日記
2009. 2/ 4




平成20年10月 1日(水)
 10月になんて、ならないと思っていたのに。
案外、あっさりとなりやがりやがって。9月は粘りが足りんね。
4月から、時間の進みが急加速しているのが、なんとも嫌な感じ。
やっぱり、若くない若さというのは、あっという間に消耗しちゃうのね。
あとはもう、純粋なおっさんになってしまうのね。寂しいなぁ。
地味に白髪も増えているし。下にだけは生えないで欲しいけど。


平成20年10月 2日(木)
 かぜをひいたらしいので、頭が身体がふらふらします。
眠気がボクを襲います。まったくもって、やる気がしません。
仕事はいつもそうですが、調べ物とか、片付けとか。
つか、気温があっさりと下がりやがりやがって。
背広がないと寒いっていうのが、まったく。


平成20年10月 3日(金)
 合宿の書類が、宅急便で届いた。
きちんと申し込めているのかどうか、不安だったけれども。
これで、一安心。これで、無事に合宿に向かうことができる。
ただ、飛行機の。飛行機の切符がね。いまいち、よくわからなくて。
事前座席指定をしなくても大丈夫なのかしらん。しないといけんのかしらん。
飛行機のことは、よくわからんですな。


平成20年10月 4日(土)
 自遊人の無料パスポートを使いたい。
ので、万座温泉に来てみた。ずいぶんと遠く感じた。
R292からのくねくね道って、あんなに長かったっけ。
 今回のパスの1湯目は、万座プリンスホテル。
前回もお邪魔しているので、さほど新鮮さはない。
15時ということで、チェックイン客で、入口は大混乱。
日帰り入浴は別カウンターだったので、すぐに入れたけれど。
 白いお湯と硫黄の匂いは、まったく変化なし。
外が寒いからなのか、ずいぶんと湯温が低く感じた。
なので、特に露天風呂は、ゆっくりと浸かることができる。
できるけれど、したらやられてしまうので、ほどほどに。
 それにしても、DSを持ち込んでいた人は、なんなんだろ。
混浴狙いだったのか。ものすごくはまっているのか。
なんにしても、本体によくないような気はするけれど。
 万座温泉としては3件目となるのが、日進舘。
以前、宿泊した万座亭のすぐ近くにあるホテルだった。
立派な入口をくぐって、ようやくと気がついた。
万座の有名人、泉堅のホテルだったのね。改名したのね。
 3つある浴室のうち、自遊人は2つに入ることができるとのこと。
ひとつは、玄関左にある内湯。長寿の湯。空間の使い方が贅沢な浴室だった。
湯船がいくつかあるけれど、よかったのは、源泉10割の姥湯。
10割なのに、ちょっとぬるいくらいで、入りやすくて気持ちいい。
つか、プリンスもそんな感じだったし、全体的にぬるい日だったのかしらん。
色や匂いは、いかにも万座。油断しているとやられそうな気がした。
一応、露天風呂もあったけれど、狭い上に軍団が居座っていたので入れなかった。
 極楽湯という露天風呂は、宿から少し離れているので、徒歩移動。
脱衣所を抜けると、怪しげなトンネルがお出迎えしてくれたので驚いた。
抜けた先には、もちろん、露天風呂。だけれども、えらく人が多い。
正方形の湯船に、9人ぐらいが浸かっていて、隙間はほとんどなかった。
それでも、なんとか場所を確保したけれど、居心地はよくない。
ここもまたぬるくて、出ると寒いくらい。長湯な理由もよくわかる。
そんな状態なのに、お客さんが続々と来るので、あっさりと退散した。
 身体から硫黄臭をぷんぷんに漂わせ、万座探索を終了。
もうひとつ、自遊人を使いたかったので、渋峠を越えて長野県へ。
暗くなる頃にR403へと入り、なにげに初体験の小布施を通過。
所々、未改良区間のある道だったけれども、無事に松代に着けた。
 以前から気になっていたのが、ここ松代の温泉。
今回、自遊人に入っていたので、この機会にと立ち寄ってみた。
国民宿舎の松代荘は、想像以上に立派で綺麗なホテルだった。
駐車場はいっぱいで、こちらも、想像以上に人気があるらしい。
 人気の理由は、宿側も自慢している、お湯の濃さ。
浴槽の周りが、堆積物で上塗りされている温泉はあるけれども。
中の段差が、堆積物ででこぼこしているのは、あまりない気がする。
排水溝の上ぶたが、お湯の色に染まっているのは初体験な気がする。
 お湯は、錆やら鉄やら塩やらの味がして、少し濃い目のらくだ色。
ちょっと粘っこい感じがしたのは、粘土っぽい色だからかも。
温度は適温よりは、微かに熱め。浸かってすぐに、危険が危ないと感じた。
この濃さは、万座でくたびれたボクには凶器になると、そう思った。
いやつか、実際問題、出たらふらふらになっていたし。効くね。
 温泉巡りを終えて、そのままR403で千曲川を越え、姨捨へ。
車で来てみると、停める空間がないので、ちと困ったけれども。
それでも、なんとか夜景は楽しめた。というか、やっぱり綺麗だわ。
 来た道を引き返し、R18へと出て、戸倉上山田温泉へ。
妙に人気のある温泉街をうろうろし、橋を渡り、宿を発見。
二人のメルヘン、という名前はどうかと思いつつ、今夜はここに宿泊。
理由はもちろん、温泉。長野県温泉協会のお墨付きなのが面白い。
 1階が駐車場、2階が部屋という作りは、なんとも標準的。
綺麗にリニューアルした感じで、部屋は、けっこう綺麗だと思う。
アメニティも揃っているし、こういうホテルとしては合格点かな、と。
 肝心の温泉の方は、意外にも、硫黄の匂いが強い、しっかりとしたもの。
一応、源泉そのままらしいけれど、温度からして、加水はしているのかも。
ただ、それでも、お湯を張っている最中から漂ってくるのだから、まったく侮れない。
臭くて嫌だという人もいそうだし、これが原因の別れ話もありそうな気もする。
ゆっくりと浸かれば、ずいぶんと温まったし、いいお湯だった。
 唯一残念だとすれば、今時外税な表記と、そのお値段。
一番、安い部屋でも9040円。貧乏人には、あまり嬉しくはなかった。
でも、他に適当な宿もなければ、選択肢としてはありなのかもなぁ、とは思う。
2100から入れるし、意外と空いていたし。次があるかどうかはわからないけれど。


平成20年10月 5日(日)
 戸倉を10時に出発し、R18とR17で埼玉へと戻る。
途中で、なんとなく。なんとなく越谷へと行ってみたくなる。
そうなると、行かないと済まなくなるので、越谷へと行ってみた。
 R16に乗り、岩槻の先からは県道で南東へ。
途中で迷いに迷ったものの、どうにかこうにか、R4に到着。
R4といっても、東埼玉道路のR4で、これなら迷わずに行けるわけで。
レイクタウンの手前から、案の定という感じで渋滞発生。夕方なのに。
それでも案外と、あっさりと駐車場に入れたのには驚いた。
 560店舗ぐらいある、そら恐ろしいレイクタウンだけれども。
入ってみると、やっぱりジャスコ。普通のジャスコ。ただのジャスコ。
けれども、歩いてぐるぐるしていると、疲れ方から、広さを実感させられた。
それにしても、ここまで広いのだから、大きな本屋を入れてくれよと。
どうも、ジャスコさんには、そういう気概がないのが、それが残念。
それと、H&Mが入っていたら完璧なのに。なかなか上手にはいかないのね。


平成20年10月 6日(月)
 ごぼう天を頼んでみたら、すごく小さかった。
一口で、あっさりぱっくり消えてしまうほどだった。
あまりのことに切なくなり、泣きながら、泣きながら食べた。
世知辛い世の中だと、ようやく、身体で理解した瞬間だった。


平成20年10月 7日(火)
 内臓の調子がよくないのか、気持ちが悪い。
ありきたりな展開に、笑ってしまいそうになる。
連休に予定がなければ、問題なかっただろうに。
まったくもって、自分らしいというか。いやはや。
とりあえず、倒れなければいいかしらん。


平成20年10月 8日(水)
 体調の悪さばかりを書いていると、悲壮感が漂うので。
いやでも実際、この具合の悪さは、年齢からなんだろうな、と。
そんなことを思う33歳だけれども。40になったらどうなるんだろ。
 考えてみたら、みたことないけど。でも、20代の頃って。頃って。
どうだったんだろ。もっともっと、元気だったような気がする。
少なくとも、無駄に動く熱量は、確実にあったことは覚えている。
今なんて、仕事帰りになにかしようって、考えないものね。
いやいやまぁ、金銭的な問題も、多分にあるんだけどもさ。
それでも、ちょっくら川崎、みたいなノリは、確実になくなって。
遊ぶにしても、次の日は全休日希望、っていうのはもう。
悪い意味で老化現象なんだろうなぁ、と思った。
 保持している熱の放出が、来週の合宿であって。
その後の、岩手と岡山と札幌があって。あってあって。
それらをすべてこなしたあとは、実はもう、寒い世界になりそうで。
それはある意味、最終的に望んでいることだから。
そうなってしまえば、本当の楽が手に入るわけで。
ただただ、そこに向かって行けばよいのかなと。
まぁ、ほおっておいても、そうなるけどね。


平成20年10月 9日(木)
 なにも今、思い出さなくたって。
急に引きずり出すあたり、わけがわからない。
いやまぁ、わかるけど。試したいんだけど。
でもね。それでもがくのは、どうだ。
いつもの展開ではあるけど。手遅れだけど。
だからこそ、次を狙っていかないと。
時間がないというのに。


平成20年10月10日(金)
 今週は、ずいぶんと長く感じたなぁ。
ま、明日も出勤ではあるけれど、土曜日は楽だし。
とにかく、今日が無事に終わったことを感謝したい。
 週明けの電車を調べてみたら、0429発って。
18きっぷの旅で、始発気味の出発はあるけれど。
ここまで早いのは始めてじゃないかしら。
つか、飛行機、めんどくさい。手続き、めんどくさい。
さりとて船というわけにもいかないし。
仕方ない。仕方ないけど。ああ。


平成20年10月11日(土)
 なんかだるいと思っていたら、熱発していた。
この、遠足直前に体調を崩す、という体質はなんとかしたい。
たいがい、行くと治るんだけど、あまり嬉しいことではないし。
なにより、今、この状態が嫌。だるいの嫌嫌なのです。
こんな日に、仕事なんでできないので、しませんでした。
つか、絶対に首だわな。自分ならそうしてるな。
ってくらい、ひどいさぼりっぷりだった。


平成20年10月12日(日)
 いざ沖縄、ではあるけれども。
どうにも気持ちは盛り上がらない。
理由は、沖縄さんに魅力を感じなかったから。
温泉は少ないし、安いきっぷは使えないし、異国だし。
正直、よほど大分さんの方に惹かれてしまうけれども。だ。
全都道府県の温泉を巡るためには、避けるわけにもいかなくて。
そういう意味で、完全に、消化試合的な旅行になってしまうわけで。
そりゃ、気持ちがぐずぐずになるのも、仕方がないかなぁ、と。
 まとめた荷物は、お遍路の時と同じ大きさ。
どう見ても、リゾート地に行く感じではない。
それを引っさげて、夕方前に秋葉原へと行く。
相変わらずの人の中、SDカードを馬鹿みたいに買う。
人から頼まれた分もあるし、自分の分もあるし。いらないのに。
旅行前に余計な出費をしたくはなかったけれど。物欲って怖い。
 夜前に、今回、巻き添えを喰らった友達の家に侵入する。
埼玉からでは、始発の飛行機に乗ることが、ちと厳しいので。
今夜、お布団をお借りすることになった。わりーなー。
つか、それなのに手ぶらでお邪魔するのはどうかと思った。
でも、秋葉原で適当なモノが無かったのだから仕方がないとも思った。
というよりも、秋葉原で買おうとしていた自分がどうかしているとも思った。


平成20年10月13日(月)
 沖縄は暑かった。秋なのに30度。いきなりぐったりする。
東京は23度ぐらいだから、この温度差は、老体には厳しかった。
それでなくても徹夜気味。人生2度目の飛行機も、微妙に疲れたし。
これが初日の一手目だというのだから、先々、不安にもなる。
 那覇空港からは、沖縄唯一の鉄道系である、ゆいレール。
唯、でないことを悔やむのは、老いた証拠なのかもしれない。
2両編成の小さな電車は、需要を考えると、ちょうどよいのだろう。
10時前の電車は、飛行機の到着も重なって、大盛況だったけれど。
 牧志、という駅で下車をする。普通に暑い。
真夏の旅行は慣れっこなのに、どうにもこうにも、辛い辛い辛い。
つくづく、身体が冬眠の準備をしているのだと実感させられた。
 これから4日間ほどお世話になる、ロイヤルオリオンまで、徒歩2分。
ビジネスホテルよりは、ちょっと上、という感じの、立派なホテルだった。
荷物を預ける時も、丁寧すぎる対応で、格安パックなのに申し訳ない、と思った。
 元々身軽ではあったけれども、これで、ずいぶんと軽くなった。
そして、忘れ物に気がついた。温泉には必需品の、タオルがないことに。
さすがにこれは大失態。タオルのない温泉巡りはありえなさすぎる。
 沖縄さんの洗礼にうなだれつつ、沖縄随一の繁華街である、国際通りを歩く。
随一の割りに活気を感じなかったのは、お昼前だったからっぽい。
でも、この印象は、沖縄の全体的な印象として残ってしまった。
強い日差しに焼けた建物。元気のない町。日本海側の、あの寂しさのようだった。
 三越の手前にあるコンビニでタオルを入手し、そのままわき道へ進む。
日本だけれども日本でない。そんな感覚の中、この旅、最初の温泉が登場。
名前は、りっかりっか湯。ホテルに併設されている、日帰り施設、なのかしら。
ホテル併設なのに、宿泊者も基本有料というのが、沖縄の温泉事情を表している。
時間帯による割引などもしているけれど、1200円という値段もまた、然り。
 ちょっとよれた健康ランド、という雰囲気で、浴槽がいくつかあった。
一番、奥にある岩風呂風味な浴槽のみに、沖縄では珍しい、天然温泉を注いでいる。
正直、温泉に浸かるような体調ではないけれど、このために来たわけで。
とりあえず、やられないように、死なないように、慎重にお湯に浸かってみる。
うっすらと黄色いお湯は、うっすらと不思議な味がして、うっすらと塩素な匂いがした。
美人の湯を名乗ってはいたけれど、そういう感覚はなく、ちと残念気味。
けれども、わざわざ沖縄まで来て、最初に温泉という変態的な贅沢が官能的でよかった。
 これで、ボクの希望であった、47都道府県の温泉制覇も、なんとか完了。
公共交通機関を利用しての、というおまけもつけられたので、大満足することができた。
というほど、達成感はなかったけれどもさ。苦労したわけじゃないからね。
 だから、というわけではないけれど、ここからは、ボクの旅でなくなる。
その理由が、おもろまちの免税店で借りたレンタカー。これは人生初体験。
なにかあった時が怖くて、あまり借りたくはなかったけれど、足があって不便はない。
混雑している待合室で、30分ほど待機する。沖縄で車を借りるのは、楽ではないらしい。
 ようやくと出会えた相棒は、豊田さんちのビッツさん。商業車みたいな白。
つか、豊田さんのはお台場で試乗できるので、松田さんか日産さんがよかったのに。残念。
それにしても、白ビッツ。恐ろしいほどに傷だらけで、あれこれいろいろ心配になる。
いっしょに確認しているお姉ちゃんの、小さい傷はいいですよ、というのも不安を煽る。
なんか、見に覚えのない傷の責任を負わされそうで怖いのですが。大丈夫なのかしらん。
 不安なのは、傷だけではなく、沖縄さんたちとの走行も、そうだった。
RA2であればまだしも、慣れないビッツだもの。他人の刀じゃ戦えないのです。
 免税店を追い出されて、最初に向かった先は、旧海軍司令部壕、という史跡。戦跡。
白看板に従い、R330から県道へと流れながら、まずは、ビッツと仲良くしようとする。
特にクセがあるわけでもないので、表面上のお付き合いをする分には、問題はなし。
冷房もきちんと効くし、ナビもきちんと動くし、トリップメーターのリセットもできた。
燃費がわからないのは不安だけれども、10km/lを切ることはないはずと、勝手に決めた。
ただ、ただ。やたらとうるさいのはどうしてよ。最近のコンパクトって、こうなの?
逆に、やんちゃ仕様のRA2が、案外と静かなのだと知った。価格帯の差なのかしらん。
 まだ友達になりきれていないビッツの、車庫入れに苦労したものの、無事に到着。
目的地の、旧海軍司令部壕は、ちょっとした急坂を登った、小高い丘の上にあった。
頂上には展望台があり、那覇の町が一望できた。いかにも司令部向きだと思った。
入場料を払い、今度は、丘の中にある司令部壕の中へと入ってみる。
ある程度は整備されている感じだけれども、極力、そのまま保存しているようだった。
連日連夜の激しい砲爆撃。逃げ場のない篭城戦。手榴弾による自決の痕の生々しさ。
想像できないほどの辛さと苦しさが、数十年前には、ここに充満していたはずで。
ただただ、沈黙するのみ。いっしょに回っていた外国人みたいに、陽気にはなれなかった。
 次に向かったのは、今度は明るい観光地。おきなわワールド。
その中にある、玉泉洞という鍾乳洞が綺麗らしいので、川口探検隊してみた。
鍾乳洞自体に入るのが、たぶん初体験。中身は、ごくごく平凡な鍾乳洞なんだと思う。
上から下から伸びている、白いつららの群れは、最初は綺麗だし珍しいんだけれども。
とにかく距離がありすぎて、だんだんと疲れてくるし、飽きてくるしで、ちとだるかった。
途中から、川が併走していたので、カリブの海賊みたいにすれば、楽でよいのに。
 玉泉洞を終えてしまうと、なにげに、目的がなくなってしまった。
とりあえず、とっくにおやつの時間だけれども、昼食を探しつつドライブすることに。
本島の南側をなぞるR331に乗り、海岸線を走る、つもりが、意外と陸側で残念。
たらたらと進めば、ひめゆりの塔が近いことを知り、立ち寄ることにした。
 良くも悪くも観光地化しているひめゆりの塔は、駐車場も胡散臭くてたまらなかった。
入口で花を売るばあちゃんにしても、もはや、慰霊碑としてのなにかを失っているようで。
もうちょっと、静かにすればよいのでは、とは、一介の観光客の感想でしかないのだろう。
 北上を始めたR331は、糸満の市街地へと入っていく。
地図を見ると、未完成のR331バイパスの方に、アウトレットモールがあるらしい。
無類のアウトレットモール好きとしては、立ち寄らないわけにはいかなくなってしまった。
ついでに、夕食近い昼食を盗れれば、という思いもあった。
 あしびなー、という名前のアウトレットモールは、ごくごく平凡なモノだった。
特に目ぼしい物もないというか、好きだけど買わない人なので、ぶらぶらしただけ。
むしろ、交差点を挟んで向かい側にある、TOMITONの、沖縄そば博、に惹かれてしまった。
 博は、フードコートみたいになっていて、数件のを、持ち寄って食べられる作りだった。
ただ、特にお店を調べてもいない状況では、売り文句を信じて選んで食べるしかない。
しばらく悩んで出した結論は、はごろも屋、というお店の八重島そば。
食べてみると、まさに、どんべえ味。それ以外の表現が不要なくらいにどんべえだった。
だからといって、不味いとか嫌とかというわけではなく、十分に満足できた。
同行人が選んだのは、大東そば。握り寿司のセットで、この寿司がまぁ、美味すぎ。
マスタードしょうゆに漬けた白身魚の旨いこと美味いこと。これだけ食べたいくらいだった。
 沖縄名物の沖縄そばを食べたあとは、沖縄名物のブルーシールのアイスを喰らった。
あしびなー限定の割引券を利用したので、200円と、大変にお値打ちお手ごろ価格。
それでいて、冗談なのか意地悪なのかわからないほどに、山盛りなのには笑ってしまう。
今にして思うと、これが、沖縄さんの静かなる洗礼であり、その序章だったのだろう。
下着屋さんを眺めながら食べるアイスは、普通に美味しかった。と思う。
 今日の観光はここまで、ということで、あしびなーからホテルへと戻る。
本来であれば、R331をそのまま進み、国際通りに突っ込めばよいはずだけれども。
ゆいレールで移動中に、奥武山公園で沖縄まつりがあることを知っていたので、迂回。
ちょいと遠まわりして、途中のマックスバリュでお茶を買い、どうにかホテルに着けた。
 ロイヤルオリオンの駐車場は地下にあり、これがまた、変に狭くて、嫌な感じ。
停め方もまた、みなさんフリーダムすぎ。まともに停めた自分が不安になってしまった。
なんにしても、今日の運転はこれにて終了。ビッツとは、ちょっとだけ仲良くなれたの?
 案内されたツインの部屋は6階で、そこそこに広く、景色も悪くはなかった。
なにより清潔なのがよかったし、ここでも、つくづく、よいホテルだと思うことができた。
 しばらくの休憩ののち、夜の国際通りを歩いてみることにする。
本当ならば、沖縄まつりに行くべきなのだろうけれども、体力が。おっさんだし。
幸い、夜になると、昼間の暑さがうそのように引けて、歩くにはちょうどよい気温だった。
 国際通りは、人が多くて賑やかで。でも、やっぱりちょっと、寂しい感じがした。
それにしても、お土産屋さんが、夜遅くまで営業している姿には驚かされた。
普通に2200ぐらいまで開いているんだもの。涼しい時間の方が、お仕事がしやすいわな。
あれこれ冷やかしていると、沖縄に来て食べたかったらしい、ステーキハウス88を発見。
Aマークという、よくわからない印を貰っている、伝統的なお店とのこと。
夜食という時間に近かったけれども、さっくりと入って、さっくりと食べてみた。
つっても、ボクはハンバーグ。金額的に、これぐらいでちょうどよい感じ。
しばらくして出てきたのは、ファミレスでは見られない大きさのハンバーグ。
大きいといっても限界はあるけれど、少なくとも、1250円のセットの大きさではない。
ブルーシールといい、88といい、ずいぶんとサービス旺盛なんだなぁ、と思った。
味の方は、悲しむこともなく、感動することもなく。ごくごく普通に食べられた。
 こうして夜の観光も終わり、あとはホテルで寝るだけ。
明日は長丁場なので、きちんと身体を作っておかないと。大変。


平成20年10月14日(火)
 R58は、那覇と名護を結ぶ、沖縄の生命線。なのかしら。
今日は平日ということもあり、朝は、やはり混雑していた。
普通の観光客ならば、間違いなく、沖縄自動車道を選ぶはず。
ナビに誘導させたって、沖縄自動車道経由を案内するはず。
なのに、普段のクセというか。下道を走ってしまっていた。
 アクターズスクールを発見して感動している内に、美浜に到着。
沖縄といったら、やはりA&W。ただのハンバーガ屋さんなんだけど。
そのいでたちは、いかにもメリケン。立ち寄って、コーヒーを注文した。
当然のようにLサイズを選択すると、やっぱり大きい気がする。
 3車線あったはずの立派な道も、交通量の減少と共に、1車線に。
流れは適度、海が見える区間は景色もよく、よいドライブ道だった。
 名護の手前、許田で高速組が合流すると、快適感が薄れだす。
2車線あるものの、合流した車の数が多すぎて、流れが落ち着かない。
大半がレンタカーなので、運転に慣れていないのかもしれないけれど。
 だから、というわけではないけれど、名護で小休止。
市街地からちょっと入った場所にある、フルーツらんどに立ち寄った。
選んだ理由は、ドリンクサービスな無料入園券が手元にあったから。
なので、植物園は素通りするだけ。興味がないとはいえ、いくらなんでも。
けれども、しっかりとトイレは借り、しっかりとパインジュースは貰う。
これで、おみやげも買わないで出てくるのだから、酷い観光客だと思った。
 R58に戻り、R449へと流れると、前後十台、すべてコンパクトカー。
もちろん、わナンバー。レンタカー。行く場所はいっしょっぽい。
そこへ向かう道としてのR449は、ちょいと、能力不足な感じがする。
拡幅や改良はしているみたいだけれども、もっとがんばりましょう、かな。
 那覇を出て3時間。目的地の手前まで来て、蝶々園という施設に寄り道。
ここもまた、ジャンボバーガーサービスな入場無料券を持っていたのよ。
蝶々園は屋外で、車内冷房に慣れた身体には、とても厳しく、すぐさま撤退。
どこまでも軟弱になったらしい。でも、別に蝶々には興味ないのよね。
お目当ては、当然、ジャンボバーガー。ちょうどお昼だし、よいかな、と。
案内されたのは、ドライブイン風の食堂。バスツアーで使われそうな雰囲気。
海側の席で優雅に待っていると、出てきたのは、なるほど、ジャンボバーガー。
マクドナルドさんちの3.5から4倍ぐらいの大きさ。見てすぐ厳しいと思った。
いやつか、無料なんだから手抜きしてもよいんじゃないかしら。小さくしても。
どこまで行っても沖縄さんは、沖縄さん。きっちり腹を膨らまさせられた。
 げっぷを連発しながら、ようやくと辿り着いたのが、美ら海水族館。
停めた立体駐車場で、他の車を見ると、8割8分が、わ。レンタカー率、高すぎ。
1台だけ、袖ヶ浦がいて、なぜだか嬉しくなった。あまり縁はないのにね。
 この美ら海水族館は、どうやら、大変人気のある施設、とのこと。
入場料1800円にしては、確かに人が多すぎる。それほどすごい水族館らしい。
売りは、とてもとても大きな水槽にいる、とてもとても大きなさめ、らしい。
そして、そのさめのいる水槽を実際に見てみると、なるほど、すごかった。
水槽の大きさもそうだし、水槽の高さもそう。建物の3階の天井ぐらいの高さ。
中にいるさめが大きいので、それくらいでないと足りないのだろう。
それを、大きめのガラスで覆っているので、とてもとても視界良好なのがよい。
適当な場所に座って、だらーっと、さめやえいを眺められるのは楽しい。
泳ぎ疲れた魚たちが、SAのトラックよろしく、まとまって寝ているのもまた、面白い。
本当に小判しているコバンザメも見られたし、なるほど1800円だと納得。
でもたぶん、昨日みたいな休日は、絶賛地獄大会だったっぽいけれど。
つかここ、おとぼけくんのカードキャプターで戦っていた場所だったのね。
あとは、イルカのショウなどもあったみたいだけど、炎天下なので回避。
魚を満喫し、修学旅行の女子高生を満喫し、美ら海に思い残すことはなし。
 ここまで来て、まっすぐ那覇に帰るのもナニなので、ちとドライブ。
R505を東に向かい、橋で繋がっている小島、屋我地島と古宇利島に行ってみた。
この国道の風景は、ぽつんぽつんとある建物の雰囲気もあり、南国模様。
名護以北は人口の少ない地域なので、交通量もそれほど多くなかった。
 R505からR58に復縁後、すぐに屋我地島への橋となる。
この屋我地島は、どうにも古宇利島への通り道な雰囲気で、印象が薄い。
やはり、古宇利島大橋と古宇利島の方が、見た目を含めて、記憶に残る感じ。
坂の頂上から見下ろせる古宇利島大橋と、その先にある古宇利島は綺麗だった。
 橋を渡り切ると、小さな道の駅のような施設があった。
駐車場はわナンバーでいっぱい。橋の方に行くと、海水浴を楽しんでいた。
若い水着をたくさん見られたので、まったくもって、よい島だ。
つか、気温だけなら真夏だもんね。ボクも水着を持ってくればよかった。
 この古宇利島は、うにが名産品らしく、食べさせてくれる店もあるらしい。
狭い島をぐるっと一周する途中、こじゃれカフェがあったので、そこで休憩。
二階が展望座敷席になっている、下原商店というお店で、お姉さんはつじあやの系。
ボクはうにに興味がないので、おとなしくぜんざいを注文。うに丼は、相方担当。
ぜんざいといっても、沖縄のそれは、ぜんざいをカキ氷にぶっかけたもの。
こじゃれ系なので、量は多くなかったけれど、身体を冷やすには十分だった。
うにの方は、100円寿司のように、べちゃーっとした感じで、見た目はよろしくない。
けれども、味はまったく違って、ずいぶんとクリーミーらしい。ボクにはわかんない。
うにの少なさを補填するようなうみぶどうもぷちぷちで、満足したらしい。
食後の、まったりとした時間は、一般人の想像する沖縄的な雰囲気だった。
 古宇利島を楽しみつくしたあとは、もちろん、温泉に行かないといけない。
今日のボクの唯一のわがままは、この温泉のみ。つくづく、沖縄に用はなかったのね。
ふたつの島を戻り、R58で名護へ。そして、R329で大きくサイドチェンジをする。
 R58が、北側を走る道ならば、R329は南側を走る道。交通量は、少なめ。
案外と上り下りがあり、景色がよいわけでもなく、特に面白い国道ではなかった。
金武ICをすぎた辺りから平坦になりだし、石川からは、2車線のバイパスに入った。
帰宅時間帯なので、交通量が多いのもあるけれど、それにしても、流れが気持ち悪い。
線形だって悪くないのに。西国だったら、みんな70kmぐらいで走りそうなのに。
沖縄さんは、とにかくゆっくり。そして、みんながみんな、自由な速度。
流れ、ってなんですか、というように、自分の好きなゆっくりさで走っていた。
 バイパスの終わりからコザ十字路までもまた、変なペース。
しかも、左にいると路駐、右にいるとレーンなし右折車。避けるのがめんどくさい。
コザ十字路でR330へと右折して、数個先の交差点を左折すると、温泉への道となる。
が、この道が、とにかく狭い。1.5車線ほどあるけれど、完全な生活道路だった。
しかも夕方。交通量も半端なく多くて、まだ左の感覚が薄いボクは、涙目で離合した。
これでまだ温泉が見つかればよかったけれど、地図につけた印の場所にはなし。
もともと、自信の二重丸でないだけに、こういう事態になると、とことん弱い。
 ぐるっと一周して、コザ十字路。R330に乗り、すぐ近くのスーパーへ右折侵入。
またあの狭い道に突っ込んで、しかも温泉を探すなんて、とてもやれたものではない。
ましてや、あの道にないとすると、さらに狭いわき道にある可能性だってあるわけで。
なので、スーパーの駐車場に車を停め、徒歩で探索するという方法を選択した。
 外はもう暗い。正直、発見できたら御の字で、できない可能性の方が高いような。
そんな感じで歩き出して2分。あっさりと、すんなりと出会えてしまい、苦笑い。
交差点を曲がって、すぐ次の交差点の左手。中乃湯はいた。
道に間違いはなかったものの、その印の位置が、あまりにも南側すぎたらしい。
つか、でかいSUVとの離合の最中で、まったく確認していなかったのよね。
 この中乃湯は、沖縄では唯一の温泉銭湯。銭湯だけど、お湯は温泉、というもの。
ぱっと見、民家のような、小さな商店のような建物だけれども、実は立派な温泉施設。
入口のベンチにいるおばちゃんに、大人料金を支払うと、せっけんはあるか、とのこと。
ここの決まりで、絶対に身体を洗ってから入らないといけないので、必需品らしい。
当然、事前情報として得ていたので、お風呂セットは完備。さすがはインターネットさん。
 中は、下駄箱と、脱衣所と、浴室が一体になった作りだった。
こういう形態の共同浴場はあるけれど、銭湯で見たのは初めて。
基本が銭湯ということもあり、それなりに広いのが、なんとも斬新だった。
 その脱衣所からつながる浴室のど真ん中に、ちょこんと楕円形の浴槽があった。
薄緑色のお湯は、朝、一番で入れる入浴剤の色らしい。これはちと残念。
けれども、薄っすらとぬるっときてくれて、温泉だと感じさせてくれた。
けっこう熱めなのは、沖縄とはいえ、やはり銭湯ということのなのかしらん。
それが理由なのかどうか。じっくりと浸かる人より、さらっと出る人が多かった。
身体を丁寧に洗い、さらっと湯船に入り、火照りを冷まして、中乃湯を出る。
地元の人たちは、そんな感じで利用しているようで、長湯の人は少なかった。
それにしても、想像していたアウエー感がまったくなかったのは、かなり意外。
むしろ、おばちゃんにお茶をごちそうになり、よい思い出になってしまった。
 中乃湯のあとは、暗くなったR329を東に戻り、金武へと来てみた。
キャンプハンセンの端っこに公共駐車場があり、ここに車を停めてみる。
海兵隊基地のお膝元なので、いろいろと怖いけれど、店を探さないといけない。
ずいぶんとさびれた飲み屋街は、いかにも米国下という雰囲気たっぷり。
そんな中に、というよりは、R329に近い場所に、パーラー千里はあった。
 タコライス発祥のお店とのことで、立ち寄ってみたかった、とのこと。
店内は、完全なる異国。昭和映画のキャバレーのような内装だった。
カウンターに席を確保して、タコライスを頼んでみると、これがまた。
ただのドライカレーなんだけれども、その量たるや、えらく米国規格。
一応、最初に少なめで、と頼んだけれど、料金はいっしょだから、と拒否された。
サービスといえばサービスだけど、客のお願いは聞いてほしいと痛切に思った。
完全体ともいえる、チーズヤサイ載せは、ティッシュペーパーの箱大。
先に店を出た海兵隊員ふたりすら残すのだから、暴力的すぎだろう。
味は、今まで食べたタコライスの中では最高らしいけれど、ボクにはわからん。
沖縄さんは、ただただ、ボクを太らしたい、ということだけはわかったけれど。
 遅い夕食も終えれば、げっぷを撒き散らしながらの撤退戦。
交通量も激減した、夜の沖縄の国道を、那覇へ向けて走っていくだけ。
ホテルに無事に戻れば、あとはもう、ただ眠るだけ。ただただ眠るだけ。
お腹が苦しい。


平成20年10月15日(水)
 6時に起きて、7時に朝ごはん。
安いツアーなのに、朝食付き、というのは嬉しい限り。
和と洋バイキングを当日、選択できるというのも、よい制度。
昨日が和で、今日は洋。どちらにも不満はなかった。
 今日は、沖縄本島をぐるりと周る、ドライブの日。
そのために、ホテルに近いセルフ店で給油をしておく。
R135円。本土と比べると、涙が出るほど安い。羨ましい。
それで燃費を出してみると、18km/lぐらいになった。
エアコンで2km/l減だとしても、20km/l。さすがスメラギさん。
つか、RA2の燃費の悪さを痛感させられる。半分以下とは。
 白ビッツを満腹にさせて、いよいよドライブ開始。
けれども、島を一周する経路ではなく、南部を一周するR331へ。
明日の予定が厳しいことが判明したので、今日、ある程度こなしてみる。
 沖縄は、どこに行っても、ゆったりのんびりなドライブ。
交通量はそれほど多くないものの、案外と山がちな地形で、道も険しい。
その分、海を高みに望めるかと思いきや、海沿いでもないのが切なかった。
 途中、あざまサンサンビーチなる、綺麗な海の海水浴場を発見。
転げるような急坂を下り、駐車場に車を停めようとすると、有料、って。
やはり、水が綺麗そうな海を見るには、お金が必要なのね。世知辛い。
 かと思えば、橋で渡れる小さな島、奥武島のてんぷらは、1個60円。
もずくのをちょいとかじらせてもらったけれど、意外に美味だった。
いつも食べているてんぷらとは違い、なんとなく、ねちょっとした感じ。
油なんてもういらない、と思っていたのに。油って魅力的。
 奥武島を終えて、次に向かったのは、首里。
首里城よりも、その近くにある、首里そばの方が本命なのが変。
そのお店は人気店な上に、売切れ次第終了なので、気持ちが急いてしまう。
が、首里城地下駐車場までの道が渋滞中で、じりじりとしか進まない。
まったくもって、こういう時にこうなるのは、運がないというか。
 ようやくと車を放置して、首里そばへと早歩き。
ここも地図がはっきりとしていなかったので、探索が必要だと覚悟していた。
ら、路地というにはちょいと広めな道沿いに、あっさりと列を発見。
列は、だいたい20人ぐらい。推測するに、全員、観光客っぽい。
並びながら、道を行きかう車を眺めていても、みんな、わ。
店を見て、列を見て、あきらめたような顔をする人やら、慌てている人やら。
ちょっと前にテレビ番組で紹介されて、余計に人気が出てしまったらしい。
 30分ほどの待機で、店内にご案内。
民家風なこじゃれカフェっぽいけれど、これでも沖縄そば屋さん。
注文後、あまり時間が経たないで出てきたそばは、たぶん普通の沖縄そば。
味も、特に感動するほどでもなく、でも、これが最高級なのだろう。
 首里城の裏側をぐるりとまわり、駐車場へと戻ってきた。
当然、首里城の見学をするつもりが、気力体力共に萎え萎え。
むしろ、明日にまわすと厳しいであろう、海中道路を優先させることに。
 首里から海中道路まで、道はいろいろあるけれども。
那覇市内で詰まるのは嫌だったので、高速道路に乗ってみた。
那覇ICから北金城ICまで、通常料金で300円ほどの短区間。
ボクだって、高速道路に乗る時は乗るんだゼ、とちょっとカッコつけてみた。
だったら、美ら海水族館に行く時に乗れよ、というのは正論な気がした。
 下道がのんびりな人たちなので、高速道路も、やっぱりのんびりだった。
問題は、当然ながら飛ばす人もいて、その速度差が激しいということ。
おまけに、車間の取り方の上手とはいえず、かなり怖い思いをさせられた。
走行車線をゆっくりと走りすぎというか。休日は阿鼻叫喚の地獄絵図っぽい。
 北中城ICで、悪魔の高速を下り、あとはナビの誘導に従ってみた。
なにげに、ナビ誘導下で走るのは初めて。そして、とても便利だと理解した。
言われたとおりに走っていれば、目的地に着いてしまうんだもの。楽すぎる。
ただ、道は覚えないなぁ、と。たまの遠出には、よい道具だと思ったけれど。
 あっさりと到着した海中道路は、高さの低い堤防上の道路、かしら。
北海道のやつらも言っていたけれど、渡ってしまうと見えないのよね。
見えないと、あまり感動がないというか。外から見てなんぼというか。
 道路の先には島があり、最初に渡れるのが、宮城島。
石油貯蔵施設がある、マニヤ向けの島という印象で、通過するだけ。
通過すると、伊計島と浜比嘉島に、それぞれ渡れるので渡ってみた。
 浜比嘉島は、橋はよかったけれども、奥行きがなく、あっさりと行き止まり。
伊計島は、入口にある伊計ビーチが、入場料を盗る形態なのに驚いた。
海水浴場の入口に、券売機があるなんて。なんて斬新。なんて革命的。
短時間の見学なら無料、にしてもらったので、どんなものかと見てみた。
若いお姉ちゃんたちがいたので、とてもよいビーチに認定させていただいた。
 伊計ビーチのさらに奥は、狭いながらも区画整理されている農業地域。
ここまで来て、ようやくボクの思う、ざわわ沖縄風の景色になってくれた。
特に、めちまーずという塩屋さんへの道のりは、まさにざわわざわわ。
背の高い、葦系の草に囲まれて走った本当にわずかな時間は、ザざわわ。
だからというわけではないけれど、おみやげの塩を買っておくことにした。
 海中道路を無事に終え、沖縄本島を大きくサイドチェンジする。
東から西へ。嘉手納基地をえぐってえぐって、北谷、ちゅたんへ。
ここは、ジャスコやら観覧車やらサンセットビーチやらある観光地。
当然のように、日帰り温泉施設もあるので、立ち寄ってみることにした。
 テルメヴィラちゅらーゆは、近くにあるホテルの付属施設らしい。
ちょっと南国っぽい入口で、いかにもリゾートを意識しているのがわかる。
ただ、座敷の休憩室の光景は、日帰り温泉にありがちで、その差が楽しかった。
 温泉施設ではあるけれど、脱衣所併用のプールもあり、そちらが中心っぽい。
下駄箱の密度は凄まじかったのに、温浴部分にいたのは、たったの3人。
温泉のためだけに来る人は、本当に少ないんじゃないかしら、と思った。
 10人くらい入れる内湯と、屋外にあるだけの、壁に囲まれた露天。
よくありがちな構成で、温泉は露天のみというのも、これまた平凡な形。
けれども、お湯の方は立派なもので、入ってすぐに、あれれと感動した。
ボクの好きな美人の湯。肌を撫でると、ぬるぬるっとするのが気持ちよい。
微かに黄色く見えるのは、錯覚なのか、本物なのか。いまいち、自信がない。
ただ、排水溝がだいだい色に染まっているのは事実で、濃いお湯なのかも。
時折、米軍機の轟音がするのはご愛嬌。これはよい温泉だと思う。
 もうひとつ、よい温泉だと思った理由は、ドクターフィッシュが無料な点。
一度、喰われてみたかったので、これはよい機会と、湯船に足をぶちこんだ。
ピラニアのように群がってきて、ボクの希望とは関係なく、ばくばく喰っていく。
これがまた、電気が走るようなくすぐったさ。弱い人には、拷問に違いない。
足を浮かせて、足の裏も食べさせると、ひとり罰ゲームのようで、とても厳しい。
10分ほど食べつくされて、足の裏はつるつる。でもなかったけれど。
けっこう面白かった。また無料なら喰われたいと思った。
 施設を出ると、ちょうど夕日な時間なので、サンセットビーチで眺めてみた。
砂浜を走る、鍛錬中の監視員とか、スタバのコップを持ちながら、海を眺める女子とか。
バーベキューにはしゃぐ、たぶんどこかの大学生っぽい集団とか。
夕日の方は、雲が多くて、ちと残念。人ばかり見ていた。
 ジャスコでお茶などを買い、R58で那覇へと戻る。
米軍ナンバーであるYに囲まれ、恐ろしいほどに緊張する。
奴らと絡むと、とてもとても大変らしいと聞けば、そうもなる。
けれども、荒っぽいことも変なこともなく、ごくごく普通の運転だった。
 ホテルに車を置き、夕食は、国際通りにあるサムズマウイへ。
激安ツアーなのに、ここの夕食券が付いていたので、それを使うことにした。
入口の、コスプレ風のお姉ちゃんに切符を渡すと、説明もなく席にご案内。
ステーキ屋なのに、肉か魚か選べというので、それぞれ、ひとつづつ頼んでみた。
どうもワンドリンクしないと許されない雰囲気だったので、カクテルを注文。
女子が飲むならともかく、男子が頼むには、ちと厳しい飾りつけ。うむむ。
 ここの売りは、目の前の鉄板で焼く様を、演出付きで見せてくれる点。
担当してくれたお兄ちゃんは、東京出身だそうで、沖縄に居ついてしまったそうな。
塩やこしょうの容器を、陽気に振り回す様は、なかなかにカッコよかった。
味はともかく、ここでもまた、とにかく量は食べさせて貰えたので文句はない。
ただ、お金を払っていたとしたら、けっこう厳しい評価になっていた。と思う。
落ち着いて食べられないのと、完全な管理体制と、案外適当な接客と。
好き嫌いはあるので、一様には言えないけれどもさ。
 食後、国際通りを端っこまで歩き、お土産を購入。
紅いものお菓子が、今、流行中らしいので、それをちょこっと。
これでお土産は打ち止め。明日は、気楽に観光と帰宅ができるはず。
つか、本当にこれでよいのか悪いのか。


平成20年10月16日(木)
 沖縄旅行も、いよいよ最終日。
ロイヤルオリオンさんとも、今日でお別れ。
よいホテルに泊まることができてよかった。
し、3泊4日で、駐車場代2000円は安いと思った。
 外に出ると、それはもう、見事な雨。
雨が降ると、やたらめったら道がすべるらしい。
故に、雨は嫌だったのに。最後の最後でこれかい。
実際に走ってみると、特におかしなことはなかった。
全体的に低速走行だったから、かもしれないけど。
 最終日の一発目は、もちろん、首里城。
がっらがらの地下駐車場なのに、駐車位置まで徹底誘導。
ハンドルの切り方まで指示していただき、光栄の極み。
空間確保はわかるけれど、こっちのやり方でやらせてよ。
 雨は降り続いていたので、傘を買い、城へと向かう。
開門の儀式の最中で、民族衣装のおじさまが叫んでいた。
800円を支払い、門をくぐると現れたのが、首里城。
最初、これは前座のお城だと勘違いしたけど、首里城。
赤い、面白みのない建物が、ででんとあるのが、首里城。
感動も感激もなく、ただただ、首里城はそこにあった。
つか、さすがは日本三大がっかり観光名所の内のひとつ。
きっちりと期待に応えてくれた点は、地味に嬉しい。
 順路に従うと、内部にも入れるけれど、入れるだけというか。
一応、展示物や解説もあるとはいえ、正直、興味がわかない。
これで800円というのが、がっかり度を高めているかと。
時計台もはりやま橋も、その点、無料なわけだし。
個人的には、1位首里城、2位はりやま橋、3位時計台。
 首里城のあとは、おみやげを買いに泊港へ。
ここには、一般向けの市場もあり、海産物を購入できる。
沖縄らしい、うろこの青い魚を見られて満足してしまう。
500円で、刺身も売っているけれど、3人前ぐらいの量。
できれば、沖縄限定魚の刺身詰め合わせを500円でやって欲しい。
けっこう需要があると思うんだけど。マグロ白身イカはあるのに。
 どうにもピンと来なかったらしいので、今度は公設市場へ。
国際通りのコインパーキングに車をぶちこみ、てくてくと歩く。
こちらは、首里城と同じくらいの観光地、なのかしら。
普通のアーケード商店街だけれども、戸越銀座ばりに活気があった。
魚屋さんにいけば、やっぱり青い魚だし、肉屋さんには、豚の顔。
そこでカニやら海老やらもずくやら海ぶどうやらを買っていた。
 市場の2階には、府中競馬場わきの、飲み屋さんのような食堂が。
せっかくだからと、刺身の盛り合わせと、ゴーヤチャンプルを注文。
刺身の方は、念願の青いうろこのにくい奴を食べられたので満足。
味は。味は、普通のお魚さん。ふーん、という感想以外にない。
好きでないゴーヤは、案外と食べられて驚いた。本場の魔法なのかも。
 やるべきことを終えれば、あとは車を返すだけ。
免税店の近くにある給油所で、まずは燃料を満タンにする。R135円。
燃費は、12km/l。どこの大型車だよ。つか、これは異常すぎ。
いくら適当に走ったとしても、ビッツでこの数値はないだろう。
きっと燃料タンクに穴でも空いていたに違いない。恐ろしい子。
 免税店内の返却所に車を入れると、がらがらの空き空き。
ここで、2時間は待たされると聞いたので、急いで来たというのに。
傷を確認して、書類を提出して、あっという間に手続き完了。
10分もかからなかったじゃんかよ。もっとゆっくりできたじゃんよ。
とはいえ、これはたぶん偶然で、普段は2時間コースなのかも。
 免税店に用もなく、あとは飛行場へ戻るだけ。
ただモノレールもつまらないので、路線バスで行ってみよう、と。
おもろ町のバスターミナルに降りてみたけれど、空港行はなし。
でも、県庁の隣にバスターミナルがあることを思い出した。
 ゆいレールの県庁前で下りて、てくてくと向かってみた。
ら、隣の旭橋駅の方が近いというか、直結だったらしい。失敗。
たらたらと歩いても10分程度なので、大惨事にはならなかったけど。
途中、大勝軒を発見し、かなり気になったけれど、普通に回避。
沖縄風の味付けになっているのか、それとも池袋のままなのか。
気になるけれど、次だね。あれば、次が。
 県庁横のバスターミナルは、かなりの広さ。
ゆいレールを除けば、公共交通機関はバスだけなので、納得。
空港行のバスは、道路の向かい側だったので、ちと歩かされたけど。
 ちょいとおんぼろの路線バスには、6人程度、乗っていた。
ちょっとだけR58で、あとはR332。渋滞もなく、あっけなく到着。
もうちょっと、乗っていたいと思ったのは、マニヤなのかしらん。
 1時間以上も前に乗り込んだ那覇空港は、やっぱりアウエー。
中立的というか、中性的というか。この空気が好きでないのかも。
 座席の確保をするために、自動発券機をぽちぽちといじる。
すると、Jシートなる、グリーン車みたいな席が空いているとのこと。
1000円増額で、ちょいとゆったりらしい。それならばと申し込む。
が、切符が出てくる寸前で、機械が、ねーちゃん呼べと叫びやがる。
仕方がないので従うと、どうやら不具合が出てしまった、とのこと。
そして、客室乗務員と向かい合わせの席なら用意できるらしい。
いわゆるそれは、調整席なのかしらと、むしろ喜んで受けることにした。
つか、格安ツアーの切符でも、アップグレードできるってすごいのね。
 飛行機の手続きも終わり、これで遅刻の心配もなし。
安心したところで、最後のやり残し作業である、A&Wを食べることにした。
沖縄のマクドナルド、というよりは、モスぐらいの感じなのかしらん。
2日目にコーヒーは飲んだものの、主力商品を食べてないのは片手落ちすぎ。
空港内の店舗は、いかにも空港店という感じで、こじんまり。
品揃えは、おそらく普通なんだと思う。注文したのは、忘れてしまった。
味は、マクドナルドよりは美味。値段を考えると十分だと思った。
 沖縄もこれで終わり、あとはJシートとやらで帰るのみ。
与えられた席は、離着陸時に、まさにお姉ちゃんと向かい合う席。
こんな機会はなかなかないと、凝視するつもりだったけれど。
スカートの奥まで見抜いてやろうと、気合十分、やる気満々だったのに。
案外と恥ずかしいというか、小心者のボクには、ちと無理すぎ。
その代わりが、那覇空港のF15CJとF4EJだったなら、よいのかしら。
なぜか、F4EJに先導までされるおまけ付きだったし。
 座席に関しては、行きの普通車と比べると、確かにゆったり。
あれこれ装備がついているので、快適な環境を作りやすいかも。
特に、前に座席のないこの位置だと、足が伸ばし放題なので楽だった。
ただ。ただだ。モニターがないのは寂しい。現在位置がわからんよ。
旅行中の高揚感たっぷりな時に、1000円ならさくっと出せるので、お得かも。
 羽田に着き、これでツアーは完全終了。
池袋行のリムジンバスに乗って、優雅に帰ってみた。
首都高の、一般車の走りを見ていたら、戻ってきたんだなぁ、と思った。


平成20年10月17日(金)
 疲労度たっぷりで仕事に行く。
普段どおりに、だらだらと仕事をする。
どうにかこうにか時間をつぶして帰る。
それ以上、なにをする気にもなれず、寝る。
回復できるのかしらん。


平成20年10月18日(土)
 リハビリを兼ねて、R4を走ってみた。
沖縄ヴィッツとの違いに戸惑うかと思いきや。
案外、すんなりと戻れた。アレが特別だったのね。
 新4号のあちこちで、工事が行われていた。
どうやら車線を増やしてくれるらしい。よいことだ。
ただ、3車線区間の拡幅工事っていうのは、なんなのよ。
2車線以上化を優先させるべきでしょうに。まったく。
 気がつくと那須のアウトレットに来ていた。
さすがに夕方。人は少なく、ずいぶんと静かだった。
お店の方も、見慣れたというか、似たようなモノばかり。
これだと、わざわざ那須に来る必要がないような気がした。
 帰り道の矢板で、花火大会による交通規制の看板を発見。
見つけたはいいけれど、どこでやるのか、まったくわからない。
市街地へと突っ込んでみると、誘導中のお兄ちゃんたちと遭遇。
打ち上げ地点は病院近くで、駐車場は小学校の方とのこと。
それは、地元の人しかわからんのではないですか?
それでも、どうにかこうにか車を停め、祭りの中心部に到達できた。
 いかにも北関東な若者たちに混じって見る花火は、とても綺麗だった。
なにより、遅く来たというのに、発車台の近くを陣取れたのが嬉しい。
ここまで寄って見物できることって、そうそうにないと思う。
花火自体も、柳のように、金の線を残す系統が多くて、大変によい感じ。
冬に近いこともあって、空気が澄み始めていることも、好影響だったのかも。
ただ。ただ、やはり寒い。毛布なりなんなりを持って来るべきだった。
あまり宣伝をしていないようだけれども、よい催し物に出会えた。
 帰り道は、渋滞を避けるように、適当に走ってみた。
ら、R461に出ていた。今市へと抜ける道らしいので、そのままなぞる。
矢板から、少しだけ峠道になっていたのに、ちょっとだけ驚いた。
交通量が多いのは、花火大会が理由だとは思うけれども。
 途中の青看板に、宇都宮の文字が出てきたので、そこを左折。
南下して、R4に復帰して、R147円の燃料を補給して、普通に戻った。
地元でR151円だったので、劇的な差が無くなっているのが、少し悲しかった。


平成20年10月19日(日)
 とにかく眠たいので、たくさん寝た。
せっかくのお休みだけれども、お休みだからね。
それなのに、寝足りない。どう寝ても寝足りない。
たぶん、どれだけ寝ても足りないんだと思う。
永眠できれば最高なんだけどな。


平成20年10月20日(月)
 この気だるさの原因がわかった。
ただの熱。そりゃ、普通にだるいわけだ。
それでも仕事はあるし、本は読まないといけないし。
やることがあるだけ、幸せな部分もあるんだけど。
こういう時は、ゆっくりと休みたいと思った。
休んでもダメだろうとも思った。


平成20年10月21日(火)
 お昼寝の時間が奪われた。
ので、午後はめちゃくちゃ眠たかった。
それでいて、それなりにやることがあったし。
まったく健全な生活だと思った。
週末が遠いなぁ。


平成20年10月22日(水)
 朝、家で左ひざを打った。
普段なら、あっさり痛みが引くはずなのに。
夕方になっても痛くて痛くて痛くて痛かった。
これが加齢というものなのか。若さが憎い。


平成20年10月23日(木)
 昨日の痛みも、ずいぶんと和らいだ。
けど、まだ痛い。いつまで痛むつもりだ。
 ふと見ると、靴下に穴が開いていた。
しかも、あちこち開いていた。恥ずかしい。
ので、久しぶりに縫ってみた。楽しかった。
楽しかったけれども、出来栄えは酷かった。
前はどうやっていたのだろう。思い出せない。
これもまた、加齢というものか。若さが憎い。


平成20年10月24日(金)
 終わるのは嫌だけど、終わらないと終わらないので。
どっちにしても、終えないことにはどうにもならないので。
最後まで読んで、ああ、本当に終わってしまったんだなぁ、と。
やっぱりこの人の文章が好きだったんだなぁ、と。
これが遺作というのは、なんとも辛いものだなぁ、と。
もっともっと読みたかったなぁ、と。
そんなことを思うと、涙が出てきた。電車の中だけど。
 残りのページ数を気にしながら読んだのって初めてかも。
不意に、あとがきに出くわした時の、あの、すとんと落ちた感覚。
バーニーの遺書が始まった時のような、身体の中の空虚感。
一冊の文庫本で、ここまであれこれあったのは、久しぶりだと思う。
それにしても。それにしても、残念。


平成20年10月25日(土)
 保険のお姉ちゃんがやってきて、いろいろ説明をしてくれた。
ずいぶんとゆるいカットソーなので、ずいぶんと見せつけてもらえた。
おかげで、ついうっかり、ハンコを押してしまいそうになるところだった。
いかんいかん。これが枕営業というやつか。鼻血を出している場合ではない。
 それで睡眠時間を削られてしまい、体調管理に失敗し、発熱した。
夜中に出発して、350kmほど走るつもりだったのに。まったく残念だ。
いやでもまぁ、長い距離を走る機会は、まだ数度、あるはずだろうし。
ここで無理をしなかったのは、きっと正解だったと思う。
つか、保険に入っておけば、保険金、貰えたのか。
ハンコ、押しておけばよかった。

京都11R。単02、\1500。


平成20年10月26日(日)
 紅葉を見ようと、軽くドライブする。
下界はまだまだだったけれど、三国峠は、見事な紅葉っぷり。
車を停めて撮影する中高年が多いけれど、他車を気にしてほしいなり。
 気がつけば越後湯沢に到着。
新米の季節ということで、駅構内のぽんしゅ館へ。
ヒレカツ定食を頼むと、小皿大皿、量の多い定食が。
1200円分、きっちりと出している感じ。満腹にはさせてやる、と。
ただ、ボクとしては、味で感動させてほしかった。うむ。
 それにしても、越後湯沢。
観光客が案外と多いことに驚かされた。
しかも、若いお姉ちゃんたち。なにしに来たよ。
特に売りのある観光地でもないと思うんだけれども。
 おみやげを購入後、苗場の、雪ささの湯に侵入。
建物の作りが、いかにも雪国。重厚というか、濃厚というか。
施設自体はけっこう綺麗で、それほど時間が経っていないかのよう。
浴室への扉を開けると、うっすらと金属臭が鼻をつく。
無色が多そうな地域なのに、褐色とは珍しい。しかも、濃いめ。
金属臭そのままに、けれども少し薄めに、さびっぽい味がする。
他にも、なにか混じっているものの、その味がなにかはわからなかった。
雪には早いとはいえ、外気温が10度を切るような山の中。
冷えた空気と温かい温泉を楽しめる露天が、とても気持ちよかった。
綺麗でお湯にも特徴があり、よい湯なんだけれども。値段がね。
800円というのは、ちょいと高い気が。ましてや温泉地なわけだし。
どこかで配っているらしい割引券で600円。それなら納得できる。
とはいえ、雪遊びのあとには、よく温まってよさそうだけど。
 けがをさせてしまい、意気消沈のまま、夕闇の三国を越える。
後ろからやってくる車もなく、一度も譲ることなく、淡々と抜けた。
赤城から関越に乗り、渋川の夜景を楽しみ、渋川伊香保で下りる。
高崎で、あれこれと買い物をしたあとは、R17で埼玉へと戻った。
今年の三国越えは、これが最後。来年は。走る機会があるのかしらん。


平成20年10月27日(月)
 疲労が抜けないので、だらだらゲームをする。
といっても、手持ちがないので、バトルフィールドのデモ版をば。
以前に遊んでいた時より、パソコン性能が上がっているからなのか。
ずいぶんと、さくさく綺麗に気持ちよく動いてくれる気がする。
つか、ネットはADSL1.5Mのままなんだけれども。よく動くものだ。
 それにしても、未だにデモ版で遊ぶ人がいるのは意外。
しかも、みんな上手になりやがりやがって。あっさり殺しやがって。
ボクはもう、オールドタイプなんだということを、痛感させられた。
指づかいには自信があったのに。がっかりだ。


平成20年10月28日(火)
 全体的に、険悪倦怠気味な職場だった。
たった3人の職場なのにね。おもしろいね。
明日はどう転がるのだろう。楽しみ、ではない。
 そんな中、連休に向けて考える。
正直、3日間で足りるのかどうか不安ばかり。
つか、辿り着けるのかどうかすら、自信がない。
ワープ費用も、想像よりも高いし。
中止はしないけれどもさ。


平成20年10月29日(水)
 待ちに待っていたモノが、いよいよ出てきた。
この夏、鬼熱だった、ピーチジョンのカタログが。
店舗配布ならば、もちろん無料。無料なら欲しい。
今回も、なんとしても入手したいところなんだけど。
体力的にも時間的にも余裕がない。これはいかん。
どこか取り置きしておいてくれないかしらん。
つか、ネットで申し込めよって話なんだけど。
つか、別にそこまで欲しまる必要もないと思った。
そんなにいやらしくないし。


平成20年10月30日(木)
 急激に寒くなったような気がした。
気だけじゃなくて、実際に寒かったらしい。
寒波が来たとか来ないとかつか来たんだけど。
旭川の雪はともかくだ、酸ヶ湯の雪はやめてくれ。
それって、夏油あたりも危険が危ないってことでしょ。
どうしましょう。どうしましょう。どうしましょう。
どきどき。


平成20年10月31日(金)
 ほんのちょっとだけ動いた。
この動きが、大きな流れになるとよいけど。
まだ、フラグがわからないんだよなぁ。
つか、もうフラグもないんじゃないのかなぁ。
まったく分岐点のない人生になるのかしらん。
それはそれで。





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