チョコ日記 第19回

有名ブランドチョコレートの感想2 〜〜 ベルギー編 〜〜


第2回目はフランスと並ぶチョコレート大国ベルギーです。
ベルギーのブランドといえば、まずは……

ゴディバ(名古屋、名鉄百貨店1F)
トリュフラム(250円)ラム酒風味のスイートチョコレートガナッシュをミルクチョコレー トでコーティングし、粉糖をまぶしたものだそうですが、ラム酒の風味はほんのちょっと 。ねっとりとしたガナッシュはコクがあるんですがカカオの風味があまり出ておらず、ど うもはっきりしない味です。有名ブランドのチョコレートだと思って食べると、ちょっと がっかりという感じですね。

カーレ(200円)コクのあるミルクチョコレートの中に、ナッツ入りのハードカラメルが 入ってます。ミルクチョコレートはちょっとスモーキーフレーバーを感じるコクのあるも の。ねっとり重い舌触りがゴディバの特徴なのかもしれません。噛むとナッツキャラメル がパリっとわれて、カラメルの風味が加わります。

ジャンド−ヤ(180円)ミルクチョコレートにプラリネを混ぜたものをそのまま固めて、 長方形に切り分けてあります。焦げ味と青っぽい風味が融合したような非常に不思議な味 のプラリネです。これは結構好き嫌いが分かれるチョコレートかと思います。 ゴディバのチョコレートはバレンタインデーの本命チョコレートとして有名なだけあって 華やかな印象がありますが、食べてみると案外クラッシックで骨太な感じです。カカオの キレやフレーバーの華やかさで勝負というより、どっしりとしたコクと独特のスモーキー フレーバーが特徴だと思いました。チョコレート界の「キームン紅茶」という感じです (^^ゞ。

ドゥバイヨル(東京・恵比寿 三越百貨店B1)
プラリネははなやかな香りが印象的。プラリネはサクサクという触感が残っていて面白 い。でも、本体のチョコレート&プラリネともマイルドな味なのだけど後味にコクがあっ て、重層的な味わいかと思います。他に洋酒味のセンターのを食べましたが、これも洋酒 の香りがはっきりと出ています。全体的に、味はマイルドだけれど、香りが立っていて、 フランスチョコレートに近いなあという印象です。

ノイハウス(東京・恵比寿 三越百貨店B1)
トリュフ・コニャック:コニャック風味バターガナッシュにスイートチョココーディング +スライスアーモンドまぶし。かなり分厚いコーティングの中に柔らかめのガナッシュが 入っています。コニャックの風味は効いているけど、やさしい、あっさりとした味わい。 トリュフ・パウダー:バター+ミルクガナッシュをスイートチョコレートでコーディング +ココアまぶし。バターの風味のまったりクリームとマイルドなコーティングのハーモニ ーがたまりません。素直に「美味しい〜〜」と言ってしまえるチョコレートです。マイル ドですが、後口にはふんわかとカカオの香りも残りますし。 トリュフ・シャンパーニュ:シャンパン風味のバターガナッシュにスイートチョコレート コーティング+粉砂糖まぶし。とっても柔らか、あっさり。くせがなくて美味しいけど、 ちょっと個性なさすぎか?まぶした粉砂糖のせいか、上の2つより後味がかなり甘く感じ ました。  全般的にノイハウスのチョコレートは、固さも味も、柔らかく優しい味で、大振りのト リュフでもガブガブと食べることができます。大人から子供まで誰が食べても美味しく思 えるんじゃないでしょうか?

ヴィッターメール(大阪、梅田、阪神百貨店)
ベルギー以外には梅田の阪神百貨店にしかないとして有名なヴィタメール(笑)。売り場 では、背の高い、とってもかっこいい30代後半くらいのヨーロッパ系とおぼしき男の店員 さん(ベルギー本店から来てるのかな?)が応対してくれます(ミーハー的に嬉しい)。 パレ・オール、トリュフ・グランマニエ、プラリネ入りミルク系(名称は忘れました(^^ ;)の3種類を買いましたが、パレ・オールはカカオの、グランマニエはグランマニエ( オレンジというよりグランマニエですね)の、プラリネ入りはプラリネの、それぞれの香 りがはっきりと際立つ、わかりやすい美味しさです 。特にグランマニエの香りはとってつけたような香りではなく、ごく自然にグランマニエ の香りがして感心しました。香り、コク、甘みのバランスが取れていて、しかも後味はす っきり、でも存在感ありです。食べやすさやすい点ではノイハウスと似てますが、こっち の方がちょっとだけ大人っぽい印象。ベルギーのチョコレートっていいですね〜。フレン ドリーな感じで好みです。

なんと、名古屋で「ヴィッターメール」を発見 ♪〜
で、も一回…… (^^ゞ
ヴィッターメール(名鉄百貨店1Fグランアルティザン)
名古屋駅前の名鉄百貨店でチョコレートを物色していたら、なんと大阪の阪神百貨店にし か出店がないベルギーはヴィッターメールにそっくりのチョコレートを発見しました。コ ピー品か?と思ってお店の方に聞いてみたところ、まさしくヴィッターメールとのこと。 このグランアルティザンというお店はベルギー菓子専門のお店だそうで、そんなところか らヴィッターメールのチョコレートを置くことになったんだそうです。この日は10種類の ボンボン・オ・ショコラが並んでいました。

トリュフキルシュ(230円)。マジパンを混ぜたバタークリームにキルシュを効かせたセン ターをスイートチョコレートでコーティングしたもの。直径が2cmくらいでかなり大振り 。センターは乳白色のかなり柔らかめのクリームでチョコレートは使われていないみたい でした。まろやかでキルシュがよく効いています。コーティングされたチョコレートはと んがったカカオの風味はないものの結構ビターで、これをまろやかさセンターとキルシュ がバックアップしている感じです。チョコレート自体が大きい割には全体的にあっさりと して、へんなクセがなくとても食べやすいです。 バニラレイ(220円)ホワイトチョコとミルクチョコをブレンドしたガナッシュにコアン トロー風味のレーズンを混ぜて、ミルクチョコレートでの型抜きしたもの。あっさりマイ ルドで親しみやすい味であるが、特徴があまりない。

マティニオン(230円)コニャックを効かせたスイートガナッシュをスイートチョコレー トで型抜きしたもの。非常に滑らかな仕上がりで、口解けがよい。かなりコニャックが効 いており、マイルド系のスイートチョコレートが少し負けている感じ。でも食べやすい。 ヴィッターメールの特徴はとにかく食べやすいこと。非常になめらかな口解け、キツすぎ ないカカオの風味。コクのあるガナッシュにアクセントを与える洋酒の風味。全体が高い レベルでよくまとまっており、しかも親しみやすい味わいです。反面、強い特徴のない作 りなので、どれを食べても割と同じ感じを持たれるかもしれません。トリュフキルシュの ようにスイートチョコレートと、ミルクまたはホワイトチョコレートを合体させたボンボ ンがお薦めだと思います。

ベルギーチョコレートの中では、ノイハウスとヴィッターメールが似ていて、どちらもマ イルド。くせがなくドンドン食べられてしまうけど、ちゃんとコクもチョコレートの風味 もあるという前回のフランスチョコレートとはかなり異なる個性を発揮しています。この 2つに比べるとドゥバイヨルは形も小振りで、香りの効いたフランス風のチョコレートだ と思います。そして、ゴディバは我が道を歩んでいるという感じ・・・・。ミルクチョコ好き なら、絶対フランスよりもベルギーですね!(^^)。



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