10月1日(水)

●9/24-26山下・仙波3days at 新宿Pit Inn

 山下洋輔(p)・仙波清彦(prc) +各日 豪華なゲスト

と、いうものに3日間通いました (^^;) 
 豪華ゲストの面々と曲目は次の通り。凄いでしょう?(凄いんだってば!)

1日目 一噌幸弘(リコーダー)
 一部))仙波山/キアズマ/わにとかげ(by Y.Isso)/Spider
 二部))枯葉/Echo of Gray/即興演奏/つのじじい(by Y.Isso)
 アンコール))五・七・五
2日目 植村昌弘・佐藤一憲・田中顕(prc)
 一部))仙波山/キアズマ/ごあいさつ(←ホントに曲名?)/Spider
 二部))枯葉/江戸囃子(←だったと思うが?)/Brick Basterds/Kurdish Dance
 アンコール))五・七・五
3日目 竹井誠(尺八・能管)
 一部))仙波山/キアズマ/着到(と聞こえたが、曲名では無かったのかも)/Spider
 二部))枯葉/春の海(宮城道雄)/Brick Basterds/Kurdish Dance
 アンコール))五・七・五

 曲名にあやふやなものがあって済みません。各日とも、仙波山 は仙波清彦に敬意を表して山下さんのソロ。キアズマ枯葉 は山下・仙波でデュオ演奏でした。

 初日の仙波山 は、結構ずしりときましたねえ。ピアノが非常によく鳴ってました。 2曲目で仙波さんとデュオになると、山下さんの表情が随分やわらいで ピアノのタッチも軽くなったようで、やっぱりソロというのは苦しいものかなー。 3日間の一番最初の音出しだもんなー、などと考えたことでした。

 一噌さんの書く曲は、この方のひょうきんなキャラクターそのまんまです。 大の爬虫類愛好家(楽屋に蛇を同行させてたらしい....)、動物の名前がついた曲を 沢山書いてるので、Spider という曲名に興味をそそられた様子。 「この曲は、どんな蜘蛛を想定して....?」なんて言い出します。 「アシダカグモかなあ」なんて。
 賑やかなになるとじっとしてられない性格(らしい)。ピアノ・パーカスの対決 みたいな場面があるとするでしょ?相手の音をさぐりさぐりの応酬が、 やがて両者一体となっての山場に! と、見るからにそわそわしてる一噌さんの姿。 おいおい、ホント?ここで出ちゃうの?わー、入ってきたあ! でも、ご両人は先刻承知と見えて、ああはいはい、って感じで入れちゃう。 その先は当然、くんずほぐれつ三つ巴の戦いでえらいことになる。
 で一噌さんのソロは、音も動作もとにかく目まぐるしい。実際に目にしなきゃ リコーダーであんな演奏が出来るなんてとても信じられない! どんどん楽器を持ち替えて音の表情を変えつつ凄い勢いで吹きまくる様は、 まるで何かが取りついたよう。1度、管のお尻の穴をとっさに足でふさぐという動作 (立ってるから瞬間もも上げになる)をやって、これはハーモニクスを利用して 音域以上の高音を出すという、とんでもない技だったそうな。
 こういう方の演奏するEcho of Gray(参照) が素晴らしかったのは、言うまでもありません。バロック的旋律がぴったりはまる。

 仙波さんは終始ご機嫌。内心、仙波さんのパーカスは祭りだあっ、と叫んでました。 祭りにはどんちゃん騒ぎから呪術的なものまでありますけど、全部ひっくるめて祭りだと。 対する山下さんは、和っぽい音を出すかと思うと突然モダンな音に変わったりして、 あの振れ幅の広さが面白かったです。枯葉 はやられました。最後の最後の最後まで ただの即興だと思ってました。終わる直前にほんの微かに枯葉の匂いがして、 あ、チクショー、やりやがったな! と妙な快哉の声を上げたくなった....。 時々やるのよね、こーゆー Autumn Leaves
 うーん、やられた。バッタリ

続く

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