日記
2002. 2/ 3




020116
 パパとママは、子供を作らないことを誓った。
愛し合わなくても愛し合えるとふたりは信じていた。
けれども、ママのお腹には琴音ちゃんが宿った。
パパはママを疑った。もちろん、ママは無罪だった。
 お医者さんは言った。
こういうことは、理論上はないわけではない、と。
愛し合わなくても、子供を授かってしまう可能性もある、と。
それでも、パパはママを信じきれなかった。
パパにとっては、子供は、愛し合わなければできないものだった。
ママを疑ってしまっても、仕方のないことだった。
 お医者さんもママの味方に違いない。
本当は、ママも子供が欲しかったんだ。
愛し合わなければダメなオンナだったんだ。
愛し合わなくてもいいなんて、うそだったんだ。
ママも、ただのオンナだったんだ。
 琴音ちゃんが産まれた日。パパは死んだ。
ママに、いっぱいいっぱい謝った遺書が見つかった。
パパらしい綺麗な文字を見つめながら、ママは、たくさん泣いた。
ママに必要だったのは、琴音ちゃんではなかった。
パパだった。パパだけだった。パパ以外、必要なかった。
望まぬ子供に、最も望んだ、最も愛した人を殺された。
小さい容器の中にいる琴音ちゃんが、ママには、憎くて仕方なかった。
どんどんとガラスを叩くと、看護婦さんが飛んできた。
すやすやと眠るその顔は、ママにもパパにも似ていなかった。
 出産を終えて、しばらくもして、ママは無事に退院した。
すぐに、パパのお葬式をした。
琴音ちゃんは、病院に預けておいた。
どうせなら、そのままもらって欲しいとも思った。
結婚直後に撮った写真。パパの笑顔は、悲しいほどにパパだった。
知り合ってからの、楽しい時間を思い出して、ママは、また泣いた。
 最初から、相性がよかった。直感で、この人でないとダメだと思った。
パパもまた、同じことを言っていた。ママでないとダメなんだって思ったと。
いっしょにいると、心地好かった。気持ち良かった。すべてから開放された。
一生、いっしょにいたい。一生、そばにいてほしい。
他には誰もなにもいらない。ただ、パパがいてくれれば、それ以上はいらない。
パパからもらえる安らぎこそ、ママにとって、最高に大切な宝物だった。
ママは、また泣いた。泣いて泣いて、泣き続けて、一週間をすごした。
 涙が枯れた頃に、いやいや、琴音ちゃんを取りに行った。
他人の子供みたいで、ぜんぜん、かわいくなかった。
泣きだした琴音ちゃんは、ただただ、うるさい餓鬼でしかなかった。
首をしめるか、熱湯につけるか、おっぱいをあげないでいるか。
ママは、そんなことばかりを考えながら、琴音ちゃんを家に連れ帰った。


020117
 結局、ママは琴音ちゃんを自然と育てた。
ごくごく普通に、平凡に、ママとしての役を演じていた。
おっぱいをあげ、おしめを取り替え、添い寝をして、だっこをして。
ただ、愛情は注がなかった。
ママの愛は、今はいない、パパだけのものだった。
琴音ちゃんにあげる愛は、どこにもなかった。
もしあったとしても、ママは、絶対にあげようとはしなかった。
代わりに、憎悪をあげることにした。
それも、もっともっと大きくなって、苦しむことを知ってから、あげることにした。
 琴音ちゃんはすくすくと育っていった。
立ち上がって、しゃべるようになって、いたずらをするようになった。
にこにこと笑う琴音ちゃんは、ママにもパパにも似ていなかった。
ママと呼ぶ琴音ちゃんが、ママには憎らしかった。
隣にいるべきはパパなのに。琴音ちゃんではないのに。
甘えん坊の琴音ちゃんは、なにも気にせず、ママにべたべた、ひっついてくる。
ママはそれを嫌って、よく、琴音ちゃんを閉じ込めた。
押し入れやトイレや車の中。家の外に追い出した事もあった。
死んでしまえ、と、願いもした。
けれども、どういうわけか、琴音ちゃんはそこから出てきた。
どんなに完全に密封しても、えんえんと泣く琴音ちゃんが足に抱きついてくる。
家から追い出したとしても、どこからか戻ってきて、ごめんなさいと泣きついてくる。
気味が悪かったけど、それ以上、追及はしなかった。
ただ、不器用に蹴り上げて、琴音ちゃんをますます激しく泣かすだけだった。
 琴音ちゃんが小学校に入学した頃。
パパが残してくれたお金が底を尽きかけていた。
だから、ママは、新しいパパを作った。お金持ちのおじさんだった。
大きな家に引っ越して、新しい生活が始まった。
ママは新パパを愛してはいなかった。新パパもママを愛してはいなかった。
新パパが欲しかったのは、ママではなく、琴音ちゃんだった。
それをわかって、ママは、新パパといっしょになった。
お風呂にいっしょにはいったり、いっしょに寝たり。
新パパは、パパらしく、琴音ちゃんに振る舞おうとした。
でも、琴音ちゃんは、そんな新パパが嫌いだった。
琴音ちゃんが好きなのはママ。ママだけだった。
そんな琴音ちゃんを、ママは厳しくしかった。
しばらくは、大人しく新パパに付き合う琴音ちゃん。
けれども、しばらくしか付き合わなかった。
それでも、新パパには十分だった。
なつきすぎても面白くないと、新パパは思っていた。
嫌がるようにならないと、新パパは萌えなかった。
新パパには、時間がたくさんあった。
琴音ちゃんの成長を、初めて喜んでくれる人が、新パパだった。
 琴音ちゃんも高学年になった。
ごくごく普通に、活発な女の子だった。
よく遊んだし、よく勉強したし、よく眠った。
背は伸びなかったけれども、髪は伸びた。
身体は、女の子らしく成長していった。
同級生よりも少し早く、初潮もむかえた。
それで、琴音ちゃんはママに相談した。
ママとの距離は離れていたが、他に話せる人もいなかった。
ママもまた、その報告をずうっと待っていた。
相談にのりつつ、新パパに、その事を告げた。
ようやく食べられるのかと、新パパは跳びはねた。
徹底的にやって、と、ママはお願いした。
殺してもかまわないから。
そう、付け加えもした。


020118
 満月の夜だった。
新パパは、琴音ちゃんを犯そうとした。
年端もいかぬ少女を狂わせるのが、新パパの道楽だった。
馬乗りになり、パジャマを破り、平手でほおを叩き、大人しくさせた。
抵抗しなくなった琴音ちゃんを嘗めまわし、弄んだ。
熟していない身体は、新パパを愉しませ、興奮させた。
知識と感覚が結びつかないぎりぎりこそが、もっとも熟れ時だと思っていた。
一番、最高の時に食べられる贅沢に、新パパは、最高の情欲を抱いていた。
 ぎちぎちに硬くなったちんちんを、新パパは琴音ちゃんに見せた。
なにをされるのかわからなくても、それは、十分に恐怖の対象になった。
身体を必死に揺らし、琴音ちゃんは逃れようとした。
悲鳴を上げ、手を叩き、涙をあふれさせて、琴音ちゃんは避けようとした。
あまりの形相に、新パパは、満足そうに涎を垂らした。
たった一度しか味わえないモノが、これほどまでのモノであれば仕方もなかった。
そして、自分がじれた。
なにも知らない下腹部にちんちんをあてがった。
その瞬間。琴音ちゃんの身体から、まぶしい光が放出した。
その光は新パパを包みこみ、ぱあっと輝き、消えた。
新パパも、消えた。
そこにはなにも残らなかった。
琴音ちゃんは、それで、ようやくと、おもいきり泣いた。
 新パパが、消滅した。
ママは、その瞬間を覗き見ていた。
驚きはしたが、それ以上、なにも思わなかった。
新パパがいなくなるなら、それならそれでよかった。
どちらにしても、もう、なにもいらなかった。
ママは、琴音ちゃんの部屋に入った。
琴音ちゃんは、破れたパジャマをひらつかせ、ママに抱きついた。
最初だけ泣かせてあげたのは、油断させるためだった。
 突然、ママは琴音ちゃんを押し倒した。
そして、新パパの無念を晴らすように、琴音ちゃんの足を開かせた。
犯さないと、ママは満足できなかった。
どんなに悲鳴をあげようが、どんなに涙を見せようが、足りなかった。
 ママは、琴音ちゃんに犯された。
犯され、汚され、パパに嫌われてしまった。
だから、琴音ちゃんも犯され、汚されてしまえばいい。
娘だなんて冗談ではない。この子は、ママにとっては憎むべき存在。
母親を犯した娘は、同じ罰を受けなければならない。
泣き叫ぶ琴音ちゃんを、ママは気にしなかった。
馬乗りになって、足を開かせて、強引に手を入れようとした。
ママは、琴音ちゃんを裂こうとした。
ママが味わった痛みを、琴音ちゃんに味あわせようとした。
けれど、そんな痛みなんて、パパを失した痛みには程遠い。
琴音ちゃんの頬を、平手で打ちつけながら、ママは馬乗りになった。
 琴音ちゃんは怯えていた。
それをわかるから、ママは、もう一度、琴音ちゃんを叩いた。
あんたができなければ。あんたができなければ。あんたができなければ。
何度も何度も何度も。ママは、奥歯をかみしめながら言う。
あんたなんていらなかった。本当にいらなかった。ちっとも欲しくなかった。
あたしが欲しかったのはね、パパだけなの。
パパさえいてくれれば、本当になにもいらなかったの。
ねぇ、わかる? わからないでしょ? わかんないわよねっ!!
あんたはいらなかったんでしょ? パパはいらなかったんでしょ?
だから殺したんでしょ? 悩ませて、苦しませて、最後には殺して。
ねぇ、どうしてできたの? 勝手にできないでよ。勝手に生きないでよ。
いらなかったのに。
本当に、いらなかったのに。
 涙があふれてきた。止まらなかった。それは、琴音ちゃんを濡らした。
悔しくて悲しくて、辛くて苦しくて、切なくて淋しくて、重くて痛くて。
ママは、パパが死んだ時のように、わんわんと泣いた。
琴音ちゃんの上で、わんわんと泣いた。
泣きながら、琴音ちゃんの首を、ぎゅうっとしめた。
 光が、琴音ちゃんの身体から吹き出してきた。
あの、新パパを消した光と同じ色だった。
それがなんなのか、ママには理解できなかった。
ゆっくりと、ゆっくりと、それがママを包み込む。
まるで水にいるような重みを感じていく。
すっぽりと、その中に納まると、ママは悲鳴を上げた。
恐怖が、直接、ママを襲った。
怒りが、直接、ママを襲った。
琴音ちゃんが感じたものだと、ママに気がつく余裕はなかった。
心を、身体を、ママのすべてを、琴音ちゃんの負の感情が襲う。
ママは、光の中で絶叫し、発狂した。
皮膚をかきむしり、目をつぶし、舌をかんだ。
暖かい光の中で、ママは、そうやって死んだ。
けれども、最後の最後に、ママはパパと出会えた。
写真の中のパパと同じ、代わることのない笑顔だった。
だから、それでよかった。
 せきこみながら、琴音ちゃんは泣いた。
吐きながら泣いた。涙の止め方を知らなかった。
新パパに犯されたことよりも、ママの気持ちを知ったことが衝撃だった。
そのまま、ごろりと床に落ちると、身体を丸めてひたすら泣いた。
ずうっとずうっと、泣き続けた。
 消えた父と母。憔悴した娘。
琴音ちゃんが発見された直後から、報道は加熱気味だった。
どの媒体も、謎だらけの大事件として取り上げた。
誰もが答えを欲しがったが、推測以上はできなかった。
ただひとりの生き残り、琴音ちゃんに、なにかを聞ける状況でもなかった。
病院の、真新しいベッドに変わっても、琴音ちゃんはカーテンを見つめ続けた。
食事は採らなかった。人が近づくと、布団の中にもぐってしまった。
 琴音ちゃんは、知ってしまった。
ママが光に包まれた瞬間に、自分がどういう存在なのか、はっきりと知ってしまった。
琴音ちゃんは、ママが好きだった。大好きだった。
もちろん、虐げられていたことも、嫌われていたことも知っていた。
けれども、それでもママはママだった。
いつかはきっと、友達みたいになれるのかな、って思っていた。
 ママの憎しみは、琴音ちゃんの想像以上だった。
琴音ちゃんは憎悪の対象であり、パパのかたきだった。
ママが、どれだけパパを好きだったか。
パパが、どれだけママを愛していたか。
全部がわかってしまえば、自分が生きていることが、とても辛く悲しく苦しく思えた。
パパを自殺に追い込み、ママを殺め、そして、自分は生きている。
人の命を、ましてや、両親の命を奪って、こうして生きている。
琴音ちゃんは、悲しくて悲しくて、いっぱい泣いた。
泣きながら、もう死のうと心に決めた。
他人を不幸にするために生きるのは、とても苦しいことだった。
パパとママに謝るためにも、死なないといけなかった。
 琴音ちゃんは、病院を抜け出した。
食事もとらないで寝ていたのに、身体はとても軽かった。
自分の家に近づくと、お巡りさんがたくさんいた。
琴音ちゃんは、仕方なく、見たこともない海に向かった。
 水は冷たかった。でも、これなら死ねると思った。
パジャマのまま、海の中へと入っていった。
身体がぶるぶると震えた。足が、がくがくと動かなくなってきた。
そこに、波がやってくれば、琴音ちゃんは抵抗できずにさらわれてしまった。
苦しい。とても苦しい。
海水をたくさん飲み、空気を求めて両手を動かす。
しかし、身体はどこも動かない。どんどんと、海面から遠ざかっていく。
死ねるんだ。
そう、はっきりと意識できた。
それが最後の意識だった。
琴音ちゃんの身体は、海の深くへと沈んでいった。


[プロレス]
J'd / 北沢タウンホール

 セーラー服の女の子がふたり、お客さんで来ていた。
女学生は入場料無料、につられたのかどうかはわからない。
なんにしても、ひとりはプロレス好き、ひとりはその付き合い、という雰囲気だった。
気になってちらちらと見てしまったが、楽しみの度合いが、かなり違っていた。
客層を広めようとする方向性は間違っていないが、取り込めるかどうかは試合次第。
 今回で言えば、復活のおばっちが、久々で、ぎくしゃくしていたのが苦しかった。
一番、わかりやすいだけに。次からは、今まで以上に魅せてくれるだろうけれど。


020119
 ラブリーヨーヨー公演の、リニュオンというお芝居を観てきた。
高校受験に失敗し、引きこもりを始めた男の子が主人公。
それから10年が経った大晦日に、中学時代の親友たちが、部屋にやってきた。
久しぶりの再会となった、彼らの年越し同窓会を描いた内容。
 主人公が主人公だけに、重たくなりそうだが、本当の主人公は同窓会。
最初はぎくしゃくしながら、だんだんとバカ騒ぎする流れが、自然でよかった。
しかも、そのバカ騒ぎがとてもおかしい。ひたすら笑い続けさせられる。
難しいことを抜きにして面白かった。無理のないお笑いは、素敵だと思った。
8月に予定している公演も、かなりおもしろそう。楽しみ。


020120
 アイスホッケーのオールスター戦を観てきた。
日本初、などと挑発されると、初物好きとしては動かざるを得なかった。
 生で観るのは初めてだったが、素人目に見て、かなり楽しい試合だった。
1点を争う内容のうえに、技術的な見せ場が多くて、たくさん、ため息が出た。
特に、あの小さいパックを、すぱっと手でつかむキーパーには、本気ですごいと思った。
なにより、単純にかっこいい。
しゃかしゃかと、氷を削って煙を巻き上げて、ディフェンダーを突破するフォワードといったら!!
来年もあるのなら、ぜひとも観たい。
その時は、きちんと膝掛けを持っていきたい。生半可なく寒かったから。
冷え性には辛い。


020121
 浩平が帰ってきた。
一年ぶりに、浩平が帰ってきた。
ずいぶんとぼろぼろになって、でも、大人っぽくなって帰ってきた。
きちんと約束を守って、偉いな、って思った。
 だけど…正直に言うと、帰ってこなくてよかったのに、って思った。
もう、浩平がいないことを前提に、時間は動いているんだもん。
おばさんは引っ越しちゃったし、教室の机は、とっくに片付けられた。
辛うじて残っていた名簿の名前も消されて、浩平は、いないことになってる。
 私の時間もそう。
浩平がいなくなって、しばらくして、洋平くんに告白された。
「好きな人がいるから」
 最初は、そうやって断ったけど、それでもいいからって迫られちゃって。
いつの間にか、浩平よりも洋平くんのことが好きになっちゃってて。
今はね、洋平くんと付き合ってるの。
 そこに、今さらのように帰ってきて、待っててくれたんだな、って言われても。
そんなに都合よくないんだ。待っていたのは、消えてから二カ月ぐらいだけ。
私の気持ちって、そんなものだったんだね。自分でもびっくりしたよ。
ののしられても、それが時間の流れだし、私の気持ち。
ごめんね、浩平。がんばって生きてね。
私にできるのは、そう言えるぐらい。


020122
 ちーっす!!
なんだなんだなんだ、声が小さいっ!!
ちーっす!!
なんだお前ら!! それでもちんこついてんのか?
ほら、もう一度だ!!
ちいーっすっ!!
そうだ、やればできるじゃないか!!
その感覚を忘れるな。それが重要なんだからな。
もう一度、やってみるぞ!!
ちーっす!!
なんだなんだ。いきなり元気になりやがって。
それだけ元気があれば、なんでもできるな。
じゃあ、そこにある武器を選べ。
あーこらこら。ひとりひとつだ。欲張るな。
選んだか? よし、そうしたら、隣の奴とけんかしろ。
もちろん、死ぬまでやるんだぞ。
あーこら高橋。お前、いきなり殺すな、バカ。
ったく、お前みたいのが飛び道具を持つとこれだ。
それ没収な。代わりにこれを使え。ガンダムハンマーだ。
よし、準備はいいか?
それじゃあ、いくぞ。ちゃんと殺すんだぞ。
始めっ!!


020123
 美味しいラーメン屋さんは、東京にはないのか!!
俺を!! 味に鈍感なこの俺をうならせるラーメン屋さんはないのかっ!!
そう思い、街を徘徊する今日この頃っ!!
手っ取り早く、雑誌に載っているお店ばかりを訪問しているっ!!
だがしかし、雑誌に載っているようなところは、ただ美味いだけっ!!
違うっ!! 違うんだよアニキ!! そうじゃないんだよブラザーっ!!
そんな、普通に美味いラーメンなんて、優等生すぎてダメなんだーっ!!
もうひと味、もうひと味あればっ!! あるいは、もうひと味、なければっ!!
東京のラーメン屋さんたちは、ぜひともがんばっていただきたいと思った。
そして今日も、俺は徘徊!!
大失敗!!


[ライブ]
山登り4合目 / Club QUE

ニーネ
 成熟した3ピース高校生ロックバンド、ザ真心ブラザース風味。
音も歌詞も真っすぐで、いい感じ。

アポロチーム
「いつも、あまり対バンしない人たちとできて光栄です」
 めがねのお兄ちゃんの言うとおり、たしかに、珍しい組み合わせ。
 去年末のワンマンがよすぎて、今回は、かなり物足りなかった。
もっともっともっと、はじけられるでしょう。それが見たい。

クリンゴン
 音が薄かった気がする。まとまりもなかったような気もする。
ドラムのお兄ちゃんの幸せそうな演奏に救われた。それがなにより。
この前のカッコよさはどーした!!

ザ オータム ストーン
 251以来、とてつもなく久しぶりの再会。これが2度目。
おじさんバンド、という記憶があったけれど、完全に勘違い。
若々しい、普通に熱いギターバンドだった。熱さがよかった。


020124
 今、俺には金がない!!
それなのに、派手に挑発してくるヤツがいる!!
マガジンハウスという出版社がそれだ!!
ヤツは、最強に強まった金欠時期に、最強に強まった辞書を出してきやがった!!
どう考えても俺のために作ったとしか思えない、俺専用の俺辞書をだっ!!
だったら俺に無料で贈呈してくれてもよさそうなものだが、世間は厳しい!!
ヤツは、俺に2300円税別を出して買えと言わんばかりに送ってこないっ!!
欲しい!! 実に欲しい!! あーんしてべろんとしたいほどに欲しまっているっ!!
だがしかし、くどいが俺には金がないっ!!
もし買ってしまったら、生活できなくなってしまうっ!!
くそっくそっくそっ!! いやらしすぎるぜ、マガジンハウスっ!!
俺をこれほどまでに悩ませやがって!!
ぬおーっ!! 俺は負けないっ!! 俺は負けないんだーっ!!
見え見えの挑発だろうがなんだろうが、俺は、俺は、俺はーっ!!
官能小説用語表現辞書!!
買った!! 買ったぜアニキっ!! 買っちまったよブラザーっ!!
だが、後悔はしていないっ!! 生活なんてくそくらえっ!!
困った時にこれを使えば、卑猥な表現が盗作可能!!
切り張りすれば、初心者のあなたでも、すぐにエロティクな世界を創作!!
使えるっ!! こいつは使えるぜっ!! いい仕事をしやがりやがって!!
今回ばかりは、俺の負けだ!!
けど、もう挑発なんてするんじゃないぜ!!
今度は、ケガするからなっ!! 覚えてろっ!!


020125
 お腹が空いていた。
目の前に、牛丼屋さんがあった。
お財布には、500円しかなかった。
少し迷ってから、290円の並を食べた。
ひもじかったけど、すごく美味しかった。
食べられる幸せに、本気で泣きそうになった。
いや、あれですよ。
食べられることって、本当に幸せなことですよ。


020126
 雪が降りました。
でも、すぐにやんでしまいました。
残念でした。


020127
 好きだって意識したのは、最近のことなんだ。
それまで、なんてことのない、ただの友達だったのに。
ただの、っていうとアレだな。気は、前からあってたな。
まぁ、最近、会う機会が多かったし、そのせいだと思う。
なんていうか、けっこう、こう、な。いいヤツなんだな、って。
気が利いてさ、わりかし真剣に、いっしょに悩んでくれてさ。
くだんねーメールに、延々と付き合ってくれてさ。
つまんねーことかもしれないけど、ほら、ちょうど落ち込んでた時だったし。
もしかしたら、前から好きだったのかもしれないけどさ。
なんにしても、そうゆう気持ちになってて。
 結局のところ、こうやって、フられちゃったけど。
なんか、すげー困らせちゃったみたいだけど。
でも、もう、ホント。友達としては見られないし。
情けないけど、まだ、好きなんだよね。
だから、前みたいに遊べるかどうか、わかんない。
まぁ、これを読んでるかどうか、それこそわかんないけど。
そういうわけだからさ。
今まで、ありがとうな。


020128
 気になるンですよ。気に。
どんな人が、このページに来ているのか。
気になって気になって、しゃーないんですよ。
それで、前から考えていたのがアンケートのページ。
でも、考えるだけでやらなかったンですよ。
めんどっちいから。
だけど、それじゃあダメだと。考えるだけなら誰でもできると。
だから、設置してみました。
アンケート。
よろしければ答えてください。
お休み、1日つぶしてまで設置したので。


020129
 バイブを買いに。夏石鈴子。
前に話題になったはずの文庫本。斉藤綾子や摘菜ひかる系、なのかな。
女性側からの視線による、大人の夜のお話の短編集。現実感はすごくある。
心から、というお話が無難に終わってほっとして、ママ、というお話に泣かされた。
とにかく、文体からは想像できないほどに生々しく、艶めかしかった。よかったよ。
虫のおんな、が、どうしても読めない。中絶のお話。貧血、起こしかけた。

 だれかに似た人。阿刀田高。
暇つぶしの100円古本。こちらも短編集。
平坦に淡々と進んで、最後に切れるような流れのミステリィ。
奇談パーティのオチが、たいへん素敵。こじゃれすぎ。桜子でやってみたいネタ。

 ぴよこにおまかせっ! ひな。。
単純に、絵がかわいいと。もう、それですべてが許されてしまうと。
特に、半泣き顔を描かせると、世界一だと。ロリコン言うな。

 官能小説用語表現辞書。永田守弘。
今まで発売された官能小説から、器官や声の表現を抜き出してまとめた辞書。
こうしてみると、よくもまぁ、ここまで考えたな、と感心してしまう。
メルティングスポットが、個人的に一番のつぼ。なるほどなぁ、と笑ってしまった。
そのまま使うと盗作になりそうなので、使いにくいとは思った。

恋じゃない、久美沙織。
 ぱっとしない化粧品売りの女の子が、美男美女の夫婦と知り合って、いろいろ考えるお話。
本気で恋愛小説を書こうとしたら、哲学みたいな内容になるのだから、不思議不思議。
一番、よかった一文は、コドモは親より金もちになっちゃいけない。これだ。
個人的には、なにより文体が好き。
全然関係ないが、あの子も化粧品売りをしていると言っていた。元気かな。


020130
06:00 起床。ゆっくりでよかったのに、もったいない。朝食はパン2枚。バター少し。
08:45 自宅発。電車とバスを乗り継いで、出張先へ。道路が混んでいたのは誤算。
10:30 現場到着。すぐに仕事を始める予定が、責任者に捕まりお茶の時間。
11:00 仕事開始。わりかし不具合個所が多くて、わりかし動くはめに。
13:00 仕事終了。書類をまとめてはんこをもらって、バスに飛び乗る。
14:20 競馬場到着。昼食は、これを食べると負けないタンメン。持ち金15倍の予定。
15:55 メーン終了。あまりの悔しみに、血の涙を流す。これではZeppに行けない。
16:30 最終終了。損得なしという結果に、いろいろと反省する。森下か。くるみだ。
16:40 堀之内通過。売る人あれば、買う人もあり。しみじみと切なくなる。
17:00 川崎駅発。素直に帰る。家に帰る。目の前に座る女の子がかわいい。いい。
18:30 池袋駅着。ビデオテープを数年ぶりに買う。今夜から、アニメ版Kanonが始まる。
19:15 自宅着。電話。お金はなくともZeppは行くことに。体力?
20:00 夕食。おかずは焼いた肉。お味噌汁はしじみ。普通に食べる。
21:00 自室。同人のページを変更。これであとはフレーム廃止だけ。簡素化へ。
22:30 風呂。に入る予定が、弟君に先をこされた。奴は長いので、待ってられない。
23:00 睡眠。お風呂は明日の朝でいいや。


[競馬]
川崎記念 / 川崎競馬場

8R
 金子ぐりぐり仕方ない。相手は、石崎隆か内田博か的場文か。悩んで文。きたのは隆。1着6着。痛い。
9R
 ぐりぐり酒井に転入初戦、的場文でがつんの予定も、悩んで森下も追加。追加正解。1着2着3着。
10R 川崎記念。
 昨日までは、リージェントブラフ、ハギノハイグレイドでがつんの予定。
今日になって、川崎2.1.0.0のプリエミネンスが怖くなって、強く激しくとても迷う。
競馬場について、名古屋のゴールドプルーフ最強説が浮上。ていうか、負けないし。
もちろん、裏付けなんてない。けれども、最強馬が負けるはずないじゃん。
自信満々に、ゴールドプルーフから馬券を買う。当たる当たる。なに買おうか考える。
 ゴールドプルーフ河端は、史上最高の騎乗を見せて、4角先頭。突き抜ける勢い。
外から連れてやってきたハギノハイグレイド武豊。そのまま万歳!! そのまま18倍!!
しかし、毎度のことながら、悪役は最後に、それも最高の形でやってくる。
内からするすると、リージェントブラフ吉田豊。前の2頭を捕らえて交わしてゴールイン。
ゴールドプルーフは頑張ったものの、最後は力尽きて3着。2着3着5着。燃え尽きた。
11R
 佐藤祐、酒井、的場文で決まらないわけがない。絶対に決まると自信の3点。3着4着5着。

+0。


020131
 1月半ばから、もう、なかったんだけど。
それも、今日までがまんすれば、って思ってたの。
お給料日になれば、お金が手に入るからって。
そうしたら、貧しくなくなるからって。
でも、明細を見て、泣いたね。わんわん泣いたね。
 忘れてたんだよ。
1月は、残業が少ないから、お駄賃も少ないって。
それでなくても少ないのによう。どうすんだよう。
考えても仕方ないので、考えませんでした。
とりあえず、2月は遊ばない方向で。


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