融資の申し込みと返済
融資を申し込む時の手続きは決して難しくありませんが、難しいのはその後の返済計画でしょう。
特に自営業の人の生活は会社員と比較すると安定しているとは言えませんから、融資元の銀行などは審査を厳しくする傾向にあります。
もちろん、これまでの実績があれば、自営業の人でも十分信頼してもらえるでしょう。
この逆の立場であるこれから起業しようとする人の場合、実績がないですから融資を受ける銀行の審査を通ることは難しくなるのです
自営業者の審査が厳しいのではなくこれまでの実績を提示できない状況が難しくしていると考えなければなりません。
融資を申し込む時には現在の資産とすでに借りている金額、そして見込みの年収などの書類を提出することになります。
自営業者の場合、その年によって年収に大きな変動があると、審査のポイントが低くなってしまうでしょう。
銀行だけが融資元ではありませんから、カードローンや日本政策金融公庫など選択肢を増やしておくことも大切です。
さて、融資を受けることができたとして、その後の返済計画を立てなければなりません。
事業のための融資ですから、返済は長期間を考えていいでしょう。
ただ金利が通常よりも低いとしても、長期間にわたると利息が無視できない状況になります。
また、自営業者の場合は将来の予想が付けにくいことも否定できません。
これから自分がどのような仕事をやっていくのかを明確に提示することを考えましょう。
会社と同じように事業計画書を作成するのです。
その中で利益を出して、返済計画を作ります。
この計画を立てることは自営業者でもやらなければならないことです。
個人企業だからと言って、自分の思い付きだけで動くことは収益の安定化にはつながりません。
起業した時からある程度の貯蓄を持っているなら、融資を受けずに自由に動くことができるでしょう。
しかし、そのような人はごくわずかです。
いいアイデアを持っていても、それを実現するための資金がなければ何もできないのです。
自分の仕事に誇りを持っているなら、自信を持って将来のことを説明してください。
返済について心配することがないと説明できれば、銀行からの融資を引き出すことは難しくありません。