寒いせいで、脳味噌の動きが鈍いこと鈍いこと。(そんな馬鹿な(苦笑))
長らくお待たせしましたが、続きです。2部の2曲目、あ、やっぱり、とは 何がやっぱりだったのか? というところからです。 (まず前回を振り返る)
その新曲は、簡単に言ってしまえばちょっと陰のあるスパニッシュな感じの曲
だったのです。ところがピアノのソロが、1部と同様のゴーイング・マイ・ウェイ
というか、スパニッシュ・モードさえ無視してやっぱり同じ様な調子の、
私、コード進行がよく分かんないんだけど、ありゃあ少なくともスペインじゃない。
アメリカ大陸のジャズ。(ひとつの曲調が頭の中にこびりついて、弾いても弾いても
同じ調子になっちゃう、ということはあるみたいですね。
弾く曲弾く曲全部スパニッシュになっちゃうので、仕方なく
「ピカソの逆襲」という曲を書いた
ピアニストもいるし(爆笑)。)
からくも金澤さんのベースで、もとの曲調は維持されていたものの、
何かちょっと聞いてて気持ちが悪かったのも事実。
次のベース・ソロは、ひとまず音程というものを脇に置いたパーカッシブな演奏で
雰囲気を一新。さすが。ただうーん、相方のドラムが、もうちょっと。
はてどう出たものかなあ、と思案してるような....何かぴりっとしない。
ダダダ・ダン! 突然、割って入ったのは何とヒノテルが、手のひらでステージの
木の床を叩きだしたのです。まるで、そうじゃないだろ、こうだよこう! と
言わんばかりの激しい音。すかさず、向井さんも乗ります。楽器ケースから
卵形のシェーカーを取り出して....、と、珠也さんも俄然、元気になってきて。
それから暫くの間続いた打楽器・手拍子(床打ちから切り替えた)・ベースの応酬は、
そりゃあ楽しいものでした。
その後の演奏が、更にいきいきと面白いものになったのはもちろんのこと、 あの瞬間、私はヒノテルの学校の実際、をかいま見たような、 「あ、こんな風に若手を鍛えて行くんかなあ」と、とても厳しくも暖かいものを 見た気がして、感心することしきりでした。
こういう、めっけものをした面白い一夜だったのです。