日記
2009. 2/ 4




081101(土)
 案の定、という感じでの発熱がおかしい。
休み前になると、きっちりと体調を崩すのって。
そういう呪いでもかけられているのかと。
ここら辺が、勝負弱いところなんだと思う。
仕事をしないけどしながら、どうしようかな、と。

東京11R。馬複02-07\2000。


081102(日)
 パトカーに捕まえられた。
車から降りた途端に、ああ、という表情。
なんでおっさんが乗っているのよ、みたいな。
頂いた車だからだと説明すると、納得してくれる。
免許書を見せて、世間話をして、開放してもらって。
これが、今回の旅の始まりなのであります。まったく。
つか、秋葉原の事件以来、他県のヤンキー車に厳しいなぁ。
 そんなわけで、微妙に遅れて、2315に都内を出発。
すぐにR4に流れ込み、夜中の日光街道をてくてくと走る。
2時間で、上三川。新宇佐美カードを入手し、R122円で給油。
この先、R150円を覚悟しているので、ぎりぎりまで入れる。
 0200、矢板IC着。ここからは、東北道。
2日間で、岩手の温泉巡りをするには、有料に乗らざるをえない。
だいたい、岩手は4日間必要、という計算だったのに、だ。
それを半分でなんとかしようなんてね、ずいぶんと無理な話。
とてもとても厳しい合宿になることは、この時点でわかっていた。
 0300、安積SA。0400、国見SA、0545、泉SA。
ちょこまかと休憩しつつ、福島、宮城と突き抜けていく。
時々、設置されている温度計が、どういうわけか、3度以下ばかり。
普通に路面凍結してそうで、かなり冷や冷や、びくびくした。
それでなくても、向かうは東北。雪なんて降られた日には。
 それで神経が疲れたのか、長者原SAで仮眠することに。
30分ほど落ちて、これでずいぶんと楽になったらしい。0630出発。
太陽も顔をのぞかせていて、不安も、多少は消えてくれた。
 気がつけば岩手県。やはり、上道は速い。金を盗るのも納得。
どこで下りるか悩んだのは、料金もあるし、道路状況もあった。
選んだのは、霧の中の一関IC。矢板ICから3250円は安いと思った。
 5時間ぶりのR4。霧は、金ヶ崎まで付いてきた。
とりあえず、コンビニで朝食を捕獲し、作戦会議を練ってみる。
これから向かう夏油温泉は、冬季閉鎖をするような標高にある温泉。
以前、手前で雪に降られて、逃げ帰って来たことのある温泉。
今回、なんとしても訪ねたいけれど、雪と凍結がとにかく怖い。
早朝から営業しているのに、時間を遅らせているのは、それが理由。
 行ってみないとわからない部分もあるので、コンビニを出発。
前回は迷いに迷った道も、ナビがあるので、ずいぶんと楽なもの。
一本道の県道にさえ出てしまえば、あとはもう、なぞるだけ。
途中の気温表記は、7度。これならば、凍結も雪もあるまい。
坂をだらだらと登り、夏油高原ホテルとの分岐点に到着できた。
 この先は、公式サイトによると、とても狭い道、らしい。
運転に自信のない方は、バスなどでお越しください、らしい。
なので、不安に不安を重ねての、覚悟を決めての侵入だった。
 走ってみたら、けれども、なんてことのない、狭い道、だった。
つか、鳥取とか島根とかに比べたら、国道を名乗ってもよい幅。
基本的に離合できるし、純粋な1車線区間は、ほとんどないし。
逆に、こういう道に慣れていない人には、よい練習になるのでは。
 分岐点から5kmほど走ると、正面に見えてきたのが、元湯夏油。0840。
勝手に山小屋な想像をしていたけれど、意外にも、長方形の旅館だった。
日帰り入浴の受付は脇にあり、自遊人の無料パスにハンコを貰う。
そこで受けた説明によると、入浴できるのは5ヶ所の露天のみ、とのこと。
今の時間は、1ヶ所が女性用で、あとは混浴になっているらしい。
つまり、ボクが入ることができるのは、最大4ヶ所、なのね。
 連絡通路のような渡り廊下が、門にもなっているのが面白い。
跳ね橋を上げてもらい、数年前に入れなかった温泉へ、ようやく侵入。
露天風呂は、手前に2ヶ所、奥に3ヶ所なので、最初は奥の3ヶ所へ。
 それなりに急な階段の途中にあるのが、内湯のような建物の、滝の湯。
今の時間は女用なので、ボクにはのぞき見ることすらできない。ちぇっ。
階段を下り切ると、正面に、大湯。川沿いに歩いて行くと、疝気の湯があった。
 とりあえず、まったく壁のない、開放的すぎる疝気の湯に入ってみることにした。
ここは河原にあるお風呂で、衣類を入れる棚と、こじんまりとした湯船があるのみ。
男子であっても、躊躇する人はいるんじゃないかしら、と思った。
 浸かってみると、意外とぬるくて驚いた。
運転に疲れきった身体には、ぬるいお湯好きには、これは嬉しい。
ただ、外気温が高いわけではなく、出ると寒い、というのが辛い。
湯船がここだけならば、ずっと浸かっているけれど、あと3つも入ってみたい。
 それで、衣類を脇に抱えて、徒歩10秒の大湯へと飛び込むことにした。
ここは、脱衣所は男女別。湯船は、大きめのがひとつ、という構造。
きちんと屋根も完備されていて、降り出した雨も、気にしないで浸かれた。
 硫黄の匂いと、甘いだしのような、金属のような味は、疝気の湯と同じ。
けれども、温度が違いすぎ。疝気の湯はぬるくて、大湯はとにかく熱すぎる。
家族連れできていたお父さん。子供がかわいそうだと、疝気の湯へと逃げていく。
それも当然だろうと思った。浸かれるのは、別府の子供ぐらいだ。
残ったお母さんとの混浴は、かなり緊張した。ボクって細いなぁ。
 掛け湯して掛け湯して、ちょっとだけ浸かって、すぐに出て。
川と緑と雨を眺めながら、なんとなく、優雅な時間を過ごしてみた。
でもだけど、せめてもう少し、適温に近いと嬉しかったのに。
 急な階段を登って登って、そしてまた、下って下って。
残りの2湯は、階段下の真湯と、川を挟んだ場所にある女の湯。
川向こうの女の湯は、ちと狭め。なのに、4人ほどが浸かっていた。
すき間にちょこんと入らせてもらったけれど、居心地が悪すぎる。
中途半端な壁もあり、視界がよいわけでもなく、うーん。
 真湯は、大湯と同じような構造。ただ、ちと小さいかも。
そこに6人ほどがだらけているので、やっぱり、居場所を作れない。
こちらのふたつは、ぬるめなので、どうしても長湯してしまうのだろう。
お湯は、微かに硫黄の匂いがする、優しい肌触りだった。
ここががらがらだったら、ゆっくり浸かれたら、最高だったのに。
 残念だったのは、混浴狙いの人が多かったこと。
人妻が移動すると、どうして同じように移動するのよ。
気持ちはわかるけれど、行動にしたらまずいだろうて。
 約1時間ほどの滞在で、元湯夏油をあとにする。
ちょうどよい時間だからだろうか。対向車がえらく多い。
中央線がないだけで、離合に苦労はないけれど。人気施設なのね。
地元の人は、夏油が冬眠すると冬だと感じる、という話しだし。
その前に入っておこう、って人も多いのかもしれない。
 夏油からは、県道を使って北上していく。
けっこう適当に走ってみたけれど、特に問題はなかった。
花巻近くになると、各温泉への誘導で、青看板が大変なことに。
数が多いので、文字が小さくなり、ぱっと見で判断しにくい。
それでも、鉛温泉は左折、という情報はしっかりと得ることができた。
 1050。鉛温泉藤三旅館の、県道沿いの駐車場に到着。
雨の中、坂を下ってみれば、なかなかに立派な旅館が現れた。
左が旅館部、右が湯治部。受付がどっちなのか、わからない。
ので、旅館部に行ってみると、こちらで正解だったらしい。
ここに立ち寄った理由は、単純に、無料パス利用可、だから。
なんとも失礼な客だけれども、対応は、ごくごく普通だった。
 ハンコを押して貰ったあと、浴室の説明を受けた。
清掃中の浴室があるものの、他はすべて入浴可、とのこと。
なので、まず最初に、この旅館の売りである、白猿の湯へ。
 ここは、半地下というか、地下にある、大きな浴室だった。
石造りの立派なもので、売りだというのも納得できる。
階段を下りると脱衣所で、けれども、軽く区切られているだけ。
実際には浴室と一体化というか、浴室の中にある構造。
さっくりと服を脱ぎ、ど真ん中にある楕円形の湯船に向かった。
 透明のお湯は、微妙に熱いようなそうでないような。
普通の人には、まったくもって適温なんだと思う。
浸かってみると、肌がきゅっきゅっとする感じがした。
そういう意味では、お湯は、まったくもって平凡なもの。
平凡でないのは、この湯船の深さ。これこそが売り、らしい。
水面が、ボクのちょうど乳首ぐらい。なかなかに深い。
ちびっ子ならば、確実に溺れてしまうことだろう。
底の深い温泉は、さほど珍しいものではないけれども。
浴室の静かな雰囲気を含めれば、とても心地のよいものだった。
残念なのは、ここが混浴だという点。女人には入り辛かろうて。
この浴室、女子供共には大うけだと思うので。
 ここには、ひとり用の小さい湯船もあった。
こちらは、おっちゃんがずーっと入浴中で入れなかった。
お湯に触れてみると、とってもぬるめ。長湯も納得する。
ただ、おっちゃんが出た後には、入りたくないとは思った。
 白猿の湯で満足したものの、桂の湯にも入ってみておく。
こちらは、ごくごく普通の内湯と露天風呂だった。
お湯はぬるめで、茶色い湯の華が浮いていて、白猿の湯とは違う。
湯船のふちが床が、多少、結晶化しているのは濃いからか。
露天風呂は、裏手の川べりにあり、なかなかによかった。
 それなりに満足して、鉛温泉をあとにする。1130。
ここでもR4には出ないで、県道をつないで走って、盛岡へ。
途中、平べったい虹に遭遇。以前もここら辺で虹を見たっけ。
さすがはイーハトーブ。使い方、間違えている気もするけれど。
 盛岡に入って最初にしたことは、給油。
上三川で補給しただけなので、タンクが軽い。
以前にもお世話になった、盛岡南の宇佐美で入れる。
どきどきの価格は、R124円。宇佐美カードでR119円は安い。
お腹一杯に食べてもらい、これで、明日の帰りまでは持つはず。
ガス欠の恐怖に怯えることもなくなれば、ボクだって腹が減る。
いつもならば、ぴょんぴょん舎だけど、今日は冒険してみた。
 東屋といえば、わんこそばでは有名なお店、らしい。
1315と、お昼を過ぎた時間だったけれど、それなりに混雑していた。
予約なしで大丈夫かと尋ねてみたら、30分ほど待ちますが、とのこと。
実際には、15分程度だったけれど、やはり予約が無難なのかも。
 案内されたのは、2階のお座敷席。同じ列に10人ぐらいが並んだ。
薬味の数と、食べた量を数えてくれるかどうかで、値段が違うとのこと。
お勧めは、3150円のコースと聞いて、さすがに高いと感じた。
が、わんこそばなぞ食べるのは、これが最初で最後。泣く泣く注文。
 ここからの待ち時間が案外と長いのは、じらしなのか、いじめなのか。
戦っている人を見ていると、明らかに、楽しんでいる様子ではなかった。
何も考えず、何も思わず、ただただひたすらに、そばを流し込むだけ。
一体、何をしているのだろう。何のために食べているのだろう。
自分もああなるのかと思うと、それはもう、おぞましくて仕方がなかった。
 しばらくすると、狭い机に、いっぱいの薬味が運ばれてきた。
そして、お姉ちゃんと共に、小皿のそばが、山ほどやって来やがった。
こちらが、受け皿を用意すると、あっさりと戦闘開始。恐る恐る食べる。
驚いたのは、そばがぬるいこと。冷たくないって、どーゆーことよ。
まぁ、量を食べさせることを考えると、ぬるめがよいのだろうけれど。
 食べて、入れてもらって、食べて、入れてもらって、食べて。
お盆のそばがなくなると、お姉ちゃん、補給のために下がってしまう。
ここが休憩時間で、この間に、薬味を入れたり食べたりしておいた。
そしてまた、食べて入れて食べて入れて。自問自答の暇すらない。
 ついてくれたお姉ちゃんは若くて、しかも声がかわいい人だった。
まだまーだ、はいがんばって、と言われると、おっちゃん、力こぶ。
だけど、どうしたって限界は来るわけで、75皿であっさりと撤退した。
15皿で一人前程度らしく、女人で30皿、男人で50皿程度が平均とのこと。
それからすれば、十分に戦ったし、髭や唇も同じくらいだったはず。
同行人は100皿以上を喰らい上げ、証明手形を貰っていたけれど。
清算する時に、普通に売っていたので、ありがたみも、ちと薄い。
正直、3150円は高いかな。観光って、そういうものだろうけど。
 東屋を出たのが、1415。この時点で、ひとつ、あきらめる。
その関係で、明日がとてもとても厳しい行程になることが決定。
本当は、今日中に、仙台あたりまで戻っておきたかったけどね。
 それでも、わずかな可能性を信じて、R46を西へと進む。
夜間とは違い、普通に交通量はあるし、雨だしで、流れは遅い。
ずいぶんとお世話になった道の駅、雫石あねっこの時点で完全放棄。
せっかくだからと、そのまま走って、秋田まで抜けてみた。
 田沢湖から先のR46は初体験。けれども、とても平凡な道。
桜の名所、角館で、写真や映像で使われる武家屋敷道を通ったぐらい。
思ったよりも小さい町。桜の季節は、いかにも大渋滞しそう。
 R13に合流後、いよいよ日が暮れ始め、秋田着は1700。
目的があるわけでもなかったので、セリオンに行ってみた。
塔の上にある展望台が無料だったので、ちょいと登ってみる。
若い恋人たちが、夜景を見ながら語らう姿は、憎たらしい。
それはともかく、あいにくの天気ながらも夜景は綺麗だった。
つか、入口のババヘラが、すごく気になっていたのだけれども。
無理してでも食べておくべきだったのかも。ちと後悔。
 本来であれば夕食の時間も、わんこの影響で空腹が遠い。
セリオンの入口にいたババヘラを食べなかったのも、そういう理由。
今にして思えば、無理してでも食べておくべきだったのかも。
 そんなわけで、ここはやはり温泉だと、八郎潟まで走ることにした。
R7を北上して、青看板の指示通りに、県道へと流れ込む。
この道は、駅前を抜けると、八郎潟のど真ん中を突っ走る道。
真っ暗の中、対向車線の車の明かりが、ふわっと浮かび上がる。
けれども、なかなか、なかなか近づいてこない。
2分も3分も走って、ようやくと車とすれ違うことができる。
ここまで長い直線の経験が薄いので、なにげに怖かった。
 ポルター潟の湯は、八郎潟の端っこにある、立派な施設。
受付から食堂から休憩室から、全体的に公営系の匂いがする。
広めの脱衣所と、同じく広めの浴室。お客さんも多かった。
 ここに来てみたかったのは、匂いに特徴があるらしいから。
そして、実際にその匂いを嗅いでみて、表現に悩んでしまった。
インクの匂い、とでもいえばいいのか。とにかく独特すぎる。
特に不快になることはないけれど、心地よい匂いでもない。
少なくとも、今までの温泉では知らない匂いだった。
 色の方は、イソジン系。味は、甘い塩、という感じ。
ここまで特徴のあるお湯だとは思っていなかったので、ちと感激。
これで300円だったら、かなり安いのでは。
 1955と、1時間ほど堪能して、八郎潟をあとにする。
往路とは違い、南下する県道で下りて、R101で秋田へと入った。
いい加減に夕食を、と、選んだ先は、R13沿いにあった、かっぱ寿司。2115。
わんこの傷が癒えないボクには、少量でもよい回転寿司は都合がよい。
さらっと6皿ほど食べて、簡単な夕食とした。安く済むのもよいね。
 車に戻ると、ずいぶんと、窓ガラスが汚れていた。
ウオッシャー液を放出させてみたら、どういうわけか、液が出ない。
残量を確認したけれど、普通に残っていた。まさかの故障かしらん。
あまり問題がないようで、微妙にこれは問題なのよね。
時間があったら、車屋さんに行こうというのが結論。うむ。
 明日のことも考えて、来た道を引き返す。
交通量も激減し、だらだらと走っていると、だんだんと眠気が。
さすがにこのままでは危険が危ないと、軽く睡眠することに。
角館を過ぎたところにあるコンビニに立ち寄ったのは、そういう理由。
車を停めて、横になる。30分でも寝れば元気になるのよね。2230。


081103(月)
0315、角館コンビニ発。
 車中泊をする気は、まったくなかったけれども。
目覚めたら、こんな時間。恐ろしく中途半端な時間。
なんにしても、雫石までは戻らないといけないので。
コンビニで夜食を買い、他車のいないR46を走る。
 それにしても、身体がずいぶんと冷えている。
これは風呂に入るべきだと、田沢湖で進路を北へ。
茶立ての水で給水をして、玉川温泉へと向かった。

0515、玉川温泉着。
 R341の記憶も、ずいぶんと違っていて。
玉川温泉手前の狭い区間が、あんなに長いとは。
狭いっていっても、中央線はあるんだけどもさ。
 駐車場に下りてみると、夜間閉鎖中、とのこと。
けれども、入口から連なるように、10台ぐらい停まっている。
なので、ボクも車を停めて、様子を見に行くことにした。
 懐中電灯で道を照らしながら、遊歩道を進む。
こんな時間だけれども、湯治の人の出入りが多い。
ござ持参なので、岩盤浴の人だということはわかった。
実際、テントは人がいっぱいっぽかった。すごいなぁ。
お目当ての露天風呂は、湯が張っておらず、入浴は不可。
なにげに激しく残念だったけれど、仕方がない。

0800、繋温泉愛真館着。
 玉川温泉の日帰りも考えたものの、1000かららしい。
湯治宿なので、0600ぐらいからと思っていたのに。甘かった。
こうなると、ここにいても仕方がなく、山を下るしかない。
 少しだけ空は明るくなったけれど、雨もまた、激しい。
田沢湖を眺める余裕もなく、仙岩峠を越えて、小岩井まで戻る。
どこかで朝風呂と調べてみると、とても近くに繋温泉があった。
長い橋の先に広がる、大きなホテルや旅館。そういう温泉地だった。
 問題は、朝っぱらから日帰りさせてくれるのかどうか。
共同浴場がなさそうなので、どうしても、お借りしないといけない。
嬉しいことに、案内所に行くと、扉に、日帰りの一覧表が貼ってあった。
幸い、この時間からでも大丈夫なホテルも存在していた。
 川沿いの駐車場に車を停めて、3分ほど山側に歩く。
かなり大きいホテルが愛真館。入口には、観光バスが停まっていた。
バスは埼玉県ナンバーで、観光地に寄りつつの帰路なのだろう。
 日帰りで、と受付にお願いすると、ずいぶんと優しい対応。
ツアー向けのホテルだと、冷たい受付が多いのに。これは好印象。
800円は安くないけれど、とにかく風呂でさっぱりしたいのです。
 お風呂は上の階にあり、浴室はふたつ、用意されていた。
ひとつめは、昭和の大浴場、という感じの、本当にただの大浴場。
楕円形の浴室がど真ん中に、どん。周囲に、木風呂などが、どんどん。
脱衣所を含めて、まさに王道。地味に感動さえしてしまった。
 もうひとつの浴室は、平成のデザイナーズ浴場、なのかしら。
ちょっとこじんまりとした、木造の、落ち着いた脱衣所と内湯。
露天風呂は、藤三旅館より浅いものの、立ち湯なんかもあった。
雰囲気は、やっぱりこじゃれで、女子供共には受けそうな作り。
張り紙によると、NHKのどんと晴れで使われたとかなんとか。
 お湯に特徴がないのは残念だけれども、さっぱりはできた。
全体的に小綺麗だったし、思いつきにしては、よいお湯だった。

0915、小岩井牧場着。
 1時間ほどの風呂ののち、小岩井牧場へ。
朝食でもと思っていたら、入場料が必要らしい。
朝食はともかく、お土産ぐらい、ただで見せてほしい。
一応、外に売店はあるけれど、ものすごく狭くて小さい。
それほど物販に力を入れていないのかしらん。
 なのでR46に戻り、雫石へと走っていく。
途中、橋場駅に立ち寄りたかったけれども。けれども。
この集落には、よそ者が停められる駐車場がないのね。
先人は、小学校の駐車場を借りたというが。無理だわ。
駅へと登る階段は見えていただけに、とても悔しい。

1010、国見温泉石塚旅館着。
 仙岩峠の手前で、ぐぐっと右折。
R46の旧道に入り、厳しい勾配を駆け上がる。
道幅としては狭いものの、中央線は最後まであった。
ちょうど紅葉が見ごろで、観光ドライブになってしまった。
ただ、旧道から温泉までの道が、急坂すぎて泣いた。
暴風雨と化した雨の中、アクセルをべた踏みして登る。
車が壊れそうな唸りを上げて、ようやくと辿り着けた。
国見温泉石塚旅館。元湯夏油と共に、ボクの宿題の温泉宿。
冬季閉鎖もあって、なかなか時間が合わなかった宿だった。
 広くはない駐車場に車を停めて、宿の玄関へ。
旅館のような、山小屋のような佇まいは、登山口も兼ねているから?
500円を支払い、靴を脱ぎ、矢印に従って浴室へ向かう。
 薬師の湯、という名前の浴室は、想像と違い、ずいぶんと綺麗な感じ。
うわさに聞いていた、露天風呂への脱出経路もないので、新築みたい。
それでも、写真で見ていた、バスクリン色のお湯はそのままだった。
表面に、なにやら結晶ぽいものが浮いているのは、まさしく成分なのだろう。
 写真で伝わらなかったのは、その匂いと味。これまた、表現できない。
まずい、としかいいようのないこの味。のどに残る、とても嫌な味。
味覚の敏感かつ区分のできる人に、ぜひとも味わって判別してほしい。
匂いもまた、表現できない匂い。よい匂いではない、としか書けない。
それでも、湯船には浸かっていられるのだから、耐えられはする。
ただ、長湯をしたら、体調的にも倒れそうだなぁ、とは思った。
 露天風呂がなかったので、一度、着衣をして受付へ。
露天風呂どこですかと尋ねると、笑いながら、あっちだよ、と指を指す。
それは、玄関の真正面。矢印ばかり気にしていたから、気がつかなかった。
 ひとつめの扉を開けると、湯治客向けの、洗濯機と流しのお部屋。
数段の階段を下りた右手に、混浴露天風呂への扉があった。
その文字が、桃色なのはどうだと思ったけれど、趣味なのだろう。
正面が、男女別の内湯への入口。なので、素直に、男湯へ。
 こちらは、昔からある浴室なのだと、すぐにわかる。
浴室の床が、温泉成分ででこぼこになっているは、年季の違いだろう。
味や匂いは、薬師の湯と同じながら、こちらは、濃い緑茶色。
3人ぐらいでちょうどよい広さなので、混雑時はちと厳しそう。
それで薬師の湯を増築したのかもしれない。
 男湯から露天風呂までは、直結の道ができている。
一番、右側の窓を開けると、そこから申し訳程度に、人工芝の道が。
裸だと、極寒と言ってよいぐらいの寒さの中、小走りで露天風呂へ。
 こちらは、岩で囲まれた長方形の湯船。展望はそれほどでもない。
ここのお湯は、なんと、クリーム色。同じお湯で、ここまで違うとは。
驚くのは、底に沈んだ湯の華の量。普通にすくえてしまうのにもびっくり。
持ち帰るな、と書いてあったけれど、まさかここまでだとは思わなかった。
しばらくいじっていると、指先が、少し黒く染まっていた。濃いなぁ。
 外気温が低いからなのか、お湯も冷めていて、ずいぶんとぬるい。
浸かっていないと寒いので、こちらも、必然的に長湯になってしまう。
それで湯当たりするわけにもいかないので、ほどほどで退散した。
 念願の国見温泉を堪能し、これで、宿題も完了。
東北方面は、あとは、津軽湯の沢周辺を残すのみ。
来年の大型連休あたりに来ることができるとよいけれども。

1145、盛岡南IC着。
 国見からの坂道を転げ落ち、R46へと復帰する。
明日、仕事の人を乗せていれば、急いで帰らねばならない。
のに、ちょいと寄り道を考えてしまうボクはダメな子。
でもだけどだって、朝ごはん、食べてないしね。
 国見から45分ほどで、盛岡南ICへ。
近くの宇佐美で燃料を補充し、帰り道に備える。
メーターだと、ここまで1000kmほど走っている計算になる。
帰り道も、単純計算で500km。そりゃ、遠いよ。
 盛岡南ICから、おとなしく東北道に乗る。
金払いの悪いボクには珍しいけれど、もちろん、裏はある。
利用するのは、景気対策でできた、土休日100km以内5割引の制度。
9時17時の間に、ETCカード1枚につき、2回、これが使えるらしい。
ボクは2枚持ちなので、計算上、4回ほど、5割引が使えるということ。
17時から20時までは、同条件の通勤割引で、やはり2回の権利持ち。
宇都宮の手前までしか使えないものの、半額セールは、大きい。
とりあえず、100km以内で下りて、R4を走り、次のICでまた乗って。
これを繰り返せば、多少は安く、多少は速く、帰ることができるはず。
 その慢心が、北上JCTでの、秋田道への侵入に繋がった。
この道は、暫定開業ということで、高速のくせに、1車線で70km/h規制。
多少は追い抜き区間もあるものの、基本的に、遅い車には辛い道。
幸い、煽られることはなかったけれど、なんとかして欲しいとは思う。
とはいえ、並走するR107よりは、はるかに速いはず。
なにせ、狭い川べりを、トンネルトンネルでぶち抜いていくのだから。

1250、でめ金食堂着。
 秋田道を淡々と走り、湯田ICでR107に下りる。
盛岡南ICからは70kmぐらいなので、もちろん半額。1050円。
ここから、上下はあるものの、八郎潟ばりの直線を走る。
しばらくもすると、看板を発見し、そしてお店も見つけられた。
 ドライブイン、というよりは、大衆食堂というべきか。
R107沿いにある、でめ金食堂、というのが、最後の寄り道先。
駐車場でないような駐車場に車を停めて、階段を登り2階へ。
 店内は、まるっきり昭和というか、食堂というか。
テーブル席に座ると、おばちゃんが、注文を聞きに来た。
カウンター上に貼られたメニューの多さは、やはり大衆食堂。
お腹が空いていたこともあり、焼肉丼と小ラーメンのセットを注文。
そして、食後にお風呂を借りたいと申し出ると、よいとのこと。
全国に数件ある、温泉を借りられる食堂のひとつが、この、でめ金。
表の看板にも、食堂なのに、温泉印がついているのが面白い。
 料理を待つ間に、数人、お客さんがやって来た。
その内の、ひとりの女性が、やはり温泉目当てらしい。
今なら入れるけど、ゆっくり入るなら、ボクらのあとになると。
おばちゃんの説明を受けて、ゆっくりを選択したみたい。
どちらにしても、時間に余裕はないので、ちゃきちゃき入らないと。
 しばらくすると、おじちゃんの作ったセットが到着。
絶品、というわけではないけれど、ラーメンも焼肉丼も美味。
特に丼は、肉もご飯も多めで、すきっ腹が満たされすぎるほどだった。
 料金を支払い、今度は、お風呂場に案内してもらう。
レジのすぐ裏にあるので、案内、ってほどのこともないけれど。
なんというか、人のお家にお邪魔する感覚で、ちとくすぐったい。
なぜかふたつある浴室の扉も、よく見ると、左側は倉庫らしい。
なので、右側の扉から、お風呂へと入らせていただいた。
 脱衣所は、家庭用というよりは、小さい公衆浴場的な雰囲気。
簡単な休憩室もあり、これを食事だけで借りられるのはありがたい。
そして、浴室の扉を開ける前から漂ってくる、油の匂い。
でめ金を含めた巣郷温泉は、この油臭が特徴の温泉とのこと。
どういうわけか、油臭温泉が好きなので、これはとても嬉しい。
 浴室は、貸切とすると、十分な広さだった。
湯船はちょいと変形だけど、パパママ子子で入るなら、よい大きさかも。
ただ、お湯がね。ちょっとね、熱いのよね。ちょっと、かな?
こういう形態なので、源泉の追加投入は自由なんだけども。
これがけっこう熱くて、なんにしても、ゆっくりは無理なお湯だった。
 窓を開けると、裏山の紅葉を見ながらの、優雅な入浴になった。
ただ、肩までじっくりとはできず、足湯状態が多かったけれどもね。
お湯の方は、油臭の他に、黒や茶の湯の華が、ぷかぷかしてた。

1345、でめ金食堂出。
 お腹と身体を満足させて、本格的に帰ることにする。
来た道を引き返すので、湯田ICから乗るのはよいとして。
実は、ここからどこまでが100kmなのかが、はっきりしない。
どこかのSAで調べるつもりが、なんと、料金所に看板があった。
若柳金城IC、というのが該当するらしいけれど、どこよそれ。
 おみやげもあるので、錦秋湖SAに寄って調べる。
どうも、一関の次らしい。往路でも通っているはずだけど。
なんにしても、存在はしているらしいので、とにかく向かった。

1515、若柳金城IC着。
 湯田ICから1250円。ずいぶんと仙台が近くなった。
本来であれば、ICターンですぐ乗るべきだけど、1区間だけR4。
次の築館までは10kmぐらい。計算上だと20分程度。
高速に慣れると、50kmぐらいがゆっくりに思えてくる。

1535、築館IC着。
 予想通りの20分が、よいのか悪いのか。
なんにしても、ここからはまた、東北道のお世話になる。
もちろん、築館ICからの100kmなぞ、わかるはずもないけれど。
幸い、検索できる携帯サイトを発見し、すぐに調べられた。
それによると、次は、仙台の南になる、白石ICとのこと。
仙台を丸々、通過できるのは、実は何気に大きい。
あとは、福島を抜けられるかどうか。どうなんでしょ。

1700、白石IC着。
 次の国見ICまで、地図だと微妙に距離がある。
あるけれども、結局、R4を走ってしまう。バカね。
でも、やっぱり、高速よりも下道の方が楽しいのです。
どうしても、高速道路に楽しみを見出せないのです。
 R4で、宮城と福島の国境の峠を抜けて、国見へ。
ただ、ここでも乗らずに、なぜか福島飯坂ICまで行く。
福島市街地の渋滞に巻き込まれるのがわかっているのに。

1755、福島飯坂IC着。
 想像よりも渋滞は酷くなかったけれども。
R4からすっぱりと入れないのは、やはり、めんどくさい。
乗ってしまえば、交通量は多いけれど、詰まることもない。
次の100kmは、白河。案外と、稼げていない気分になる。
矢板あたりまで抜けられると思っていたのに。うーん。
途中、安達太良SAで小休止を挟む。さすがに疲れた。
疲れたけれど、走りをやめるわけにはいかないのねん。

2010、白河IC着。
 その休憩を、10分ほど早く切り上げておけば。
そうしたら、最後の通勤割引で矢板まで行けたのに。
無計画はいつものことなので、仕方ないけれど。

ひとりでない時は、もう少し考えないと。反省。
 ここからは、慣れた感のあるR4で南下する。
40分後には那須に入り、ここの幸楽苑で夕食。
時間が遅いせいか、氏家の渋滞もなく宇都宮へ。
ここまでくれば、あとは新4号でさっくりと。

2245、小山宇佐美着。
 小山で、安い燃料を補給しておく。
それで集中力が切れたわけでもないだろうけれど。
ずいぶんと眠気が強いので、仮眠を取ることに。
30分ぐらい眠れば、すっきりして走れるだろう。
その時間ともなれば、交通量も少ないだろうし。
ということで、すぐ先のコンビニで休むことにした。

0140、小山コンビニ発。
 オチがこうなることは予想できていたけれど。
いくらなんでも、寝すぎだろう、とは思った。
けれども、慌てて事故を起こすのもバカなので。
コンビニで牛乳を買い、頭を冷やしてから出発。
 新4号自体は、当然、快適快調な流れ。
トラックに煽られることもなく、無事に到着。
遅れたことをわびつつ、ボクも家路についた。
こんな時間なので、警察が怖かったけれども。
幸い、捕まることもなく帰ることができた。
家の到着時間は、0330。合宿すぎだろ。


081104(火)
 疲労の色は隠せない、ってヤツですな。
でも、今日はお休みなので、隠す必要もなく。
クリーニング屋さんには行ってきたけれど。
あとはもう、ぐだぐだ寝てました。寝てました。
無理をしたあとの、こーゆー一日は。
実に幸せだなぁ、と思いました。
次回も、休息日があるとよいな。


081105(水)
 昨日、あれだけぐったりしたのに。
まったく回復できていないあたりが。
いかにもおっさんなんでしょうなぁ。
 つかね、いっつも思うんだけど。
温泉って、疲労回復するはずよね。
どーして、こんなに疲れるのかしら。
入り方が悪いのかしら。なんざんしょ。


081106(木)
[spam]鳴沢 ゆいさんからnurse-snsへの招待状
■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□
nurse-sns 運営事務局よりユーザー登録のご案内です
鳴沢 ゆいさんからnurse-snsへの招待状が届きました!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
http://sns.nurse.comyu.5594bp2baa.com/comyu
こんにちは、nurse-sns運営事務局です。
鳴沢 ゆいさんからあなたに
ソーシャル・ネットワーキング サービス(SNS)『nurse-sns』への
招待状が届いています。

http://sns.nurse.comyu.5594bp2baa.com/comyu
※この招待状の有効期限は60日間になります。
※基本機能のご登録、ご利用は全て無料になります。
--------------------------------------------------------------------
■メッセージ:
私たちナースと出会えるよ♪週末で暇なんだよね!会えるかな?刺激的なエッチに憧れてます。
--------------------------------------------------------------------

┏━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
□ ┃nurse-snsってなに?
┗━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

nurse-snsは、2005年9月に開始したアダルト ナース コミュニティサイトです。

人と人、友人同士のつきあいを、インターネットを介して深めるためのサービ
スを提供しています。身近な人や、同じ趣味や関心を持つ人とのコミュニケー
ションをより活発に楽しむ ために利用されています。
信頼性、安全性を高めるため、完全招待制をとっており、現在日本国内でもっ
とも多くの会員数を持つ SNSサイトが「nurse-sns」です。

■nurse-snsでできること
http://sns.nurse.comyu.5594bp2baa.com/comyu

[nurse-sns 運営事務局]
────────────────────────────────────┐
コミュニティ・エンターテイメント [nurse-sns]
URL : http://sns.nurse.comyu.5594bp2baa.com/comyu
E-Mail : info@nurse-sns.com
運営会社: nurse-sns
このメールに書かれた内容の無断掲載、無断複製を禁じます。
Copyright (C) 1999-2008 nurse-sns,Inc. all rights reserved
────────────────────────────────────┘

 メールが届いた時は、どきっとしたわけですが。
鳴沢ゆい、って。ナース、って。会えるかな、って。
そりゃもう、ぜひともお会いしてみたかったのですが。
アドレスを踏む勇気がなかったので、会えませんでした。
 それはよいとして、21世紀にもなって、鳴沢ゆいって。
メールの作者さんは、同年代なんだろうなぁ、と。
普通に同級生2を遊んだ人なんだろうなぁ、と。
そう思うと、作者さんに会ってみたいなぁ、と。
思わないけどね。唯なら会うけどね。


081107(金)
 県別ではなく、日付別の表を作ってみた。
自分の変態性が浮き彫りになって嬉しかった。
北陸のあと、四国はないだろう、みたいな。
けっこう無茶苦茶していたのね。
今もしてるけど。


081108(土)
 那須のファミリーマートで、480gプリンを買う。食べる。
でかプッチンが368円なので、298円は、量的にはお得得。
味がどうかと聞かれたら、もちろん、でかプッチン推奨だけど。
安価に大量にカロリーを必要としている人にはよいと思った。
というか、ほぼひとりで食べる類のモノではないとも思った。
 プリンで冷えた身体を温めるには、やはり温泉。
本当は、那須塩原の塩原を攻めたかったが、時間がね。
なので、小学校の時以来の、那須の方に行ってみることにした。
 五ツ星源泉の宿、大鷹の湯は、那須の麓にある温泉。
ここを選んだのは、もちろん、自遊人の無料パスがあるから。
土休日は、日帰り1000円。それが無料なら、積極的にもなる。
 けっこう立派な旅館で、コテージまであるのが面白い。
宿主が電車マニヤなのか、入口に、電車と線路まであるのはすごい。
浴場の方は、特に立派でもなく、特に面白くもなかった。
熱め、ぬるめの浴槽がある内湯と、広いわりに狭い露天と。
ただ、別に浴室もあるらしいので、そっちはすごいのかも。
 お湯は、薄黄色で、垢っぽい湯の華がふわふわ。
ぬるぬるというよりは、つるつるな感覚が気持ちいい。
近くの千本松牧場も、確か、似たような感じだったと思う。
悪くはないけれど、1000円だと。その分、人が少なくてよいかも。
 大鷹の湯からは、県道をつないで、那須湯本へ。
整備された森の中を走る感覚が、ドライブとして楽しい。
湯本への一本道になると、こじゃれ店舗が顔をのぞかせる。
那須って、こういう土地なんだと、なにげに初めて知った。
 急坂を登って登って、温泉街へと到着。
温泉神社の手前に、無料の公共駐車場があって助かった。
狭い土地なので、あっても有料だと思っていたので。
 次に立ち寄ったのが、那須湯本の共同浴場、鹿の湯。
けれども、場所がよくわからなくて、遠回りしてしまう。
温泉神社にお参りをして、殺生石をちらりと眺めて。
普通に湯本観光をやらかしたあと、鹿の湯と遭遇できた。
 土休日は混雑必至、という情報はもらっていた。
ので、駐車場の車の多さも、下駄箱の空きのなさも納得だけど。
脱衣所の扉を開けて、実際の混雑を見てしまうと。
なんというか、笑うしかない、といった感じだった。
ボクの短い温泉人生の中で、おそらく、一番の人の多さ。
こんな状態でも、無料パスが使えるというのはすごいもんだ。
 施設は、脱衣所と浴室が、ほぼ一体化している作り。
湯船は6つあって、41度から48度まで、温度が違うのが嬉しい。
ただ、すべて小型で、気持ちよいのはふたりまで、という大きさ。
そこに、5人ほど入っている状況は、どうなのかな、と。
46度、48度の湯船ですら、満員御礼なのだから恐ろしい。
 どうにかこうにかすき間を見つけて、41度に入浴。
これがまた、ちょうどよいぬるさで、出るに出られなくなる。
白色、硫黄臭、酸っぱめと、温泉を連想しやすいお湯もよい。
近代的な小綺麗さの、木造の湯治場風味な雰囲気も素敵だし。
みんながみんな、長湯になってしまうのも納得した。
 湯上りの休憩は、休憩室がないので、廊下に着席していた。
それが許される環境というか雰囲気も、よいなぁ、と思った。
 車に戻ると、外はもう、真っ暗。
けれども、那須まで来たからには、もう一湯、浸かりたい。
場所は調べていないけれど、看板を見つけていたので大丈夫。
麓への道を下り、途中の小さな橋に、老松温泉、の看板があった。
その先は、いかにも生活道路っぽいけれど、従ってみる。
 右が上り、左が下りの分岐があり、下ると公共駐車場だった。
がらがらの、その駐車場に車を停めて、徒歩で探索してみた。
といっても、登る道しかないので、必然的に道なりだけれども。
 民家の並びが終わると、舗装が急にがたぼこになった。
多少、幅も狭くなり、これは徒歩でよかったかも、と思った。
その先に、老松温泉の駐車場があったものの、徒歩2分程度の差。
公共駐車場から3分程度で、念願の、老松温泉に辿り着けた。
 正式名称は、老松温泉喜楽旅館。一応、宿泊もできるらしい。
けれども、華やかさとは無縁の、山奥の寂れた一軒宿のような雰囲気。
 細い道を挟んで、右側にあるのが、ばあちゃんたちの住む家。
こちらが受付になっているので、入浴代の500円は、ここで払う。
玄関のすぐ先が居間で、おこたにテレビというのが、ばあちゃん家らしい。
 旅館部は左側。玄関で靴を脱ぎ、ぐるっと周る階段で下に降りる。
10歩も行けば浴室なのはよいとして、聞いた話とずいぶんと違う。
テレビで見た時には、台風にやられてしまい、崩壊寸前だったのに。
階段も廊下も浴室も、修理をしたのか、ずいぶんと綺麗になっていた。
 脱衣所はともかく、浴室は、小型の鹿の湯、という感じだった。
温度差のある湯船がふたつ。でも、ちょっと広いような気がする。
お湯も、鹿の湯のように白いけれども、こちらは、硫黄の味が強い。
ずいぶんとえげつない味というか、きついというか。美味ではない。
それにしても、ぬるい湯船があるのは、嬉しいけど厳しい。
ついつい長湯になってしまうけれど、いかにも効きそうなお湯。
鹿の湯からのはしごには、あまり適していないと思った。
 ぐったりとして老松温泉を出る。
那須湯本からR4へと下りて、氏家へ。
素直に帰ればよいものを、せっかくだからとR293に左折する。
そのまま、常陸太田へと走ってみた。ここは、知らない道になる。
常陸大宮まで、整備された軽い山道で、常陸大宮まで交通量は少なめ。
そのままR293を走り続くことはしないで、R118で水戸へと出る。
 遅い夕食は、水戸のR50バイパスにあった、びっくりドンキ。
そしてR6を南下して、土浦で休むことになった。
距離は走っていないけれど、お湯にずいぶんとやられた感じ。


081109(日)
 土浦から、R125、R51とつないで、成田へ。
お昼時ということもあり、成田ジャスコに寄る。
ずいぶんとイタリヤンの多いジャスコという印象。
食べたのは、やまと寿司。もちろん、回転寿司。
ただ、どの色の皿がいくらなのか、具体的な明記がない。
ネタと皿色を照らし合わせて、いちいち判別していく。
中途半端な時価寿司屋さんのようだった。
値段なんて気にしない人が立ち寄る店なのね。
 そのままR51を走り、R16穴川宇佐美で給油。
するつもりが、道に迷い、なかなか辿り着けない。
四街道に入った時には、さすがにへこんでしまった。
 帰り道は、R357。渋滞は、若松のみ。
せっかくなので、イケアとららぽーとに侵入。
宿題だった、ピーチジョンのカタログを入手できた。
 夕食は、なぜか、豊洲のららぽーと。
万豚記という坦々麺屋さんで食べてみたけれど。
給仕さんが最悪で、味もまずめで、大失敗。
ここまで外れを引くことも、あまりないのでは。
すべての悪い流れが、これで消えるとよいけれど。


081110(月)
 虫歯らしい。
熱いものを食べると、左上奥歯が痛い。
冷やすと大丈夫なのが、どうしてなんだろ。
職場近くで医者を探さないとダメなのかしらん。
勝手に治ってくれると嬉しいのに。


081111(火)
 放置していても仕方がないので。
歯医者さんに電話したら、偶然、空いていた。
行ってみて、確認してもらい、これでひと安心。
と思いきや、現状だと、治療ができないとのこと。
要するに、場所がはっきりとしないのでダメだと。
なので、把握するまで様子を見てくれ、ってさ。
次の予約も、日程の都合上、2週間後。
大丈夫なのかしらん。不安になるわ。


081112(水)
 やっぱり歯は痛いまま。
常時、痛いわけでもないのが救いだけど。
辛くなったら、痛み止め、くれるらしいけど。
やっぱり、さっくり、治してほしいぞ。
つか、とっとと場所が判明しろや。


081113(木)
 年末の合宿に、同行人が来るらしい。
今回の厳しさは、生半可でなさそうなのに。
多少の経験があるボクでさえ不安なのに。
大丈夫なのかしらん、と、人事のように心配。
それ以前に、計画を練られるのかどうか。
下地があるとはいえ。


081114(金)
 古い時刻表で、ちまちまと調べる。
年末だろうと動いている電車はよいとして。
年末だけに、休んでしまうお店もあるわけで。
そこらへんを、どう調整していくのか。
にしても、この強行軍っぷりはよいのか?


081115(土)
 仕事だけど、仕事をしない日。
土曜日は、いつもこんな感じだけど。
宿題自体はあるので、それをぼこぼこと。
どうにか終えて、一安心。なのかしら。
その反動で、ひどく疲れたけれど。
 つか、釣っておくべきだった。
フラグだとわかっていたのに。
めんどくさかったんだよね。
この点は、劣化したと思った。
いかないと。


081116(日)
 今日しかできなかったので。
オイル交換をしに行ってみた。
最初に考えていたお店は、120分待ち。
次のお店は、0分待ち。落差が激しい。
逆に心配してしまう部分もあるけれど。
 そんなわけで、慣らし運転をする。
環8、R246、R16、R20というような流れ。
車が多いのは、燃料費が下がったからかしら。
よいのか悪いのか、難しいところね。
オイルの方は、たぶん、大丈夫。
週末に異常が出なければ、とりあえず。


081117(月)
 きっちり連休ばかりだったので。
休みが1日だけって、気持ちが悪いというか。
それが当たり前だったはずなんだけれどもさ。
楽なことに慣れるのは、早いのね。
楽なことばかりしてしまうのも、悪いクセかも。
考えるべきは、週末のことだというのに。
年末のことは、もう、できあがっているのに。
結局、めんどくさいんだよなぁ。
ただただ。


081118(火)
 どうすればよいのか、結論が出ない。
綺麗にぐるりと周れれば最高なのだけど。
当然ながら、そう簡単にはいかないので。
あーでもないこーでもない、となる、と。
 言っても仕方がないとわかりつつ。
9月の時点で終えていればなぁ、と。
楽しいけれど、苦しいなぁ、と。
どうしようかなぁ、と。


081119(水)
 あちこちで雪が降ったとか降らないとか。
雪好きだけど、岐阜とか奈良とかってねぇ。
なにも、西日本でまで降ることないじゃないよ。
普通に、東日本で降りました、でよいじゃないよ。
もうちょっと、空気が読めると思っていたのに。
寒波の野郎ときたら、まったく気まぐれだわさ。
 つか、ようやくと、経路を調整したというのに。
関ヶ原や鈴鹿が越えられないのでは、どうにも。
でもなにげに、中止したいのが本音なのかも。


081120(木)
 寒波が来て、急に寒くなった。
久しぶりの上着を出して、出勤してみた。
これと背広の組み合わせって、おかしいかね。
地味にしっくりこないまま、職場に着いた。
 いらいらしていらしたので、いらいらで対応。
臨機応変に対応しなくちゃ、って言っているくせに。
臨機応変に対応したら、ぐちぐち文句を垂れるとは。
思いどおりにしたいなら、全日、出勤すればよいのに。
 いらいらしていたら、普通に熱発中だと気がついた。
合宿の前になると、どうして必ずこうなるのかしらん。
ホント、やってられない。死んでしまえばよいのに。
ビームでも降ってきて融けるとよいのに。
結局自分も、思いどおりにならないことにいらいらしてんのね。


081121(金)
0045、出発。
 体調も条件も悪いので、どうしようかと悩んだけれど。
仮眠を取ってみたら、なんとかなりそうだったので、車を出す。
谷原で給油し、環八、R246、という流れはいつもといっしょ。
今夜は、ずいぶんと事故現場に出くわす。気をつけないと。

0230、厚木IC着。
 いつもと違い、ここからは東名さんに乗ってしまう。
出発時間が遅いし、遠いし、ここは快速移動をしておきたい。
幸い、深夜帯は半額セール中。ありがたく、その恩恵に与る。
 深夜の東名は、右も左もトラックばかり。
速いのもいれば遅いのもいて、隊列を組むのが大変だけど。
昼間よりは交通量が少ないので、特に走りにくくはなかった。
静岡通過が0400。浜松通過が0455。ずいぶんと速い。

0545、岡崎IC着。
 厚木から3時間ちょいで、あっという間に大名古屋圏。
東名さんの威力に驚き、2900円という値段にも驚く。
普段から、この値段であればよいのに。お得なのに。
さらに深夜半額ならば、とてもとてもよいのに。
 R1に降り、微妙に心配していたことは、給油所。
普段のR23経由であれば、安城に宇佐美があるけれど。
どうだろうと走っていたら、R1の安城にも宇佐美あり。
つか、前に給油したことあったじゃんか。ボケてるわ。
2ヶ月前は、R150円前後だったのに、今はR119円。
この値段の下がりっぷりたるや、すさまじい。助かるわ。

0630、名古屋着。
 R1は信号が多くて、やっぱり走りにくいなぁ、と。
名古屋手前で流れたR23は、その点、快適に走ることができる。
通勤時間帯だけあって、多少は渋滞っぽくもなったけれど。
四日市通過が0815ならば、我慢というか、納得もしよう。
 R1に復帰してしまえば、交通量も少なくなる。
世界の亀山でR25と別れ、鈴鹿峠を越えていく。
心配していた凍結や降雪もなく、気分的に楽だった。
短時間とはいえ、出発前に寝ているので、睡眠欲的にも楽。
しばらく夜間移動は無理だけど、いい経験かも。

1000、栗東コンビニ着。
 だらだらと走り続け、さすがに疲れたので休憩。
米国製の非常食を朝食にしようとしたら、激的に不味。
カロリーだけ盗れればいいだろ、という発想だもの。
普通にコンビニでパンを買い、味の大切さを知る。
 朝食後のR1は、やはりというか、進みが遅い。
特に、覚悟していたけれど、大津からがちんたら。
このままだと、目的地に着くのが夕方になりそう。
けれども、どうすることもできなければ、仕方がない。
いやつかまぁ、有料に乗ればよい話なんだけど。
 京都着は1130。殺伐とした雰囲気を抜けていく。
どうしても、こっちの人の走り方が馴染まない。
それも、R9の単線区間になれば、気にならなくなる。
とにかく、京都の町中がダメなんだね。ボクには。

1430、和田山宇佐美着。
 亀岡が1215。福知山が1340。順調、なのかしら。
出発時間を遅らせたので、遅延は仕方ないけれど。
ハチ北を、明るいうちに越えられるのかどうか。不安。
 給油箇所として考えていた、和田山には1430着。
R123円は、今としては高いけれど、入れておかないと。
鳥取に比べたら、たぶんに安いはず。損はしないはず。
 給油ついでに、岩井温泉の岩井館に電話をする。
自遊人の無料パスが使えるかどうか、要事前連絡なので。
出てきた女中さん。悩んでから、今日は1500まで、って。
平日は1830って書いてあるじゃんか、とは言わなかった。
無料パスポートだもの。文句は言えない。不純だったし。
 和田山以降、雨が普通に降り出してきた。
それでも無事に、明るいうちにハチ北を越えられた。
ゲレンデのあるような峠だけに、凍結が怖かったのです。
あとはもう、兵庫を越えて、鳥取へと入るだけ。

1610、岩井温泉 ゆかむり温泉着。
 慣れてないけど慣れた気分のR9をひたすら走る。
思い出の湯村温泉を越えれば、岩井温泉までは、すぐ。
いかにもR9旧道っぽい道に入り、岩井温泉街へと到着。
 寂れた町を想像していたら、意外にも綺麗。
立派な旅館が並んでおり、お金があるんだと思った。
共同浴場のゆかむり温泉も、これまた小綺麗な建物だった。
ちと狭い駐車場に車を停めると、ちびっ子に指指された。
所沢だー、って。喜ばれるのは嬉しいけど。でも指指すな。
 ゆかむり温泉は、地元の人も利用する共同浴場らしい。
そのわりに、ずいぶんと静かだなぁ、という印象。
待合室も脱衣所も浴室も、みなさん、声を出していない。
たまたま、他人ばかりだったのかもしれないけれど。
さりとて、嫌な雰囲気でもなく、居心地はよかった。
 浴室には、ふたつの湯船があり、手前は四角でぬるめ。
奥は、半円形で熱め。当然、選択するのは手前の方。
特徴のないお湯が、こっちの方だなぁ、という感じ。
あるとすれば、豪快なほどの掛け流しっぷりかも。
ぬるいのも熱いのも、じゃばじゃばと捨てまくり。
ここでトドができたら、さぞかし気持ちがよいのに。
誰もしていないとできないボクは、ただの小心者なのです。
綺麗な施設と、豪快なお湯使い。よい温泉だと思う。

1815、鹿野温泉 今市集会所着。
 次の温泉に行く前に、というか、道中だけど。
鳥取市街を通過するので、鳥取イオンで小休止。
金曜日の夕方だというのに、閑散としていた。
いつものように、ユニクロなぞを見学して出発。
時間が時間なので、R29は混雑気味だった。
 国体道路を右折して、湖山池の南側を走る。
途中、R119円のセルフを発見。この値段は予想外。
鳥取を出る前に、ここで給油することにしよう。
 案外と山がちな県道を走ること、約40分。
ローソンの手前を左折すると、鹿野温泉街に入る。
とはいっても、山紫苑という大きなホテルがあるだけ。
ここの駐車場が町営駐車場も兼ねているので、車を放置。
来た道を戻り、細い道を右折すると、すぐにあった。
 今市集会所、という名前だけれども、これも共同浴場。
いかにも地元専用っぽいけれども、よそ者も大丈夫、らしい。
さもなければ、わざわざ料金や営業時間を、表に書かないでしょ。
幸い、集会所の中は暗い。おそらく、誰もいないということ。
これならば、地元の人の迷惑にもなれずに入れそう、と。
扉を開けてみたら、鍵がかかっていた。金曜日は定休日だった。
まったくもって、単純な失敗。楽しみにしていたのに。
 なんとなくあきらめもつかず、帰る気にもなれない。
なので、山紫苑に侵入。日帰り500円なら、許容範囲かしら。
中は、立派だけどくたびれた感のある和風ホテル。
浴室がふたつあるので、まず最初に、1階の浴室の方へ。
 こちらは、内湯と露天風呂のある、平均的な浴室。
ただ、部屋数のわりに、脱衣所も内湯も狭い感じがする。
お湯は、まったく特徴のない系統。ちとさらさらかな?
 脱衣所経由でつながっている露天風呂は、よい雰囲気。
小さい日本庭園風味で、特に暗い時間帯では艶っぽい。
惜しむらくは、脱衣所の扉が、仮設住宅っぽいところ。
せめて、なにかで隠しておけば、とは思うのだけれども。
 もうひとつの浴室は、4階にある展望風呂。
とはいえ、夜景が綺麗な場所でもなければ、暗闇なだけ。
真昼に入れば印象は違うとは思うけれども。うーん。
こちらの浴室も、1Fと同じく狭い。大丈夫なのかしらん。
面白かったのは、4Fの待合室の照明の色。
山紫苑だから、紫なのだろうけれど。ちとエロすぎ。
昭和のキャバレーっぽくて、とてもよいと思った。

1935、吉岡温泉 吉岡温泉館着。
 鹿野温泉を終え、来た道をだらだらと戻る。
往路のように、ひょうに降られることもなく、戻る。
工事中の交差点は、右折先がはっきりしなくて困った。
そんな難所も無事に越えて、約30分で吉岡温泉街に到着。
 この温泉街の中央通りは、いかにも旧道な狭い道。
覚悟を決めて突っ込んでいくと、真ん中辺りで発見。
正面に駐車場があるものの、これがまた、旧道ばりに狭い。
幸い、車の少ない時間帯なのでよかったけれどもね。
 吉岡温泉館は、この温泉街の共同浴場。
年季の入った建物は、なんとなく、無駄にでかい。
入口のおっちゃんに代金を支払い、脱衣所へと向かう。
この扉がアルミ製で、しかも、えらくおどろおどろしい。
開けてよいのかどうか悩みつつ、がらりとしてみた。
 当然のことながら、中身は普通の脱衣所。
浴室も普通だけれども、目を引くのは、浴槽のタイル。
これでもか、といわんばかりの、濃紺っぷり。
この鮮やかさは、なかなかないと思う。ものすごくよい。
特に、お湯が透明なので、ずいぶんと目立っていた。
これで、せめて常温なお湯であれば、幸せだったのに。
今日のボクには、熱すぎだった。30秒が、精一杯。

2210、道の駅北条公園着。
 吉岡温泉の帰り道。R119円で給油しておく。
和田山からの消費量は少ないけれど、明日のことを考えると。
車ばかりでなく、ボクも食べないと死ぬので、鳥取ジャスコへ。
困った時のはなまるうどんで、さっくりと満腹になっておく。
ついでに、ユニクロで外套を購入。年末に活躍するかしら。
 街でやることを終えれば、あとは、宿泊地へ行くだけ。
R9を西へ西へ。明日の主役、R313との分岐点まで移動する。
相変わらず、こちらの方の運転の理屈が理解できない。
どうしてそこまで詰めたがるのか。速度が読めないのかしら。
 道の駅北条公園は、ただのドライブインっぽい感じ。
駐車場は広いけれど、どこに停めていいのか、はっきりしない。
とりあえず、風を避けられそうな場所に停めて、すぐに寝る。
なんだかんだと、疲れているのです。風邪気味だし。


081122(土)
0445、出発。
 毛布2枚の車中泊は、当然、寒かった。
冷え切った時間に目が覚めるのも、仕方がない。
それにしても、窓ガラスが曇らない。なんでだろ。
放熱量の少なさもあるけれど、案外と温いのかも。
 今日は、本命の岡山系統を攻める日。
なんだけど、順路がけっこう難しい。悩ましい。
X字の、それぞれ先端に目的地があるような感じで。
時間に限りもあれば、あまり無駄にも動けない。
 しばらく悩んだ結果、最初に左下を攻めてみる。
理由は、朝っぱらから浸かれるお湯が多いから。
 微妙に凍結を心配しながら、R313を進んでいく。
倉吉や関金はよいとして、問題は、その先の峠区間。
凍結しているのかしていないのか。まったくわからない。
素直に日の出を待てばよいのに。貧乏性すぎる。
結果的に、滑ることも回ることもなかったけれど。
どう考えても凍っていたと思うよ。うん。

0550、湯原温泉 砂湯着。
 まだ暗い温泉街の、市営駐車場に車を停める。
タオルだけを持ち、名物の砂湯までは徒歩移動。
冷え切った身体とはいえ、外の寒さが身に染みた。
 川沿いに歩いて行くと、薄暗い中に見えてきた。
正面にはダム。その右手には、露天風呂らしいなにか。
近づいていくと、それなりに人がいるのがわかる。
 湯原温泉の砂湯といえば、24時間入浴可の露天風呂。
しかも無料ということで、ずいぶんと人気があるらしい。
すぐ近くにダムがあるのも独特で、気になっていた温泉だった。
 温泉区画は、公園のように整備されていて、とても綺麗。
特に、適度な照明も手伝って、ずいぶんとよい空間を作っている。
無料で入れる露天風呂とは思えない、素敵な雰囲気だった。
 解放的とはいえ、脱衣所も男女別で用意されているのもよい。
よくよく見れば、タオルを巻いたご婦人もいらっしゃるようで。
羞恥心もあろうが、入りたくなる露天風呂なんだと思う。
 ボクも服を脱ぎ捨てて、寒さに震えながら湯船に飛び込む。
お湯の質がどうこうではなく、温かさが、とにかく気持ちよい。
冷え切っている時の温泉こそが、一番の幸せだと痛感した。
 ここには湯船が3つあって、手前にあるのが長者の湯。
奥の右側が子宝の湯。左側にあるのが美人の湯、らしい。
長者と子宝が熱めで、美人がぬるめ、という設定も嬉しい。
当然のように美人の湯に浸かり、長湯を楽しませてもらった。
 夜が明けてくると、ダムの姿が浮かび上がってきた。
ダムを見ながらの温泉は初めてで、なんとも不思議な気分。
つか、家の近くにダムがあるって、怖くないのかしらん。
 ちなみに。河原なので、湯船の底には、石や岩がごろごろ。
お湯にコケが混じっているようで、清潔好きには厳しいかも。
暗い時なら見えないので、どおってことないだろうけど。

0710、茅森温泉着。
 湯原温泉からR313を南下して、真賀温泉へと向かう。
わけだけれども、途中のr55を右折して、ちょいと寄り道する。
 川沿いの県道をちょっとも走ると、欄干が緑色の橋が登場。
情報どおりにこれを渡るわけだけれども、だ。渡るんだけど。
橋自体は、RA2でも問題のない幅。離合はできないけどね。
橋の突き当りの右折が。その先の道が、余裕なしで怖かった。
 道の終点が墓地入口で、駐車場だと判断していたけれど。
駐車場というには狭すぎで、他車がいたら転回もできない感じ。
つくづく、軽トラック規格で作られた道と駐車場なのね。
 墓地に立ち寄ったのは、もちろん、ここに温泉があるから。
茅森温泉、という名前の温泉は、砂湯と同じ、無料の露天風呂。
違いといえば、ダムではなく、お墓を見上げて入る点かも。
そして、お湯が張られているかどうかは、運次第、という点。
 冬場にはぬるいお湯なので、空っぽ覚悟だったけれど。
行ってみると、普通にお湯が張ってあり、もちろん飛び込む。
なるほど、確かにぬるい。しかも、温まるぬるさでは、ない。
入っていないと寒いけれど、出るきっかけも得られない温度。
 お湯は、ぬるぬる感のある、好きな系統だった。
夏場であれば、最高の温泉だろうに。季節が悪すぎる。
面白かったのは、湯船の底が、恐ろしいぐらいにつるつるな点。
たぶん、湯垢とかコケとかなんだろうけれど、すごかった。
スケートリンクと間違えるほどの滑りっぷりだった。

0740、真賀温泉 真賀温泉館着。
 茅森温泉で身体を十分に冷やしてから、真賀温泉へ。
途中、それと気づかずに走り抜けてしまい、時間を損失。
まさか、足温泉のすぐ近くだとは思わなんだ。情報不足すぎ。
 R313沿いにあるとはいえ、駐車場は5台分ぐらいしかない。
幸いにして空いていたのは、まだ朝早い時間だからだと思う。
駐車場からは、徒歩専用の階段を登る。寝不足には辛い道。
普通の人なら息切れしない程度の先に、真賀温泉館があった。
 険しい地形に建つ木造の建物は、それだけで雰囲気十分。
中は狭く、休憩所の正面に、内湯の入口が並んでいるほど。
でも、男女別と混浴の内湯の他に、地下に家族風呂もあるらしい。
狭いなりに空間を上手に使っているのかもしれない。
 今回、入浴してみたのは、もちろん、混浴の幕湯。
どうも、ここが源泉に近いらしいので、当然の選択だった。
 ふたりが限界の脱衣所の奥にあるのが、これまた狭い幕湯。
一応、4人は浸かれそうな湯船だけれども。ふたりまでかな。
幸いにして独占できたので、居場所には困らなかったけど。
つか、女子には厳しかろう。よっぽど砂湯の方が敷居が低いかと。
 そんな幕湯の湯船は、岩をくりぬいたような、岩風呂。
きっちりとしてなくて、深い部分は、ちょうどボクの乳首程度。
藤三旅館の白旗の湯と同じくらいの深さ、ということになる。
 源泉は、足元に差し込んである竹筒で送られてきていた。
味や匂いはないものの、ぬるめの、つるぬる感のあるお湯だった。
長湯に向く温泉だけど、どうにもこうにも、場所を作れない。
立ちっぱなしでいたくないし、うろうろするほど広くもないし。
誰かがいたら、通報されそうな挙動不審っぷりだった。
なにしてんだか。

0930、奥津温泉 露天風呂着。
 真賀温泉が終わり、X字の左下は終了。
郷緑温泉が気にはなるけれど、早朝営業なしなので。
そして、次の攻略目標は右下。奥津温泉を目指す。
 R313を戻ると、途中の橋で、事故処理を行っていた。
けっこう派手に滑ったらしく、前半分がぼっこんしてた。
地面が白くなるほどに撒いてある塩カルを見て、おののく。
自分が滑らなかったのは、つくづく運だけだったらしい。
 だから、青看板のR482の表記を見て悩んだ。
行き先が書いてないということは、酷い道だということ。
酷い道だということは、交通量が少ないということ。
交通量が少ないということは、凍結の可能性が大きい。
日は出てきているけれど、日陰の部分はどうだろ。
 でも、普通にR482を進んでしまう自分には、嫌気がする。
集落部で、多少、狭い区間はあるものの、あとは問題なし。
下り坂は、エンジンブレーキでちんたら進んで、どうにかなった。
 R179と合流すると、今度は、人形峠までの距離が。
峠までの距離が書いてあるということは、難所だったということ。
幸い、トンネル一本で抜けたけれど、昔は大変だったのかも。
 ずいぶんと改良されている道を、慎重に進んでいく。
が、橋の末端でブレーキを踏んだ時に、がたがたと嫌な音が。
おそらく凍結していて、ABSが作動したんだと思う。
これで肝を冷やしたけれど、すぐそこが奥津温泉だった。
 観光施設を兼ねた日帰り温泉の駐車場に、まずは車を停める。
この胸のときめきが収まるまでは、さすがにちと動けなかった。
落ち着いてから少し歩くと、日陰は普通にスケートリンク。
偶然。ただの偶然。神様に感謝するとしよう。
 奥津温泉は、想像していたよりも、ずっと小さい温泉街。
けれども、全体的に小綺麗で、婦女子が好きそうな雰囲気。
河原にある露天風呂も、そういう意味では、小綺麗だった。
 ここは、どうも洗濯場らしいけれど、入浴もできるらしい。
できるのであれば、浸かってみないと気がすまないので。
小綺麗な雰囲気ぶち壊しを理解しつつ、全裸になってみた。
そして、露天風呂に浸かってみて、30秒で出てみた。
だって、茅森温泉が可愛いと思えるほどのぬるさなんだもん。
いくらぬるいのが好きでも、やはり限界があるわけで。
これは、夏場でも厳しそう。それとも、たまたまなのかしらん。
白い湯の華が浮いていたけれど、洗濯の名残かね。

1000、般若寺温泉着。
 身体をたっぷりと冷やしてから、電話をかけてみる。
これから行く般若寺温泉は、日帰り入浴が予約制とのこと。
空きがあるとも思えず、期待はしていなかったけれども。
10時なら空いているらしい。なので、予約してみた。
 道の凍結が怖いので、ここから歩いて行くことにする。
徒歩10分程度のお散歩が、ずいぶんと気だるい。疲労だね。
道中は紅葉の名所らしく、しかも見ごろとあれば、人が多い。
するつもりはなかったけれど、ついつい観光してしまった。
 般若寺温泉の入口は、いかにも滑りそうな石の階段だった。
鮮やかに濡れた落ち葉を踏みしめて、ゆっくりと下っていく。
その先にあるのは、ちょっと立派な、昔ながらの農家風の建物。
ここがまた、紅葉が素晴らしく、うっかり見とれてしまうほど。
けれども、人の気配がない。旅館って聞いていたのに。
 困っていると、母屋らしい建物から、ばあちゃんが登場。
予約したお客さんかね、と、どうやらこの方が女将らしい。
入浴料は、1時間1000円。貸切なので、妥当な金額ともいえる。
浴場は、川べりにあることと、露天が寒いかもしれないこと。
それと、紅葉は1週間遅かったことなどを教えてくれた。
 母屋から少し下がった場所にある、小さい建物が内湯。
露天風呂は、内湯のさらに奥。岬のような場所にちょこんとあった。
まずは、ばあちゃんの言うとおりに、内湯で温まる。
こちらは、こじんまりとした岩風呂で、ふたりがベストかな。
 ぬるめの湯に、だらーっと浸かる。
窓を開ければ、川向いの紅葉が綺麗に映える。
なんとも贅沢な独占っぷり。逆に少し寂しいくらい。
 十分に温まったところで、今度は露天風呂へと向かう。
脱衣所経由で行くのが面倒なので、国見温泉形式にする。
構造的に、その方が楽だし、近いし、冷えないので。
ばあちゃんが見たら、怒るかもしれないけれども。
 こちらの露天風呂は、これまたこじんまりとした岩風呂。
ふたりで密着して入るには、かなりよい感じだと思う。
高さはあるものの、川べりなので、景観としてもいいし。
ただ、少し離れたホテルに丸見られなので、そこがどうか。
 つか、ここはアレだ。ふたりで来る温泉だわ。
親密な関係な方同士で、しっぽりとのんびりする温泉だわ。
ひとりで堪能するには、あまりにも、隣が寂しすぎた。
それとも、里心がついてしまっただけなのか。
ただ単に、煩悩が強いだけだけど。

1140、三朝温泉 依山楼岩崎着。
 紅葉を愛でながら、駐車場へと戻る。
ずいぶんと温かくなり、さすがの氷も融けていた。
これで安心して、山道を走ることができるようになった。
 その前に、と、バイパスにある、道の駅奥津温泉へ。
駐車場がいっぱいになるほどの人気っぷりに驚かされる。
とりあえずのお土産を買い、来た道を戻ることにする。
 次の目的地は、X字の右上にある、三朝温泉。
人形峠を越え、R179をそのまま北上していく。
途中で県道へと右折し、5分程度で温泉街に入った。
名物の露天風呂を橋上から眺めつつ、目的のホテルへ。
 宿の名前は、依山楼岩崎。
これが、かなり立派なホテルで、正直、びびる。
ロンTなぞで侵入してよいものかと、不安にもなる。
が、従業員さんも立派なもの。丁寧に応対してくれた。
しかも、自遊人の無料パスポートなのに。かたじけない。
ちなみに、通常1500円。ずいぶんと太っ腹だと思った。
 本題ともいえるお風呂の方は、かなりエロい。
デザイナーズスパとでも言えばいいのか悪いのか。
まず、脱衣所の窓ガラス越しに見えるのが、ひとつめの内湯。
思わず、うわぁ、と声を出してしまう空間が演出されていた。
淡い照明は薄暗く、湯船内の岩も含めて、夜の露天風呂風味。
しかも、これがけっこう広い。まったくもって、贅沢すぎる。
 通路を挟んだ露天風呂は、内湯と比べれば、こじんまり。
壁に囲まれているので見晴らしはよくないものの、庭園がまた。
上手く奥行きを表現している森が、なかなかに素晴らしい。
 足裏のツボに効きそうな、でこぼこ通路と階段を登る。
そこにあるのが、ふたつめの内湯と露天風呂。が、ちと弱い。
ひとつめの内湯を見てしまうと、ここは蛇足にも思えた。
混雑時などに、静かに浸かるにはよいのかもしれないけど。
 お湯は、今日、何度も溺れている、特徴のないもの。
けれど、この設備の素晴らしさで、十分に満足できた。
アメニティもしっかりとしており、とてもよい施設だった。
1500円を払って入るかと聞かれたら、黙って河原に行くけれど。
貧乏がにくい。

1335、関金温泉 関の湯着。
 X字湯巡りの最後は、当然ながら左上。
倉吉回りで、早朝に走ったR313に流れていく。
暗い時と明るい時では、ずいぶんと印象が違う。
わかってはいるけれど、再確認させられた。
つか、あんな堤防の上を走っていたのね。
 目的地の関金温泉へは、約80分ほど。
近いようで遠かったらしい。意外な感じ。
意外だったのは、関金温泉、という区画もそう。
旗は立っているのけれど、どうもはっきりしない。
 車を停めたのは、せきがね湯命館という日帰り施設。
いかにも最近の公営系らしく、綺麗で広そう。
でも、入りたいのは、温泉街の奥にある共同浴場。
その温泉街がどこにあるのか、看板すらなかった。
 ひとまずR313へと坂を下り、旧街道を歩く。
そこからは、旗を頼りに、今度は坂を登っていく。
狭い道の両側は民家で、鬼太郎電探も反応なし。
不安で泣き出した頃に、真新しい足湯を発見した。
さらに坂を登っていけば、旅館たちが登場。
一応、温泉街だけれども、活気がないのが怖い。
よくある、元気のない温泉地らしい光景だけど。
そこを抜けた左手で、ようやくと関の湯と会えた。
この小ささ、こじんまりさは、いかにも共同浴場。
立派なホテルよりも落ち着くのが、労働者階級らしい。
 そんな共同浴場に似合わない、若夫婦と同時入場。
手前で靴を脱ぎ、奥でお金を払い、手前の扉から脱衣所へ。
事前情報どおりとはいえ、脱衣所も浴室も狭い。
湯船は、4人できつきつ。5人は無理な大きさ。
ちょうど入れ替わりで3人になったものの、それでも。
 とりあえず浸かってみると、長湯必至の、ぬるめの湯。
小さい湯の華を見ながら、入れ替わりまでは入っておく。
すると、汗が吹き出してきた。ずいぶんと温まるらしい。
結局、車に戻っても、しばらくはぽかぽかしたままだった。
おとなしそうに見えて、ずいぶんと効くお湯だったのね。

1515、鹿野温泉 今市集会所着。
 関金温泉から1時間。
昨日の復讐戦のために、鹿野温泉へ。
いい加減、無色無味無臭には飽きたけど。
ここが最後と思えば、気力も湧いてくる。
同時に、地元専用に入る勇気も湧いてくる。
 表向きは、ごくごく普通の建物。
看板があっても、共同浴場っぽくはない。
いかにも入りづらいけれども、だ。
表の代金箱にお金を落とせば、入るしかない。
 扉を開けると、あとは普通。
男女別の脱衣所があり、男女別の浴室があり。
カランがあり、6人ぐらい入れる湯船があり。
ただちょっと、形が独特だったぐらいかしら。
 先客は、じいちゃんがひとりだけ。
挨拶をして、軽く洗って、どっぽんしてみる。
想像と違い、意外と熱くない。ぬるくもないけど。
どうやら、じいちゃんが調整してくれたらしい。
 水の蛇口の横に、もうひとつ、蛇口ひねりが。
これを緩めると、足元から源泉が出てくる仕組み。
今は、湯が1、水が3。なるほど、適温なわけだ。
 小さい湯の華のあるくらいで、湯に特徴はない。
関金温泉と同じく、汗はえらくかいたけれども。
これって、もしかして、体調的なものかしら。

1625、鳥取イオン着。
 今日の温泉巡りも、無事に終了。
とりあえず、鳥取イオンで小休止を敢行する。
おみやげを買ったり、パンとコーヒーを買ったり。
その際、JALWAONを使ったけど、ポイントつかんとは。
まったくもって、なんの役にも立たないカードだわね。
 これからの予定は、大きくサイドチェンジ。
太平洋というか、瀬戸内海側へと出てしまおう、と。
経路はいくつかあるけれど、岡山へ抜けるR53を選択する。
理由は、交通量が多そうで、山中滞在時間の短かそうだから。
結局のところ、凍結が怖いわけであります。
 夕方の渋滞の中、イオン直進でR29へ。1700発。
そしてR53に合流後は、長い長い車列に紛れて南下。
思ったよりも速度は遅く、案外と走りやすいのは意外。
 智頭を抜け、峠道になる頃には、車もがくんと減る。
外はもう真っ暗で、今が山やら川やら知れず。ひたすら走る。
中間地点ともいえる、津山通過が1830。店も車も多かった。
中国地方のど真ん中が、ここまで栄えているのは意外だった。
 感覚的に、津山から岡山が、ずいぶんと遠く感じられた。
特に、岡山手前の川沿いの区間。昼間なら綺麗だったろうに。
後ろから押されるような交通量の多さに、運転で精一杯だった。

2000、岡山コンビニ着。
 日本海から3時間ほどで、瀬戸内海に到着。
途中、峠のある100km強なので、まったく妥当な着時間。
東京基準で言えば、水戸、宇都宮、高崎、甲府程度。
鳥取とのつながりが弱くないことを理解できた。
 岡山さんとは初めての並走。多少の緊張感はあったけれど。
走ってみると、案外と常識的。関東に近い印象を受けた。
でもたぶん、広島に近づくと怖いんだろうなぁ。
 R30沿いのコンビニで小休止後、東へと走り出す。
食事と給油は、かなり立派なR2バイパス沿いにあると判断。
けれども、これがまた立派すぎて、店舗なんてありゃしない。
ロードサイド店街の匂いのした、西へ行ってみるべきだった。
 気がつくと、明らかに岡山を抜けていた。
戻るのも面倒なので、そのままさくさくと走っていく。
問題だった車の食事も、さすがはR2。無事に宇佐美できた。
R120円。もちろん満タン。これで心配事も消えてくれた。
しかも、この先の給油所は、なぜかお値段、高め。
ぎりぎり安い所で入れられるとは、まだ運があるのね。
 初体験のR2は、予想通りのトラック街道。
特に走りにくくもなく、2車線区間もあり、よい道かな、と。
素晴らしいのはバイパス。完全完璧な高速道路じゃんか。
みんなびゆんびゆん飛ばすけど、大丈夫なのかしらん。
でも、それも兵庫に入るまで。無料区間の末端で、もちろん降りた。

2230、明石幸楽苑着。
 バイパスでないR2は、とても貧租な1車線道。
おそらく、主役はR250なんだろうなぁ、と思った。
途中の、安いらーめん屋で小休止と、ひとり作戦会議。
明日のことを考慮しつつ、今夜の寝床を探さないといけない。
 実は、ここまで来てしまったのは、大失策。
あまりにもでかい都市圏は、車中泊には、まったく不向き。
走りやすくても、姫路近辺で停めておくべきだったのに。
 反省しても仕方なく、道の駅を探してみる。
といっても、選択肢はひとつだけ。北にある、三木のみ。
ここも、明日の目的地に近いので、これまた不向きなんだけど。
来てしまったものは仕方がない。反省するしかない。

2345、道の駅三木着。
 R175は、走りやすい国道だった。
一部、1車線区間もあるにしても、基本が2車線。
この地域も、ずいぶんとお金をかけてもらっている。
とはいっても、地図を見る限りだと、海沿いは酷そうだけど。
 あまりにも快適快調すぎて、30分ほどで到着。
国道をアンダーパスして入るなんて、これまたお金が。
三木って、聞き覚えがあると思っていたら、ホースパーク。
道の駅に、併設に近い形で存在しているらしいけれども。
暗いので、よくわからなかった。
 じゃりの、臨時駐車場のような所に車を停める。
車中泊なのかなんなのか、ずいぶんと車の台数が多い。
ここまで多ければ、治安という意味では大丈夫だろう。
長い長い一日も、これで終了。すぐに寝た。


081123(日)
0700、出発。
 目が覚めたのは、0545。
ずいぶんと車が増えていて驚いた。
それにしても、起床があまりにも早すぎる。
こんな時間に起きても、やることがないのに。
 ぼーっとすること1時間。
それで、ようやくと動き出してみた。
車が動けば温まる。けど、芯までは無理。
こういう時に、早朝営業の温泉があればなぁ、と。
今日、最初のそれは、10時から。うーむ。
 R175を北上し、R372を東折。変な日本語。
それにしても、このR372。ちとわかりにくい国道だった。
地図上だと、大阪神戸を迂回する、よさげな道だけど。
案外と細いというか、300番台国道すぎて驚いた。
きちんと整備すれば、使いやすそうなのに。
 途中、道の駅東条で時間をつぶす。
さらに、東条湖なぞを周回し、ぐだぐだだらだら。
運転以外したくないというのは、ダメ人間なのかも。
 それでもう、いい加減に行ってみようと。
とりあえず、目的地の駐車場でぐだぐだしようと。
県道を走って走って、吉川温泉へと到着してみた。

0925、吉川温泉 よかたん着。
 よかたん、である。
ただの日帰り温泉である。が。
よかたん、である。よかたん、って。
これで、幼女系の絵でもあれば。
 いっしょにはいろ、なんて、ね。
にこりと笑う、ふたつくくり。
八重歯は絶対に外せないわな。
ぺったん部分は、当然、湯煙幕。
妄想だけで、ご飯、無限、お替り中。
それなら、違う客層も引っ張れるのに、と。
そんなことを思うボクも、違う客層。
 で、現実よかたん。
ここは、評判がよさげな温泉だった。
建物は、かなり小綺麗な日帰り設備風。
地域産物の直売所もあり、車はずいぶんと多め。
なのに兼用駐車場は狭め。繁盛期は大変そうだわ。
早く来てよかったと、車を降りて、確認に行く。
と、入口に、みょーな張り紙がしてあった。
 21日から営業停止になっとります、って。
どうも、排水が基準値を超えてしまったらしい。
おいおいおい。まったくもって、ありえない。
三木市とよかたん、仲が悪いとは聞いていたけど。
連休前に命令を出すというのは、意地悪だわね。
当然の対応なんだろうけれど。けれども。
まさか、よかたんに拒否されるとは。
幼女魂が足りなかったということか。

1050、山空海温泉着。
 よかたんから山空海温泉までは。
適当な国道がないので、県道でつないでいく。
25万分の1の地図では頼りないものの。
電子地図があれば、なんとかなるもの。
 変てこなアプローチで、R477へ。
あとは、ダムを突っ切って行くだけだけど。
マラソン大会とやらで、先の県道が閉鎖中。
そんな情報を仕入れていないボクには辛い。
 迂回路は、R477のみ。これを登っていく。
橋と随道が、いかにも人造湖の周遊道路っぽい。
ちょうど紅葉の季節で、交通量はけっこう多目。
途中の道の駅なぞは、駐車場渋滞で大変だった。
 大きな地図で判断しながら、今度は県道へ。
青看板に地名を書かれても、わかるわけもない。
しかも、行きたい方向は、またもや閉鎖中。
事情を話すと、先まで進んでよい、とのこと。
でも、山空海温泉は知らない様子だったけれど。
 のどかな山間の県道を行く。
右手の川の向こうに、温泉印の駐車場を発見。
山空海とも書いてあるので、間違いはないらしい。
ただ、この駐車場への道がまた、狭い狭い。
見通しはよいので、離合で困ることはないけれど。
駐車場も、台数が多い時は、大きい車は困りそう。
 駐車場から施設までは、川べりの道を行く。
道といっても、堤防のような歩行者専用道路。
ちょっとも歩かないうちに、ようやくと見えてきた。
 感覚的には、那智天然温泉みたい。
つまり、一般的な人には、入りにくい温泉ということ。
山の中で自給自足生活をする人の居住区、な雰囲気だもの。
それでも、左側には自動券売機が。
この落差が、なんとも面白い。変すぎる。
入浴料は600円。駐車場代が100円とのこと。
右手の小屋から出てきたばあちゃんに切符を渡す。
休憩所らしい仮設住宅を右目に、お風呂場は奥にあった。
 脱衣所に入ると、油の匂いがむわわーっとする。
硫黄系と聞いていたのに、ずいぶんと話が違うなぁ、と。
オチからいえば、ボイラーの重油の匂いだったけどもね。
 浴室は、広くも狭くもない感じ。
手前に、源泉槽らしいステンレスのひとり浴槽がひとつ。
正面には、コンクリートの長方形の浴槽が伸びていた。
真ん中で区切られていて、きちんと入れば3人3人の6人収容。
分けてあるのは、温度の関係で、右がぬるめ、左が熱め。
先客が5人ほどいて、熱めは埋まっていたので、まずはぬるめに。
こちらは、35度から38度の設定だそうで、なるほど、ぬるい。
微かに白っぽいお湯だけど、硫黄の匂いは薄い。
窓全開もあってか、やっぱり、重油の匂いが強すぎた。
 勝手に期待していたので、正直、残念感はある。
でも、足を伸ばして入れるのと、外の景色がよいのがよい。
しばらくすると独占状態になったので、熱めとぬるめの交互浴。
今日、最初で最後の温泉なので、やりたい放題に楽しませてもらった。
 源泉槽の方は、温泉とはいえぬ温度だったので、入浴せず。
硫黄の匂いがはっきりと漂っていたのは確認したけど。かぜひくわ。
 それにしても、ここが大阪というのは、どうもしっくりこない。
感覚的には、完全に兵庫県。実際に国境が近いけれどもさ。

1440、高槻着。
 念願の山空海温泉も終了。
あとはもう、お家に帰るだけ。
関西まで来たのに、とは思うけど。
明日の朝には、布団で眠りたいのです。
もう老人ですから、無理はしないのです。
 迂回路をそのままなぞり、R477。
R173に合流すると、立派な道になった。
ここからは、大阪さんと走ることになる。
 想像よりは、まったく常識的な人たち。
ただ、車線変更だけは怖い。とても怖い。
どうして狭い部分にぶち込んでくるのよ。
きちんと挿れてあげるから。危ないから。
つかまぁ、譲り合いがないのが要因なのかね。
他の車が、入れてもらえないのを見たし。
 普通に市街地に入り、流れは悪め。
外環状的なR171に乗ると、完全な渋滞へ。
原因は、箕面の交差点。左折側が詰まりすぎ。
紅葉渋滞なのか、店舗系の渋滞なのか。
抜けた途端に、交通量も激減してしまった。
 朝には布団で寝たいくせに。
寝たいのであれば、高槻は直進してR1京都なのに。
ついつい曲がってしまうのが、ボクの悪いクセ。
R170に右折して、こちらも外環状的道路を行く。

1550、奈良着。
 線形を見る限り、走りやすそうなR170。
実際に、基本2車線は確保されているのがよい。
R1との合流で、少し気持ちが弱ったけれども。
ここで曲がるのが正解じゃないかしら、と。
そこは初志貫徹。なんとか南下を続けられた。
 途中、店舗渋滞があったものの。
それ以外は、大きな詰まりもなく快適そのもの。
エロエロするワゴンRに先導して貰い、悶々と走る。
彼ら彼女らと別れたのは、八尾の宇佐美。
名古屋までぎりぎりだった燃料の心配も消えた。
しかもR119円。市街地にしては安くてよかった。
 そんな快適な移動も、R25に入るまで。
奈良へと向かうこの道も、最初は、まだマトモ。
さらに安い宇佐美を発見して、叫ぶ余裕があったけど。
川沿いの狭い区間を抜けてからが、大渋滞。
幹線道路が生活道路と観光道路を兼ねすぎだろ。
普通に、鐘が鳴る鳴るの前を通るのがおかしい。
バイパスの計画もあるらしいけど、何十年後かしらん。
 R24にぶつかり、方向的には直進。
けど、地図を見る限り、まともな道ではなかった。
しかも、雨が降り、暗くなり、狭いのは避けたいところ。
北か南か。R25をなぞるのであれば南だけど。
ほぼ思いつきで、北上県道経由で、R25に復帰してみた。
ら、完全な市街地の流れ。とにかく、重たい重たい。
げんなりする頃に、ようやくと、R25とつながれた。

1930、亀山着。
 わざわざ奈良まで来た理由。
それは、名阪国道を走ってみたかった。から。
非名阪も気にはなるけど、素直に名阪に乗る。
 ここは、制限速度が60kmな高速道路。
乗せてもらった時とは、ずいぶんと印象が違う。
予想以上に、上下左右に振られる道なのね。
そして、想像以上に、敵車がまともな道だった。
もっともっと、恐れおののくかと思っていたら。
さすがに全線2車線。ずばずば抜いてくれた。
 奈良から亀山まで、約2時間。
ずいぶんと速いけれど、奈良側の接続部分が。
それさえ解消されれば、使いやすいかも。
素直に金を払えってことなんでしょうけども。
貧乏人にも使いやすい道にしておくれ。

2100、安城宇佐美着。
 ここからは、走り慣れた道になる。
途中、温泉に寄ることも考えたけれど。
身体も気持ちも、帰る流れになっていて。
停まる要素もなければ、ついつい走ってしまう。
 渋滞は、R23への接続部分程度。
あとはもう、問題なく走れる流れだった。
相性の悪い四日市も、さらさらと行けた。
凍結も恐れることなく、快適にR23を進む。
 小休止は、いつものごとく、安城の宇佐美。
給油をし、コンビニに寄り、食後に仮眠。
帰り道は無料道。十分に休養しておく。
というか、意外とやられていたのです。


081124(月)
0030、出発。
 先ほど給油した宇佐美。
日付が変わり、1円値下がり。っ。
急ぐ必要はなかったわね。
 夜間帯となり、交通量は激減。
それでなくても連休中だしね。
おかげで、とても走りやすい。
冒険もせず、R23、R42、R1。
トラックと仲良く駆け抜ける。

0425、御殿場コンビニ着。
 凍結の恐怖とは無縁とはいえ。
最後の峠は、さすがに気にもなる。
一応、箱根は避けて御殿場へ。
それでも怖いので、コンビニで休む。
つか、安城から4時間は速いわぁ。
この、ぁ、ってむかつく。

0900、自宅着。
 1字間ほどの仮眠を取り、出発。
しばらく走ると、外気温0度の表示。
すなわちここは、凍結最前線。
しかも、小山からは厳しい下り勾配。
幸運にも滑らずにはすんだけど。
やっぱり小田原以西はダメね。
今回の体験は、反省材料だわ。
 厚木通過は0710。
ぎりぎり渋滞のない環八で帰宅。
とにかく滑らなくてよかった。
 部屋に戻ると、あとは寝るだけ。
やることあるけど、今は眠るだけ。
ただ眠るだけ。


081125(火)
 通勤中。普通に消滅したくなる。
さーっと、砂みたいに崩れればよいのに、と。
でも、毎日こんな感じなので、これが常態なのね。
 昨日の休養日のおかげで、仕事は楽。
なんだけど、言われると、いらっとする。
お互い様だと、どうしてわからないのか。
嫌だ嫌だ。


081126(水)
 虫歯の痛みが、少しづつ引いてきた。
治るわけもないのに、一体なんなのかしら。
金曜日に医者なので、そこでわかるとよいけれど。
 その変わり、今度は発熱してきた。
もう、正常な体温がどこなのか、わからんよ。
どうなるのかしら。ボクの身体は。


081127(木)
 年末の指定席争奪戦。 盗れないと辛いので、なんとか、と。
祈るように願うように、結果を待つと。
意外にも、無事に確保できたそうで。
事前申し込みも使えるな、と思った。
懸念材料が消えたのも、素直に嬉しい。
あとは、きちんと計画を練るばかり。


081128(金)
 仕事帰りに歯医者さんへと寄る。
治療した部分の、破壊の再生をするらしい。
終わってみると、なるほど、痛くない。
つか、それって治療が悪かったってことかしら。
特に文句は言わなかったけれども。
 こうして自分は治すとして。
車の方はどうしよう。お金、ないんだよなぁ。
部品屋さんの方で交換できるとよいのだけど。


081129(土)
 土曜日のお仕事は、馬券を買うこと。
いや、馬券売り場があるから買うんだけど。
今年、なにげに当たってないからなぁ。
明日ぐらいは当てたいところだけど。
ここまで当たらないのだから、当たらないのかも。
 で、明日。
見事に2着3着。そんなもんだな。
これで何連敗中だろう。調べるの怖い。

東京10R。馬複04-09\2000。


081130(日)
 中国からの帰り道。沼津あたり。
ブレーキをかけると、ブレーキがね。
きーっきーって鳴るわけですよ。
これって、部品が磨耗している状態で。
それで、自動車屋さんに持っていきまして。
点検してもらったら、部品交換しろって。
なので、してもらいました。一安心。
 けど、不思議な点がひとつ。
前輪も見てもらったら。もらったら。
パッドの残量が8mmって判定結果。
去年の車検で7mmなのに、なぜ増える。
本当なら、無交換でいけるけど。
誰を信用すればよいのですか。





[] : []

[戻る]