A Winter Book 〜ささやかな冬のおはなし〜 届けられて音を失った言葉は、真白く静かに降り積もります。 夜天を低く覆い、地上の光を受けて銀灰色に煙る雲を通して。 そんな冬の夜には、娘はずっと雪を見つめていました。 街の灯りが見下ろせる、いつもの大樹の枝に座って。 春を待ちながら交わされた、たくさんの舞い降りる言葉達。
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