強火・中火・弱火・蛍火
区別できますか?
・強火は鍋底いっぱいに(はみ出さない程度に)火が広がってる状態です。
・中火は鍋底にぎりぎり炎の先が付くかな?という状態。
・弱火は完全に鍋底と炎の間に隙間がある状態。
・蛍火は火が消える寸前の可能な限り弱い状態。
ガスコンロの機種によっては蛍火が出来ないことがあります。
カチッカチッと目盛りにツマミをあわせていくタイプ。
あれ、中間の設定ができないので蛍火にしようとすると消えちゃう。
これは鍋底を上げられる五徳(ごとく)を買ってきて弱火で煮炊きするか。でなければ
弱火と蒸らし時間を少しずつ減らして蛍火の代わりにするか。微妙な加減が必要になってきます。
残念ですが、蛍火って出てきたら、その料理はもうちょっとあとまわにした方が無難かも。
圧力がかかった状態を把握する
お湯で練習してみましょう。
そうですね、水を500ccくらい入れてそれぞれのマニュアルに応じて
蓋をセットします。強火にかけます。しばらくすると、鍋が何か言い始めます。
圧力ピンがあるタイプはピンがあがります。鍋の中に蒸気が充満し始めているのです。
もうちょっとすると、いよいよシューッというのが始まります。
この音を覚えておいて下さい。でも我慢我慢、まだ先があります。
シュワーッがシュオオオーッという雄叫びになる瞬間が来ます。
重りが揺れるタイプでは、火事場の半鐘みたいに(例えが古すぎるか...)
すごい勢いで重りが揺れます。
ここで弱火にします。さっき最初に言い始めたシューッという音が持続してますか?
もし鍋がだまってしまうようなら、弱火が弱すぎるか、雄叫びが足りなかったのです。
一度強火にもどしてからもう一度弱火にしてみましょう。いかがかな?
このあと火を止めて、蒸気抜き(=蓋が開けられる状態にする)の練習もしてみましょう。
フィスラーを使った料理本で、2目盛りというのはこの雄叫びの状態、
1目盛りというのはシューッの状態と考えて良いと思います。
次に、低圧料理というのが最近流行ですね。低圧目盛りが無くても可能です。
同じように水を入れて蓋をセットしたら、中火にかけて下さい。
鍋が雄叫びを始める前のシュワーッ状態のあたりで蛍火にしてしまいます。
鍋が何かフガフガ言い続けてますね?重りは揺れません。これが低圧状態。
最低限蒸気がこもっている状態を維持しているわけです。
茶碗蒸しやプリンを作るなら、これが正解。
少々時間がかかりますが黒豆を煮るとき、この方法だと皮が破れずきれいに煮上がります。
最初に取り組む料理
さて、ここまで分かれば、市販の圧力鍋本はうちの鍋に応用が可能なわけです。
まずご飯を炊いてみる、という人が多いと思うんですが、
ご飯はマニュアル通りに火加減を間違えなければ、そんなに失敗しないんですよ。
もっとも量が少なすぎると美味しく炊けませんけど。
多めに炊いてフリージングするとか、あれば内鍋を利用する方が
美味しいご飯が食べられます。
初めての料理でおすすめは、ゆで豚。当ホームページの圧力鍋料理集でも
紹介しましたが、火が通ってなかったらもうちょっと加熱すればOK、
自分ち鍋のクセを知るには良い料理です。
ふろふき大根なんかもいかがでしょう。大根は相当加熱し続けない限り煮崩れませんから、
我が家好みの火の通り加減を探るのに最適。で、
加減が分かったら、ジャガイモとか里芋とか、油断すると崩れちゃうものを煮てみましょう。
ちなみにマニュアル本では煮物の場合、調味料を最初から全部合わせてしまうことが多いですよね。
ミミズは出汁と甘味調味料(砂糖・みりん・酒)だけ入れて圧力をかけます。
圧力を抜いて煮汁を煮詰める段階で塩や醤油を入れます。
本来、煮物はこの順番がセオリー。味付けの加減もしやすいです。
(あ、煮魚は別よー。)
挑戦意欲のある人は、ここで茶碗蒸しいってみましょう。
火加減が上手にできれば、もう怖いものなし。圧力鍋はあなたの優秀な相棒です。
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