三線コンクール受験記2(2005.8.20 - 23)




8月21日(金)曇り時々晴れ

朝、ホテルをチェックアウトして、迎えに来てくれる友人を待つ。
彼女は以前わたしがカルチャーセンターで三線教室の講師をしていた時の受講生で、やはり沖縄移住組だ。現在中城村で、パチンコ店経営の会社に勤めている旦那さんと二人で暮らしている。彼女もパチンコ店のパート勤務なので、仕事の関係で会える時間が午前中しかない。
ということで、まずホテルに迎えに来てもらって、荷物を「コバルト荘」に移動させてもらい、それから近場の宜野湾トロピカルビーチへ行くことにした。

当初の予定では、今日(21日)に審査ということだったので、せっかく夏真っ盛りに沖縄行くんだし、翌日は「無人島海水浴ツアー」にでもエントリーして、思う存分海を満喫してやる……と思っていたのだけど、いくらなんでもコンクール前日にそんなムチャができるわけがない。でも、せめて海が見たいよう……ということで、限られた時間でも行けるビーチに連れてきてもらったというわけ。

ピーカンではないけどそこそこのお天気で日曜日、ということもあり、ビーチは遊泳客やビーチパーティーでにぎわっている。わたしたちは遊泳区域を通り過ぎ、遊歩道を歩いて突堤の先まで行き、ベンチ(サンゴ石のかたまり)に腰をおろしておしゃべりしたり、彼女が持参してきた三線をひいたりして時間をすごした。

トロピカルビーチ 突堤からトロピカルビーチを望む

近くのA&Wでお昼を食べた後、最寄のバス停でおろしてもらい、バスで那覇まで戻った。あまり時間がないので国際通りに直行。平和通りの「池武当新垣三味線店」に立ち寄る。
実はここ、2月に国立劇場おきなわの開場一周年記念公演を観るため訪沖して来て立ち寄った時、お店のニーニーに「あ、前に有楽町の沖縄物産店で三線弾いてた人でしょ」と、正体を見破られてしまった(爆)ところである。その時は買わなかったのだけど、お店に置いてあった木製の消音ウマが欲しくなって再度訪問。先日のニーニーに「おひさしぶりです」とまた声を掛けられてしまった(覚えてたのね〜)。

消音ウマを買った後、その近辺の店をひやかす。このあたり、洋服や布地を売る店がけっこう多い。かりゆしウェアやアロハシャツも安いのが多くて、三線やってる人にとってはステージ衣装を仕入れる格好の場でもある。
今回は「マレビト工房」で扱っている三線ヘッドカバー用に可愛い紅型調の布を見つけて買い込んだ。

今回の収穫。 紅型調プリント

てんぶす館まできたところで、たまたま一階に入っていたアジアンエステの店に、「肩と背中のマッサージ」とあるのを見つけた。いつも沖縄旅行の時は両手に重い荷物を抱えて移動なので、いいかげん凝りがひどくなっている。明日のために少しほぐしておいて貰おう、と店に入った。

「お客さん、なんだかひどく凝ってますねぇ」

ああやっぱり……痛たたたた(涙)。

そろそろ時間がなくなってきたので、ぶらぶらと国際通りを引き返す。入り口ちかくにあるアイスクリームパーラー「わくた」でアイスを食べた。いろんな味があってかなり悩んだけど、結局「県産マンゴー入荷しました」の張り紙につられてマンゴーアイスを注文(このところ品薄で台湾産マンゴー使ってたらしい)。美味でした。

コバルト荘に戻ってシャワーを浴びて着替え、ちょっと練習。応接間にいたおじさんは「もっと練習してもいいよ〜」と言ってくれたけど、いえいえコンクールの課題曲は、1回歌うだけで気力・体力消耗するのです。もう充分。

コバルト荘近くの家。
いちだんと鮮やかな青のペンキで塗りなおしたみたい。
コバルト荘

そうこうするうちに夜になり、今日もお出かけタイム。最近沖縄旅行というと毎晩飲み歩いてるような気が……時には昼間の予定より先に夜の予定が埋まることもある始末。
この日集まったのは「沖通団」のメンバー。またまたお迎えの車が来て、午前中に行った宜野湾に逆戻り。今夜のお店は宜野湾の住宅街の真っ只中にある「飯場まる」という、これもまた隠れ家的なお店。っていうか、誰かに連れてってもらわなきゃ行けないやん、ここ。

さすがにコンクール前日ということもあるし、ストレスのせいかちょっとアトピー症状が出てきたので、お酒は控えて料理に専念。さすがに料理は美味しい。もずく酢とアグー(沖縄産「幻の豚」)の塩焼きがおいしかった〜。

楽しく飲んで食べておしゃべりして、車で「コバルト荘」まで送ってもらったのはまたまた夜中……


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