宮古への旅2007 その5(2007.6.23 - 27)



アーサー アーサー 「ゆくい」の看板犬アーサー。
女の子です。


6月27日(水)晴れ

楽しかった宮古の旅も今日で終わり。きのう呑みにきた海の家の皆さんが、ガラスボートに乗りにおいでよ、と誘ってくれたので、車で送迎してくれれば行ってもいい、と言ったら、スタッフのネーネーがお迎えに来た。 
同宿の鎌倉から来たAさんと一緒に行くことにする。

ついでに向こうで海水浴したりする予定なので、戻ってきたらすぐ空港に出発、ということになってもいいように、荷造りをすませた荷物は下の食堂に置いてもらうことにして、池間島へ出発。

池間大橋 海の家
池間大橋 今回お世話になった海の家。

今日もまた信じられないほどきれいな海の色。ネーネーいわく、まだ朝なのでそれほどでもないけど、どんどん日が高くなるにつれて、色に深みが出て鮮明になるそうだ。

海の家に着いて見ると、今日も風が強くて波が荒い。ガラスボートに乗るのは少し波がおさまってからの方がいいだろうとのことで、しばらく休憩。ネーネーや、店番のオバァと話をしながら、橋のたもとからの景色を楽しむ。

伊良部島 池間の海
池間島から見た伊良部島
白っぽく見えるのが佐良浜集落。
結構波がある。

しばらくするとN船長が迎えに来た。池間島の穴場ビーチを案内してもらってから、池間の港からガラスボートに乗った。
(この間も船長の若い頃のエッチな体験談など下ネタトーク炸裂。やっぱりぃ……)
港を出た途端、船はガンガン揺れる。覚悟はしてきたんだけど……
ま、でも、座間味のホエールウォッチングで鍛えてあるもんね。この程度なら余裕でオッケー(笑)。

ガラスボート 出港〜
ガラスボート 出港〜。

でも池間大橋をくぐり抜け、大神島近くのサンゴのポイントまで行くと、あまり揺れなくなった。
はい着いたよというN船長の声に、おもむろに船の真ん中のガラスの向うを覗き込んで見ると……
(グラスボートの底は、目的地につくまではあまり覗き込まないほうがいい。どうせ何も見えないし、下手すると船酔いの原因となる)

底にはみごとなサンゴが広がっていた。バラの花びらのようなやつ、巨大ブロッコリーみたいなやつ、青紫の枝サンゴ、その間を泳ぐカラフルな魚……
いやーサンゴって、何度見てもきれいだよね。

運がよければウミガメに会えるとのことだったが、お天気のせいかこの日は現れず。残念。

海人 海人
池間の海人 大神島とサバニ

港に戻って、次のお客さんを案内してきたネーネーの車で海の家に戻る。N船長に教えてもらった穴場ビーチは歩くとけっこう距離があるので、海の家のすぐ下のビーチで海水浴。宮古に来て、初めてホントに海水浴らしい海水浴した〜(笑)
波もあるし、けっこう流れも強いのであまり深いところには行かなかったけど、とにかくまわりの海がきれいなんで気持ちいい。最高っ!

海の家裏手の眺め 大神島を望む
海の家裏手の眺め
ここで三線弾きたい〜
大神島を望む
この下の浜で泳いだ。

池間の海をじゅうぶん堪能してから、海の家に上がってきたら、オバァが裏手で草取りしていた。「じっと座っていると疲れるさぁ」と言うのだが、わたしでさえ長時間いると目まいがしてくるような炎天下で……オバァは強い。いやでも無茶しないでね。

そうそう、このオバァが、あー大変、という意味で「はぁ〜だいず」と言うのを聞いて、あっ、と思った。
代表的な宮古の言葉で、「だいず」というのがある。「読めば宮古!―あららがまパラダイズ読本」という本にも説明されているけど「だいず」は「大豆」じゃなくて(笑)、「とっても」という意味の強調語。「だいず美味い」とか「だいずうむっし(とても面白い)」とかいうように使われる、らしい。

お〜ナマの「だいず」を聞いたぞーと感動するとともに、あっそうか! 「だいず」というのは「大事」ってことか、と合点がいった。いや直感なんだけど(笑)。

宮古の言葉では「イ」が「ウ」になってる例が多い。沖縄本島で言う「どぅし(友だち)」も「どぅす」と言うし、「魂」のことは「たます」と言う。池間島の「ウハルズ御嶽」のウハルズも「ウフアルジ(大主)」からきているそうだ。
だからわたしの直感、そうはずれでもないと思うんだけど。
(D介さんのツッコミによれば、「だいず」は沖縄本島でよく使う「でーじ」と同じだとのこと。あっそう言われてみれば確かに「でーじ」は「大事」だもんね)

おとーりT 日焼け防止にTシャツ着たまま泳いでしまったので、着換えのTシャツを海の家で購入することにした。
実は、ここに着いたときに見つけて「欲しい」と思ったTシャツがあって……
背中に大きく「宮古島おとーり愛好協会」という文字の入ったTシャツ。前には「喜回酒」と書いて「おとーり」とルビをふったロゴが入っている。
スタッフのネーネーも「このTシャツはおすすめ〜」と言う。Aさんも加わって3人で、白、紺、カーキのうちどの色がいいかという話になり「やっぱこの色だよね」と全員一致でカーキに決定。

いやだって、白や紺だと爽やか過ぎて、「オトーリ」のイメージじゃないもの(爆)。

でも、石垣島で買った「とぅばらーま」Tシャツと同様、この「宮古島おとーり愛好協会」Tシャツも、現地で着るのはかなり勇気が要る……と思うな(汗)。


海の家から眺めを楽しんだり、マンゴージュース飲んで休憩したりした後、スタッフのネーネーが車でゆくいまで送ってくれた。
シャワーを浴びてから、Aさんと一緒にお昼を食べに近くの「すむばり食堂」へ。ここはタコ料理が有名だそうで、わたしはタコ丼、Aさんはタコスミそばにする。タコ丼は甘辛く煮たタコを野菜と一緒に卵とじにして、丼のご飯にかけたもの。噂どおりにタコが柔らかくて、とても美味しかった。

タコ丼 タコスミそば
タコ丼 タコスミそば

雪塩製塩所に行くというAさんと別れ、ゆくいに戻る。るみネェさんに車で空港まで送ってもらったら、けっこうギリギリの時間になっていた。売店であわただしくお土産を買い込み、搭乗。
宮古のマンゴー 宮古のお土産
宮古のマンゴー。小ぶりなので安かった。
でも、東京で買ったら一個2000円近くするんだよね。
宮古のお土産

飛行機に乗ってやれやれと落ち着いたら通路反対側の座席から声をかけられた。なんと「さんしん吉田組」のメンバーであるカツオさんと、その旦那さんだ。「えーなんでここにいるの?」とビックリ。那覇までお互いに近況報告。奇遇だ〜。

ともかく、こうしてわたしの「宮古上陸計画」は完了した。
今回の宮古の印象は強烈な光と海の色、そして「風通しのいい」風土。それは島の地形もそうだし、そこに暮らす人たちの気質も、そして島唄も……
昔、下地暁のうたう「東里真中」を聴いて、
宮古民謡って、時々こういう「見晴らしのいい」歌があるように思います。
沖縄本島や八重山の歌にはあまりない感じの……
とレビューを書いたことがあるのだけど、今回宮古島やその周辺の島々を訪ねて、ああやっぱりこういう土地からああいう島唄が生まれてくるのだな、と納得がいった。 さて、今度はいつ行けるかなぁ。できたら「伊良部トーガニ大会」を聴きに行きたいのだけど。

うずまきパン

帰宅翌日の朝食。



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