「どろんこ ハリー」

   ハリーは、くろいぶちのある しろいいぬです。
   なんでも すきだけど、おふろにはいることだけは
   だいきらいでした。
   あるひ おふろに おゆをいれるおとが
   きこえてくると、
   ブラシをくわえて にげだして・・・・

「はたらきもののじょせつしゃケイティー」

   けいてぃーは、きゃたぴらの ついている
   あかい りっぱな とらくたーです。
   とても つよくて、おおきくて、いろいろな
   しごとが できました。

「アレクサンダとぜんまいねずみ」

あるひ、うちじゅうが るすの とき、
アレクサンダは、アニーの へやで きいきい いう おとが
するのを きいた。しのびこんで、 かれの みたのは なんだと おもう?
もう 一ぴきの ねずみさ。
でも かれと おなじような ふつうの ねずみじゃない。
あしの かわりに、二つの くるまが ついていて、
せなかには ねじが ある。

「きみ だれ?」アレクサンダは きいた。

「おしゃべりなたまごやき」

すると──、部屋のすみで、ごそごそ音がしました。
王様を追いかけてきためんどりでした。
「や、こんなところに、かくれていたのか」
王様は、めんどりを追い出そうとして、しっしっと、いっていましたが、
そのうちに、ふと、気がつきました。
「まてよ。今、わしが、鍵をすてたのを、こいつ、見ていたな」
王様は、そこで、めんどりの首を捕まえると、顔に、口を付けるようにして、
言い聞かせました。「わしが、鳥小屋を、開けたのを、
誰にも、言うなよ。だまっていろ」

「花さき山」

この花は、ふもとの 村の にんげんが、    
やさしいことを ひとつすると ひとつ さく。
あや、おまえの あしもとに さいている 赤い花、
それは おまえが きのう さかせた花だ。

「ゆきだるまのさがしもの」

──なんだか ちからが ぬけてきた。    
ゆきだるまは ためいきをつきました。
花のベットに よこになると ゆきだるまは 目をとじました。
いつのまにか みどりの野原に たっていました。
たくさんの花にかこまれ 大きな花たばを つくっていました。
それから しばふにすわって・・・・

「おおきな おおきな おいも」

      ずっぽーん!          
      ぬけた ぬけた                    
      おいもも こどもも                  
      どってーん

「しろいうさぎとくろいうさぎ」

「どうしたの?」しろいうさぎが ききました。
「うん、ぼく、ちょっと かんがえてたんだ」と、
くろいうさぎは こたえました。
「さっきから、なにを そんなに かんがえてるの?」
しろいうさぎは ききました。
「ぼく、ねがいごとを しているんだよ」
くろいうさぎが いいました。
「ねがいごとって?」しろいうさぎが ききました。
「いつも いつも、いつまでも、きみといっしょに
いられますようにってさ」くろいうさぎは いいました。

「モチモチの木」

   モチモチの木ってのはな、   
   豆太が つけた なまえだ。   
   こやの すぐまえに たっている   
   デッカイ デッカイ 木だ。   

「てぶくろをかいに」

かあさんぎつねは、しんぱいしながら、
ぼうやの きつねの かえってくるのを いまかいまかと、
ふるえながら まっていましたので、
ぼうやが くると、あたたかい むねに だきしめて、
なきたいほど よろこびました。

「いたずらきかんしゃ ちゅうちゅう」

ちゅうちゅうは、どんどん どんどん 町をぬけ、
原っぱを通り、田舎へ走っていきました。
あたりは暗くなってきました。道もわからなくなりました。
炭水車がなくなったので、石炭も水も、
あと少ししかありません。
そのうち、とうとう、線路がふたまたに
分かれているところに来ました。
一本の線路はこっちへ行き、もう一本はあっちへ行っています。
ちゅうちゅうは、どっちへ行ったらいいのか解りません。
そこで、もう一本の方へ行きました。

「かもさんおとおり」

かもたちは、やっこら やっこら きしにあがり、
おおどおりにむかって 一れつにならんで 
あるきだしました。

「どろんこ こぶた」

  こぶたは、たべるのが だいすき、
  うらにわを かけまわるのも だいすき、
  ねむる ことも、だいすきでした。
  でも、なによりも なによりも すきなのは、
  やわらかーい どろんこの なかに、
  すわったまま、しずんで ゆく ことでした。  

「ひとまねこざる」

  これは、さるのじょーじです。

  どうぶつえんに すんでいます。

  じょーじは、かわいい こざるでしたが、とても    

  しりたがりやでした。

  どうぶつえんの そとが どんなか、しりたくて

  たまりませんでした。