日記
2003. 4/ 5




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 満席のはやて1号で、まずは仙台に出る。1時間10分程度。
所要時間は、越後湯沢までと、さほど差はないのに、体感的に遠い。
車内の落ち着きがなかったことと、3人席の通路側だったことが原因。
外の景色が見えないと、なにげにダメな人なのです。なんか、気分、悪い。
 30分の連絡で、仙山線に乗り換える。山形までは、1時間20分の旅。
途中、駅から徒歩0分の距離にあるらしい、面白山スキー場というのが見えた。
下りてここで滑ろうかとも考えたが、パークがある雰囲気でなかったので我慢の子。
 山形には定時に到着、10:31。大慌てで改札を抜け、バス乗り場の大行列に並ぶ。
蔵王温泉行きのバスは、幸いなことに大増発中。積み残されることはなかった。
 昼前に到着してみると、天候は曇り。風も特になく、悪くはない。
とりあえず、名物の樹氷をちらりと見てから、楽しそうなコースを求めてうろつく。
横倉のカベにときめいたけれど、ボード向きじゃあない。一回、ずれ落ちれば十分。
他にないかとさまよって、結局のところ、パークのあるコースに落ち着いた。
スキーヤー中心のゲレンデだから、入る人は少なく、待ち時間なく練習できた。
速度、速度、速度。これを出せるように、勇気を振り絞らないと、なんもできんよ。
 今日の温泉は、新左衛門の湯。
洗い場が少ないのが難点だが、施設は新しくていい感じ。露天風呂も悪くない。
これで600円ならば、安い部類に入る。ここの食堂で、昼兼夕食。新左衛門そば。うん。
 宿が山形なので、バスで下山。駅から徒歩2分のビジネスホテルが今日の寝床。
荷物を置くと、一気に疲れがきたけれど、予定通りの行動をとることにする。
電車で10分ほどのところにある、かみのやま温泉に行ってみたかっただけなんだけど。
20時16分発の各駅停車には、なぜか女子高生ばかりだった。夜遊びしとんのか?
外見は、東京のとさほど変化はないけれど、言葉が少し違っていて、そこにほのぼの。
 かみのやま温泉は、公衆浴場が、いわゆる銭湯形式で、入浴料が80円。
市内に数件あるなかで、立ち寄ったのは、駅から徒歩6分程度のところ。
地元の人ばかりで、よそ者でごめんなさいって感じ。時間がゆるくてよかった。
 山形に戻り、ベッドに入ったのは22時ごろ。
明日は何時のバスにしようかな、なんて思いながら、ごろごろ寝返り。
なかなか寝つけなくて困った。つか、熟睡はできなかった。


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 7時40分のバスで山形蔵王に向かう。
雪は降っていなかったが、強風と霧で、動いているリフトとゴンドラが少ない。
樹氷地帯を滑走できる山頂までのロープウェイも停止中で、昨日のパークに落ち着く。
だんだん、霧は収まっていくものの、風は強い。とても強い。怖いほどに強い。
そんな中で、テーブルに突っ込んでは自滅したりまくられたりを繰り返す。
結局、1日中、そんな感じ。勇気がなさすぎ。速度、もうちょっと速くても大丈夫なはずなのに。
ひどく落ち込みながら、夕方まで滑る。朝から夕まで、ひたすら滑っていた。
 ZAOセンタープラザというところの温泉は、それほどよくなかった。
悪くはないけれど、同じ料金なら、昨日の方がいいと思う。二者択一なら、あっちを選ぶ。
 山形に戻って、夕食は冷麺。焼き肉屋にひとりで入るのって初体験。
普通に冷麺で、普通に食べられた。来週か再来週の盛岡冷麺も楽しみに。
 遅い新幹線で埼玉に戻ると、埼京線が遅れていた。
武蔵野線の接続が心配というか、家まで帰れるのか、かーなりどぎまぎした。
休日の終電間際は怖い。ましてや、いつも使っていない電車だけに、どーなるかと思った。
幸い、問題なく乗り継げ、無事に家に帰れた。遠かった。


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 あの頃の僕は、不安以外の感情を知らなかったね。
笑いもすれば、怒りもする。涙を流すこともある。
けれどもそれは、表の顔、表情でしかなかったんだ。
自分ではどうにもならないことに、ひたすら怯えていたんだね。
 1分後、1時間後、1日後、1カ月後、1年後、その先。ずっと先。
見えない向こう側には、僕の望むモノがないことを知っていたから。
望まないモノばかりが存在することを、昔からわかっていたから。
希望もなにも見いだせずに、震えることしかできなかったんだ。
押しつぶされて、今日をすごす以上のことは、できなかったんだ…


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 あの頃の僕は、いつも怯えていたね。
他人の悪意が、いつも自分に向けられているような。
飽和した意識を押さえ切れず、恐怖心もごまかせず。
部屋の片隅で、ひざをかかえていることしかできなかったんだ。
 いつからか、善意を信用できなくなっていたね。
悪意に対して過敏に反応するようになってしまっていたんだ。
顔色をうかがうような生き方が、自然となっていたんだ…


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 小説版のぴたテンを読む小学生を見かけた。
アニメを見て、それから、文庫に流れてきたのだろう。
ふと思ったことは、この子が、どんな感想を抱くのかということ。
小学生のお話を小学生が読んでいるわけで、投射させやすいかな、と。
まぁ、ときめきメモリアルや同級生2を、高校生が遊ぶようなもので。
乖離しすぎていて、特に面白い感想はもらえなさそうなんだけどね。


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 職場の送別会をやった。
若い人が使うようなお店に、老人6人。
店員さんが、みょーに優しかった。
きちんと教育されているんだな、と思った。
にしても、どーせくるなら、好きな人ときたい。
あるいは、女の子ふたりとかさんにんとか。
ここはそーゆーお店だ。
ときめき、ほしいねぇ。


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 入札が終わり、今の現場は継続になったらしい。
ただ、前年比15%減という厳しい契約で、人をさらにひとり減らすことに。
今年度の6人を、いきなり半分の3人にするらしい。なんじゃそりゃ、って感じ。
いい加減な仕事でかまわないから、とは言われても、それはそれで難しいし。
どうせなら、入札失敗してほしかったんだけどね。
それをきっかけにするつもりだったんだけど。


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 ラーメンを食べる会が、ただの飲み会になった。
飲んでから喰らいに行く、という予定では、こうもなるかも。
さりとて、これはこれで面白すぎたので、よかったよかった。
いよいよ次号は新展開か、って感じ。ホントにそうなるのかならないのか。
 楽しいことのあとには、苦しいことが。
池袋経由の終電が終わっていたので、新宿経由の代用路線を使うことにした。
終点から歩いて40分。だいたい、想像したとおりの時間。
家に戻って、明日の準備をして、しかも、ボードのワックス、落としてなくてさ。
夜中にごしごしとやって、全部、終わったのが3時すぎ。
起きれるのかね、と心配しながら寝た。


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 こまち1号で、田沢湖スキー場に行ってみた。
想像よりは小さくて、けど、人も少なくていい感じだった。
全体的に、単純に想像する東北っぽさが出ていて、それも悪くない。
これで、埼玉から近ければ、通ってもいいかもしれない。
ちなみに、曇り時々晴れ。吹雪かなければ、なんでもいい。
 テーブルがひとつしかなく、入りにくかったので、グランドの練習が主体。
気がつくと、いや、ホント、いつのまにか、180度前後、回せるようになっていた。
128度だったり256度だったりするけれど、かっこ悪いけど、でも、半回転。
この感覚を忘れないように、明日も反復しよう。
 帰りの温泉は、バスで20分程度、揺られた先にある乳頭温泉。
蟹の湯、だったか、そんな感じの日帰り温泉につかってみたが、これがまた、ぬるい。
時間をかけて、ゆったりつかりたかった。つか、温泉だけを目当てに、また来てみたい。
40分程度では、味わった気がしなかった。


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 そして、今日はシャトレーゼに連れていってもらった。
野辺山にある、リフトが3本しかない、小規模なスキー場。
ゲレンデの下部が、全体的に平坦すぎるけれど、それ以外は好きかも。
 そんなわけで、人も少なく、のんびりと滑って転んで回ることができた。
ただ、日焼けするほど天気がいいのに、やたらと寒い。冷える。冷たい。
どうも、気温が氷点下だったらしくて、それを知って納得できるほどだった。
帰り道に寄った温泉の暖かいことといったらもう。
ボードの帰りに温泉は絶対に必要だと思った。


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 あの頃の僕は、逃げることしかしなかったね。
嫌なこと、面倒なこと、大変なこと、どうしようもないこと。
そうしたすべてのことから、ただ、逃げようとしていたんだ。
向き合ったり、立ち向かったりせず、そのまま背中を向けてしまう。
あるいは、見て見ぬふりをする。見なかったことにする。目をつむってしまう。
そして、楽なこと、面白そうなことばかりに、ごまかすように集中していたんだ。
いや、集中すらしていなかった。
そういうことからもすら、逃げようとしていたんだ。
すべてのことから逃げ、すべてのことから開放されたい。
僕は、本気でそう願っていたんだ…


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 あの頃の僕は、自分の不甲斐なさに失望していたね。
ほんの少しの勇気を持つことが、どうしてもできなかったから。
あの壁を、僕は、とうとう飛び越えることができなかったんだ。
 そう、大切なモノを失った時と、まるっきり同じだった。
あの時も、自分が傷つくことを恐れすぎていたんだ。
そして同じ失敗を、僕はまた、繰り返してしまったんだね。
僕はもう、どうしようもないところまで堕ちているのかもしれない。
柱を失った建物が、自然と崩れていくように…


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 よーするに、もてるためにボードしているわけですよ。
さーっとすべって、くるって回って、ぴたって着地したら、カッコイイわけですよ。
それだけに、こーゆーきっかけを生かせないと、意味がないわけですよ。
かといって、その日はお仕事。休みにできないし。
あー、なんか、やる気、なくすなぁ。悔しいなぁ。
せっかく回れるようになったのに。そのために練習してきたのに。
もー、人生、どーでもよくなりがちな、そんな一日でありました。
くそぉ。


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 鬼子母神にある、情緒あふれるらーめん屋さんに行った。
いっしょに行った人が、600gのつけめんを頼んだ。
この量は初めて見たんだけど、かなり多くてびびった。
ボクはいつでも450g。これだって、少なくはないんだけど。
いつかは600gと思っていたけれど、素直にあきらめることにした。
腹を空かせていても、あの山盛りは喰い切れないだろうなぁ。
実際、大食いの人が、あれだけ苦戦しているのを見てしまうとね。
身の丈にあった量を選ぶのが幸せらしい。


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 切り替えが下手なんだ。
見ていられないくらいに、下手。
 考えなくていい時に、考えてしまう。
思い出さなくていい時に、思い出してしまう。
そして、嫌な気持ちになったり、不安になったりして。
肉体的にも、精神的にも、疲弊しきってしまう。
 考えなくていい時には考えない。
思い出さなくていい時には、徹底的に忘れる。
できている人には、当たり前にできていること。
でも、僕にはできない。今、この段階ではできていない。
 もしかしたら、切り替え以前の問題なのかもしれない。
常に不安を抱え込むような、心配ごとを持たずにいられないような。
悲しく辛いお芝居の、主人公たらんとするような。
自分という人間は、そういう性格なのかもしれない。
 こんな穏やかな日に、あれのことを思い出す。
思い出しても、すぐに忘却してしまえばいいのに、ぐちぐち、ぐちぐち、考える。
殺すと決めたら、腹をくくって、肝を据えて、どっしり構えていればいいのに。
自分のための、殺す言い訳を考えて、試行して、あーでもないこーでもないとしてしまう。
もったいない。本当にもったいない。
でも、たぶん、消すまでこんな風に生きるんだろう。
消したら消したで、次の不安を、どこからともなく持ってくるんだろう。
ようやくと訪れる静かな時間のはずなのに、それを味わえないなんて。
いつになったら、楽になれるのだろう。



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