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2.圧力鍋本のレシピを読み替える

 つまりレシピの分量と調理時間をうちの鍋仕様にかえる、ということです。
これは、経験と勘と味の好みにもよるので一概に言えないのですが。
ご参考までに。

分 量

例1) 鶏を丸ごと1羽ゆでましょう、鶏1.5kg・水を2リットル・塩大さじ1杯入れましょうねー、
というレシピがあったとします。
...うちの圧力鍋の容量3リットルだもん、無理じゃん。

 これは1.5kgなんてでかい鶏だからいかんのです。1kg以下の小さいやつにするとか、 骨付きもも肉800g分とかを買ってきます。肉が半分だから水も半分、塩も半分。 加圧時間はいっしょで大丈夫。

例2) 肉じゃがを作りましょう、4〜5人分の分量です。
ジャガイモ500g・牛肉200g・玉ねぎ200g・砂糖とみりんと醤油各大さじ3、水200cc。加圧時間10分。
...うち夫婦ふたりだもん、こんなに作ったら食べきれないっ。
よし半分にしてやろう。

と、いや待った!加圧10分ですよ?水分100ccちょっとでお宅の圧力鍋、大丈夫ですか?
 もしやばかったら、材料は半分にしても水と調味料はレシピ通りにしておつゆたぽたぽ状態で作るのが正解です。 もしくはジャガイモを小さめに切って、加圧時間を少なくする。 後者はやってみないと分かんないですけどね。

 お分かり頂けましたか?つまり、最低水分量を守りつつ、味のバランスを変えずに 作れば大丈夫ということです。

調理時間
 同じ食材でも、メーカーによって加圧時間は違います。これはそれぞれの 圧力のかかり具合に差があるからです。「ピース」は圧力が強い。「ラゴスティーナ」は 弱いです。「フィスラー」や「シラルガン」が中くらいかな? とすると、うちの圧力鍋はどうなんでしょうか?

例3) 市販のレシピ本には、白米の炊き方は加圧5分蒸らし10分と書いてある。 うちの鍋の取り説だと3分になってる。
...ということはうちのは圧力が強いんだな。 じゃあ、里芋の煮っころがし、本では3分になってるけど2分でやめとこう。

 圧力が強ければ炊飯時間は短いわけですね。たいがいのレシピ集にはご飯の炊き方 (炊き込みご飯でも可)が載ってますから、取扱説明書に書いてある 調理時間の目安と比較してみましょう。(玄米や餅米は別物なので注意。)

例4) 市販のレシピ集でイワシの梅煮の加圧時間は30分。
うちの鍋に付属のレシピ集だとイワシの生姜煮の加圧時間40分。
...うちのは圧力弱めなのかも。かたまり肉で作るゆで豚、少し長めにしないとやばいかな。

 イワシを骨までまるごといただきましょう系のレシピも、 たいてい何かしら掲載されてます。こちらは加圧時間が長い料理の比較に使えます。 (まあ監修にあたった料理家の好みもあるでしょうが。)

 大雑把に言えば同じ圧力鍋ならば、
・加圧時間は材料が多くても少なくてもいっしょです。
・材料が大きければ長くなり、小さければ短くなります。
・蒸す方が長く、ゆでる方が断然短い。
・調味料が入っていようがいまいが、火が通る時間はいっしょ。

 以上の傾向と対策を念頭に、あとは実験を繰り返すしかないんですよ、加圧時間は。 (火を止めた後の蒸らし時間も同様。) 失敗を回避するには、短めの時間で様子を見て、駄目なら30秒単位でのばしていく。
 うーん、我ながらこれじゃ全然参考になりませんね。すんません。

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