そら とぶ ゆめ Epilogue  ふたりの記憶[Man&Iron] / page1


ふたりの記憶[Man&Iron]  ***** Voice Recorder − 1 ***** 「はじめまして、マスター。貴方の名前を、教えてください。」 「……『翼』、いや、『休まない翼』。うん、これに決めた。」 「……は? それがマスターの、名前ですか……?」 「ううん、貴方の名前よ、『休まない翼』。昔、空には『鳥』という生物がいて、 『翼』っていう器官で風を切って空を駆けたんだって。」 「その『鳥』から取って、何処までも、空の果てや月まででさえ、飛び続ける『休まな い翼』。格好良い名前でしょ?」 「私の、名前、ですか……。それで、マスターの名前は?」 「墜ちることなく、何処までも飛び続ける『翼』なら、私の名前なんて知る必要、ない でしょう?」 「はあ……。」 「私、ずっと空を飛びたかったの……。さあ、一緒に飛ぼう、『休まない翼』!」  *** End of Voice Recorder − 1 ***       *




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