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おもて

 ネコという動物は、自分が暮らすのに十分な環境さえあれば、 「広さ」にこだわらないのだそうです。昔は、ネコは勝手に出入りするもの、 閉じこめたらかわいそう、が常識でした。 今は里親募集のポスターでも「室内飼いの方に限ります」というコメントが普通です。

 我が家はマンションの上層階ですから、もちろん室内飼いです。 ペット可なので誰はばかることもないのですが、周りのお宅にはご挨拶しました。 ネコアレルギーなんてものもありますし、 それにもしかしたら「脱走」ということだって。 そう思って、ちょっとしたものに写真も添え持って行きました。

 人間としては不自由させてないつもり...なのですが、 そこはやはり、ひとが出入りするし音も聞こえてくるし。 ネコたちは外の世界があるのを知っています。 好奇心満々の若者が興味を持つのは当然。
 で、さらは網戸クライミングという技にでました。まおは、 ひとの後を追って玄関から飛び出すようになりました(すぐに捕まるけど)。 これではかえって事故になりかねません。 最近は見張り付きでベランダや玄関まわりに出しています。 そのせいか無理矢理おもてに出ようとはしなくなりました。 かわりに、妙に甘ったるい鳴き声で「出してぇ〜ん」とおねだりします。

 おもてに出たときのネコは、家の中とは全然違います。 鼻のわきをぷくぅっと膨らませて、ひげをピンピンに張って、目をまんまるに開いて。 耳は前後左右の情報を集めようとまさにフル回転。 そして、そろりそろりと探索に出かけます。 全身に緊張感がみなぎり、野性味あふれる生き生きとした表情。 これが見たくて、つい人間の方も出してあげちゃう。 良かったのか悪かったのか、正直よく分かりません。

 一度、細いゴム状のハーネスとリードを付けてみたのですが、 ふたりともとてもスレンダーかつ身体が柔らかいので、すぐに縄抜けしてしまいました。 あまり窮屈な思いはさせたくないのですが、 違うタイプのハーネスも試してみるつもりです。
 でないと、人間の監視なしのおもて遊びは当分おあずけ。 それはそれで窮屈でしょ、ネコさんたち?


(2005年7月9日)
ここの隙間が〜!でもそもそも、これ何?
   

上も、下も、カメラも気になる
   


←のび上がって。


 乗り出して。↓
 お願い、それ以上行かないで〜。

 

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