HERO (製作年度: 2002年)
レビュー日:2010.8.15
更新日:
評価:★★★
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解説(Yahoo映画より):
紀元前200年、戦乱の世の中国。ある日、のちに始皇帝と呼ばれることになる秦王のもとに、無名と名乗る一人の男が拝謁する。彼は、最強と恐れられた趙国 3人の刺客たちの名がそれぞれ刻まれた一本の槍と二本の剣を携えていた。無名は、十歩の距離まで近づけば如何なる相手も一撃で仕留める剣術“十歩必殺”を極め、3人の刺客を討ち倒したという。暗殺者たちから身を守るため百歩以内に誰も近づけようとしない秦王だったが、無名の功績を認め特別に十歩の距離まで近づくことを許し、早速3人の刺客たちを討ち取った経緯を語るよう促すのだった…。
色彩の饗宴
昔TVでやってたのを見たときは「ふ〜ん」でパスしちゃったんですよね、この映画。
でも改めてちゃんと見てみるとなかなか面白かった。
確かにけれん味たっぷりのワイヤーアクションで、最初見たときは「ありえねーだろそれ」という点ばかり目についてしまい、どうも作品世界に入り込めなかったけど、改めて見てみると、これすべて「語り手の世界の映像化」であり、「白髪三千丈」マインドの中国人のいわば作り話なんだから、現実離れしていればいるほどリアル(笑)なのかも、と思ったりして。
同じように映像美追及の「LOVERS」よりはこっちのほうがストーリーがしっかりしてて面白かったです。それにやっぱりジェット・リーがカッコいい。最初のドニー・イェンとの対戦はさすがにスゴかったし、トニー・レオンも「レッドクリフ」とはまた違った雰囲気で好演。ただキーパーソンのわりには最期があっけないというかチョットヘタレてるというか……
それと「わかる中国語」があちこち出てきて嬉しかった(笑)。
