2020年


 2月定例議会


(監査委員のため一般質問に変えて、質疑を行いました。)


〇ふるさと納税
    ア.ふるさと納税の収支の推計について
    イ.交付税措置を加味した収支について

〇コロナ対策予算委ついて
    ア.コロナ予算について
    イ.マスクについて
    ウ.新型コロナウイルス患者の入院受け入れについて
    エ.高齢者は新型コロナウイルス感染症に感染について
    オ.市政施行15周年記念イベント事業について
    カ.東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会に関連について
    キ.高齢者施設の運営について

〇放課後児童クラブ

     ア.外国人への指導、支援級入所に当たって 
     イ.外国人子女、親とのコミュニケーションツールについて

〇待機児童解消に向けた取り組みについて

     ア.待機児童0に向けた具体的な取り組みについて
     イ.幼稚園の今後のあり方について

〇道路の管理瑕疵による事故にかかる損害賠償について

     ア.事故発生時における事務処理手順について
     イ.道路パトロールの実施要領につい
     ウ.市民や郵便配達、新聞配達員との連携について


                        「質疑内容」


 9月定例議会


〇一般廃棄物最終処分場建設の進め方

  森町一宮の最終処分場は令和4年12月の期限となっているが、次期受け
  入れ予定市である磐田市において建設見通しが立っていない。次期最終処
  分場は2市1町の覚書で約束されたもので、もし、これが履行されなければ、
  これまで昭和46年より圏域で守られてきた廃棄物処理行政が大きく変わる
  ことになる。副管理者として中遠広域事務組合管理者会に臨む市長の考え方
  を伺う。

     (1)2市1町の覚書で約束された最終処分場建設を磐田市は断念したのか。
(2) 過去の経緯を踏まえ、最終処分場の覚書履行を要請すべきではないか。
(3)磐田市の選定経過・結果を具体的に管理者会で検証されていたか。
(4)10月5日の組合議会までの方針決定のスケジュールは。
(5)森町一宮最終処分場の現況を踏まえた延長要請をしていくか。
(6) 令和3年度からの磐田市クリーンセンターの包括委託に伴う影響はどうか。

      ア 磐田市の包括委託の取り組みは組合管理者会で共有していたか。
      イ 磐田市が民間委託した場合の広域事務組合への影響はないか。
      ウ 磐田市が民間委託した場合の袋井市・森町の影響額はいくらか。
      エ 包括委託による資源化の影響で最終処分場建設選定が遅れたのか。
      オ 昨年補正の調査研究は民間委託を前提にした調査ではないか。
      カ 最終処分場建設と民間委託のトータルコストの比較をしたのか。
      キ 望ましい廃棄物処理のスキームをどのように考えるか。

〇スポーツ協会の世帯会費の考え方と対応

   袋井市ではスポーツ協会の会費のうち個人会費は全世帯から自治会を通して
   徴収している。市民から税外負担との厳しい声も寄せられている。財政が厳し
   かった袋井市の歴史的産物でもあり、新総合体育館が建設された今日、本市
   においても再考すべき時期に来ている。

     (1)県内で全世帯を対象にしたスポーツ協会会費を徴収している市は
        あるか。
     (2)スポーツ協会の世帯会費のあり方に対する市への質問に対する
        考え方は。
     (3)世帯会費を廃止し、適切な額を市から補助する考えはないか。


              「一般質問内容」





監査委員提言 (市長への提言した主なテーマより)


平成30年度一般会計等決算審査について (データ・指標等)


1 市税等債権管理について

 平成24年度からの市税等収納対策アクションプランの取組みや、平成26年度
  の私債権管理条例の策定及びその運用により、平成23年度に約21億円あった
  市税、国民健康保険税及び使用料等債権の収入未済額は、令和元年度末には
  約11億8千万円余となり、着実に縮減されており敬意を表します。
  今後、コロナ禍により、納税困難な納税者の増加が懸念され、収納の業務遂
  行が困難となることが想定されますが、未納者の生活状況に配慮しつつ、公平
  公正のため適格で適正な収納事務に取り組んでいただきたい。

 2 後期高齢者医療保険料の収入率アップについて

   後期高齢者医療保険料の公平性確保の観点から現年・過年度分とも収入率を
  アップされたことを高く評価しております。今後も継続的な取り組みを期待
  するとともに、担当職員の持っている収納事務のノウハウを他の職員に教示
  ・横展開させることで、市全体の収納率のアップに繋げていただきたい。

  ・現年度分:H30 99.76%  R元 99.89%   0.13%
  ・過年度分:H30 61.49%  R元 93.82% 32.33%

 3 ふるさと納税について

 ふるさと納税の推進にあたり、インターネットの納税申込サイトの楽天・
  さとふるなど新たに 6つの申込窓口を開設するとともに、うなぎやDHC
  サプリメントなど返納品を121品から209品に増やし、寄附件数で約7倍、
  寄附額で約4倍を確保され、収支で4,400万円の黒字となったことを評価
  いたします。

  しかしながら、近隣市と比較しても、まだまだ努力する余地はございます
  ので、なお一層の御努力をお願いします。

 4 幼、小、中学校等教育施設管理について

    教育施設等3Rプロジェクトを策定され、計画に沿った事業が展開されて
  おりますが、監査時に3Rに基づく年次計画に定めのない小修繕や設備・
  備品の更新などの要望が寄せられました。
  財政が大変厳しい状況ですが、将来を担う子どもたちの安全・安心、また
  快適な環境のために十分な予算配分をしていただきたい。
  特に、小・中学校のトイレの洋式化(目標:洋式化率50%)及び無線
  LAN・Wi-Fiを計画的に整備して、一層の教育環境の向上を図って
  ください。
 

 5 待機児童対策について

    待機児童の解消を目指し、小規模保育所2園の新設支援や袋井南幼稚園の
   認定こども園への移行、更には袋井南保育所と笠原こども園の定員拡大
  などに積極的に取り組んでいただき、令和2年4月時点の待機児童数は33
  人と昨年度より25人減少し、改善が図られたことに感謝申し上げます。
   しかしながら、待機児童数は、県下最下位という状況を脱しているわけ
  ではございませんので、令和3年4月からの認定こども園化の整備を進めて
  いる浅羽東幼稚園及び若草幼稚園の計画を着実に実施してください。
   更に、令和4年4月の(仮称)袋井南認定こども園開園に向けた事業を
  推進するとともに、入園率が減少している公立幼稚園を統合や改築を行う
  中で認定こども園を設立するなど、待機児童ゼロを実現してください。

 6 伝票の誤謬について

 出納室では、令和元年度で5万7千枚余の伝票の内、誤謬で出納室から差
 し戻した支出伝票は、指導や注意喚起、更には研修等の実施により、平成
  30年度で9.4%(約3,900 枚)であった返戻率が、令和元年度には8.0
  (約3,400枚)に改善されています。
 誤りは、事務を煩雑にして、非効率になるばかりではなく、大きな問題を引
 き起こしかねません。このため、出納室が掲げた目標値である返戻率5%
 以内を目指し、引き続き全課一体となって取り組んでください。
 また、事務処理の効率化を図るため、出納室においても公営企業会計
  (水道・下水道・病院)の伝票が電子決裁できるよう、先進地事例等を
 研究していただきたい。

 7 自治会・自治会連合会との連携強化について

 当市における自治会加入率は84.5%で、近隣市と比較しても数値は高く、地域
  コミュニティが良好に形成され、住民自治組織が確立されていることは当市
  の強みです。
  しかしながら、自治会加入率は年々減少(-0.8%~-0.3%)し、将来の
  地域コミュニティの形成が危惧されるところです。
  市政の円滑な運営を継続するため、自治会・自治会連合会との信頼関係の構築
  及び役割分担の明確化等を図るなど、更なる支援策が重要と思われます。
  ① ビックプロジェクト(総合体育館、消防庁舎・防災センター、街路整備
    等)が終了するため、予算措置等に配慮し、
自治会要望へ最大限の
    予算措置の対応を図る。(道路の破損補修、白線の引き直し、カーブ
    ミラー・防犯灯設置等)
  ② 電算室が空き室となったときには、自治会長の来庁時に対応する部
    屋・スペースを設ける。
  ③ 外国人世帯(R2.42,552世帯)の中で自治会未加入世帯への加入促進を
     支援する。 

 8 土橋工業用地開発事業の推進について

    土橋地区内において、開発可能性調査を実施するとともに、農業振興地
    域内農用地区
域の除外に向け関係機関と協議を進められております。
    これまでの地権者や地元住民の方の努力、また事業費の損失につなが
    らないように、今後とも未同意の方に粘り強く交渉を行う等、事業推進へ
    の打開策を見出していただきますよう御尽力ください。
 

 9 新たな農業への研究・取組みについて

    クラウンメロンとお茶の生産力の把握に加え、新たな農業の進展に向
    け、先進的な取組(森町:レタス・とうもろこしの取組等)を取り入れる
    必要があります。

    特に、小山地区のトマト栽培者の取り組みは素晴らしいものがあり、
    今後の本市農業にとって明るい展望が開かれるものと思われますので、
    一大生産地としたブランド化など研究を進めていただきたい。

 10 下水道接続率について

    公共下水道の接続の必要性について、接続推進員による接続依頼の
  実施、イベントや広報紙による啓発活動の実施、工事前説明会の開催
  等を展開されていますが、接続率は昨年度同様の89.6%であり、接続率
  アップへの新たな取り組みが必要であると思われます。
   特に、自治会別の接続率を見ますと、事業効果が表れていない地区
   があり、事業目的を達成する上からも接続推進員の人的パワー等を
   強化するなど戦略的な課題解決に取り組んでいただきたい。

 11 図書館内に大日本報徳社コーナーの設置について

    昭和62年度から一般社団法人 勧農報徳社からご寄附をいただき、
  その総額は4,050万円 (購入図書数:5,145冊)になります。これまでの
  感謝と報徳の精神高揚のためにも、図書館内に大日本報徳社のコーナ
  ーの設置を検討してください。

 12 袋井市スポーツ協会による全戸一律会費集めの廃止について

   袋井市スポーツ協会が各自治会に依頼している全戸一律の世帯会
  費集めは、市民から「税外負担であるとの意見」や「自治会未加
  入世帯との不平等性(納付率:61.2%)」、更には自治会役員
  から「住民への説明に苦慮している」との声が聞かれます。
  自治会加入世帯からの一戸当たり年間200円の一律会費は、前近
  代的なものと思われます。
  袋井市スポーツ協会に対し、スポーツ振興事業に見合った予算措
  置等の支援する中で、一律の寄附を止めるよう指導することを
  ご検討ください。

 13 消防団の分団数及び団員数の見直しについて

     消防団員は、常備の消防職員とは異なり、「自らの地域は自らで守る」
  という崇高な郷土愛護の精神に基づく不可欠な存在です。しかしながら、
  消防団を取り巻く社会環境は厳しい状況であり、年々消防団員数は減
  少し、分団の中には40人の定員を割っている分団もあります。
  分団によって、負担が過大になっていることも考え、再度、適正な分団数
  及び団員数、また公平性や負担軽減などの見直しを検討してください。 

 14 洪水・浸水等治水対策の推進について

 安全・安心な地域づくりの基盤となる治水対策にあたり、袋井市河川等整
  備計画などに基づき河川や水路の整備に着実に取り組んでいただいて
  おります。しかしながら、市内4河川(蟹田川、松橋川、油山川、秋田川)
  における流下能力が低いことから、毎年浸水被害(川井、木原、下新池、
  村松及び高南地区等)が生じている状況から、
  次の事項を検討してください。

  (1) 地域住民の不安解消に向け、河川改修への最大限の予算措置を
      引き続き行ってくだ
さい。
   (2) 洪水災害等における水難救助活動において、安全かつ効果的な
      救助活動を行うことのできる
     資機材の確保や救助技術の向上に努めてください。
    (例:救命ボートの配備)

 15 コロナ禍における救急隊の備えについて

    新型コロナウィルス感染症は、いつ収まるか分からない状況です。救急
   隊の活動は、日々危険と隣り合わせであり、御尽力に敬意を表します。
   対策に必要となる感染防止資機材の確保及び救急隊員の感染防止
   対策の徹底に努めてください。




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