孔子の教え [DVD] 孔子の教え (製作年度: 2009年)
レビュー日:2013.11.20
更新日:
評価:★★★
Yahoo映画リンク
IMDBリンク


解説(Yahoo映画より):
諸侯国が覇権を取ろうと戦いを繰り広げる紀元前6世紀を舞台に、「論語」で知られる孔子の生きざまを描く歴史大作。監督は、オーストリアとの合作映画『愛にかける橋』の女性監督フー・メイ。『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』など、ハリウッドでも活躍中のチョウ・ユンファが孔子を演じる。共演は『ウィンター・ソング』のジョウ・シュン。中国の歴史上高名な人物の一人である孔子を中心とした壮大な世界観に注目だ。


聖人の生涯

後世には偉大な思想家として釈迦やキリストと並び称されるんだけど、生きてる間は結構報われなかった孔子の後半生を描く作品。

魯国の宮殿が東大寺の大仏殿そっくりだったり、殉葬のシーンがかなりリアルで残酷だったりと、戦国時代の風俗が詳しく描かれているのは、どこまで本当かわからないけど面白かった。

今まで見た中国映画の中では一番聞き取れる中国語が多かった(笑)。これはひとつには、せりふに出てくるさまざまな語句が、今までどこかで聞き覚えのあるものだったからでしょう。「義を見てせざるは勇なきなり」とか「あしたに道をきかば夕べに死すとも可なり」とか、なんとなく元の漢文もイメージ残ってるから容易に中国語に復元できる。。

チョウ・ユンファの孔丘(孔子)は貫禄とカリスマ性を備えてさすがの好演。魯の国を追い出されてからの流浪の旅は描くのが難しかったとみえ、がんばってはいたけどかなり退屈だった。顔回ちゃんはなかなかけなげでいい男で、孔子がその死を嘆いた気持ちもよくわかる。子路も中島敦の「弟子」でおなじみのキャラだっただけに、死亡フラグ立ちまくりの孔子との別れのシーンとか、最期のシーンとかは「ああやっぱり」という気分でした。

それにしても「バレットモンク」の頃に比べると、チョウ・ユンファも老けメイクに違和感なくなってきたなぁ。


INDEX