日記
2005. 9/20




H170816(火)
 失われたお財布の、復旧作業の日。
まずは、埼玉県の免許センターまで、電車で移動。
鴻巣駅から歩くのも嫌だったのでえ、贅沢にバスを使った。
 再交付自体は、簡単で、時間もかからないものだった。
受付で書類を貰い、それを記入。印紙を購入して、窓口にそれらを提出。
問題がなければ、写真を撮って、すぐに再発行、という形になる。
 嫌だったのは、書類にあった、ここ一年での事故暦の記入欄。
無記入で問題がなかったから、恐らく、点数が引かれている事故対象なのだろう。
費用は3200円。時間はだいたい15分。さっくり終わってよかった。
 返す刀で、湘南新宿ライン、池袋経由で本郷三丁目へ。
今度は銀行絡みの処理。キャッシュカードの再発行の手続き。
あっさりと終わったけれど、カード自体は一週間後の発行らしい。
電話だと、即日発行と言っていたのに。うそつきはだれだよ。
こんなこともあろうかと、口座のある銀行に行っていたので、通帳でお金を下ろす。
 池袋に戻り、金券ショップで、パスネットとバスカードを購入。
Suicaだって買ってしまえば、ひとまず、前の状態に近くなれた。
が、ここで急に思いだした。そういえば、丸井のカードもあったっけ。
 改装中の池袋丸井で、お姉ちゃんの指示の元、手続きを行う。
すると、今の勤務先と年収なんぞを聞いてくる。これには参った。
素直に書いて、ダメならいいやと思っていたら、あっけなく再発行。
しかも、年収ががた落ちなのに、キャッシング額が増えてるような。
丸井もいい加減だと思った。
 すべてを終えて、家に帰ると、夕食のお誘いが。
素直に乗せられて、どこに行こうか考えて、相模原の焼肉屋へ。
誕生日はがきのおかげで、いろいろとおまけがついて、安くてよかった。
つか、金がないのに焼肉とは贅すぎた。反省しないと。


H170817(水)
 バイト先の女の子と賭けをして、負けました。
アイスクリームをおごる予定が、本人の希望で、リアルゴールドに。
なんつーか、一回り以上も離れている女子におごるものではないと思った。シュールな気分。


H170818(木)
 車の修理をしに行ったら、今日までお盆休み。
急ぐ事ではないけれど、気にはなるから、早く見てもらいたいのに。残念。
 バイト先では、社会保険の説明会があった。
だからどーだ、ということもないけれど、日記なので書いておく。
そういえば、前からの懸念だった、年金手帳の統合をしてくれるらしい。
なぜか手元に二冊あって、どうなのかしら、と思っていたから。
ネズミの国も、なかなかやってくれるじゃない。嬉しいわ。
 バイトと言えば、いや、これは書いて大丈夫だろう。
いろいろな偶然が重なって、かわいい子と、ふたりで勤務になった。
ひと回りも違うけれど、こういうのは、なんつーか、いいね。青春だ。
それにしても背中が痛い。困ったものでありまする。


H170819(金)
 地元のスーパーで、Tシャツが安かった。
ので、いっぱい買った。けど、デザインが、なんか。
馬鹿と天才の、微妙な差ほどの、デザインの妙。
見る人によってはありだし、人によってはなしかしら。
夏も終わるし、そんなに着る機会はなさそうだけど。ねぇ。


H170820(土)
 天気がよかったので、9時前に家を出る。
行き場所をしばらく悩んでから、茨城方面に決定。
 R298で東京を迂回して、松戸からはR6に進入。
初めてに近い水戸街道。よくある2車線国道だった。
柏辺りで1時間40分。想像よりは早いし、道も混んでない。
それにしても、千葉の道は、なんか整備が悪い感じがする。
お金をかけてもらえないというか、冷遇されているというか。
 気がつくと、1車線のバイパスへ。
風景も単調っぽくて、ちょいとばかり飽きてくる。
しかも、前には重機がちんたら走っているし、ついていない。
 牛久で渋滞にひっかかり、正直、失敗したと思った。
さりとて引き返すのもしゃくで、ぐっと我慢の子でいる。
そんなこんなで、よくやく見えた、青看板のR355右折地点。
 ちょいっと曲がってしまえば、よくある1車線国道へ。
ここからしばらくは、鹿島鉄道と並んで走ることになる。
いかにもローカル線らしい単線で、偶然、見られた車両も単行。
つか、肌色で驚いた。鹿島鉄道って、赤と黒でなかったっけ?
 途中、タマリという土地の、ショッピングセンターで休憩。1230。
お昼ご飯はマクドナルド。地元の男子たちのなまりが、なんか嬉しい。
それにしても、背中の濡れっぷりがすさまじい。非冷房の苦しさよ。
 運転再開。交通量も少ない国道を淡々と走る。
しばらくすると見えてきたのが、今回の目的地。霞が浦。
その手前に広がる、緑の鮮やかな田んぼも綺麗で、ちとうっとり。
どうせなら近くで見ようと、道の駅たまづくりに向かった。
 ここは、水を主題にした道の駅で、茨城県の施設もある、大きな駅。
子供向けの、水すべり台なんかもあって、水着のちびっ子が多い。
最初、なんか間違えたかしらん、と思ったほど。
 駐車場に車を止めて、歩くこと2分。
霞が浦の浦畔、という漢字はないだろうけれど、そのような場所へ出る。
水は濁っていたけれど、景色としてはなかなかで、しばし観賞する。
風は涼しいし、水辺はやっぱりいいものだと感じた。
 ここからは帰り道。
交通量の増えたR355から、R51という経路を辿る。
もはや、霞が浦も遠い存在。田んぼとチェーン店ばかりの景色。
橋を渡った所からは、R356のお世話になる。
利根川に沿って走る道なのは、地図を見ればわかる。
けれど、堤防に沿って走る道だとは、思ってもいなかった。
こんな国道もあるのだなと、知らない世界の広さを再確認させられる。
 成田空港へと降りる飛行機と、風になびく夏草を見ながらの運転。
景色は単調なのに、谷側に、ガードレールなどがない場所もあり、ちときつい。
しかも、途中で青看板どおりに、R356をなぞろうとしたら、道を街中で消失。
こっちだろうと、堤防沿いを走ってみたら、県道になっていた。
R356は、どこに行ってしまったのやら。道路って難しい。
 県道をまっすぐ行くと、我孫子らしき場所で、水戸街道と接続。
混雑気味のR6、川口の先で渋滞中のR298を経由して、無事に帰宅した。1730。
 自動車を置いて、今度は池袋まで電車で行く。
麻雀のお誘いも、結局、一回も打たなかった。が、楽しい。
みんな元気そうだったし、だらだらと過ごす時間が素敵だった。
結局、夜中まで遊んで、朝帰りのような感じで帰宅した。
 帰り道。慣れない車の運転をした。
自分の車とはいろいろと違って戸惑った。大きいのは恐い。


H170821(日)
 寝不足を懸念していたけれど。
バイト中は、案外と大丈夫だった。
多少、ふらふらしたり、ぐだぐだしたりしたけど。
でも、変な薬をやっているみたいに、妙に高揚していた。
これが魔法の効果なのかもしれないと、つくづく思ってもみた。
 家に帰って、ちょっと寝るかと横になった。
ら、翌朝まで、目を覚ますことがなかった。魔法の反動だろう。
というか、夕食も採らないで、よく眠ったと思った。病気みたい。


H170822(月)
 次も決まり、いよいよ、末日っぽい雰囲気。
なんつーか、やっぱり寂しいものだと思う。ものの終わりは。
しょうがないんだけど。まぁ、あと3日。やり残さないようにしよう。


H170823(火)
 いっしょに、旅行用品を購入しに行く。
ダイソーやシマムラやユニクロに立ち寄ってみた。
買ったのは、雨具だけだった。まぁ、そんなもんですよ。
というか、必要な物が想像できないから、買い物の要不要がわからない。
まぁ、あるものでなんとかなると思うんだけど。
 というか、アレだ。
すべては使ってなんぼだと、つくづく痛感した。
ものすごい変わり身。週末に向けて、視界よしですな。


H170824(水)
 上の人の質問に、ほとんど答えられなかった。
自分のだらしなさが恥ずかしくて、落ち込んでもみる。
 というか、あの人と、ずっと会えないのが切ない。辛い。
俺をこんなに苦しめて、気持ちの昇華をさせないつもりなのかしらん。
明日、明後日で、今の現場は終わりなのに。でも、会えるよね。
会えなかったらどうしよう。なんて、今は考えないでおく。
神様どうか。


H170825(木)
 その人に会えたのが、今日の収穫。
お昼ご飯を和気あいあいと食べたのも収穫。
終わり間際にメアドの交換をしたのが、大きな収穫。
つっても、いや、別にどうこうしたりなったりしないけれど。
最後に会えて、本当によかった。と思った。って、恋心?
 帰り道。手前の駅で降りて、お買い物。
食べ物も水も足りなさそうな場所へ旅に出る準備。
でも、塩気のあるものと、水はまだ買ってない。重たいし。
どこで買おうかしらん。


H170826(金)
 台風が来て、去っていく、その最中。
に、ボクは最後の出勤をした。雨風まみれ。
バイト先に着いたら、ずいぶんと和らいでいた。
いいのかわるいのか、判断に苦しむところではあるけど。
 台風一過。午後には、夏雲と太陽と、汗ばむ温度になった。
最後がこんな感じでよかったと思った。つか、愛していたね。バイトを。
 さっぱりとお別れをして、次の仕事の衣装を借りた。変な感じ。
とりあえず、2ヶ月はがんばるつもりでいるけれど。どうなるか。
そんなことよりも、明日以降の事の方が重要かつ大変なんだけどね。
準備、めんどっちい。


H170827(土)
 旅の準備もあるので、午前中にお買い物。
安いごみ袋と、おかしを少々。雨対策と、死なないための食料と。
正直、どんなものかわからないので、足りるのかどうかが不安になる。
まぁ、あとは現地で揃えよう。というか、揃える場所があるのかが不安だけど。
 夕食後、いよいよ旅の出発。
国分寺で合流してから、中央線で東京駅まで。
いつもの旅と違って、今回は、なんとも豪華に寝台特急で始まってしまう。
しかも、1列車に4部屋しかない、二人用の個室寝台。金、かけちゃってるなぁ。
 乗り込んだのは、四国方面に向かう、サンライズ瀬戸、という特急。
全体的に小綺麗な電車で、指定された個室も、電車であることを考えれば、納得の狭さ。
というか、鉄道で個室というのが初体験なので、なんとも妙な気持ちになる。変な感じ。
微妙に慣れている、いつもの座席夜行と比べると、こう、落ち着かないというか、なんというか。
 実際、初体験の興奮で、これがなかなか眠れない。
なにより、けっこう揺れるのが嫌な感じ。こればかりは仕方ないのだろうけれど。
眠った記憶があるようなないような、そんな感じで、気がつけば瀬戸大橋を通過中。
人生二度目の四国上陸。ともかく今日だけは、無事に終わってくれるといいなぁ、と思った。


H170828(日)
 定時到着の坂出で下車して、ここで普通電車に乗り換える。
ホームには、同じ目的らしい、若い男女が目立つ。というか、多い。
関東の人間には、それほど馴染みがなくても、地元の若者にとっては夏祭りなのかしらん。
そんな彼らは、大半が宇多津で下車。ここからも、シャトルバスが出ているので、それを使うのだろう。
 ボクらは宿の関係もあるので、多度津まで行き、またもや乗り換え。
すると、乗り換えた電車の乗客のほとんどが同業者。こりゃまぁ、すごいもんだと思った。
終点の琴平からは、シャトルバス。行列ができていたけれど、バスはそこそこやってくる。
ここの待ち時間が不明だったのが、不安要素のひとつだったけれど、30分で済んでよかった。
こうなれば、会場までは速いもので、9時前にはまんのう公園に入ることができた。
微妙に開場時間ではないので、有明みたいに駐車場に並ばされて、大人しく待機する。
これが、本当に有明のような並ばせ方だし、列のさばき方だして、不満がまったくない。
効率を考えると、行き着くところはいっしょなんだろうなぁ、と思った。
 入口ゲートをくぐり、途中でリストバンドを貰う。
これが入場券の代わりらしいんだけど、二日間参加の人は、昨日からつけっぱなしらしい。
言われてみると、電車の中で、桃色のをつけている人が、めちゃくちゃ目立っていたような。
なんか、風呂とか睡眠とか大丈夫だったのかしらん、と、すごく気になった。
 石垣を越えて、見えてきた舞台は、大きいのがひとつと、小さいのがひとつ。
手前が立ち見用の空間で、後方は座り見用になっていて、敷物の場所取りが盛んだった。
時間が早かった割には、座り見用の空間が、そんなに空いていない。けど、無理矢理確保。
捨てていけるようにと持ってきた新聞紙を敷き、ふたり分、眠れるようにしておいた。
 今回の旅の目的のひとつが、MONSTER baSH、モンスターバッシュという野外フェス。
なんでわざわざ四国まで、って感じだけど、そこはそれ。大人の事情があるわけであります。
正直、ひたちなかでもふじでもよかったんだけどね。日が重なれば、これもありかなぁ、と。
 朝ごはんを食べていないので、出店の空間に行ってみる。
あるとは聞いていたけれど、本当にあるとは思わなかったうどん屋を発見。
ぶっかけとしょうゆだけで、両方ともに300円。こういうイベントにしては、すごく安い。
おとなしくしょうゆを食べてみたけれど、そこそこいける。というか、うまい。うまかった。
肉をナンみたいなもので包んだ食べ物もあって、それも食べた。んまかった。
というか、単純に腹が減っているだけだろ、と言われたら、まったくその通りなんだけど。
 食事を終えて、自分の空間に戻ってみると、DOPING PANDAのオープニングアクトが始まっていた。
けっこう音が響くもんだと感心する。というか、低い音が身体を震わせる。こりゃ疲れそう。
 一発目は、サンボマスター。いきなりサンボマスター。初っ端から、熱い。
持ち時間が短いこともあって、飛ばす飛ばす。火の着け方がすさまじい。みんな、飛びまくり。
その後、サスケ、モンゴル800、ミゾオチという流れ。ここは、大人しく座って観覧。
 自分の中のメーンは、昼過ぎからの、真心ブラザース。
再結成後の新曲もあったけれど、基本的には古い曲ばかり。これがよかった。
乗りやすかったし、歌いやすかった。もう、汗が止まらないぐらいの勢いで乗った。
曇り時々小雨だったけれど、こんなに暑くなっちゃうのかよ、って感じだった。
 セカイイチを挟んで、休憩前の演奏を担当したのが、銀杏BOYS。
なんつーか、彼らがまた熱い。ボーカルの人が、舞台裏の山を転げ落ちてくるのが熱い。
最前列を陣取るようなファンがまた、えらく熱い。一曲目で泣き出してしまうくらい熱い。
みんな揃って大絶叫。なんかいいなぁ、と思った。こういうバンドがいるのがいいなぁ、と思った。
 今回の、一番の見所だったのが、小休止後の湘南乃風。
レゲェって本人たちは言っていたけれど、聞いた感じはケツメイシっぽい雰囲気。
彼らの特徴は、客にタオルを旋回させることを強要すること。
楽しかったら、タオルをぶんぶん振り回せ。これが、このバンドの楽しさだと思う。
後ろから見ていたけれど、みんなでタオルを回すと、とにかく綺麗だし、すさまじい。
湘南乃風タオルが、えらく売れていたのは、このためだったのかと、ようやく理解できた。
幸い、小さなタオルが手元にあったので、いっしょになって振り回したけれど。すごく楽しい。
こんなに楽しいバンドを見つけられたことに、すごく感動した。
 THEイナズマ戦隊、矢井田瞳、BEAT CRUSADERSの3バンドが終わる頃には、ちょっと外が暗くなる。
トリ前に登場したのがRIP SLYMEで、でも、これは楽しめなかった。というか、自分が甘かった。
前の方を陣取っていたら、踊り足りない人たちが、後ろからがつんがつんと攻めてきた。
逃げ場もないので、潰されかけたり踏まれたりで、その時点でもう、やる気をなくした。
それでもう、どうでもよくなってしまったので、ジャパハリネットは見ないで撤退。
帰りのゲートで、ありがとうございました、と言われたのが、なんだか印象に残った。
 ほとんど待ち時間なしのバスで、琴平まで帰還。
駅から10分程度の所にある、琴平パークホテルが、今夜の寝床。
目の前にあるマルナカというスーパーで、半額になったお弁当を買ってチェックイン。
空腹を埋めて、大浴場で汗を流して、ベッドで横になれば、いつの間にやら眠っていた。


H170829(月)
 格安なのに朝食付なので、ありがたく頂戴する。
食堂を眺めてみると、昨日のリストバンドをしている人が多い。
というか、先のことも書くと、高松市内は、している人が目立った。
まるでそれが、なにかの象徴であるかのような勢いだった。
 食後、しばらくぐだぐだしてから、香川観光を実施。
琴電の一日切符を買い、琴平から、まずは陶へと移動する。
そして、赤坂のうどんを食べる。おばちゃんは、相変わらず元気だ。
うどんはやっぱりうまかった。朝食で満腹気味なのに入っていく。
前回と違い、恋人同士の先客が二組もいたのが、ちょっとナンだった。
 またもや電車に飛び乗って、向かった先は仏生山。
駅から三分の場所にある、宮武製麺所にお邪魔してみる。
古くからの甘味処みたいな雰囲気で、中もなかなか渋い感じ。
注文した冷やしは、ざるっぽい。冷水機の水で冷やすといいよと言われた。
その通りにして食べてみる。ここも赤坂と同じ、つるつる入る麺。
いわゆるコシの強い麺ではないけれど、これがまた美味しい。
ちょうど、お昼にさしかかる時間だったので、お客さんもぞろぞろと来る。
近所に、こういううどん屋があるのが、正直、うらやましいと思った。
 瓦町で下車して、高松駅までは、商店街をぶらぶら歩く。
途中の、関東にもあるコーヒー屋さんで、お茶とケーキを注文。
さすがにもう食べられないので、うどん屋めぐりは二軒で終了にした。
 その後、高松駅近くの港や、駅のキオスクをうろついて、時間をつぶす。
あっという間に、バスの発車時間となり、バス停へと急ぐ。
当然のように先客が並んでいる。それも、フェス組がほとんど。
四国と本州を、安く移動しようと思ったら、これが最適だしね。
 乗船票が、バスの車内に備えつけてあったので、移動中に記入。
到着と同時にそれを提示して、切符を購入できた。無駄がなくて素敵。
 ここから乗るのは、高松と神戸を結ぶ、ジャンボフェリー。片道1800円。
椅子席とカーペットがあって、客も少なく、好き勝手に選べる。
とりあえずカーペットに荷物を置き、ごろごろだらだらと過ごす。
 それにしても、行きかう船の多いこと。
日本はつくづく海運の国なんだと思う。実感させられる。
 夕焼けに空が染まる頃が、このフェリー旅の見せ場だった。
沈んでいく太陽に、じわじわと明かりの灯る明石大橋。
神戸の街の夜景は特に綺麗で、小さく見える電車の、特に素晴らしいこと。
最初は、酔うのかなぁ、なんて不安だったのに、終わってみるとなごり惜しい。
これから四国の往復には、ぜひ使いたいものだと思った。
 フェリー乗り場から、三宮までは、バスで移動。
高松駅からのは無料なのに、こっちは有料なのが、なんか面白い。
混雑する道に、都会の匂いを感じつつ、駅近くのバス停で降ろされた。
 ここから、元町方面へと、商店街の中を徒歩で移動。
中華街で、おとなしく四川料理を食べて、JRの元町から住吉へ。
列車接近のベルの音を聞き、関西へ来たんだと、ここで強く思った。
 住吉からは、初めて乗る、六甲ライナーというモノレール。
背広姿の通勤客ばかりで、なんか、ちょっと、浮いた感じがした。
アイランドセンターで下車し、微妙に迷いながら、今夜の宿に到着。
 ホテルプラザ神戸という宿で、16階の部屋からの眺めはすごくよかった。
ネット予約で格安だったのが、ちょっと信じられない。
横浜あたりで、似たような夜景を見られるホテルだったら、5桁だろうし。
大浴場がなかったのが残念なくらいで、全体的には高評価なホテルだった。


H170830(火)
 三泊三日目の朝は、曇り空。
12時チェックアウトが可能な宿を、10時前には出る。
お腹がぺこぺこだったので、近くのウェンディーズで朝食。
 六甲ライナーで住吉に向かう途中で、車両の変な機能に気がついた。
マンションなどの真横を通る時、窓が曇りガラスになるらしい。
一瞬にして曇るものだから、最初に見た時は、何事かと驚いた。
 住吉からはJR。大阪、梅田からは地下鉄で、難波に到着。
さてうろうろしようかと、地上に出た途端に、雨がすごいことに。
それで機嫌を悪くするのが、腹立たしくて、嫌になる。ひとりが楽だ。
 商店街は、屋根付きなので、幸い、濡れずの観光はできる。
ただ、アメリカ村まで足を伸ばせなかったのが、ちょっと悲しい。
いつの間にかできていた、ユニクロなんかをぶらぶらとする程度。
 もっとも本番は、グランド花月のよしもと新喜劇。
ぎりぎりで切符が買えたら、そりゃ、見ないといけないわけで。
面白かったのは、意外にも、R&B。失敗しまくりで、泣きながら見てた。
中国雑技団の、地味にすごい輪くぐりもよかったし、落語も楽しかった。
3時間、たっぷりと笑わせてもらい、それで3500円。安いと思った。
 終演後、しばらく悩んで、帰路に着くことに。
地下鉄で千里中央へ出て、そこからはモノレールで大阪空港へ。
つか、千里中央にも、ラーメン名画座があって、かなりびっくり。
池袋のは、先が心配なんだけど、こっちのはがんばれるのかしらん。
 さて、大阪空港に到着してからは、初体験の連続だった。
登場手続きも、手荷物検査も、なにもかも。飛行機初体験なんですもの。
空港で食事を採るのも、大阪名物ミックスジュースも初めて。
そんな自分の初々しさが、ものすごくよかった。浮ついた感じが最高だった。
 でも、実際問題として、飛行機は好きになれそうもない。
席も機内も狭いし、なにより、けっこう揺れるのが、恐くて嫌だ。
着陸の時も、あんなにでかい音がするとは想像していなくて、ちびった。
あとは、なにかとある手続きのめんどうくささ。これも好きでない。
仕事の移動の手段としてはいいだろうけれど。うーむ。
 とりあえず、無事に羽田に到着。
モノレール、JRと乗り継いで帰ったけれど、東京の実感が薄い。
ああそうか、飛行機だと途中駅がないからか、と気がついた。
まだここか、もうあそこか、ってのがないんだね。
でもまぁ、なんだかんだと楽しい旅行でありました。


H170831(水)
 普通に起きて、いろいろと動く。
市役所に行って、保険の手続きをしたり、本屋に行ったり。
先伸ばしになっていた、車の明かりの修理も完了。ただの球切れ、\840。
 夕方からは、バイトのお別れ会があったけれど、不参加。
とてもそこまでの体力がなかったし、お金の面でもちと辛かった。
というか、あの人が出てこないのでは、行ってもしょうがないし。
会いたいな、元気かな。もう会わないだろうけれど。会いたい。です。





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