日記
2005.12/ 4




051101(火)
 昨日の今日で、都内をドライブ。新木場まで。
ひたすら渋滞。ひたすら我慢のドライブになった。
おかげで、というわけではないけれど、けっこう疲れた。


051102(水)
 明日から旅に出るので、ひたすら準備をしていた。
というか、情報をまったく集めていないので、ネットで調べまくり。
それでもまだまだ足りなくて、さりとて出先で調べられないし、不安いっぱい。
 着替えなども、初めてのことなので、なにがどれだけ必要かわからない。
だんだんと面倒になってきたので、適当にぶちこんでおく。これで大丈夫なのかしらん。
というか、いつもなら、荷物だけは、丹念に作るんだけどなぁ。いい加減すぎ。
体調面でも心配だし。まぁ、なるようになるしかない。がんばります。


051103(木)
 0300起床で、0315に出発。
とはいえ、この時期のこんな時間は結露がすごい。
迷惑になりにくそうな場所で暖気してから、本当の出発。
 R298からR4というのは、ちょっと前にも通った道。
今日は、ひたすらR4を突き進むだけの、ぱっと見は、単調な流れ。
恐怖していた、夜中の新R4も、トラック自体が少なくて、とても楽だった。
それでも流れは速い。無理してついてはいかないけれど、あっという間に小さくなる。
 宇都宮の手前、上三川という土地のGSで、まずは給油。0505。
自分の地元が123円で、こちらは119円。長旅なので、安ければ安い方が助かる。
この後、普通のR4になり、しばらく走った所で116円を見つけてしまい、くらくらした。
 那須を0605に通過して、そろそろ休憩、という感じで白河に到着。0645。
コンビニでサンドイッチと牛乳というのは、こういうドライブでは、定番の朝食。
まだまだ道が混雑する様子もなく、いい感じで走っていける気がした。
 郡山、福島とあっさりと通過して、伊達という場所で、二度目の休憩。0915。
というか、福島競馬場って、R4沿いにあったんだね。まったく知らなかった。
休憩は、最初、道の駅安達にしようと思っていたら、気がついたら通過しちゃっていた。
のでコンビニの駐車場を借りて、ちと仮眠。眠たくなったら休むのが、この旅の約束事。
50分ほどうだうだして、旅の再開。その後も、特に渋滞などなく、無事に仙台に到着できた。
 旅の初日で、一番、混雑しそうだと思ったのが、この仙台。1130。
実際、R6と合流して、いかにもバイパス沿いらしい、大型チェーン店が目立つ頃から、ちとのろのろ。
まったく動かない、ということはないけれど、時間がお昼なので、仕方ないかな、と思った。
それにしても、7車線の交差点ってなんだよ。左折x1の、直進x3に右折x3って。怖い怖い。
 中心部を抜けたらしい、泉という場所のセイユーで、昼食休憩。
のつもりが、マンガ喫茶の延長線みたいな軽食屋さんしかないので、ここは遠慮しておく。
結局、お昼休みは道の駅で。古川の手前にある、三本木という場所にて。1255。
味噌ラーメンといなりで650円。十分にお腹も膨れ、車内でまたもや仮眠。
またもや50分ほどで目覚め、本日の終点まで、ひたすら運転することになる。
 それにしても、このR4。思っていたよりは、けっこう走りやすい。
2車線区間もそこそこにあるし、都市部以外では、車の量もそんなに多くない。
ただ、道の駅のような施設が少ないのが、ちと難点か。それは、R20にもいえることだけど。
 一関通過が1500。ここまで安かった燃料が、130円に。この先が心配になる。
1600に花巻通過。1655に、道の駅石鳥谷を通過。この前後から、運転がだるくなってきた。
本日の目的地が盛岡で、あとちょっとなんだけど、そのあとちょっとが、とてもとても遠い。
しかも、夕方の渋滞なのか、微妙に詰まったり止まったりして、ちと、いらいらっとしてしまう。
それでも、じわじわとでも進んでいけば到着するわけで、1720には、盛岡市に到着した。
 3度目の盛岡も、電車の時とは、どうしても印象が違う。
駅前から徒歩で移動するのと、街道から車で進入するのとは、華やかさからして違う。
地元の人たちが、街道沿いの大型店中心に動くとなれば、車から見た方が、賑やかに思えるし。
 駅前の橋などを渡って、とりあえずの給油地点。盛岡南のGS到着が1820。
125円表示は高いなぁと思っていたら、121円販売だった。宇佐美カードのおかげかしらん。
そこから、大きなジャスコに移動して、とりあえずの休憩。4時間、走りっぱなしだったのね。
 休憩といっても、車の中にいたわけではなく、中にある本屋さんで立ち読み。
冷麺のお店と、立ち寄り湯の情報をちらちらと調査。下調べしてないことも、そこそこあるので。
こういう時に、ネット端末があると楽なのに、とは思う。覚えるのが、面倒でもあるし。
 実際問題、冷麺のお店、ぴょんぴょん舎を探すのに、かなり苦労した。
2車線の県道と、1車線のR46の分岐点にあるなんて、これっぽっちも思わなかったし。
なにより、地図を見た時に、R46沿いなんだな、としか覚えていなかったから、そりゃ混乱するわ。
それでも、無事に食べられてよかった。美味しかった。盛岡冷麺、ボクは大好きです。
 夕食のあとは、お風呂。これも、ジャスコの本屋で調べた、スーパー銭湯に行くことに。
R4沿いにある、MARSという銭湯で汗を流す。ちと休む。手紙なんかも書いてもみた。
そしてジャスコに立ち寄って、明日の朝食を買う。もちろん、割引シール付きのだけ。
 すべての準備を終えてから、今日、最後のドライブに出発。2235。
暗闇のR46をひたすら西に向かい、目的地である、道の駅雫石に到着したのは2300。
峠の入口にある道の駅なので、危なっかしい人たちもいなさそう。寝るには悪くなさそう。
 後部座席をクッションで埋め、毛布を敷き、簡易ベッドを作る。
小さい車なので、完全に足は伸ばせないけれど、特に問題はない感じ。つか、いい感じ。
歯を磨き、フリースのパジャマに着替え、横になったのは2330。長い一日も、ようやく終わった。


051104(金)
 0530に起床。窓は、とっても激しく結露。室内温度計だと、10度の70%だった。
サンドイッチと牛乳が朝食で、その後、着替えや暖気などをして、目が覚めるのを待つ。
熟睡こそできなかったけれど、何度か起きもしたけれど、仮眠と考えれば、この車でも寝られる。
つか、ワゴンっぽい車であれば、熟睡できちゃうなぁ、とは思った。でかいのは強い。
 道の駅雫石を出発したのは、0615。
寝起きで峠越えとは、穏やかではないけれど、整備されている道なので、問題はない。
秋田と岩手の国境、仙岩トンネルが工事中で、微妙に待った以外には、快適な峠道だった。
つか、秋田と岩手なのに、仙岩トンネル、ってのが、むしろ気になりはしたけれど。
 トンネルを抜けると秋田県で、こちらは霧。景色のよさそうな橋なのに、堪能はできない。
下まで下ると霧も晴れ、R341との交差点では右折を選択。R46とは、早々とお別れする。
今日は、この道を北上していくわけだけど、せっかくだからと、田沢湖に寄り道してみた。
早朝の、誰もいない湖は、ちと寒かった。つか、車で来ちゃったなぁ、と思っただけだった。
 しばらく走ると、茶立ての湧き水、とやらを発見。当然、水を汲んでおく。
貧乏な旅なので、こういう湧き水などは、とてもとても貴重。本当に助かります。
 対向車もほとんどないR341を、ただただひたすら北上。
途中、わずかな距離だけど、1車線区間なんかがありもして、緊張もした。
基本的には快適な道。宝仙湖などを横目に見つつ、紅葉を楽しみつつ、目的地に到着。0750。
 着いたのは、新玉川温泉。今回の旅の、入りたい温泉のひとつが、ここだった。
新しい感じのホテルで、従業員の人たちが、やたらと親切なのが、いいのか悪いのか。
こんな時間なのに、観光バスが入口に止まっていて、出て行く人が多いのも目立っていた。
日帰り入浴は600円。券売機で切符を買って、浴室の入口で、それを渡す方式だった。
 縦長の浴室に、いろいろな浴槽があって、最初はスーパー銭湯かとさえ思った。
が、とりあえず、という感じで入った、源泉50%のお風呂に入った途端、泣いた。つか染みた。
傷という傷が、染みて痛い。それに慣れると、問題のない箇所ですら、ちくちくと痛い。
源泉50%でこれだったら、100%はどうなんだろうと入ってみたら、こちらも痛い。染みる。効く。
 これが玉川温泉なのかと、5分間で、えらくぐったりしてしまった。
長湯できるようにと、お湯はぬるめらしいけれど、長湯したら危険でしょ。こりゃ。
強酸なので、肌がつるつるっぽく感じるけれど、これだって、たぶん、溶けているわけで。
でもなんか、楽しいというか、嬉しいというか、妙に高揚している自分がいて驚いた。
今までつかったお湯の中では、間違いなく最高のお湯。効きすぎて、むしろ怖いくらい。
ちなみに、お湯は、体液っぽい酸っぱい味。一応、飲めるけれど、美味しいとは思えなかった。
 車に戻ると、かなりぐったり。つか、当たったのかと、心配になるほど。
いやでも、これだけでも来た価値はあった。こんなお湯があるとは。びっくり。
 岩盤浴も見ていきたいので、新玉川を出て、玉川温泉へと向かう。もちろん車。
歩いていくには、ちょっとというか、けっこうな距離がある感じ。車なら5分だけど。
急坂を下った途中にある駐車場に車を停めて、そこからまた、坂を歩いて降りていく。
古いのか新しいのか、よくわからない建物が、元祖ともいえる玉川温泉らしい。
こちらも日帰り入浴を受け付けているけれど、さっきの今では、さすがに無理。
観光バスが、ひっきりなしに出入りしている様子からも、混雑していそうだし。避けて正解。だろう。
 岩盤浴地帯へは、源泉の流れる川の横に整備された、遊歩道を行くことになる。
源泉のすさまじさを見ていると、なんともすごい場所なんだなぁ、と痛感する。
岩盤浴をする場所は、さらにすさまじく、なにやらガスが吹き出しまくり。
その影響か、草木は生えておらず、座ってみると、暖かいというか、ちと熱い。
有毒です、みたいな看板もあるけれど、気にもならないように、ござを敷いて寝ていた。
岩盤浴なんて、と思っていたけれど、いやいや。なんか効果がありそうな気がした。
 玉川温泉巡りを終えて、そのままR341を北上していく。
とはいえ、あっさりと通過するのは、ちと惜しい。よさげなお湯が、けっこうあるのだ。
 途中、早くも夜間通行止の始まっている、八幡平アスピーテラインに入り、山を登っていく。
観光バスが前にいたので、実にちんたらな山登りだけど、それも途中でお別れ。
玉川温泉から、約30分ほどで、後生掛温泉に到着した。
 ここも、湯治中心の温泉宿らしいけれど、そういう雰囲気にはなかった。
どちらかといえば、日帰り客が中心なのかもしれない。少なくとも、そう見えた。
ここの特徴は、いろいろな種類の浴槽があることで、特に泥湯に引かれてしまった。
その為だけに入りに来た、といっても過言ではない。とにかく、楽しみにしていた。
 その泥湯。目立たない、端っこに、ちょこんと用意されていて、誰もいない。
泥、というには、けっこう黒い。入ってみると、やっぱり泥湯。底にも少し溜まっていた。
だから、ぐるぐるかき回したり、溜まった泥を身体に塗って楽しんだ。泥湯はいいなぁ。
普通のお湯は、薄い灰色。申し訳程度の露天で、十分に暖まって、風呂を出た。
 R341は、後生掛温泉から下り道。アクセルを踏まなくても、勝手に走ってくれる。
しばらくは快適だったけれど、途中から、微妙に狭い区間もあってびっくりさせられる。
それでなくても、湯疲れしているので、こういうのは、ちょっと辛い。
 後生掛温泉から40分。ようやく到着した道の駅かづので、休憩することにした。
なにやら催し物があるらしく、シャトルバスの発着場として、ここがまた、混雑中。
それでも、なんとか駐車空間を確保して、道の駅の探索というか、昼飯を探した。
が、ぴんと来るものがない。ここは無理せずに、仮眠だけを取ることにした。
途中、列車の音がすると思ったら、裏側を花輪線が走っていたのね。つい見送ってしまった。
 2時間ほどの仮眠の後、今度は、昼食探しの旅をする。
結局、5分もしない場所にあった、大型スーパーの軽食コーナーで食べた。焼肉ラーメン。まぁまぁ。
食べながら、今後の経路を考える。というか、今日と明日をどうするか、ちと悩む。
どういう予定を組むにしても、給油は必要だし、そうなると大きな町には出たいなぁ、と。
そんな事を思いながら地図を見ると、秋田に行くのが正解のような気がしてきた。
ので、それが正解なのだろうと、秋田に行くことにした。
 ここから、高速みたいなR103、山間の道R285と流して、R7へと出た。
速度は、1440にかづのを出て、道の駅かみこあに通過が1605。R7着が1640という感じ。
秋田市街に入ったのは、1730。当然、渋滞の始まっている時間。巻きこまれるのも、しょうがない。
 というか、いつものことで、町に着いたはいいが、どこに行けばいいのかに悩む。
まずは、秋田駅を見て、駅前商店街を見て、それから、大型店の多い地区で車を停めて。
にしても、鉄道の旅の時とは、地方都市の見方というものが、がらりと変化してしまう。
この秋田にしても、ちょっとは開発したけれど、微妙に寂れた街だと思っていたのに。
街道を走ってみれば、そうでないことに気がつかされる。駅が中心ではないんだよね。
 夕食は、そんな街道沿いの、ロッテリアで。
メモや写真の整理をしたり、手紙を書いたり、セットメニューなのに、140分も粘ってしまった。
最中に、雷がごろごろ鳴り、大雨も降ったけれど、慌てなくていいのが、車の旅だなぁ、と思った。
 一段落ついたところで、ちょっと気になるデートスポットに行ってみる。
ポートタワーセリオンという、港というか、海に面した場所にある、大きな塔。
その駐車場が、車に乗ったままで海を見られるからか、いかがわしい雰囲気の車が、数台、停まっていた。
なんとも羨ましい限り。硫黄臭い、車中泊の三十路男には、まったく縁のない世界である。
 あまりにも悔しいので、ふて寝の場所を探すことにした。
まずは、マックスバリュで朝食を買い、給油所で補給を受ける。\127。高いけど妥当かと。
そして、30分ほど走って、めちゃくちゃ迷いまくりで到着したのが、道の駅てんのう。2245。
大き目の道の駅で、ここなら大丈夫かな、と準備をし始めると、怪しげな車がやってきた。
低音をどんかどんか鳴らしながら、どういうわけか、ボクの車に近い場所に停めてしまう。
しかも、そうした車が、二台三台と来てしまっては、こりゃあかん、と観念せざるをえない。
 後部座席の毛布というか、寝台準備はそのままで、さほど離れていない道の駅まで移動。
R7から、ちょっと入ったしょうわという道の駅で、住宅街の中にある、静かな道の駅だった。
とはいえ、あういうのを見てしまうと怖くなる。端っこの、暗がりに車を停めて就寝した。2305。


051105(土)
 週末なので、混雑しにくそうな温泉を巡ろうかなぁと思った0615。
まずは、男鹿半島をぐるり一周。というか、半周なのか。とにかく回ってみた。
R101で男鹿まで出て、そこからは、海岸線に沿って走る県道を行く。
ちょっと高い場所を走るので、けっこう、いい感じで日本海を眺められた。
ただ、やっぱり山道。登ったり下ったり、右に左に曲がったりで忙しい道だった。
 それなりに男鹿半島を堪能し、R101に復帰。そのまま八郎潟に行く。
つもりだったが、方向を失してしまい、またもや男鹿駅に戻ってしまった。
それで、素直にR101を逆走したら、今度は今度でR101から外れてしまう。
方位磁石と県道を頼りに、それでもなんとか八郎潟に出られたのは、本当に幸運。
男鹿のR101とボクとは、よほど相性が悪いのだろう。地図で見ると、難しくないんだけどなぁ。
 八郎潟のど真ん中、と思われる場所を突っ切る農道は、長い直線の高速道路。
吹雪避けの柵が、ちょっとだけ邪魔だけど、見晴らしのいい道なので、みんな、とにかく飛ばす。
にしても、よくもまぁ、こんなに広い田んぼを作ったものだと思う。いや、すごい。
 途中でR7に合流し、能代からは、散々と悩まされたR101に舞い戻る。
この先のR101は一本道なので、さすがに迷わないだろう。つか、迷ったら、自信喪失する。
 能代の先にある、道の駅みねはまで、まずは小休止。
うだうだしていると、リゾートしらかみらしい列車が、がたごとと北に向かっていく。
五能線と並走しているのは知っていたけれど、まさか、こんな偶然があるとは思ってもいなかった。
なんとなく興奮してしまい、休憩もそこそこに、リゾートしらかみを追いかけることにした。
 日本海が見えてきたのは、道の駅みねはまを出て、しばらくも走った地点から。
これがなかなかの景色で、リゾートしらかみのような、観光列車を走らせる理由もよくわかる。
海を眺めて、列車に追いついて眺めて、そんなことを、十二湖の駅まで繰り返した。
 十二湖の駅では、リゾートしらかみを降りた客が、接続している路線バスに乗り換えていた。
せっかくここまで来たし、少女と鉄道で立ち寄った観光地だし、ボクも行ってみることにした。
けっこう急な坂道だけど、県が観光地として整備したのか、道はとてもしっかりしている。
車で行けるとこまで行く途中、左手に湖が見えてくる。こういうのが12個あるから十二湖なのだろうか。
 限界地点が有料の駐車場になっていて、そこから10分ほど歩いた場所にあるのが、青池。
理由はわからないけれど、その名前のとおり、水が恐ろしく青く見える。比喩ではなく、青。
これが、あの女の子。調べたら、堀北真希って子が見ていた湖なのかと、ちと感動した。
 青池観光が終われば、今度は温泉。
30分も車で走ると、黄金岬不老不死温泉、という看板が見えてきた。
急勾配の坂を下れば、どちらかといえば、露天風呂で有名な、不老不死温泉に到着。
土曜日ということもあって、車がひっきりなしに出入りしていて、車を停めるのに苦労した。
 券を買い、受付で不正入浴防止用の、リストバンドをつけてもらって、入湯。
内湯は、設備の綺麗なただの内湯。お目当ては露天風呂なので、正直、どうでもいい。
どうでもよくない露天風呂は、これがまぁ、なんというか、北の国から、みたいだった。
まさに、目の前が海、日本海。ざっぱんざっぱんやってくる波と、ちと冷たい風と。
お風呂の規模は小さいけれど、周囲の規模が大きすぎて、そこに感動してしまった。
ちなみにお湯は、薄いミルクティ色で、塩味。とても暖まって、いいお湯だと思った。
 出ると、ちょうどお昼時。ここで休憩するのもナニなので、道の駅ふかうらまで走る。
イカ焼きが有名らしいけれど、ボクが買ったのは、手作りのおにぎりとやきそば。
日本海を眺めつつ、質素な昼食を済ませ、車内で仮眠。なんとも贅沢な時間。幸せだった。
 90分ほどの休憩を終えると、またもやR101の人となる。
さんざん楽しませてくれた日本海も、鯵ヶ沢のあたりでお別れをして、気がつくと五所川原。
そこそこ大きな町っぽく、なにより、燃料が安いのに驚いた。\119平均。これは嬉しいかも。
 駅前からR339に乗り移り、しばらく北上したところで、本日、二件目の温泉が登場。
その名も、ロイヤル温泉旅館。名前からしてうさんくさいけれど、建物自体がうさんくさい。
つか、地方のラブホテルそのもの。車で直接、乗り入れられる個室は、まだ宿泊できるらしい。
入り口も、そこから覗ける受付も、すべてがすべて、Hホテル。眺めながら、にやにやしてしまう。
ちなみに、前身は、ホテルメロディ、だったらしい。所々に、その名前が残っているのが楽しい。
 さて、中身も拝見と、入ろうとしてみたら、入館料が1000円になっている。
事前情報だと300円のはずだけど、さすがに1000円では、入ろうとは思わなかった。
こういうホテル自体、使ったことがないので、いい機会だと思っていただけに残念無念。
 初体験も未遂に終わり、がっかり気味に、R339のバイパスを、南に南に下っていく。
1車線ではあるけれど、一直線の、これぞバイパスという道で、気持ちよく走ることができた。
が、それも大した距離ではなく、板柳駅入り口で、地元の人の車に混じって右折。
迷いかけながら、なんとか普通のR339に出た。が、ここからが、とてもとても苦労させられた。
 あすなろ旅館、という温泉に行きたいのだけれども、看板もなければ、ヒントもない。
手元に地図はあるけれど、その地図も、どうやらいい加減らしく、印の場所に旅館がない。
ちょっと入るとりんご畑で、こんなに右往左往していたら、泥棒と間違えられそうで心配にもなった。
 結局、南から進入する場合、私有道のような道に、直進していくのが正解。わからんって。
すると、少し疲れた感じの建物が見えてきて、それがあすなろ旅館。結局、30分ぐらい迷った。
脱衣所も、浴室も、旅館というよりは、公衆浴場のような雰囲気で、それが気持ちいい感じ。
薄緑の、変な味のするお湯は、ゴムみたいな油みたいな匂いが、ぷんぷんするお湯だった。
今のボクには、ちょっと熱くて、そうそう長くはつかっていられず、あっさりと退出。もったいない。かな。
 R339に戻り、そのまま南へ下り、R7に到着。
ここから、燃料の絡みもあったので、一番近い弘前の街へと行ってみた。
ここがまた、大型店の多い街で、特にR7とR102の交差点前後が賑やかなように見えた。
愛用の給油所、宇佐美もあり、ここでは\120。\130を覚悟していただけに、本当に助かった。
 ユニクロやらマックスバリュやらラーメン屋やらに立ち寄って、街を堪能。
1800に到着して、2300まで、だらだらとしてしまった。内、マンガ喫茶が3時間だけどね。
 寒い寒い夜になり、交通量がぐぐっと減った、弘前の町を出発。
R7を南下して、明日の行動にも便利な道の駅やたて峠まで移動してしまった。
大鰐温泉とか碇ヶ関とか、気になる場所もあったけれど、こんな時間ではどうにもならない。
道の駅やたて峠に到着したのは、日付が変わって20分ほど進んだころ。
若い恋人同士の車が、なんだか楽しそうに見えた。ひとりはちょっぴり寂しいです。
つか、星が綺麗だったなぁ。


051106(日)
 竹ぼうきの音で起床。おじいちゃんが、落ち葉をはいていた。0715。
峠の真っ只中なので、けっこう寒い。とっととお風呂に入ろうと思った。
 最初に立ち寄ったのは、この道の駅のそばにある、湯の沢温泉。
狭い道をひたすら進み、3軒ある旅館の中でも、一番、奥にある秋元旅館を選択。
0830という時間なのに、日帰りの客が5人もいるのには驚いた。人気あるっぽい。
ものすごく小綺麗な浴室は、狭くもなく広くもなく、ちょうどいい感じ。
薄緑色の変な味のするお湯で、やはりというか、当然のように熱い。入れない。
掛け湯をして、10秒ぐらいつかり、それだけでのぼせ気味。すぐに横になる。
そんなことを繰り返していたら、いつの間にか、おばあちゃんたちが入ってきた。
つか、混浴だったのね。つか、ボクの真横で身体を洗っているんですけど。いやん。恥ずかしい。
けれども、それで雰囲気が変わるわけでもなく、みんなでお湯を味わっている感じが素敵だった。
 0940に秋元旅館を出発。R7までのわずかな道が、まさに紅葉真っ盛り。
はらはらと落ちてくる葉が、まるで舞っているようで、これがとても素敵だった。
 次の温泉は、R7沿いにある、あいのり温泉。
こちらも、とても綺麗な施設。どうも、老人向けの保養所らしい。若い人、いないしね。
よかったのは、露天風呂。赤いもみじが湯に浮かび、なんとも風流な気分にひたれた。
露天の隅っこにある赤湯もよかった。金属っぽい味のするお湯で、小さい赤い湯の華が珍しい。
内湯は、お湯がちょっと硬い感じ。特に、ってことはない。つか、味わってないよな。
 ふたつの温泉につかってから、どうしようかと、真剣に悩み、結論を出した。
とりあえず、十和田湖観光をしてしまうじゃないか、と。それから青森入りしようかな、と。
 そんなわけで、R7で大館に出て、県道の、十和田大館樹海ラインとやらで十和田湖へ。
大館から小坂までは、小坂鉄道という、たぶん、貨物専門の鉄道と、同じような道を行く。
線路がいっしょだと、どういうわけか、気分が落ち着く。まったく変なくせだと思う。
 樹海ラインは、小坂を超えてから、完全な峠道。登って登って登って下る。
下ると、その視界いっぱいに、十和田湖が広がる。運転手でも楽しめる景色に、ちと感動。
というか、十和田湖が、こんなに広い湖だとは知らなかった。じっくり見た湖では、最大級。
 R103で、南側をぐるりと周り、どうせなら、乙女の像とやらも見ていこうと駐車場を探す。
が、混雑している上に有料だったので、当然のように回避。徹底してけちけちしてやる。
そのままR103で十和田湖に沿って走り、R102に右折して、奥入瀬渓谷も探索してみる。
 もともと狭い道なのに、観光客の車や大型バスが、たくさん進入しているから、混雑気味。
そこに加えての路上駐車。徒歩の人も多いし、景色を楽しむ状況ではない。集中しないと危ない。
なんて書いておきながら、途中の石ヶ戸の、邪魔にならない場所に、ボクも路駐。
 ここから、ちょこっとだけ、奥入瀬渓谷を歩いてみた。
滝のような落差が多くて、マイナスイオンがあちこちに漂っていそうな雰囲気。
正直、それ以外の部分に関しては、日本のどこにでもある景色だし場所だとも思った。
観光地なんて、たいがいはそんなもんだとも思うけれど。
 車に戻り、その近くにあった、売店のようなお店で、おそばを食べる。
そばが、めちゃくちゃのびまくりだけど、腹がすいていれば、それでもかまわない。
十和田湖に到着したのが1145。この売店を出発したのが1305。ボクの観光は、こんなもんだ。
 そのままR102を突き進み、すぐさま現れる、R102バイパスで、またもや十和田湖に戻る。
こちらの道は、奥入瀬渓谷を避ける道なので、車はほとんどいない。無駄っていえば、無駄なバイパス。
十和田湖の北側のR102は、けっこうな山道。狭いし、カーブが多いし、なかなかに神経をつかう道。
西へ、弘前方面へと向かって走り続け、ちょうど疲れたなぁ、と思ったころに、道の駅が登場。
 十和田湖から降りてきた客が多いのか、道の駅虹の湖は、とても賑やかで混雑していた。
トイレが古くて汚いのが気にはなったけれど、休憩、仮眠が目的のボクには、どうでもよかった。
90分ほど眠る。というか、PHSが鳴って起こされた。というか、こんな場所で電波を拾うか。すげぇ。
電話先でちと泣かれ、でも、目が覚めてないボクには、なにがなんだかわからず、そのまま会話は終了。
 再び寝る気にもなれず、またもや車を走らせる。文句も言わず、よく走ってくれるもんだ。
ひたすら続いたR102も、東北道の黒石ICを過ぎた、二つ目の信号を左折して、県道に入ったらお別れ。
そこからは、ひたすら道なりに県道を行くと、だんだんと、生活道路になってくる。
こっちで方向は当たっているはずだけど、この道でいいのかどうかは、それほど自信がない。
間違っていたら、やり直すのは骨だなぁ、と、不安になりかけた頃に、目的の銭湯を発見。
 今日、最後のお風呂は、日本一の銭湯と言われているらしい、新屋温泉。
本当に純粋な銭湯だけれども、ボクが行くような銭湯。当然のように、お湯は温泉。
薄いバスクリンのような色をしたお湯は、お肌がつるつるする、とても大好きな泉質。
お肌だけではなく、湯船のタイルだってつるつるで、こりゃ、日本一でもいいかも、と思った。
地元の人たちの、ちょっとボクにはわからない言葉も楽しい。これで、もうちょっとぬるければ。
 新屋温泉からは、R102には戻らず、県道を利用して弘前に入った。
昨日も使った給油所で補給を受けたのは、青森の燃料単価がわからないから。ここは\120。
五所川原も\119だし、そうそう値上げはないとは思うけれど、なにがあるかわからないのが燃料事情。
たっぷりと食べてもらい、いよいよ、という感じで青森を目指してみる。道は、当然R7。
 距離だけでいえば、1時間圏内だけれども、途中で事故渋滞にひっかかる。
たらぽっきの鶴ヶ坂のちょっと先ぐらいで、ぱたりと止まってしまった。
でも、この時の、赤いテールランプがずらーっと並んでいる景色は、なにげに綺麗だった。
急ぐ人たちには悪いけれど、のんびり旅のボクには、時間的な理由で、いらいらする必要はなかった。
ただ、ちょっと燃費が悪くなるじゃないのよ、という理由で、いらいらはした。
 結局、2時間ほどかけて、青森に到着。R7バイパスをぐるりとまわり、R4で市街地入り。
とりあえず、青森駅に行ってみたり、八甲田丸を眺めたり、ベイブリッジを渡ったりした。
夕食は、R7沿いにあった、映画館やらお風呂やらがまとまっている、大型店の回転寿司。
100円均一だけど、青森だけに、そこそこには、と期待していたら、平凡な回転寿司だった。
というか、ネタもご飯も小さくて、100円とはいえがっかり。期待する方が無理ですかね。
 さんざんとうろうろしたあとは、今日も今日とてマンガ喫茶。
ここで、ちょっとした出会いがあり、なぜか夜中に、R7で弘前まで移動するはめに。
ちょうど大雨で、前を走るスポーツカーすら、それほど飛ばさない、飛ばせない状況。
それでも、2時間ほどかかった道を、40分で移動してしまうのだから、渋滞って怖い。
 久しぶりの人と、車の中でべらべらとおしゃべり。
結局、これで徹夜をしてしまい、弘前のマンガ喫茶で、ナイトパックで仮眠することにした。
マンガ喫茶に入る頃には晴れていて、車も、少しだけ綺麗になっていた。


051107(月)
1040。
 マンガ喫茶発。寝たような、寝てないような、中途半端な感じ。
弘前から青森までは、R7を進む。昨日と違い、事故渋滞も雨もなし。
ラブホテルの看板がまぶしい。そろそろ横になりたいね。誰かいっしょに寝てよ。
1200。
 三内温泉着。R7バイパスのすぐそばだけど、ちとわからなかった。
バス停がなかったら、あすこ近辺を、うろうろとしてしまっただろう。たぶん。
とうとう来てしまったなぁ、と、ちょっと感慨にふける。ここぞ青森の温泉。
 浴室はかなり広く、でも、お客さんはそんなにいない。嬉しい。
お湯は白緑。匂いは独特で、味はしょっぱい。まさに温泉、という感じ。
改装で、お湯が大人しくなったと聞いたけれど、冗談じゃない。十分に濃かった。
めちゃくちゃぐったりさせていただきました。単純に、寝不足なだけかもしれないけれど。
1305。
 三内温泉発。R7バイパスを戻り、普通のR7、R4と行く。
これが最後の青森市街。ちょっとだけ、感慨にふけってもみる。
 つか、青森を走って思ったけれど、こっちの運転って、すごく優しい気がした。
無理やり飛ばすような人も少ないし、ある程度の車間も確保してくれるし。
よそ者でも、安心して走れる場所だと思った。こういう場所ばかりだと嬉しいのに。
で、ここからは、R4を戻る旅。とはいっても、当然、寄り道をしながらなんだけど。
1345。
 青森の入口というか出口というか、東側の給油所で補給。\120。
120円前後で買えるのは、本当に助かる。というか、旅行中に、価格が下がっている?
1405。
 浅虫温泉の、ほたて広場着。綺麗なお店。おみやげのほたてを買い、送る。
本当は、ほたて以外も買いたかったけれど、海が荒れてて、品物がないらしい。残念。
つか、この前後のR4を改良しているみたいだけど、そうすると、このお店は通らないのでは?
1510。
 道の駅しちのへ着。手前から、廃線跡が見えたと思ったら、南部縦貫鉄道の跡なのね。
ちょっと興味が湧いて、周辺をうろうろと歩いてみた。ら、軽種馬協会が真横にあってびびった。
青森産の馬って、ここで種付けしてるってことですか。春先は、馬運車で混雑するのかしらん。
お目当ての、廃線跡は、よくわからなかった。きちんと、地図を調べないとだめだろうな。
1735。
 道の駅しちのへ発。寝不足もあったので、じっくりと仮眠をとった。
それでもまだまだ眠たくて、頭の動きが悪い。でも、元から悪いから関係ないか。
 十和田市までR4。そこから、寄り道するためにR45に入る。
目指す先は八戸。特に、行かなくてはいけない理由はないけれど、大きな町好きなので。
1935。
 八戸のイトーヨーカドー着。大きいけれど、どこか寂しい感じの店舗。
本屋さんに行ったら、いつも買っているマンガの単行本が出ていたので、大人しく買う。
明日の朝食も買っておく。当然、割引シールがついている物ばかり。それがボクの旅。
 夕食も、イトーヨーカドーの中にある、マクドナルドで済ませてしまう。
マンガを読んで、手紙を書いて、うだーっとして、セットメニュー分は居座った。
2040。
 イトーヨーカドー発。さすがに交通量も減ってきている。快適。
というか、弘前と同じくらいに、よくわからない街。どこが中心部なのよ。
さすがに、20万分の1の地図では足りない。けれども、買う必要もないけれど。
2055。
 はちのへ温泉着。駅からでも、歩いてこられそうな距離にある、温泉旅館。
地元の人の銭湯っぽい雰囲気。濁り気味の透明なお湯で、海が近いからか、塩味。
これまた熱めで、じっくりと入ることはできなかったが、寝湯があるのが嬉しい。
つかいやたぶん、そのための空間なんだと思って使ったんだけど。違うのかな。
疲れた身体に嬉しい、低音の浴槽もあったけれど、これはなんだか井戸水っぽかった。
2130。
 はちのへ温泉発。目の前がR454だったので、そのまま西へ。R4方面へ。
400番台国道の割には、案外と走りやすい道。R4との重複区間を北上し、また分離。
人気のない、というか、前後にまったく車のいないR454。なにか出そうな怖さと寂しさ。
2230。
 道の駅しんごう着。微妙な山道を登り、坂の途中にある道の駅に到着。
ここで一泊の予定が、他車がまったくいない。不良がいても困るけど、これはこれで怖い。
さりとて戻るのも嫌なので、とりあえず、直進してしまうことにする。
というか、これではっきりしたけれど、山中でひとりで眠れない性格らしい。ボク。
2325。
 奥入瀬湧水館着。夜中にR454の峠を越え、十和田湖畔に到着。
特に、峠の下りが寂しくて、落ち葉が多くて、いつまで続くんだよと、かなりめげかけた。
それで、へとへとになって湖畔に着けば、湖は見えないけれど、民家があるだけ、まだまし。
とはいえ、ここに泊まれないし、どうせなら混雑区間は抜けようと、奥入瀬渓谷を疾走。
国道でいえばR102だけど、先日も通ったけれど、なんというか、夜中に抜ける道ではない。
もう、森林が怖い。道が怖い。走り屋さんっぽいのがいたけれど、よくやるなぁ、という感じ。
 で、ようやくと到着したのが、R103との交差点の手前にある、奥入瀬湧水館。
広い駐車場に、小さなトラックが停まっているし、人の気配がするので、ここで寝ることに。
というか、たぶん、そういう用途で使うのはまずいのだろうけれど、峠越えで、いい加減に眠たくて。
湧水館の方には、申し訳ないことをしちゃったかしらん。


051108(火)
 0600に目が覚める。公共の駐車場でないという、後ろめたさもあった。かな。
近くのホテルのお客さんか、早朝散歩を楽しむ人もいる。気持ちよさげだけど、寒いよ。
 今日の目的地は、R103沿いにある温泉、三ヶ所。
つか、この国道。観光地の山道だと思っていたら、大型がけっこう走っていて驚いた。
 まず最初に到着したのが、谷地温泉。
小さな山小屋の温泉、といういでたちで、木造の浴室が、とてもいい雰囲気。
湯船はふたつ。まず、30分ぐらいつかってください、という、薄白の、かなりぬるいお湯。
そして、ぬるめの白湯は、身体を温めるために使うお湯らしい。この組み合わせが、まず、よい。
薄白のお湯は、床下から湧き出しているのか、注ぎ口がないのにも驚いた。
なにより、身体に優しい感じがするのがいい。ぬるいし、雰囲気ものんびり。とても素敵だ。
混雑していなければ、という条件はつくけれど、ここはかなり、いいお湯だと思った。好き。
湧き水も汲ませてくれるし、本当に文句のない温泉だった。
 次に立ち寄ったのが、今回の旅の目的のひとつだった、酸ヶ湯。
ずっと、さんがゆ、と読んでいたけれど、こちらにきて知りました。すかゆ、って読むのね。
すかゆ、って打ち込むようになったら、一発で、酸ヶ湯と訳してくれるようになりました。とさ。
 さて、この酸ヶ湯。有名なのが、混浴の千人風呂で、ボクもそこに入りに来たようなもの。
実際に、かなり広い浴室に、大きめの湯船がふたつ。打たせ湯なんかもある。
想像していたよりも、熱くはないお湯だけど、なんとも濃さそうな雰囲気がぷんぷん。
混浴とはいえ、男女で区画分けされているし、なにより広いので、そう気にならない。
いやつか、気になりたかったのに。残念。なんて書くから、混浴がなくなるんだろうな。
 そして、この地区の最後は、鳶温泉。
濃いお湯ばかりなので、無色無味無臭のお湯は、とても嬉しい。
これでぬるければ最高なんだけど、そこまでは無理なようで、ちと熱め。
かと思いきや、男性限定の浴室があって、そこのお湯は、ちょうどいいぐらい。
寝湯もできるようになっているのも、いい感じ。建物も、外は懐かしく、中は新しくて、居心地がよかった。
 午前中に、温泉巡りを終えて、十和田湖近辺と、お別れをする。
R103からR102に戻り、十和田市方面へと向かって走り出し、市内からR4に進出。
ここからは、ひたすらにR4を南下。雨が降り出したころに、道の駅さんのへに着いた。
 昼食は、珍しく、道の駅のランチ。やきとり丼定食で600円なり。
丼大の豚汁に、小皿は大根の煮付け。大根の漬物とやきとり丼という、けっこうな量だった。
味も十分で、こういう定食ばかりだと嬉しいのだけれども。当たりを引くのも大変だ。
 雨の中、恒例のお昼寝時間。幼稚園児みたいだけど、寝ないと死ねてしまうので。
でも、気がつくと3時間30分。昼寝にしては、ちょっと長すぎたかもしれない。疲れているのだろう。
 1630という、暗くなりかけた頃に出発して、盛岡着は、1900。
盛岡南IC近くの、前回も給油した給油所で補給を済ませる。\123。青森よりは高い。
そして、盛岡といえば冷麺。ぴょんぴょん舎で、冷麺の一種だと思う、ピビン麺を注文。
汁のない、辛めの、麺の細い冷麺で、大盛りを頼んだら、これがかなり、お腹いっぱいに。
味だけだったら、普通の冷麺の方が好きだけどね。つか、しばらくは、冷麺はいいかも。
 豪華な夕食を終え、動く気もなくなったし、時間も早すぎたので、同じ敷地内のマンガ喫茶へ。
3時間パックで850円。安いけれど、設備的にも、やっぱり安いかなぁ、という感じ。
ガンダムのジオリジンを読みたかったのにないってのは、どういうことかと。本気で思った。
だけど、店員のお姉ちゃんが、アンミラ風の制服なので、文句はいえない。仕方がない。
かわいいし、ツインテールだし、微妙に方言なのもまた、ボクを悶え死させる戦略なのかと思った。
盛岡っていい街だよなぁ。盛岡最高。やっぱり、盛岡以上の街ってないよなぁ。
 日付が変わった頃に、マンガ喫茶を出発。
本来なら、このまま関東に帰ろうかとも思っていたけれど、それはさすがにもったいない。
もう一度、玉川温泉の、あのお湯を味わいたったので、初日と同じことをするつもりだった。
つまり、道の駅雫石で一泊して、玉川温泉に行こうかなぁ、と。
 けれども、R46を西に西に進んでいくと、ちょっと怪しくなってきた。
雨が、なんとなく大きい。というか、硬い。というか、なにか固体っぽい。
雫石到着時には、外気温が0度。雨が止んでさえくれれば大丈夫だとは思うけれど。
いろいろと不安になりながらの車中泊。


051109(水)
 目が覚めたら、雪でした。11月の頭なのに。雪でした。
車に綺麗に積もっていました。木々が見事に雪化粧してました。
道には積もっていないものの、こうなると、凍結が心配になります。
雪道経験がない上に、ノーマルタイヤの若葉です。マジ泣きしました。
 とりあえず着替えて、とりあえずご飯を食べて、とりあえず情報を集めました。
道の駅に備え付けの端末で、46NAVIというサイトを見られるので助かります。
それによると、どうも凍結しているみたいです。もうダメです。ここで暮らします。
 それくらい真面目に悩んでしまった、雫石の早朝でした。0620。
盛岡に戻るにしても、路面凍結では、動きようがありません。日が昇るのを待つだけです。
外気温が1度になった、0830。恐る恐る動き出してみました。大丈夫かな、と思いました。
それで、調子に乗って、仙岩峠方面に進んでみたら、走行ライン以外は、雪が積もっている状態。
無理好きなボクも、さすがにこいつは無理だと理解できたので、恐る恐る盛岡まで退散しました。
 このまま、だらだらしているのもつまらないので、本屋さんで立ち読みです。
手近で面白そうな温泉はないのかしらと探してみると、ありました。北上の夏油温泉です。
夏油といえば豪雪地帯。そのせいで、あと数日で冬季閉鎖されてしまう、とのこと。
そんな場所には、なかなか行けません。ならば、今日、行ってもいいかなぁ、と思いました。
 盛岡を出発したのが1100。一車線になったり二車線になったりと忙しいR4を南下します。
花巻空港が、あんなに近くにあるだなんて知りませんでした。先日、通ったばかりのはずなのに。
北上市からは、R107に入ります。そして、気がつくと県道で、気がつくと、未舗装のあぜ道でした。
どこでどう、道を間違えたのかがわかりません。夏油はこっち、って看板を信じて走っただけなのに。
 夏油へ向かう県道に戻れたのは、本当に偶然というか、幸運でした。電柱を見ててよかった。
でも、よかったのかどうかは、とても疑問です。というのも、この先でも、雪に祟られるからです。
入畑ダムを越えたあたりから、雲行きは怪しくなり、寒くなり、そしてとうとう降ってきました。
 元湯夏油という、入ってみたい温泉まであと5kmの地点からは、1.5車線の、完全な峠道。
見るからに、昨日から降ってました、という状況では、ボクに残された方法は、ひとつしかありません。
つか、怖いのは下り道。特に、橋などは凍結しやすいと聞いているので、エンジンブレーキかけまくりです。
ちなみに、夏油高原の方にも行ってみましたが、こちらは、もっとひどい雪道。無理すぎでした。
 結局、麓、というか、凍結の心配がなさそうな地点にあった、瀬美温泉に行ってみました。1315着。
昭和の観光旅館という成りの温泉で、入るといきなり、マツケンサンバのカラオケが聞こえてきます。
お客さんも、おじいちゃん、おばあちゃんばかりで、三十路の俺が最年少っぽい雰囲気でした。
 宿の自慢は露天っぽいので、まずは露天に。
お湯がぬるいのは嬉しいのですが、外が寒すぎて、ぬる好きのボクでもきつい環境でした。
さらに、なんか、温泉っぽくないお湯なので、まったく楽しめません。混浴なのに。ね。
 逆に、内湯の方は、アルカリ性らしく、お肌がつるっとして、あれっ、って感じでした。
けっこういいお湯じゃないの、と。きついお湯ばかりだったので、こういうのは嬉しいです。
ただ、循環すらさせていない、ため湯状態だったのが、ちょっとどうなの、と思いました。
しかも、おじいちゃん臭がすさまじくて、それにくらくらしちゃいました。これは初体験。
 75分ほど堪能してから、盛岡へと帰ります。
いつの間にか入ってしまった、広域農道を突っ走ってみると、青空と、とても綺麗な虹が!!
付け根から付け根まで見えてしまう、その素敵さに、ついつい飛ばしてしまいましたのは内緒。
天気に泣いた今日でしたが、いやはや、こういうのを見てしまうと、よかったなぁ、と思いました。
盛岡へと戻ると、もはや、完全にやる事がありません。
朝からの運転で、さすがに疲れも出てきていたので、ジャスコの駐車場で仮眠しちゃいました。
お買い物に来た地元の人たちにしてみると、なんだこいつは、って感じでしょうが。許してね。
 目が覚めたのが、1800。ちょうど夕食の時間なので、ジャスコに入ってみました。
そんなにお金もないので、安くて腹にたまるもの、と探していたら、ありました。
まさか、盛岡に来てまで、はなまるうどんを喰らうとは思いもしませんでしたが、これも貧乏旅行。
しょうゆの大で399円。でも、朝と昼がロールパンで、夜がうどん。栄養は、どこから取るのでしょうか。
 せめて、飲み物ぐらいは豪華にしようと、その後、昨日のマンガ喫茶に行きました。
昨日とは違うお姉ちゃんでしたが、これがまた、めちゃくちゃ綺麗な女性でねぇ。びんびんです。
結局、昨日と同じ部屋で、手紙を書いたり、うそを書き込んだり、知らない人と話したり。
つか、地元の人と、ちょっとした交流をしましたが、なんかダメでした。ありゃきつい。
 マンガ喫茶の駐車場を出発したのが、0145。念のための給油も行っておきます。\123。
そして、向かう先は道の駅雫石。今日がダメなら、明日があるさ。そういう旅ですから。
いや、なんか、どうしても、もう一度だけ、玉川温泉につかりたいのです。あの痛みを味わいたいのです。
 0235、道の駅雫石に到着です。外気温は4度。
明日というか、今朝こそは、きちんと晴れてほしいです。


051110(木)
 0630起床。外気温は、3度だったけれど、見直したら2度になっていた。
道の駅の端末で、仙岩峠情報を見ると、トンネルの手前が凍結しているらしい。
ただ、天気は晴れ。実際、太陽が見えているし、もうちょっと時間が経てば大丈夫だろう。
 そんなわけで、0755に出発。外気温も5度まで上昇。凍結区間も短くなった。
なにより、下ってきている車も、ほとんどがノーマルタイヤ。これならば、と思った。
かといって、急加速急停止はご法度。ブレーキにしても、極力、エンジンブレーキを使った。
路面が黒いところが、吹きさらしのような地点は、特に気をつけて、なんとか峠を越えた。
だからといって、油断はできず、結局、玉川温泉までは、黒い部分があるたびに、集中して走行。
最終的にはなにもなかったけれど、それもこれも、運がよかっただけ、だとも思った。今にすると。
 0925に、玉川温泉の入口である、坂に到着。が、ここが、まさかの雪道に。
幸い、日ががんがんに照らしていて、凍結もしていなければ、ほとんど溶けかかっている。
だから大丈夫なわけもなく、この日、一番の緊張感を持って、この坂を下り、駐車場へ。
駐車場もまた雪。ちょっと珍しいので、その上を走ってみたけれど、やっぱり止まりにくかった。
 本家の玉川温泉は、新玉川とあまり変化がないようで、白い湯船があったのが違った。
お湯の方は、こっちの方がきつい気がした。たぶん、疲れとか、そういうのだと思う。
ぐったりしてしまったのはいっしょで、だけど、白い湯で、中和っぽくできるのは嬉しい。
岩盤浴の方にも行ってみたけれど、相変わらずの盛況ぶり。本当に人気がある温泉だ。
 1025。玉川温泉出発。8度にもなれば、さすがに凍結の心配もいらないだろう。
R341を、田沢湖方面へと走り出す。湯疲れもあるけれど、これはとても気楽なドライブ。
対向車もほとんどなく、前を走る車もなく、景色を楽しみながら、ちんたらと南下していく。
 田沢湖の交差点で左折して、今度は、乳頭温泉へと向かう。
従業員が好きでない乳頭温泉ではあるけれど、ひとつだけ、やり残しがあった。
くねくねではなく、直線的な坂道を登り続け、鶴の湯の看板を左折する。
 道が狭くなるのはいいとして、途中から、でこぼこの未舗装道だったのはまいった。
10年以上も前の車なので、部品が取れたり落ちたりしないのかと、それはもう、不安になる。
いつまでこれが続くのかしらと、涙目になったころに、ようやくと、鶴の湯が登場。
入る前に、昼食のパンを食べ、湯船で倒れないようにと、水をがぶ飲みしておいた。
 建物は、歴史のありそうな農家のような感じで、これだけで観光資源に見えた。
売店で入浴料500円を払って、いざ入浴。っつても、湯船が4ヶ所あるので、けっこう大変。
基本的に白いお湯で、泉質が違うみたいだけど、正直、この時点ではどうでもよかった。
露天が一番ぬるかったので、露天でだらだら。観光客が見に来るけれど、気にはならない。
浴槽の床の部分は岩で、そのすき間から出てくる泡が、なにげにちょっと気持ちいい。
 でも、つか、なんかね、玉川温泉に入ったあとは、大人しくしているのが一番かなぁ、と思った。
鶴の湯もいいお湯なんだろうけれど、これっぽっちもぴんとこない。温まっただけって感じ。
 そんなわけで、1225に鶴の湯を出発。
R341、R46とつないで、盛岡市街に入って、またもや迷ったものの、なんとかGSに到着。
123円で給油をして、ここからが旅の後半戦。埼玉への帰り道。改めて気を引き締める。
 さりとて、真っ直ぐに帰る気はないので、まずはR106へ。1435。
三陸の宮古へと向かう国道で、山田線というローカル線と並んで走る、のんびりした道。
だと思っていたら、みんな揃って、かなり速い。しかも1車線。ちんたらできたものではない。
ただ、この道自体は、けっこう好きかも。山田線が、なんとも切なくて、それがよかった。
 1620に、道の駅みやこに到着。この道の駅、手持ちの地図には掲載されていなかった。
宮古で眠れたら、明日が楽なのに、と思っていただけに、こういう幸運には、本当に助かる。
もしなければ、北か南の道の駅まで移動しなければならず、ちと面倒だったから。
 この駅は、港の真横にあり、かつ鉄道の駅にも近いので、車を置いてうろうろする。
駅までは、だいたい20分。廃線跡をなぞっていて、それがまた、ちょっと楽しかった。
宮古駅では、立ち食いそばを食べてみる。そばが細くて、つゆがちょっと薄い感じ。
パンばかり食べていたので、しょうゆの味が身体に嬉しい。やっぱり日本人だ。
 駅の真横にはスーパーとファッションビルがあり、高校生がわんさかといた。
若い子を引き寄せる施設は正解だと思う。盛岡まで行かなくても買い物できるわけだしね。
港町のせいか、飲み屋がやたらと多いのも印象的。そうやってうだうだして、車に戻った。
 道の駅で手紙を書き、1900には就寝。
市街地に近いので、いつもの不良が集結しそうで怖かったけれど、睡眠欲には勝てない。
どちらかといえば、コンビニとか鉄道の駅に集結するだろうから、大丈夫だろうとも思ってはいたけれど。


051111(金)
 かもめだか、ウミネコだかの鳴き声に起こされる。0545。
太平洋側ならば、多少は暖かいと期待していたけれど、11月も半ば。
さすがにそんなこともなく、ぶるぶると震えながら着替えて、パンを食べる。
 0640には動き出す。目指すは宮古市魚菜市場。おみやげの牡蠣を買うため。
生で喰える貝付きのを、と探してみたけれど、これがまた、見当たらない。
袋詰めのはあるけれど、それじゃあ満足しないだろうし、と、素直に諦める。
というか、想像していたほどに、大きな市場でなくて、ちょっとがっかり。
 今日は、三陸沿いに南下していく旅で、主役になるのはR45。
結論から言うと、海辺を走る道というよりも、上下左右の山道、といった印象。
出たり入ったりの三陸海岸なだけに、そこを走る道も、そうなってしまうのだろう。
 0750に、道の駅やまだに到着。早すぎて、おみやげ屋が開いていない。
0840には、釜石に到着。駅前に新日鉄があって、なんだか勝手に感動してしまう。
ここに、物産市があり、それっぽいのもあったけれど、市場が暖まってないので遠慮してしまった。
というか、でかい溶鉱炉の廃墟などが見られるかと思っていたら、見られなかったのも残念。
 0930、道の駅さんりく。観光バスで賑わっていたけれど、それほど広くはない。
覗いてみたら、牡蠣を発見。この先にもあるかもしれないけれど、とりあえず購入。
が、売り子のおばさまが、あまり慣れていないのか、生でも大丈夫だと思いますよと、不安な回答。
なんでも、担当の魚屋さんが、たまたま席を外しているらしい。まぁ、大丈夫だよね。きっと。
もちろん、郵送してもらう。つか、自分が食べないだけに不安なんだけど。大丈夫、大丈夫。
 1010、道の駅高田松原。この近辺はチェーン店が多くて、ちょっとだけ安心する。
そういう店で安心する自分は、さぞかし変な奴だなぁ、とは自覚しているけれど。しょうがない。
 1110、道の駅大谷海岸。JRの駅といっしょの、かわいらしい道の駅。
わかめラーメンが350円だったので食べてみた。めんにわかめが練りこまれていて緑色。
スープは、ちょっとねっちょり塩味。あっさりしていて、かなり美味しい。俺は好きだ。
これが350円なら、お値打ち。大盛りも欲しかったなぁ。とまで思った。
 1分も歩くと大谷海岸で、食後に、ちょっとたそがれてみもした。
やっぱり海はいいもんだ。ばかやろうと言いながら、石を投げてみたくはならなかった。
好きな女の子を追いかけながら、ははははは、と笑ってみたくもならなかった。
なんかもう、疲れていて、それどころじゃないって感じ。うっかりしていたら、寝てたかも。
 直後から、R45とはお別れをして、海沿いを走る、R398に入る。
が、この道も、それほど海と接しているわけでもなく、むしろ山道といった感じ。
つか、未改良の狭い区間も多くて、下調べもなかったので、なんじゃここは、と叫びっぱなし。
いや、そんなに酷い道ではないけれど、疲れている時には、けっこう効いたかな。もう走りたくない道。
 1345。石巻着。ここからは、またR45。そして、渋滞の始まり。
とにかく混雑している感じで、快適な運転、とはならなかった。仙台も近いしね。
1430には、松島を通過。ここは、詰まっているおかげで、多少は見ることができた。
 1500、多賀城マックスヴァリュ着。仙台への目処が立ったので、小休止。
今後のことを考えていなかっいたので、ちょっとだけ悩む。明日のことは決まっているのに。
 1620、仙台市内。R45を追いかけようとしたら、途中で道を間違えて失敗。
前が詰まっている状態で、信号の手前で止まっていたら、バスに鳴らされて、えっ?
仙台って怖いなぁ、と思った。R4沿いなんかは、むしろ、直線だけなので楽なのかも。
 とりあえず、ドンキやら本屋やら立ち寄って、今夜のことを考える。
すると、コロナの湯という、スーパー銭湯風の温泉が、R45沿いにあることを発見。
アルカリ性らしいので、玉川のお湯を中和するにはいいかもと、そこに行ってみることに。
 1815、R45沿いのGS。122円だったけれど、窓拭きがないと1円引きだったので、そうしてもらう。
いい加減、車体もすごいことになっているので洗うべきなんだろうけれど。まだ先があるし。
1915、コロナの湯。R45沿いかと思ったら、ひとつ、道がずれていた。そりゃないわ。
この施設、ラーメン屋とお風呂と回転寿司とマンガ喫茶と映画館がまとまっている施設。
どこかで、と思ったら、青森で回転寿司を食べた所だった。つか、同じ系列だった。
世界の狭さを感じつつ、まずはラーメンを食べる。よくある味。普通の味。特になし。
 お風呂の方は、どれが温泉でどれがただのお湯か、はっきりとはわからなかった。
内湯ばかり入っていたけれど、ちょっとはつるっとしたかな? よく温まったのは事実。
 2050、マンガ喫茶。3時間で850円。安い方だと思う。
日記のまとめなどをしつつ釣りをしていると、とりあえずの引きがあった。
がんばって釣り上げて食べてみたら、そんなに美味しくはなかったけれど、腹は満たせた。か?
 0540、コロナの湯の駐車場を出て、R4を北上する。めちゃくちゃ眠たいが、市内は脱出しておきたい。
がんばってがんばって走って、大和町という場所のコンビニまで逃げて、ようやくの休憩。
というか、仮眠。0630。買い物もしないのに、ごめんなさい。


051112(土)
 今日は、鳴子近辺の温泉巡りが主題。
大和町のコンビニの駐車場で目覚めたのが、0945。眠たいけれど、多少は元気。
隣に停まっている車は、恋人同士らしく、ちょっといちゃいちゃ。羨ましい。一人は寂しい。
 15分後に出発して、R4からR457へと向かう。地図上だと、くっついているように見えるのに。
これがまた、ちと早すぎたのか、町道っぽい狭い道をうろうろとして、なんとかR457へと出た。
そうなるとあとは楽で、道なりに沿っていけばR47へと到着。つか、狭い国道だった。
 R47は、きちんとした道、という感じで、速度も適度で、快適に走ることができた。
1045に、道の駅、あ・ら・伊達な道の駅、という道の駅に到着。いかにもな名前。
鳴子方面へと向かう車が多いのか、ここが大混雑で、裏側の駐車場へ停めることに。
特になにを買うわけでもなく、はがきに判子をおして、トイレを借りるだけで退出した。
 最初の温泉は、東鳴子温泉の、高友旅館。到着は、1105。
年季の入っている旅館で、正直、扉を開けるのもはばかられる感じ。
でも、対応してくれたおっちゃんは、意地悪くはなかったので、それはよかった。
 ここは、黒湯というのが有名らしいけれど、ちと熱くて、現状では入りにくかった。
有名でも効果があっても、熱いものには入りにくい。身体にかけて、10秒、我慢して、すぐに出る。
その脇にある、透明なお湯は、逆にぬるくてちょうどいい。ので、こればかり入っていた。
 もうひとつ、ひょうたんの湯という、黒いお湯が、別の浴室にあったので入った。
こちらもちょっと熱め。炭酸のお湯というので、しゃわしゃわを期待したけれど、そうでもなかった。
 1時間で、そそくさと出てしまい、今度は中山平の温泉へと向かう。
中山平というと、琢秀のうなぎの湯だけど、今回は、違う所を選んでみた。
とはいえ、駐車場は供用で、けっこうな台数が停まっている。琢秀、大混雑なのか?
 その向かいにあるのが、丸進別館で、こちらも、とろとろの肌つるつるのお湯らしい。
入ってみると、たしかにつるつるではある。が、とろとろ感は乏しい感じ。あれれれれ。
湯船に溜まっているお湯の量も中途半端で、入れている最中なのか、と思ってしまった。
それならそれで、新鮮なお湯に漬かっているということなのだろうけれど、ちと熱い。
 しばらくすると、女湯の方から、おっちゃんたちの声が響いてきた。
時々、おばちゃんの声もするから、たぶん、勝手に混浴にしちゃっているのだろう。
自分が出る時に、ふと看板を見たら、こっちが女湯、おっちゃんたちの方が大浴場になっていた。
ずいぶんとひどいことをするもんだ。
 とろとろのお湯を求めて、もう一軒だけ、と選んだのが、鳴子ラドン温泉。
でも、こちらも、とろとろ感はなし。いい温度だったので、入りやすかったけれど。
あと、痔の治療用に、局部に湯気を当てる浴室があったのには驚いた。効果、あるのかしらん。
 なんとなく釈然としないまま、中山平をあとにする。1410。
このまま、真っ直ぐ仙台に帰るのもつまらないので、R47を、そのまま西に進むことにした。
紅葉は綺麗だったけれど、それ以外は普通の山間部の道で、特になにってことはなし。
 新庄からはR13を南に下り、R347で仙台方面へと戻っていく。
が、このR347が峠道で、大型車は通行できません、の看板を見た時に、ちとびびる。
どこまで狭いのだろうかと、戦々恐々としていたが、どうにもならないほどの狭さではない。
千石峠に比べれば、いくらでも楽な道で、対向車もそこそこあったけれど、問題なく越えられた。
 そこから、R457、R4とつないで、仙台に到着したのが1735。
その後、給油をして、市街地をうろうろして、おみやげの萩の月を買い、ラーメンを食べた。
元祖辛し味噌ラーメンだそうで、これがけっこう美味だった。量も多くて、とても満足した。
お腹をいっぱいにしてから、ジャスコで朝食を買い、これからどうしようかと、少し悩む。
したら、眠たくなってしまったので、仮眠することにした。買い物したから、許しておくれ。


051113(日)
 気がついたら朝だった。結局、ジャスコの駐車場で眠ってしまった。0630。
仮眠のつもりだったので、さすがに悪いことをしたなぁ、とは思った。けど、ね。
 多少、寝ぼけ眼のまま、それほど車の多くないR4を走り出す。そしてすぐに、R6へ左折する。
来た道を戻るのは趣味でないし、どうせならR6も走ってしまおう、とは思っていた。
ので、この選択はいいんだけど。走ってみて思ったのは、R6って、なんか、不憫な感じがする。
こう、恵まれていないというか、愛されていないというか。お金をかけてもらっていない。
特に思ったのが、交通量の割に、1車線区間が多い。つか、2車線区間が少なすぎる気がした。
信号も多いし、やたらと詰まるし。隣を走っているR4と比較すると、なんか、そう思った。
 道の駅そうま着が0750。ここでようやく朝食。といっても、またもやパンだけど。
頭がしゃっきりしないまま出発して、次の休憩は、道の駅ならは。0930。ここでは仮眠した。
ここは、温泉施設が併設してあるらしく、それ目当てのお客さんが、けっこう出入りしている。
どうも、道の駅の温泉って入る気がしないけれど、もしかしたら、いいお湯だったのかもしれない。
ついでに。この近くに、Jリーグビレッジがあるらしい。今にしてみると、観光しておけばよかった。
 1時間ほどの仮眠ののち、南下を再開。にしても、R6って、なんか、面白くないなぁ。
11時には、四倉海岸に到着。目も覚めてきたところで、海岸の駐車場へ車を停めて、車内整理。
帰宅も近いし、暖かくて明るいうちに、散乱している衣装や毛布の片付けをしたかったので。
それにしても、車内に硫黄の臭いがするのは困った。なんとも臭くてたまらない。
人を乗せる時に、いちいち、これは東北の、って説明しなくちゃいけないのか。面倒だなぁ。
つか、まぁ、そんなに人を乗せることもないので、無用な心配ではあるけれど。
 車を出してすぐに、いわき市内に突入。
街を迂回するバイパスもあったのに、わざわざ市街地へ向かうR6を選択したのは理由があった。
が、当然、詳しいことはなにも調べていないので、コンビニに車を停めて、立ち読みさせてもらう。
すると、ちょうどいいのがあるらしいので、とりあえず、そこに行ってみることに。
 いわきの街を抜けて、あっという間に到着したのが、いわき湯本温泉。1245。
ちょっと離れた、第3駐車場とやらを借りて、そこから徒歩で5分程度。さはこの湯に到着。
湯本の共同湯で、220円という金額に引かれたし、そこそこよさそうな雰囲気にも引かれた。
ちと熱めではあるけれど、これがなんだかいいお湯で、居心地もよくて、引かれて正解だった。
そんなに広くないので、混雑していたら最悪だけど、そうでなければ、いいお風呂だと思う。
 40分ほどで上がり、R6の人に戻る。しばらくも走ると、勿来の海岸線。
こうやって、ほんの時々、いい景色を見せてくれるけれど、基本的には単調。R4も同じだけどね。
勿来、高萩と通過して、日立に入ったのが、1505。ここからがまた、詰まり気味になる。
ここら辺なんて、交通量も多いのだから、きちんと整備すべきなんだろうけれど、なんだろ。
 水戸が見えてくると、もう、どうとでもなる距離だなぁ、と感じる。
R51に入り、大洗に行ってみたけれど、1700では暗くて景色を楽しめる状態ではない。
ひたちなかあたりで一泊しようかとも考えたけれど、帰りたい気分が強まったので、今日中に帰ることにした。
 そんなわけで、というか、どんなわけかわからないけれど、とりあえず、R51で水戸方面に戻る。
R6からR50バイパスを回り、通常のR50で水戸駅前を通り、R6に戻る、環状線ドライブで、水戸を堪能。
夕食時なので、なにか食べようと思っての行動だったけれど、ぴんと来る店はなかった。
 食べないままでの土浦通過が2010。そこからしばらく走ると、大勝軒の看板が。
ここまで来て大勝軒というのもアレだけど、ある意味、チェーン店みたいなものなので入りやすい。
ここは、ゆう、という店名の大勝軒系のラーメン屋。ちょっと麺が少ないけれど、大勝軒の味だった。
 食べ終わり、走り出し、牛久周辺で渋滞にはまる。2100なのに、日曜日なのに、なんでだろ。
どこかで見た、常磐道の渋滞情報でも、こっちの方が17kmの渋滞だって書いてあった。事故かしらん。
R16を越えると、もう、自分の庭というか、関東に戻ってきちゃったなぁ、という気持ちが強くなる。
 2230には、R298に左折進入。
そのまま真っ直ぐ帰るのもありだけれども、手紙をまだ書いていなかった。
ので、今まで近くて立ち寄ったことのない、道の駅かわぐちに車を停めて、車内で書き書き。
車中泊をしている人がけっこういる感じで、ボクもここで寝ていこうかと思ったほど。
 日付が変わる頃に、手紙を書き終え、投函し、車を動かした。
家に到着したのは、結局、0020。長い長い東北の旅も、これにて終了。
洗濯物やら片付けやら、めんどくさくていやだけど、まぁ、今日はとにかく寝よう。


051114(月)
 お土産を届けるために、車を走らせる。
走り慣れた道というのは、こうも楽なのかと思った。
やっぱり、全然、違うものなんだね。
 お土産だけの予定が、そのまま居座ってしまう。
そして、昼も夕もごちそうになり、しずしずと帰ってきた。
生まれて初めての経験もあったけれど、ありゃやばい、と思った。
人間、なにがどうなるか、わかったもんじゃないな、とも思った。
どうにか。


051115(火)
 午前中に会って、多摩湖で、だらだらと遊ぶ。
ちょっと血まみれになって心配もしたけれど、大丈夫。だと思う。
というか、血を見てもなお、遊ぶボクらが心配だ。三十路なのに。
 夜になって遊ぶのをやめて、ガストで遅い夕食。
なんか、外食が多いというか、カロリー高めの食事ばかり。
運動もしていないし、これ以上、たぷたぷになったらどうしよう。
なんて不安になりつつ、カロリー高めの、油まみれの肉を喰らう。うま。
 そのまま、夜中のドライブをすることにした。
のはいいけれど、いい加減、手持ちの駒が少なくて、かなり困る。
とりあえずの青梅街道からR16、保土ヶ谷BPへとつなぎ、南へ南へ。
漠然と、鎌倉に行きたくなったので、青看板に従って移動。
気がつくと鎌倉で、気がつくと由比ガ浜で、気がつくと江ノ島だった。
 江ノ島は、夜間進入禁止になっていて、手前のバス停が溜まり場に。
そこに車を停めて、夜の海を眺めはしたけれど、寒いので、すぐに退散。
つか、そんな中でも愛を語らう輩が多くて、成敗したくてたまらない。
が、やったらやったでぼこぼこにされるので、我慢しておいてやった。
 それほど時間もないので、R134をなぞりつつ、横須賀方面に向かう。
でも、ここら辺の土地も地名もわかっていないので、案の定、迷った。
なんとかかんとか横須賀には出られたものの、海軍基地などは見られなかった。
黒人水兵と日本人小娘がうきゃうきゃしている場面を目の当たりにしたかったのに。
三笠公園も発見はしたけれど、閉鎖されていて入れなかった。行きたかったのに。
 ここからは、R16で帰るだけなんだけど、保土ヶ谷BPには乗りたかった。
すると、途中でどこかに曲がらないとダメだという知識は、なぜかあった。
なので、適当な場所で曲がってみたら、もう、どこにいるのかわからなくなった。
方位磁石だけを頼りに走ってみたら、保土ヶ谷ICの青看板を見つけてしまった。
で、入ってみたら、横浜新道。戸塚ICだった。くわっ。200円、損した。
おかげで、迷わずに保土ヶ谷BPに入れたので、安い案内賃だと思うしかないのか。
貧乏なので、有料道は使わない方向のボクなのに、最近、こういう間違いが多いなぁ。
 あとは、いつもの経路で、小平に到着。
あまりにも眠いので、仮眠してから家に帰った。
無事に家に着いてよかったと思った。逗子半島は要勉強だと思った。





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