを目指す。

でもこれが思った以上のハードなコース。なにしろ行きはほとんど上り坂。すでに太陽は高く上って、容赦なく照り付けてくる。途中で後悔したものの引き返せば努力が無駄になるもんね。死に物狂いで完走。

伊良部ロード コンビニ看板
コンビニへの道 最後のファミマ……って、島にはここ一軒なんですけど。

コンビニに入った瞬間身体を包むエアコンの涼気はもう、極楽級の気持ちよさ。必要な買い物を済ませ、ついでに昼食用のおにぎりを買い込み、さらにトイレを借りて小休止……いやー、コンビニで地べた座りしてる中高生の気持ちがちょっとだけわかったような気も(笑)。

帰りは下り坂を一気に走り抜け、勢いを借りてそのまま下地島に渡って空港へ。訓練飛行はもう始まっている。
伊良部島側から眺めると、飛び立った飛行機は左側にずーっと飛んだところで旋回し、右へずーっと飛んで島から海上に飛び出し、また旋回して着陸態勢に入る。で、着陸したと思う間もなくまた離陸(いわゆるタッチ&ゴー)、再び左側にずーっと飛んで旋回……の繰り返し。
けっこう距離はあったけど一気に走って滑走路の先っぽへ。今日はANAの飛行機が2機来ている。

降下中の飛行機 飛んでます
降下中の飛行機。
手前の海は佐和田浜の続きなので岩がごろごろ。
いや、一応フレームの真ん中に捕らえてシャッター押したんですけど……

さっそくデジカメを構えるが……飛行機って速いのよ。なかなかシャッターチャンスがつかめない。
おまけにわたしのデジカメって、シャッターボタン押したワンテンポ後の映像が記録されるのよね。だから……

旋回中 ぶれぶれ
旋回してこっちに来た〜! で、真上に来たとこを撮るとこれだよ(涙)。

タッチ&ゴー
でも真上を通る時の迫力はものすごい。まるでアクション映画のワンシーン。頭上を通過する飛行機を見送ると、なぜか自分も映画かドラマの登場人物になったような気分が味わえる。

ようやく撮影に成功したのがこの一枚。BGMは山下達郎の「Ride on Time」でお願いします(爆)。

「よし、次は動画いくぞ」と思ったら、着陸した飛行機はそのまま滑走路を走っていき減速……
あれれ、休憩タイム?

下地島空港 海と自転車
下地島空港全景 借りた自転車

いつ練習再開するかわからないし、ものすごい照り返しと暑さにギブアップ。とにかく冷たいもの飲みたい〜と、近くのホテル「てぃだの郷」へ避難。残念ながらレストランはまだ開いていなかったので、ホテル前の自販機で缶コーヒーを買って飲んでたら、訓練再開したらしい。また飛行機が飛び始めた。でももう戻る気力はなくて、そのまま宿に帰ってシャワー浴びて昼寝。

お昼を食べて(苦労して入手したおにぎりは美味かった)、三線の練習を少しやって、日が傾いてくるのを待つ。渡口の浜まで自転車で行くエネルギーはもう残っていないので、多少海水が暖かくてもいいやもう、と佐和田の浜へ泳ぎに行く。
いや実は、いったん出かける決心したことはしたんだけど、午前中の伊良部島横断ツアーの影響が太腿の筋肉痛となって出てきてしまい(その日に出ただけマシ、といえるかも)、途中まで自転車漕いだところで限界感じてUターンした。無念。

昨日は泳いでる人が何人かいたけど、今日は誰もいないので、ビーチ独り占め状態。もう少し水が冷たければ言うことないんだけど……腰まで海に漬かりながら浜を見たとき、虹が見えてきれいだった。

夜は暗くならないうちにと、民宿まるよしの食堂まで行って島ラッキョウの鰹節和えとご飯で夕食。戻ってきたらきのう遊びに来ていた「イラブラブ」の女性ふたりがまた来ていて、屋上で夕日を見ていたが、今日は昨日より雲が多くてイマイチ。

夜は彼女たちと、今日新しく泊まりにきたカップル(那覇のゲストハウス「月光荘」のスタッフだとか)と、前から個室に泊まっている男性とみんなで酒盛り。

個室に泊まっているお兄さんも面白い人で、以前は「あーんなシンドイもの」と思っていた自転車にふとしたことからハマってしまったんだそうで、毎日宮古島までフェリーで出かけ、島内をぐるぐる走り回っては夕方またフェリーで伊良部島に戻ってくる。だったら最初から宮古に泊まればいいんじゃないかと思うのだが、「あまり賑やかなところは好きじゃなくて」とのこと。

この夜もまた最初はビールで始まった宴会が、いつの間にか泡盛一升瓶が登場し、果てしなく続いていくのだった……
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