日記 |
2004.11/22 |
04.08/16(月) 最終的に目覚めたのが、お昼も通り越した15時。 別府からの疲れが、全部、いっぺんに出てきてくれた感じ。 これで、体調が万全になってくれれば、ものすごく嬉しい。 ちなみに、昨日付けで、会社を辞めちゃいました。てへ。 辞めた理由は、人間関係、かな? 幼稚園児のお守りはこりごりなの。 今日からは、無職な元同人野郎の、休職日誌となる予定です。 優しく暖かく見守っていてください。実際に包んでくれる人は、メールよこせよ。 04.08/17(火) 昼すぎから、新宿でオフ会に参加してみる。 カラオケで、小沢健二を歌って大満足。似てる言われた。 おかげで、オザケンというあだ名がつけられた。畏れ多い。 リップスライムは、まだまだ熟成が足りないらしい。がんばろ。 少人数になってから、ビリヤード、ダーツと流れていく。 9ボールを2ゲームともやって、おいしいとこ取りの2連勝。 ダーツも、5人中1着1回、2着1回の大健闘。両方とも、350ぐらいだった。 こじゃれたモノに弱いという定説を、自分の力で打ち壊した。 実際問題、ダーツは初めてだったから、ビギナーズラックだろう。 目標は達成できなかったけれど、いいオフ会だったと思う。 限界やら現実やら、学ぶところが多かったのもよかった。 04.08/18(水) 秋葉原で、ブツを受け取る。 古い、とはいっても魅力的なPDAと、バンダイのプラモデル。 こういうおもちゃを与えてくれる人に感謝。本当にありがとう。 新宿で、東急ハンズでお買い物。 別府旅行の時に壊れた、アクセサリーの補修部品。 貧乏なボクでも買える52円。こういう値段はすごく助かる。 小休止を挟んで、国分寺へ移動。 中央線にたまに乗ると、高架工事の進み具合がよくわかる。 高架線になったら、景色、ずいぶんと変わるんだろうな。 ロッテリアで待ち合わせをして、立川へと移動。 駅ビルをぶらぶら。ゲームセンターのメダルゲームでうだうだ。 つか、スーパーマリオブラザースのメダルゲームが面白かった。 けっこうぽんぽん出してくれるし、なにより、懐かしい。 3が基幹になっていて、音楽なんかが、すごくいい。ボクの青春時代。 にしても、これをカプコンが作っているあたりに、移り行く時代を感じる。 夕食は、駅ビルの中華街。坦々麺のお店。 ご飯ものは量が多くて、麺ものは量が少ない。ちと均衡がとれていない。 おいしかったから、文句はないけれど。 人通りの少なくなった高架下で、夕涼み会。 こうやって過ごす時間が、なんとも贅沢に思える。楽しかった。 終電で帰宅して、五輪男子サッカーを観戦。 ボクの五輪は、これにて終了。なんともさみしい4年に1度。 しかも、ハーフタイムに眠ってしまって、最後まで見られなかった。 勝ち戦だったのに。もったいない。 04.08/19(木) 午後から本社に出頭。 保険証を返却して、書類をちょこまかと書いて。 これで終わりなんだと思うと、ちょっぴり寂しかった。 なんてこともなく、少ない退職金を恨めしく感じた程度。 主要な人間にあいさつできなかったけれど、不在では仕方がない。 そのまま新宿を探索して、うっかりTシャツを購入。 安売りも、さすがに幕切れ気味だし、これが最後になるはず。 お金の補充が効かなくなるだけに、無駄な買い物は避けないと。 04.08/20(金) 市役所へ出向いて、年金と保険の手続きをする。 ネットで調べたものの、初体験には変わりなし。 書類やらなにやら、揃っているのか心配だったが、問題なく終了。 ママンやパパンと、いっしょの保険証に戻ってしまったのが残念。 仕方ないわけだけどもさ。 にしても、パソコンのハードディスクの調子が悪い。 ここのところ、気温がえらく高いのに、起動しっぱなしだったのがいけなかったか。 別に悪いことをしていたわけではなく、A列車で行こう4を遊んでいただけなんだけど。 外気が35度くらいある状態で、冷房なしの稼働は厳しいのかもしれない。 早めにデータを移動させないと。 04.08/21(土) 新宿で、早い時間に待ち合わせ。 湘南だ小淵沢だと言いながら、結局は、深大寺植物公園へ。 小学生の頃に行って以来。微かな記憶とは、ずいぶん違っていた。 高い建物がないせいか、空が広くて、東京とは思えない雰囲気。 どこか、違う地方の公園にいるかのようなのどけさで、昼寝には最適。 新宿からちょっと入っただけで、こんな環境があるとは意外だった。 深大寺の回りも、ちょっといい雰囲気のお店が並んでいて、これまた風流。 ベンチに座って、池の亀を眺めているのも、なかなかにおつなものだった。 ただ、浴衣を着たコスプレイヤーの、個人撮影会なんかもやっていたのが。ちょっと。 迷惑でもなんでもないんだけど、そっち側の人間としては、嫌でも気になるわけで。 てういか、こういう場所に目をつけるとは、やるなぁ、と感心した。 帰りのバスは、三鷹行。 ちょうど、阿波踊り祭りをやっていて、ちょっとだけ見物。 小さい子から大きな子まで、無表情にやっていたのが楽しかった。 先頭の子が左によれるせいか、途中で整列させていたのも、おもしろかった。 新宿に戻って、歌舞伎町の辺りをうろうろ。 週末だというのに、えらく人が少ない。なにかあったのかと心配になってしまった。 04.08/22(日) 今日は、新宿でカラオケをした。 案内された部屋は広かったけれど、座席が最悪。 おしりがはみ出すほどに狭い。これはちょっといただけない。 あれやこれやと歌って、それなりに満足。古い歌ばかりだけど。 夕方前には家に帰る。 ご飯を食べて、横になったら、いつの間にか寝ていた。 さすがにぐったり。よく休まないと死んでしまいそう。 04.08/23(月) ハードディスクが故障寸前。こりゃやばい。 ついでに、ウイルスももらったし、妙なソフトもインストールされてしまった。 本体を開けるのが面倒なので、まずは、起動ドライブをフォーマットして、MEを再インストール。 ウイルスはなんとかなったけれど、ドライブの方は、やっぱり不調。 仕方なく、この前もらった詳細不明のハードディスクを取りつけることに。 一応、IBM製で、28GBぐらいで7200回転の物、らしい。貼ってあるシールによると。 そういう物を起動ディスクにする不安は、ないわけではないけれど、まぁ、いいや、と。 多少の問題はあったものの、OSのインストールには成功。 古いディスクからの、データの移動も、てんこしゃんこしつつも、なんとか終了。 ネット環境を取り戻したところで、今日のお仕事はおしまい。 もう、壊れないでほしいなぁ、と思った。このパソコンで壊れたハードディスク、3台目だし。 04.08/24(火) ちょっと離れた町の図書館に行ってみる。 閲覧室というか、勉強室があったので、すごく助かる。 パソコン使用可なのも嬉しい。電源が取れれば最高だけれども、そこまでは。 学生さんばかりだったから、ちょっと、場違いで気恥ずかしいものもあったけれど。 これで近ければ、入り浸りするのに。惜しいことをした。 04.08/25(水) 仕事を辞めて、一番の損失は、定期券がなくなったこと。 東京に出るのに、毎回、それなりの出費になるので、痛い痛い。 それもあるし、運動不足もあったので、自転車で新宿まで行ってみた。 寄り道しながらで、だいたい2時間くらい。けっこうかかった。 おまけに、ほしかったきっぷは買えず、かなりしょんぼり。 というか、移転準備で今日から閉鎖というあたりに、涙が出 てきた。 真っすぐ帰るのもつまらないらしく、今度は西へ、吉祥寺へと向かう。 懐かしのエルフ本社がなくなっていてびっくり。ポスタードリームもなかったヨ。 そういえば、下級生2が出るとか出ないとか。今ごろかよ、って気がしてならない。 ようやくとたどり着いた吉祥寺で、あれやこれやとお買い物。 お気に入りは、三越に入っていたパン屋さんにあった、キャラクターパン。 買ったのは、どらえもんパンとあんぱんまんパン。えらくでかくて、食べごたえ十分。 他にも、しょくぱんまんパンとかめろんぱんまんパンとか、気になるのばかり。 こいつらは、ぜひとも残酷な食べ方をしてあげたいと思った。グロテスクに。 さんざんとうろうろして、家に帰ると、さすがにくたくた。 なにより、ひざが痛くてたまらない。自転車をこぐ年齢じゃあ、ないのかもね。 04.08/26(木) 新宿で買えなかったきっぷを、ネットで買うことにした。 個人売買の掲示板で連絡をとって、手渡しでの取り引き、ということに。 どんな人が来るのか、それ以前に大丈夫なのかと心配したが、特に問題なし。 きちんと時間どおりにきて、きっぷもきちんと受け取った。 世の中、こういう人ばかりだといいのに、と思った。 04.08/27(金) 一日中、ネットで調べ物。 ぎりぎりにならないとやらないのは、ホント、悪いクセだわ。 おまけに、調べだすと、あれこれとおもしろい情報が出てくるわけで。 もっと早くに調べて、もっと早くに調節しておけばよかった、なんて思う始末。 でも、それが楽しいわけで。全然、せっぱつまってない証拠なわけだし。 夕方、家族でらーめんを食べに行く。 隣町の、ちょっとばかり有名店。並ばずに入れた。 両親にはどうかと思ったけれど、美味しかったとのこと。 ほっとした。 04.08/28(土) お誕生日なので、ケーキを食べにいく。 どこにしようかと考えて、新宿のマーブルラウンジへ。 食べ放題で、種類もそれなりにあって、時間無制限で、味もそこそこ。 というか、棚の真ん中に、ところてんが置いてあるのがおもしろい。 実際、甘いものばかり食べていると、ところてんが恋しくなるわけで。 さすがに考えているなぁ、と思った。 夜、前から気になっていた、お茶漬けバーへ。 お値段は高めだけど、居心地は悪くない。雰囲気もいい。 お酒を飲まなくても、大丈夫っぽいのも好きかも。 いいお店を、ひとつ、見つけたと思った。 04.08/29(日) 新宿のコムサストアで安売りをしていた。 あまりの値引き率に、ついうっかり、Yシャツを買ってしまう。 どう考えても使わないのに、いらないのに。どうやって着ようか考えよう。 他にも、Tシャツなんかも安かったけれど、ぐぐっと我慢しておく。 新宿の三越でも、安売りをしていた。 レザーのオールスターが3150円。しかも、欲しかった茶色系。 ぴったりのサイズもあって、仕方なく買う。つか、これは安い。 靴箱は、もういっぱいだというのに。お金だってないというのに。我慢しろよ。 池袋のGAPでも、安売りをしていた。 銅色っぽいカーディガンが700円。XSはなかったけれど、Sがあった。 これはこれで使い道があるし、カーディガンマニヤだし、で買ってしまう。 そんな感じで、なんだかんだと、やたらめったら散財してしまった。 夕方に家に戻り、大慌てで準備をする。 できるだけ小さく、できるだけ軽く。これが主題。 先月のと同じバッグなので、詰め込まないとどうしようもない。 なんとか形にしたものの、忘れ物がありそうで不安になる。 ちょっと早めに出発して、遠回り経路で、またもや新宿へ。 久しぶりに乗るのは、ムーンライトえちご。禁煙が取れず、喫煙席。 夜行列車なので、そんなにもくもくならないだろうと思っていたら、そのとおり。 というか、喫煙が取れなかったので仕方なく、という人が多かったように見えた。 だから、というわけではないけれど、それなりに、快適な旅の始まりとなった。 04.08/30(月) 今回は、お酒を飲まないでおいてみた。 寝つきは悪かったけれど、連日の疲れはごまかしきれない。 検札の終わった大宮で寝て、高崎で起きて寝て、長岡で起きて寝て。 電車が止まるたびに、起きたり寝たりを繰り返していたような感じ。 次に目覚めると、新潟到着5分前。それなりに眠っていた、ということかしらん。 新潟で、向かいのホームにいる電車に乗り換える。村上行。 鳴子温泉に行った時にも使った経路だけど、あの時よりも、お客さんが多い。 このまま、最終地点までいっしょの人が多そうで、ちょっと心配になる。 綺麗な朝焼けを見ているうちに、終点の村上へ。当然、一番、前の車両に移動しておく。 おかげで、乗り換えの気動車は、日本海側の席を取れた。経験が生きている。 穏やかな日本海を眺めつつ、あつみ温泉からは、女子高生を眺めつつの2時間。 同じ経路の人たちとは、ここでちょっとお別れ。でも、女子高生とはいっしょの途中下車。 にしても、階段が急な割にスカートが短くて、それはそれで、こっちが照れる。 スパッツをはいているとはいえ、顔を上げるに上げられず、自分の純情度を知ってしまう。 静かな余目駅前の道を、真っすぐに進み、街道に出たら右折。合計、10分ぐらい。 お城みたいのが見えてきたら、今日、最初の目的地に到着。余目温泉、梵天の湯。 薄い茶色っぽいお湯だけど、それ以外に特徴はない。でも、とにかく気持ちいい。 なんだかんだと座りっぱなしなわけで、足を伸ばせるのが大きい。だらだらとする。 できることなら休憩室で休んでいきたいけれど、そういうわけにもいかず、駅に戻る。 そういえば、えちごからいっしょだった、大学生3人組とはここでお別れ。どこまで行くのやら。 余目のホームに、ちょうど、酒田行が入線していたので、それに乗車。 予定よりも1本、早い。そんなことよりも、身体が熱い。せっかくの温泉も、汗だくだく。 送風口を自分の身体に向けて、しばしの休憩。こういうお風呂の入り方って、よくないだろうなぁ。 酒田では、秋田行に乗り換える。階段を、上って下りて、めんどくさい。 予想通り、同じ経路の人たちばかりが座っている。ひとり分なら、なんとでもなる乗車率。 荷物で席を確保して、駅前のそば屋さんで朝食。前回と同じく、冷やしそば。熱いのなんて食べられません。 ここからが、俺にとっては未知の世界。そういう時は、車窓が気になって仕方がない。 海側に座っていたら、小砂川辺りの景色が、すごく綺麗だった。思わずうっとり。 山側に座っていたお姉ちゃんも綺麗だったが、丘に育つ松の木も、日本らしくて見とれてしまう。 まるで、日本庭園の中を走っているようで、秋田まで、けっこう、あっという間だった。 秋田駅の待合室のはしっこに、どでんと荷物を置いて、秋田駅前を探索する。 今回の旅は、なるべくロッカーを使わない方向らしい。積もると、それなりの金額になっちゃうしね。 感じとしては、新幹線が来たので、整備してみました、という印象の町だった。 女子向けの服屋さんビルがあったり、西武があったり、イトーヨーカドーがあったり。 観光する町、というよりは、生活の町。だから、というわけではないけれど、市民市場が楽しかった。 こういう市場は初めてで、貝やら魚やら野菜やらが、いかにも新鮮そうで、おいしそう。 値段比較はできないけれど、たぶん、埼玉で買うよりは安いんだと思う。同じでも、鮮度が違うだろうし。 おみやげに、ほたてやらさざえやら、とも思ったけれど、ここはぐっとがまん。まだ、先は長い。 商業施設として、きちんとまとまっている駅ビルで、お昼ごはん。トンカツ定食。 この先、まともにご飯を食べなさそうなので、がっつりと食べておいた。つか、食べられなさそう、が正しいか。 待合室で荷物を拾う時に、ついでに見たNHKのニュースでは、台風は、まだ九州とのこと。 なんとか逃げ切れそうな気もするけれど、油断は禁物。いつ襲ってくるかわからないし。 今回の旅で、一番の苦行箇所となりそうだったのが、これから乗る区間。 経験則から、体調がよくて2時間。悪いと30分。これが、俺の乗り続けられる限界時間。 次の電車は、秋田から青森までの直通で、1313発の1712着。つまりは、4時間、乗りっぱなし。 実際には、途中下車するものの、それだって、3時間30分。どうかなぁ、と心配になる。 それなりの混雑も、なんとか座る。そして、手紙を書くことにする。 山手線と同じ座席配置なので、文字を書くのも楽ではない。はずなのに、なぜか綺麗に書ける。 たぶん、恐ろしく集中したからだと思う。というか、こんな字を書けるのかと驚いた。自分が。 手紙を書き終えても、まだ40分しか経過していない。まだまだ先は長すぎる。 東能代でお客さんが減ったので、ちょっと失礼して、靴を脱ぐ。正座なんかもしてみる。 向かいに座っている、大学生っぽいお兄ちゃんたちは、横になって寝ている。うらやましい。 斜め前のお姉ちゃんたちは、話すこともなくなったのか、顔色なく、ぼーっとしている。 同じ道程で旅する若者が多いのは、なんとなくわかっていたけれど、いかにも辛そう。 車窓も単調で、山と畑。遊びたい盛りの若者には、さそかし厳しいことだと思う。 若者でなくても辛い。つか、俺も飽きたしだれた。修業だとしても、これは厳しい。 2時間ほどして、大館に到着。ここで、30分ほど停車する。 手紙を出すために途中下車。ところが、駅前に郵便局がない。ように見えた。 駐在の若いお巡りさんに聞くと、いかにも純朴そうな話し方で、丁寧に教えてくれた。 べたな表現だけど、ああ東北だよ東北、と感じる。俺の東北観そのものだった。 駅から歩いて10分。その途中にあるバスターミナルや映画館は、昭和そのもの。 ましてや、そんなひなびたバス停に、セーラー服が立っていたら、わけもわからず感動してしまう。 昭和40年代って、きっとこんなんだったんだろうなぁ、と。ルーズソックスはなかっただろうけれどもさ。 市街地の郵便局で、風景印で投函して、来た道を急いで逆戻り。 乗ってきた電車を逃すと、次は何分後、なんて悠長な世界ではない。何時間後、になる。 しかも、今回も時刻表を持ってきていないので、それがどれくらいなのか、想像もつかない。 発車5分前に駅に到着。併設のコンビニでおやつの菓子パンを買い、またもや車中の人になる。 気分転換にはなったけれど、電車に乗れば、同じ風景、同じ人。ダメだ。やっぱダメだ。 大館で車両も移るべきだったなぁ、と反省する。弘前で乗ってきた女子高生は、かわいくないし。 でも、動いていれば、目的地には到着するわけで、定時に浪岡に到着。秋田から、3時間31分。 同じ経路の人たちが、いぶかしそうに俺を見る。いっしょに下りる男子高生も、なんだ?、って目。 有人駅ではあるけれど、浪岡駅前は、実にひっそりとしていた。 頭の中の地図をたよりにうろついて、迷って迷って、ようやく見つけたのが、浪岡駅前温泉。 駅前左手から伸びる道を、迷いなく真っすぐに進めば、そのうちに右手に見えてくるのがこの温泉。 駅前、というには、7分くらい歩くけれど、土地によって距離は違うしね。 中は普通の銭湯っぽいけれど、明るくて天井が広いので、好印象。 ちょっと熱めのお湯は黒い。なんとなく、肌がつるっとする感じで、これまた好印象。 電車の乗車疲れを軽く癒すひまもなく、からすの行水よろしく、駅へと戻る。 持ち時間が、44分しかないのが辛い。かといって、2時間、いられるお風呂でもないし。 高校生が多い電車で、2駅ほど移動。鶴ケ坂という駅で下車。 今度は無人駅。しかも、山間の無人駅。日はほとんど落ちていて、駅前の道を走る車が怖い。 青森方面に5分ほど歩くと、今日の本命の温泉、たらポッキ温泉が見えてくる。 ものすごくふざけた名前だけれども、評判はいいお湯なので、とても楽しみだった。 ちなみに、たらポッキというつまみを作っている会社が掘り当てた温泉とのこと。 小学生だったら、たらボッキたらボッキと、替歌を歌っていたことだろう、と思った。 入ってみると、とにかく熱い。熱くて熱くて泣きそうになるほどに熱い。 掛け流しのお湯が、床を豪快に洗い流しているけれど、それすら熱く感じる。 10秒ほどつかって出て、外で休むような、そんな入り方しかできない。ちなみに、塩味。 冬場だったら、すごくいいお湯っぽいけれど、疲れて火照っている時には、ちときつい。 じっくりと味わうこともできず、泣く泣く、たらポッキをあとにした。 死ぬほど寂しい無人駅から青森までは、たったの3駅15分。電車もがらがら。 青森駅に到着して、真っ先に向かったのは今夜の宿。急行はまなすの発車ホーム。 自由席の札の下を見回しても、荷物がひとつもない。どうやら、誰も場所取りをしてないっぽい。 こうなると、逆に不安になるもので、ここでいいのかどうか、どぎまぎしてしまう。 それでも大丈夫だろうと、荷物に場所取りしてもらい、青森駅前を探索してみることにした。 秋田よりは、商店街として栄えてるなぁ、と思った。 店の閉まりが早いのは、こっちの方では当たり前なので、仕方のないことだけど。 昼間に歩けば、それなりに楽しそうな気がする。それは、次のお楽しみ、になるけれど。 駅ビルで、半額になっていたいなり寿司とおにぎりを買い、ホームで食べることにした。 改札を抜ける時に確認すると、とりあえず、はまなすは運転してくれるらしい。 特急で運休が出ているのに、なんとも助かる判断。台風から逃げ切れる計算なのだろう。 出発ホームの立ち食いそば屋で、とりそばを注文。 なんか、つゆが甘い。東北は甘いのか? 鳥肉がたっぷりで、なかなかな満腹感。 さっき買ったおにぎりなんかを食べてしまうと、お腹いっぱいになってしまった。 疲れもあって、眠たくなるが、列車が到着するのは2209とのこと。まだまだ時間がある。 そうこうしているうちに、列は少しづつ長くなる。乗る人、けっこう多いみたいだ。 トワイライトエクスプレスを見送り、白鳥を見送り、しばらくもして、はまなすが入線。 行列の一番、前だったので、窓側の適当な所に座る。どうせ夜行列車、景色は見えない。 すぐに自由席はいっぱいになり、立ち席の人も、いるようないないような雰囲気だった。 今回も、お酒は飲まない。車中連泊なら、疲れだけで眠れてしまうはず。 2245。定時に青森を出発して、青函トンネルの説明があって、蟹田で運転停車。 放送であった、青函トンネルの進入時間より前には、眠ってしまっていた。 新宿*2309(3763M/MLえちご/\1890)新潟 0451 新潟*0457(3921M/快速)村上 0550 村上*0559(821D)余目 0757 余目 0903(155D)酒田 0919 酒田*0938(539M)秋田 1131 秋田*1313(653M)浪岡 1644 浪岡 1728(657M)鶴ケ坂 1741 鶴ケ坂 1851(659M)青森 1906 青森*2245(201/はまなす)札幌 0607 04.08/31(火) 車内の騒がしさに目覚めると、どうやら函館。 ここから乗ってくる人もいるらしい。席がなくて困っているみたい。 大変そうだなぁ、と思うくらいで、すぐに意識が飛んでしまい、次に起きたのは苫小牧。 とっくに上陸していたけれど、この時点で、北海道に来たんだ、という実感が沸く。 目も覚めてしまったので、ここから札幌までは起きていることに。 窓の外を見ると、雨は降っていないけれど、風は、相当に強い。木々が傾くように煽られている。 台風情報を得るために、PDAでネット検索。エアエッジは、こういう時に武器になる。 どうやら、能登半島を通過中、とのこと。北海道には、昼過ぎにやってくるらしい。 こうなると、最初の計画どおりに動くのは厳しい。仕方なく、日程を変更することにした。 それはそれでいいとして、起きてみると、けっこう、寝汗をかいている。 カーディガンが厚いのか、室温が暑いのか。たぶん、両方だろうけれど、これは気持ち悪い。 どこか、近くに温泉はないかと検索してみると、登別温泉が出てきた。 出てはきても、どこにあるのかわからない。札幌から近いのか遠いのか。バスはあるのか。 電車の乗り継ぎを調べてみると、0649に札幌を出れば十分みたいらしい。バスもあるらしい。 これ以上の詳しいことは、札幌駅のみどりの窓口で調べることにして、車窓に目をやる。 建物の立ち方が、なんとなく北海道だなぁ、と思う。 具体的にどうこう、とは言えないけれど、昨日、通ってきた風景とは違うのは明白だった。 その違いを考える時間は、今でなくてもたっぷりあるわけで、あとで考えることにした。 札幌到着は、0607。ホームに下りて、回りを見れば、ああ、北海道の電車かな。 その土地土地の車両を見るのが、一番、そこに来たんだって印象になりやすい。 赤い車体に白い横線の、3つ扉の車両なんて、まさしく北海道。まるまる1日かけて来たわけだ。 とりあえず出た改札に、札幌と函館の特急が運休との告知がしてある。 今朝、通ってきた道。どうにかこうにか、台風から逃げ切ったみたいだ。運がいい。 みどりの窓口に直行して、時刻表を拝借。見慣れている分厚いやつとは別に、薄いのが隣に置いてある。 噂に聞いていた、道内時刻表、というものらしい。路線バスの詳細な時刻まで載っている、便利な時刻表だ。 さっそく、登別関連を調べてみると、午後には札幌に戻ってこられるらしい。運休がなければ。 最悪、夜にはなんとかなるだろう。大自然の脅威を甘く見たものだけど、恐れていても仕方がない。 荷物をロッカーに預け、身軽になっての出発。目的地は、登別温泉に変更となった。 南千歳までの快速は、ばりばりの北海道車両。椅子は西日本っぽいけれど、配置が独特。 早い時間だというのに、それなりの混雑率。なんとか座って、車窓を眺めつつの移動。 抜けていく森林地帯の奥行きが深い。すぐに山がくる本州とは、やっぱり違う感じ。 そんな中にある、通過していく駅も、これまた北海道っぽい。勝手にそう感じてるだけだけどもさ。 南千歳で下車。新千歳空港に行く人は多いけど、飛行機、上がれるのかしらん。人事ながら心配。 乗り換えのホームに行ってみると、電光掲示板が混乱中。来るはずの、普通列車の掲示がない。 当然のように心配になる。しばらくして、すぐに表示が出たけれど、台風のせいだろうか。 やってきた電車は、学生電車で、それなりに混んでいる。座る気にもなれず、先頭車でかぶりつき。 風が強いのは相変わらずで、雨もひどくなってきている。それでも、電車は止まらない。 苫小牧を過ぎてから、競馬人間には、ちょっと気になる駅名が出てくる。 社台、白老と、山側を観察していると、牧場が見えた。台風だというのに、放牧されている馬もいる。 あの社台の放牧地かどうかはわからないけれど、ずいぶんと、大胆な牧場もあるもんだ。 これまた勝手に北海道らしい、なんて思った。というか、ある部分は満足してしまった。 それにしても、海側、太平洋の荒れ方といったらすさまじい。 地元の女の子たちが、アレ見て、って指差しているくらいだから、滅多にないのだろう。 おまけに、それなりに海岸近くに線路がある。こりゃ、運休も考えておかないとまずそうだ。 登別駅は、こじんまりとした、まとまった駅に見えた。 キオスクでビニール傘を買い、登別温泉行のバスに乗り込む。客は、多くない。 整備された道を登っていくと、ユートピア牧場、というのが出てきた。 あのユートピア牧場なのかどうか、判断はつかないけれど、やっぱり馬は見えた。 登別温泉のバスターミナルに着くと、雨は、ものすごいことになっている。 傘をさして、大通りを登っていくと、5分もしないで現れるのが、さぎり湯という共同浴場。 かなり新しい設備で、これが銭湯料金で入れるとは驚き。関東なら800円くらい取りそう。 白いお湯と、透明なお湯の2種類の浴槽がある時点で、すごいなぁ、と思った。 でも、一番、嬉しかったのは泡風呂。温泉っぽくないけれど、このぬるさが気持ちいい。 灘温泉以来、どうも、35度ぐらいのお湯が好みになっている。熱いのは好きくない。 お風呂場で、さんざんと遊びまくって、休憩室でひと休み。 雨宿りも兼ねて、ここで手紙を書くことに。客がいないからできた芸当だね。 書き終えても、雨はひどいまま。あとになって考えれば、この時が最高潮だったっぽい。 バスの時間もあるので、バスターミナルまで、とりあえず走って移動。ジーンズ、ちょいびちょ。 さらに、坂下にある郵便局で葉書を出して帰ってくる頃には、完全にびちょびちょ。 道が川になっていたし、仕方はないけれど、足回りは替えを持ってきてないのよね。 来たというか、待っていたバスに乗って、登別をあとにする。 晴れていれば、それなりの観光もできただろうけれど、晴れていたら、来なかったわけで。 台風のおかげというか、台風のせいというか。行き当たりばったりの旅っぽくていい。 駅に戻って、なによりも先に、電車の運行状況を確認する。 函館と札幌を結ぶ特急は、相変わらず運休中らしい。でも、普通列車は影響なし。 途中でどうにかなるかもしれません、とは放送しているけれど、その時はその時。 いざとなったら、登別温泉まで戻って、札幌直行のバスに乗ってもいいなぁ、とも思った。 とりあえず、時刻表の時間通りに、各駅停車はやってきた。 乗っていた高校生たちの会話を聞くと、午後の授業が取りやめになったらしい。 台風が、今、どうなっているのかわからないけれど、そういう判断を下すような状況にはあるみたいだ。 それでも、終点の苫小牧に無事に到着。 乗り換えの時間があったので、改札を抜けてみると、高校野球一色だった。 優勝は、地元にとって大きな出来事だったのだろう。この感覚は、俺にはわからないけれど。 駅前というか、駅からつながるビルは、なかなかの大きさで、繁盛しているように見えた。 ダイエーに立ち寄って見ると、Tシャツと短パンが、えらい値段になっていて驚く。 北海道は夏の終わりが早いから、とはいっても、上下買って800円は、なかなか。 寝間着ようの短パンがなかったので、これは助かった。ありがとう、苫小牧ダイエー。 苫小牧からの電車は、特に問題なく、遅れもなく走ってくれた。 南千歳で下車して、新千歳空港で乗り換え、折り返し札幌までは快速で快適に。 新札幌の手前あたりでは、台風の目なのか、晴れ間まで見えた。すごく綺麗だった。 朝風呂を終えて、札幌に戻ってきたのが、1430。そんなに時間は感じなかったけれども。 駅を出て、まず最初にしたことは、でっかい駅ビルの探索と、お昼ごはん。 よくもまぁ、こんなに大きなビルを立てたな、と思うほどの建物で、お店はいろいろと入っている。 丸井とルミネとパルコとマイシティを足したような、そんな印象の、若い子向けのお店が多い。 あちこちと冷やかしながら、レストラン街へ到着。迷うことなく、おすし屋さんへ。 北海道といったら海産物らしいので、それにしたがってみることにした。 入ったのは、花まるという回転ずしの店。評判と立地条件から選んでみた。 関東と比べて、ネタは大きかった。味は、期待していたほどではなかった。残念。 実際には、今までのはなんだったの? くらいの大貧民的な革命を期待していたのがおかしいだけ。 おすすめ品を食べてみれば、なるほど、と納得できる味だった。悪くない選択だと思った。 札幌駅からホテルまでは、地下鉄で2駅。先のこともあったので、荷物を抱えて歩いてみた。 すすきのの近くにある、あのアパホテルで、歩いてみると20分ちょっと。けっこうかかった。 今夜の宿は、シングルで4200円。値段から考えると、十分なほどに綺麗だった。 ちなみに、半分恐れていて、半分楽しみだった社長のお写真は、そんなに飾ってなかった。 やたらと重たい荷物を置いて、ちょっと休んでから、札幌観光に出発。 赤レンガ庁舎やら時計台やら大通り公園やらテレビ塔やらを、とりあえず見ておく。 もちろん、ラーメン横丁も眺めておく。これが、ぐらいの感覚で、食べたいお店はなし。 だから、というわけではないけれど、市電で足をのばして、評判のラーメン屋に行ってみた。 店の名前は、てつや。どれくらい美味しいのかと、わくわくしながら食べてみた。 前にも食べたことのある味、というか、麺だった。山頭火の、あの、ぱさぱさ麺。 これを美味しいとは感じられない人間なので、俺としては、大外れ。スープうんぬん以前のお話。 でも、これが好きな人が多いから評価も高いわけで、自分の方が少数派なんだろ。 ちょっと早めの夕食を終え、札幌駅に戻る。 夜のお風呂につかるために、またもやJRに。快速で20分。江別にやってきた。 駅前右手の商店街をまっすぐ、10分も歩くと登場するのが、松鶴湯。温泉銭湯というやつ。 全体的に、ちょっと狭いけれど、お客さんもめちゃくちゃ多いわけでもなく、特に問題なし。 温泉なのは、いろいろある湯舟のうちのひとつ。黒くて塩味。やっぱりちょっと熱い。 2階にあがると、ラベンダー風呂があって、こちらはぬるめ。でも、子供が多くて萎えた。 地元の人のためのお風呂なわけで、子供が多くても、文句はいえないわけだけれども。 あっさりとお風呂を出て、江別の駅に戻る。 台風の影響が微妙に残っていて、快速も遅れるらしい。仕方がない。 というか、台風が去ったこの時間に、その被害を喰らってしまうとは思わなんだ。 札幌からは地下鉄で宿に戻り、荷物を置いて、手ぶらで北24条へ。 ふたつのビルを見学したけれど、これがけっこう面白かった。というか、利益、あるの? 宿に戻るついてにぶらぶらしたすすきのは、うわさどおりの客引き合戦。こりゃひどすぎる。 池袋だの新宿だのが、かわいいと感じてしまった。普通の観光客だと引くぞ、完全に。 ホテルでテレビをつけてみると、BSで、最長片道切符の総集編をやっていた。 嫌な時間にやってくれてこんちくしょう、と、苦情の電話を入れたくなった。 日付は変わっているというのに。明日は早起きだいうのに。いじめみたいじゃないか。 うだうだと見て、こりゃいかんと、テレビを消したら、すぐに意識がなくなった。 車中2連泊のあとだもの。疲れもするわね。 札幌 0649(3854M/エアポート62)南千歳 0722 南千歳 0730(2726M)登別 0845 登別駅 0854(道南バス/\330)登別温泉 0913 登別温泉 1123(道南バス/\330)登別温泉 1140 登別 1215(435M)苫小牧 1258 苫小牧*1321(2773M)南千歳 1340 南千歳 1342(3922M/エアポート130)新千歳空港 1346 新千歳空港*1349(3893M/エアポート137)札幌 1425 札幌 1851(3287M/いしかりライナー)江別 1910 江別*2030(3324M/いしかりライナー)札幌 2050 |
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