日記
2008. 8/ 7




080501(木)
 4月2週目から塞がっていたネット接続が、ようやくと復活。
これだけの合間があったわりには、さほど変化はなかった模様。
それにしても、やっぱりネットは便利。やっぱりないとダメだわ。
テレビがなくても大丈夫だけど、こっちは手放せないなぁ、と。
そういうことを痛感した、ネットなし生活だった。
もう5月なのね。


080502(金)
 職場の歓迎会ということで、珍しく飲みに。
新橋のスナックで、歌ったり、飲んだり。飲めないけど。
歌わないと帰れないらしく、演歌などをやってみた。
つまらなくはないけれど、実になるようなものでもなくて。
悪かった体調を、ますます悪化させるだけだった。
明日から。


080503(土)
 昨日のせいで、今日、あれこれと忙しくなる。
欲張ると無理なのもわかっているけれど、正直、物足りないし。
こうやって悩む時間が生じるだけに、昨日のうちからやっておきたかった。
まったく。


080504(日)
 夜中の東北道は、仙台行のバスばかり。
渋滞などは存在せず、磐越道経由で、約4時間で会津若松に到着。
目的地からすると、もう少し乗るべきだけれども、ここで下車。
理由は、R49の会津若松以西を走ったことがないのと、料金の関係。
 走ってみると、普通の山道だと思いきや、所々に酷い部分が。
特に阿賀野川沿いの、急カーブ、急トンネルには驚かされた。
あっという間に咲花温泉を通過して、安田からR290へ移行する。
 五頭温泉郷に来たのは、2年ぶりぐらい。
あの時はバスで雪だったけれど、今日は車で快晴。
あるのか不安だった駐車場に車を停め、出湯温泉へと向かう。
 お寺の境内にある共同浴場で、早朝からやっているのが嬉しい。
入ってみると、地元の人でいっぱい。おしゃべりしながら長湯をしている。
洗い場はなく、かけ湯をしてから、空いていた隙間に身を沈めてみた。
熱めのお湯だと思っていたら、意外や意外、これがけっこうぬるめの湯。
それで長湯なのかと、ひとり納得。運転疲れもあって、かなり気持ちがいい。
つるつる感はないけれど、泡泡なのも好みで、よい温泉だと思った。
上がってみると、身体がかなり火照っていて、外気が心地よく感じた。
 次の温泉には時間が早かったので、瓢湖に寄り道をする。
冬場ならば、白鳥その他で賑わっていたけれど、今の季節は静かなもの。
ただ、駐車場で仮眠している人たちが多かったのには、ちと笑った。
車中泊というほど本格的でもなくて、ちょっと休憩、といった雰囲気だった。
 来た道を戻り、近くにあるゴルフ場へと車を走らせる。
別にゴルフをするわけではなく、ゴルフ場の中にある温泉に行きたいだけ。
が、どう見てもない。クラブハウスの人に聞くと、ゴルフ場違いだ、とのこと。
調べなおしてみると、まったく違う場所だった。まったくもって恥ずかしい。
 来た道を行く、という感じで、村杉温泉の入口を抜けていく。
ここにある直売所に立ち寄ると、朝っぱらだというのに、軽食コーナーがやっていた。
休日限定の豚汁とおにぎりが、なかなかに美味で、なおかつお腹も十分に満たすことができた。
そのままR290を直進し、月岡温泉を超えてしばらくもすると、城山温泉の看板が出てきた。
従って走れば、現われたのは、日本の王道的な農村。一直線の道が気持ちよかった。
 が、すぐにわき道に入り、ちょっとも走ると、ゴルフ場内にある、城山温泉に到着。
駐車場には、それなりに車がいるので、それなりに人気のある施設なのだとわかる。
清潔感はあるけれど、どこか時代のずれた感じのする建物で、中身もそんな雰囲気だった。
内湯と露天、という組み合わせは、こういう施設としては、ごくごく標準的。
露天は壁に囲まれていて、絶景とはいかないけれど、多少は山が見えるようにはなっていた。
が、いかんせん、音楽がうるさい。人にもよるだろうけれど、ボクは落ち着けなかった。
お湯は、じわじわと、ぬるぬるしてくるもので、期待していたほどではなかった。
700円という値段設定も、ちと高い。ただ、さっと来て、さっと入って帰るのは、主流ではない様子。
地元の人たちは、一日、ここでゆっくりのんびりするようで、それなら妥当な値段なのかもしれない。
 城山温泉の次は、車ならば、すぐ近くの距離となる、月岡温泉。
美人の湯として名高いらしいので、それ系が好きな人間としては、立ち寄らないわけにはいかない。
看板に従って、月岡温泉街へと入ってみると、いきなりのホテル街。
温泉利用とは書いてないけれど、極秘に使っていたら楽しいのに、と妄想。
広くはない道を適当に曲がり、適当に進んでみると、共同浴場の美人の泉へと到着。
 入口のおっちゃんにお金を払うと、車上荒らしが多いから鍵を預けろコノヤロ、と脅される。
そういう話は聞かないわけではないけれど、ここまで脅かされたのは初めてで、面食らった。
普通の温泉地っぽいのに、月岡って危険が危ない場所なのねと、ひとつ賢くなった。
疲れた建物だけれども、それほど広くはないけれど、お湯は、けっこうなもの。
硫黄の匂いがぷんぷんするし、タイルの色があるにせよ、バスクリン色なのには感動。
口に含めば、硫黄に加えて、なぜか酸っぱみまである。自己主張の激しいお湯だった。
これで、適温であれば最高だったのに、月岡温泉は甘くない。もちろん、熱めのお湯。
そこそこのつるつる感はあったけれど、美人の湯にしては、弱いかなぁ、とは思った。
 幸い、なにも盗まれることなく、美人の泉は終了。
ついでだからと、温泉街を走ってみると、足湯らしい施設に、人がたくさんいた。
どうも、最近できたらしく、やたらと綺麗で、車の誘導のために、警備の人も配置されていた。
さっくりと入れる足湯の方が、やっぱり人気があるんだと、そんなことを考えた。
 月岡からは、R290で新発田へ抜け、R7の人となる。
交通量は増えてきたけれど、渋滞するほどでもなく、快適に直線を走る。
中条からは県道に乗り、R113を目指す。が、途中でチューリップフェスティバルの看板を発見。
せっかくなので、駐車場に車を停め、チューリップと菜の花を見学していく。
いろいろな種類のチューリップと菜の花が、ほどよい広さの空間に展示されていて、なかなかの絶景っぷり。
というか、チューリップと一口に言っても、あれほどの種類があるとは思わなんだ。
 寄り道を済ませR113に進み、しばらくも北上していくと、怪しげな建物というか壁が登場。
初日の目的地は、ここ。宗教関連の施設らしく、門を抜けると大きな像が出迎えてくれた。
けれども、お目当ては像ではなくて、温泉。それは、左側の中途半端に立派な建物の中にあった。
がらんどうとしたホテルのような佇まいで、時が止まっているとは、まさにこの雰囲気のこと。
フロントでお金を払い、元食堂の物置や、おじさんがひとりだけの休憩場などを眺めつつ、脱衣所の入口へ。
古ぼけた細長いロッカーに衣類をぶちこみ、いざ、浴室へと突入する。
 入った途端にぶちかましてくるのが、なんともいえない、不快な香り。
てしお温泉のアンモニア臭とも違う、少なくとも、いい匂いだね、とはいえない香りが鼻をつく。
ネットで情報を得ていたとはいえ、この臭さはたまらない。底にあるのは、油の匂いっぽかった。
 この香りの元は、もちろん、お湯。広めの湯船はふたつに分かれていて、手前がぬるめ、奥が熱め、とのこと。
ぬるめはなかなかの適温っぷりだったけれども、奥は熱くて熱くて熱くて死ぬぜ系の熱さ。
熱い方が源泉に近いだろうし、できればそちらに浸かりたいけれども、無理なものは無理。
だいたい、お湯の色からして怪しい。いわゆる黒湯とは違う、純然たる黒色。いかすみばりに黒い。
熱めの湯船の方には、洗剤の泡のようなものまで浮いていて、大丈夫なのかと思うほど。
湯をすくってみれば、やっぱり黒い、えぐい湯の華が、ぷかぷかふわふわと浮遊していて、これがまた、怪しさを強調している。
味は、しょっぱさになにかを加えている感じ。当然ながら、香りの元なのだろう。
 露天の方は、溜め湯状態になっているのか、お湯はかなりぬるくなっていた。
色が茶色っぽく見えたのは、日光の加減のせいなのか。でも、えぐい湯の華はいっしょだった。
とにもかくにも、ここまで強烈なお湯は初体験で、施設の怪しさもあって、マニヤにはたまらない。
こういう場所なので、それほど人はこないけれども、それでも、出る時には4人もいたのが驚きだった。
以前にも走ったことのある道だけれども、いやはや、こういう穴場があるとは。
ちなみに、この独特の香りは根強くて、けっこう後まで残った。たまらん。
 中条に戻り、スーパーでお買い物。ついでに、100円ショップでもお買い物。
気がついたら飛んで消えていた、若葉印を買っておかないと、どうにもすっきり走れない。
考えてみたら、1年で外すこと前提のものを、延々と付けていたら、そりゃ飛んでもいくわな。
 中条からR7を淡々と走り、途中の宇佐美で給油をしておく。
R155円は高いけれども、こればかりは仕方ない。入れないことには走れないわけで。
ただ、燃費が、町乗り8km/lの車なのに、この旅の平均値は11km/l。多少は浮いたはず。
 坂町で県道に乗り換え、R345を走り、観光的な目的地である笹川流れを行く。
前に来た時は、車はほとんどいなかったのに、さすがに連休。交通量はけっこうある。
それでも、海水浴の季節でもなければ、渋滞することも、駐車場に困る事もないわけで。
えらく澄んだ日本海を眺め、いかにもドライブという感じで海岸線を快適に走ることができた。
 勝木からはR7。そのまま鶴岡まで抜けるというのは、以前と同じ経路。
こんな道だったなぁ、と、その頃の微かな記憶を思い出しつつの、淡々とした走行だった。
そして、小休止の地点も、前回と同じ、ウエストモールパル。小さいショッピングセンターだった。
ここで作戦会議を行い、予定通りに、新庄へ抜けることを決定する。
今回の旅で、一番の難所だったのが、初日の宿。ネット検索しても、どこもかしこも満室御礼。
唯一、予約可能なホテルがあるのが新庄で、しかも、この時点では押さえていないというチキンレースっぷり。
理由は、横手にあるホテルも捨てがたいから、だけれども、体力的に辿り着けるのかどうか。
なんにしても、新庄に出てから悩む、ということにして、鶴岡を抜けることとなった。
 R345からR47へと入ると、風車群が出迎えてくれた。外はもう夕方、というか夜。
最上川に沿って走ってはいるけれど、景色を楽しめるはずもなく、ただただ走るだけ。
速い流れにくたくたになりつつも、どうにかこうにか新庄に到着。遅めの夕食を取る。
が、思ったよりも店がない。頼りにしていたR13沿いも、おなじみの店が少なすぎる。
そんなところに東北を感じつつ、和食風のファミレスで、ロースカツ定食を喰らっておいた。
 この状態で横手は無理と、新庄のホテルを携帯電話から予約しようとしてみた。
ら、締切時間を過ぎてしまったらしく、いきなりの予約不可。これにはさすがに参った。
仕方がないので、いつものごとく、先着順のホテルを探して、どうにかこうにか投宿。LACION。
連休料金9500円は高いと思ったけれども、部屋の無駄な広さを考えると、そんなものかと納得。
それに、20時から大丈夫、というのは、むしろ優しい方なわけで。
逆に、これで普段の7800円だったらば納得というか、安いなぁ、と思えたのだけれども。
とにもかくにも、眠る事ができるのは素晴らしいものだと感じた。


080505(月)
 新庄起点のR458が立派なのは最初だけ。
いかにも400番台国道らしく、つぎはぎだらけといった印象だった。
折り返し地点からは、R458の続きのような県道で、羽根沢温泉へと向かう。
 途中、トトロの木なる看板があり、それならばと、気楽な気分で右折してみた。
ら、いかにも山村へとつながる細い道で、対向車が来たら嫌だなと、ひやひやした。
集落から駐車場までは、とても狭い橋と急坂で、しかも、マイクロバスとの離合付き。
距離は短かったのに、えらくぐったりさせられた道のりだった。
 トトロの木というのは、要するに、見事な三角形になっている杉の木のこと。
頭の部分がみっつに分かれていて、角度によってはふたつ。それが耳に見えるらしい。
個人的には、胃の痛くなる道の先に、急に現われる駐車場の方がおもしろかったけれども。
 トトロの木から羽根沢温泉までは、それほど距離がなく、あっさりと到着。
こちらも狭い区間はあるけれど、トトロ区間に比べたら、立派な2車線道のようなもの。
奥まった場所にある駐車場のすぐ近く、川沿いにあるのが、羽根沢温泉共同浴場。
ここは無人なので、入口の料金箱に200円を投入する仕組み。いかにも地元向けな気がする。
中は狭くて、湯船に関して言えば、4人でもあまり嬉しくないかなぁ、という空間。
先客が4人ほどいたけれど、静かに譲り合って入るのは、それはそれで楽しかった。
 月岡温泉と同じく、自称美人の湯。入ってみると、ああ、なるほど、という感触。
いわゆるぬるぬる系で、肌に膜が張られているような、そんなような味わいだった。
味は硫黄っぽくて、湯の華がいっぱい浮いているのが、いかにも温泉らしい。
唯一の弱点は、遠慮なく熱めなこと。こういう系統のお湯は、じっくりと浸かりたいのに。
寒い地域なので、熱い方がよいのだろう。それでも、好きな系統には変わりないけれど。
 帰り道は、R458の西側を回っていく。こちらは、案外とまともな道に思えた。
R47に出て、R13の無料高速区間、尾花沢新庄道路を快適移動し、東根へと到着。
休憩を兼ねて、さくらんぼ東根駅側のジャスコに立ち寄り、本屋さんで情報収集。
昼食をどうするかの検討会を行い、寒河江にある、板そば屋さんへ行ってみることにした。
寒河江って、さがえって読むとは知らなかった。どおりで、さかえ、で変換できないわけだわ。
 都合のいいことに、目的地へと連れて行ってくれるR287は目の前にあった。
途中で県道になだれ込み、あっという間に、寒河江は慈恩寺そば、というお店に着いた。
が、ここの駐車場が狭い狭い。若葉印をつけたてのボクには、車を納めるのに苦労した。
 古い農家をそば屋にしたような感じで、観光地のそば屋としては、よい雰囲気。
注文したのは、山形名物らしい、板そば。へぎそばの、小分けにしてない版、なのかしら。
ばさばさとしたそばで、なんとも懐かしい感じ。大盛りだと量も十二分にあり、大変、満足できた。
 寒河江からは、R112で山形市街地へと侵入し、そのままR13の旧道らしき県道へ。
急な坂道を、登って登って登りつめて、ようやくと現われたのが、山形蔵王の温泉街。
温泉街付近に雪はなかったけれども、上の方には残っているらしく、スキー客も目立っていた。
 駐車場に車を停めて、やっぱり急な坂道を、えっちらおっちら登っていく。
10分ほどで辿り着けたのが、大露天風呂。ないと思っていた駐車場が完備されていたのには参った。
人が、ひっきりなしに出入りしている状況だけれども、そこは大露天風呂。余裕ありまくり。
とはいえ、大を名乗るほどのモノかと言われると、ちょいとばかりうめいてしまうが。
上と下、ふたつある湯船の違いは温度で、熱めとぬるめ、という構成になっていた。
上の方が若干、透明っぽくて、下の方は、若干、白っぽく見えるのは、酸化のせいなのか。
ただ、白い湯の華と、硫黄の匂い。そして、酸っぱさは共通で、いかにも温泉、という感じ。
まさに温泉の王道ともいえるお湯を、さんざんと堪能できて大満足。
身体に染み付いた硫黄の匂いは、車内にも移り、しばらく硫黄臭かったのも楽しかった。
 山を下り、麓のお土産屋さんであれこれ買い込んだのち、R13を南下していく。
が、羽前中山の手前で、意味不明の大渋滞に巻き込まれて、ちょっとゲンナリとした。
というか、この局面まで大きな渋滞が無かったこと自体が、奇跡のようなものだけれども。
この区間は逃げ道もなく、ここを通らざるを得ないので、混雑してしまうのだろう。
 そこを越えると、米沢まではあっという間で、東根と同じように、サティにて情報収集。
結果、立ち寄ったのが、オルガンというお店。米沢牛を食べさせてくれる、ステーキ屋さん。
貧乏人のボクは、約1400円のハンバーグで、比較するのは酷だけれども、サイゼリアのよりは美味だった。
ちょこっとだけ頂戴したA5ステーキは、さすがは5800円、という代物で、さすがににやりとした。
口の中で肉が溶けるって、こういうことなのねと、初体験に興奮せざるをえなかった。
 キャンプ地をどうするか、ちと悩んでの結論は、今泉にある温泉ホテル。
雨の中のR287は、2車線あるものの道幅が狭くて、街中くねくね系で、けっこう怖かった。
バイパスができれば、快適になりそうだけれども、R13があるので、遅くなりそう。
 お目当てのホテルアンは、R113を坂町方向へと走っていくと、すぐにわかった。
情報を得るために入ってみると、なんと部屋はたったの5室。当然のように満室状態。
空く気配もなければ、泣く泣く諦めるしかない。ていうか、部屋数、少なすぎだってば。
 代用、というわけではないけれど、キャンプ地に選んだのは、R287沿いのangel。
連休中にも関わらず、特別料金ではなく、6090円というお値段は、とてもとても助かる。
部屋も小物も、特に過不足のない感じで、この値段ならば納得できるものだった。
行き当たりばったりの旅だけれども、けっこう確保できるものだなぁ、とも思った。


080506(火)
 最終日最初のお湯は、小野川温泉の露天風呂。
温泉街は、チェックアウトの時間ということもあり、変な賑わいを見せていた。
けれども、街の裏手にある露天風呂は静かなもので、まるで平日のような環境だった。
 施設としては、6人もいたら嫌になりそうな岩風呂とかけ湯、脱衣所だけの、とても質素なもの。
かけ湯がえらい熱さで、こりゃやられるかなと覚悟してみたものの、岩風呂のお湯はそうでもなかった。
白い湯の華が浮いているお湯で、飲んでみると、玉子の腐った系統の味。王道中の王道のお湯なのだろう。
近くにある桜の木から、あれやこれやが落ちてきて、湯船にぷかぷかと浮いていた。
これを汚いと感じるか、露天風呂なんだからと思うかで、けっこう評価が変わりそう。
ていうか、普通の感覚からしたら、汚いなぁ、ってなるんだろうけれども。
ここは、やはり蛍の時期に来て、いっしょに楽しむべきもののような気がした。
 硫黄の味が染み付いた温泉玉子を食べながら、R121大峠越えを敢行し、福島県へと戻る。
といっても、そこは恐ろしいほどに整備されている道。峠らしいくねくねは、どこにもない。
おかげで、疲労感はまったくないけれど、達成感がないのは、ちょいと寂しい。難しいところ。
 喜多方の手前で、いっしょに峠を越えてきた仲間たちの隊列から離れ、ちと寄り道をしていく。
この道が、いかにも一世代前の狭さで、けれども、対向車が来なければ、どおってこともない。
行き止まりは、駐車場のような、そうでないような空間があり、とりあえず、そこに車を停めておく。
目の前にある、あまり見かけなくなった、万屋のようなお店でお金を払い、いざ、熱塩温泉の共同浴場へ。
 扉がひとつ。開けてみると、脱衣所がひとつ。浴室への扉は男女別だけれども、中でまたつながっていた。
一応、湯船自体は壁を挟んでふたつ、あるけれども、半混浴とでもいうような、独特の構造になっている。
保健所からの指導があったらしく、カーテンはついているものの、指導があったからつけました的なモノだった。
こういう構造は嫌いではなく、家族風呂にも男女別にも、どうとでもなるというのは、けっこう素敵だと思う。
ただ、温泉というか、混浴というか、そういうのに慣れていない、特に女子には不評だろうとは想像もできるけれども。
 お湯の方は、さすがに熱塩温泉。熱くて、塩味。名前そのままの特徴が、とてもよく出ていた。
少し濁っているように見えたのは、気のせいなのか。白い湯の華が浮いていて、これがまた、いい感じだった。
熱いので、それほど長くは入っていられないけれど、けっこうよい温泉だと思った。雰囲気的に、好きかもしれない。
 熱塩温泉から喜多方の町に入り、けれども特に停まらずに、そのままR49まで、県道で抜けていく。
らーめん好きのくせに、喜多方自体には縁遠くはないのに、喜多方らーめんとは縁がない。不思議だわ。
そして、R49をたらたらと走り、野沢の先にある、ちょっと大きなドライブインで昼食にすることにした。
 古澤屋、という名前のドライブインで、メニューを見てみると、基本的に手打ちのそば屋さん。
2枚もりを頼んでみると、これがけっこうな量で、冷やされたそばも美味で、案外とよかった。
このお店に立ち寄ったのは、そばもあるけれど、無料で入ることのできる温泉があるから。
注文する際にお願いしておいたので、清算してから、鍵を貸してもらうことができた。
 温泉のある建物は、木々の中に隠れている離れのような場所にあった。
社長用に作ったとのことで、これがまた、なかなかに立派な、普通の一戸建て。
玄関があり、休憩室のようなものがあり、脱衣所があり。そして、浴室があるわけで。
扉を開けてみると、床を流れていくお湯がお出迎えしてくれる。なんたる贅沢。
ちょうど川沿いにあり、湯船に浸かった状態で、景色を展望できるような位置にある窓も贅沢すぎ。
こじんまりとした浴室で、3人が精一杯だけれども、社長用なのだから、この程度で十分なのだろう。
というか、社長ってのはすごいものだと思った。ボクも社長になりたいものだとも思った。
 どばどばと溢れているお湯は、とてもぬるくて、長湯してくださいと、言わんばかり。
湯船の中は、細かい泡泡でいっぱいで、それで白いお湯に見えてしまうほどだった。
それがまた、産毛やすね毛にくっついてくるのが楽しいし、それをはがすのも楽しい。
微妙になにか味はあるけれど、それがなんなのかはわからなかった。
美味しいそばを喰らい、贅沢でよい温泉につかり、窓の外の阿賀野川を堪能する。
社長ではないけれども、ほんのちょっとだけは、社長気分を味わえたような気がした。
いや、これはよいお湯だった。立ち寄ってよかったと思えた。
 楽しい時間も終わってしまえば、ここからは、地獄の連休Uターン。
どこがどのように渋滞しているのか、情報がないまま、とりあえず南下していくことにした。
R49で会津若松へと戻り、猪苗代湖の手前からは、R249で白河へと向かう。
この道が、なかなかに気持ちのよい道かつ、変化の多い道で、けっこう楽しかった。
集落内での直角カーブとか、峠越えの未改良区間とか。なんとなく、R347を思い出した。
 白河からはR4。東北道の掲示板を見てみると、渋滞情報がまったく書いてない。
さすがにそれはないだろうと訝しがるけれど、どうも、さくさくと流れているっぽい。
下道であるR4も、特に詰まることもなく、恐ろしいくらいにあっさりと、那須に到着してしまった。
小休止を兼ねて、千本松牧場でお買い物。甘さ控えめで美味だった、コーヒー牛乳が欲しかった。
が、買ってみて気がついた。砂糖未使用なのはいいとして、カフェインなしは、ちと悲しい。
眠気防止にコーヒーを飲みたいわけで、カフェさんがいないと、まったく効果がないわけで。
結局、ただただ美味しいコーヒー牛乳を買っただけになってしまった。
 渋滞するとしたら、と覚悟していたのが、この那須以南だったけれども、詰まりはなし。
連休に関係なく渋滞する氏家でさえも、恐ろしいくらいの流れっぷりで、逆に気持ち悪い。
宇都宮からは、久方ぶりの新4号。もちろん交通量は増えたけれど、特に困ることはなかった。
燃料代が上がっているのと、早めに帰宅する人が多かったので、渋滞さんとの絡みがなかったのか。
結局、大型連休らしい大型渋滞に当たることなく、ドライブできてよかった、とは思った。
これで安心して、来年、同じように走ると、たぶん、渋滞に当たりまくりなんだろうけれどもさ。


080507(水)
 さすがに身体が重たい。
やる気がない。死にたい。


080508(木)
 昼休みもなく動きっぱなし。
そういう日もあるのはわかるけれど。
きつい。


080509(金)
 とりあえず終わった。
死にたい。


080510(土)
 夜、さっくりとドライブ。
周りは動いているのだと、ふと思った。


080511(日)
 それがフラグだと思っていたんだけれども。
これっぽっちも動かなくなるなんて。なんでよ。
死にたい。


080512(月)
 週の頭からしてだるいだるい。


080513(火)
 歩け歩け運動の毎日。
これでも体重は減らなそう。
足腰が強くなるのはいいけれども。


080514(水)
 6月から、ダイヤが変わるのかと。
そう思うと、けっこう死にたくなる。
並んでも、座れなくなりそうなんだよなぁ。
3本に1本だったのが、2本に1本になりそうだし。
便利にはなるんだけれどもさ。
渋谷なんて、ほとんど行かないわけで。


080515(木)
 仕事して帰るだけってのが。
他のことをする体力が、まったくない。
これが年齢というやつなのか。衰えなのか。
気持ちが前に向いてないから、っぽいけれども。


080516(金)
 かぜというより、熱っぽい。
よく動いていると思う。まったく。


080517(土)
 作業があるので、土曜日出勤。
午前中に終わったので、とっとと帰宅。
熱っぽいのは相変わらずで、体調最悪。
どうにもこうにも、どうにもならない。
なんのフラグが立ってないのよ。
うっとおしい。


080518(日)
 川越のデパートでやっていた、北海道物産展へ行く。
開店時間の10時に行くと、裏口に、すでに100人ぐらい並んでいる雰囲気。
耐久試験は2時間ほど。ようやくと、この物産展のウリである、HTBショップへ入れた。
つか、1月に本場に行っているわけで、別に欲しいものなどなかったのに。
気がつくと、onちゃんぬいぐるみを買っていた。本当は、5000円のでかいのが欲しかった。
 買い物を終え、そのままふらふらとR16、R17、R125と流れていき、羽生でお風呂休憩。
駅前にあるビジネスホテルに併設されている、華のゆ。ここにちょいっと立ち寄ってみた。
 秋田でもお世話になっているチェーン店で、あちらは、とてもよい施設だった。
羽生の方は、そこまで絶賛できるほどではないものの、悪い部分もそれほどない感じ。
ごくごく普通の日帰り施設で、なんとなく、公営系っぽい雰囲気がするのは、なにのせい?
内湯と露天という組み合わせで、それぞれ、いろいろな湯船があるのも、ごくごく普通な感じ。
お湯は、薄い黄色で、薄い硫黄味で、薄い油のような匂いがする、自己主張がちと薄い。
なんとなくつるつるするのも、気のせいのような気がしてしまうけど、控えめなお湯なのだろう。
日曜日の夕方の割に空いていて、ゆっくりのんびりできたのは、なかなかよかった。
あとはやっぱり値段かしらん。4桁ではないけれど、秋田との比較となると、900円は高い。かな。
 そのままR122をだらだらと流して、今日のドライブは終了。
お休みは、あっさりと終わってしまう。明日からまた、嫌な。


080519(月)
 疲れたままで仕事なんてするもんじゃない。
全身のだるさっぷりが、すさまじい。週の頭からこれか。
いやまぁ、自業自得なんだけど。6日間、乗り切れるのかしらん。


080520(火)
 嫌だ。


080521(水)
 ちょっとだけ早く帰らせてもらえたので、定期券を買う。
これでまた、1ヶ月、なんとかしないといけなくなってしまった。
それはいいとして、継続定期ぐらい、すべての駅の自販機で扱って欲しい。
メトロって、こういう部分は甘いというか。パスネット分、余っているだろうに。


080522(木)
 いい加減、身体のだるさが半端ない。
のどは痛いし、頭痛も痛いし、心臓も痛いし。
かといって、死ぬわけでもないから、腹が立つ。
できれば、電車の中で眠るようにイキたいんだけど。
思い通りにはいかないのよね。


080523(金)
 久方ぶりに、池袋に出てみる。
もうちょっと、薄着の季節にならないとつまらん、と思った。


080524(土)
 ひっそりと、ひとつ、勝つ。
さりとて、これで流れが生じるわけでもなく。
この、流れに乗れない感が、どうにもこうにも。
いい加減、フラグがなんなのか、教えていただきたい。


080525(日)
 大井で自転車競走を見て、R1で小田原へ出て、R135で熱海へ。
久しぶりのR135の狭さっぷりと、交通量の多さに霹靂させられる。
貧乏人のためにも、旧道の無料化を前倒ししてやっていただきたい。
 ラジオで聞いた樫の結果に絶望しつつ、熱海から箱根へと進む。
熱海側の急坂はいいとして、信号に引っかかって、けっこうびびる。
ATとはいえ、坂道発進で、普通にバックしてしまうのは、本当に心臓に悪い。
それ以外は、よくも悪くもない県道だけれど、霧が凄まじくて、ちと疲れる。
R1、道の駅箱根峠を越えても霧霧霧。ユネッサンを過ぎたあたりで解消した。
 小田原からは、R255。目的の100均を発見し、ようやく買い物が終了。
松田からのR246は、渋滞必至と覚悟していたけれども、不思議と快適。
あっさりと到着した、厚木のドンキでまたもや買い物。安かった、かしらん。
食事も同じ敷地内のびっくりドンキ。個室がある店舗は、初めて見た。
 R246の帰り道、せっかくだからと、温泉に立ち寄ることに。
特に候補があるわけでもなかったので、看板で見つけた、瀬谷のざぶんへ。
夜も遅いのに、駐車場はいっぱい。けれども、中はそれほどでもなかった。
設備としては、どこにでもある日帰り施設で、温泉を利用しているのは、露天のみ。
けっこう広めの掛け流しの湯船には、けっこう濃い黒湯が満たされていた。
微妙に油のような匂いがするお湯で、なんともいえない、独特のぬるぬる感もある。
ふらりと立ち寄った施設なのに、けっこうな当たりを引けたものだと嬉しくなった。
人気があったのは、炭酸泉。あまりの人気っぷりに、入ることができないほどだった。
純粋な温泉よりも、ぬるめの泡泡の方がよいのかしらん。暑いからかしらん。
全体的に、いい意味で管理がゆるく、居心地のよい施設だと思った。
 帰り道は、交通量も少なく、だらだらと走って帰宅。
疲労感だけは、めちゃくちゃに多いドライブだった。


080526(月)
 平日休みということで、役所にいって、保険の切り替え手続きをば。
年金は勝手にやってくれるのに、どうして保険はダメなのかしらん。
というか、すべてまとめて、ひとつのカードにしてほしいのに。めんどくさい。
 一度、帰宅してから自動車を片付ける。
駐車場では狭いので、広い駐車場を持つ、部品屋さんへ。
荷物を片付けたり、サイドミラーをしこしこしたりで、作業終了。
全体的にすいていて、やっぱり平日休みはよいなぁ、と思った。
疲れはぬけなかったけれど。


080527(火)
 寝つけなかったので、ぐだぐだで仕事。
すぐ嫌になる。とっとと終わりたいものだ。


080528(水)
 終われ終われ。


080529(木)
 忙しい日に限って、所長が来ない。
なにやってんだか。長がそれはまずいだろ。
家の理由があるにしても、月に2、3回もあると。
それでもよい職場、ってことなんだろうけれど。


080530(金)
 コンビニで、自動車税を振り込む。
安月給には辛い。というか、車を持つ給料ではない。
まともな仕事につかないとなぁ。


080531(土)
 岩槻から、R16で千葉方面へ。
初めて立ち寄った、柏のららぽーとは、こじゃれ気味。
人が少なかったのは、夜、遅かったからなのかしらん。
 臼井から、R464の東側へ。
印西牧の原のショッピングモールの大きさに驚かされた。
北総鉄道と併走していない区間は、案の定の400番台国道っぷり。
どこまで作るのかわからないけれど、快走路区間を延ばしてほしい。
 成田からは、R409経由で、R296を船橋方面へ。
こちらは、ごくごく普通の国道。走りやすくもにくくもない。
ただ、所々、なぞるのに苦労するのはR464と同じ。ナビがないと辛い。
 R16に復帰してから、千葉市へと南下していく。
給油所によっては、もう値上げをしている店もあり、その価格に涙する。
幸い、穴川の宇佐美は値上げしていなかったので、お腹一杯にしておいた。
 ここからの帰り道は、いつものように、R357。
特に混雑もなく、無事に家についた。着時刻は早朝。
おっさんには、けっこう疲れるドライブだった。





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