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燗酒のすすめ
 

燗に向く酒  燗をしておいしくなる事を”燗上がり”といいます。
逆に燗をしてまずくなる事を”燗下がり”といいます。
一般的に、本醸造酒、純米酒は燗に向き、吟醸酒は燗には向かないと 言われていますが例外もあります。
本醸造酒、純米酒でも冷やの方がうまい酒、 吟醸酒でも燗をすることにより香り味ともよくなる酒もあります。
いずれにせよ、少し辛口の酒の方が燗には向くように思います。

熱燗、ヌル燗 「お酒はぬるめの燗がいい・・・(”舟歌”より)」とか、
「燗はやっぱり人肌やね!」などと言うように、
酒はヌル燗が良いと言う人が多い様ですが、燗の温度は飲む人が決めれば良いことで、 ヌル燗でないといけないと言うことはありません。
個人のこのみで吟醸酒を熱燗にして飲んでも構わないと思います。
ただ、やはり熱燗がうまい酒、ヌル燗がうまい酒はあるようです。
ここで、熱燗にするとうまい酒、ヌル燗にするとうまい酒を紹介します。

熱燗がうまい酒 本醸造吟醸酒 梅錦 つうの酒
愛媛県:梅錦山川株式会社

かなり辛口で冷やでもおいしいのですが、燗にすると驚くほど良い香りとなり、 味もまろやかに変身します。特に熱燗でおいしく頂けます。
詳しくは、うまい酒リストを見てください。

ヌル燗がうまい酒 酒一筋 燗酒適酒(吟醸仕込み、本醸造)
岡山県:利守酒造株式会社

赤磐雄町米を使用し、燗上がりする酒として醸したもので、 ぬる燗がおいしく、吟醸香が楽しめます。
詳しくは、うまい酒リストを見てください。

燗のつけ方 燗をつける方法には、直火、湯煎、電熱式の燗つけ器、電子レンジ等があります。
非常に急いでいる場合以外は、電子レンジはあまりお勧めできません。
電熱式の燗つけ器は、簡単ですが趣がないです。
直火か湯煎かは好き好きですが、一般的には湯煎がいいでしょう。

道具は特別な物は必要なく、徳利と徳利が肩まで浸かる鍋があればいいです。

まず、鍋に水を入れて沸かします。徳利に酒を入れます。

お湯が沸いたら、火を止めてから酒を入れた徳利を入れます。
ぐらぐら煮立った中には入れない方が良いと思います。
又、コンロの火も止めた方がいいでしょう。
火をつけたままだと、鍋の底は100度以上になり、直火で燗をつけているのに 近い状態なので、好みの温度につけるのが難しいのです。
80度から90度くらいのお湯で、時々具合を見ながら、ゆっくりとつけるのが良いでしょう。

ヌル燗の場合は40度くらい。お風呂のお湯の温度くらいです。
熱燗の場合は、50度くらい。指をつけて少しして熱くて我慢できなくなるくらい。
なみ(上燗)は、その間の45度くらいです。

よくヌル燗は人肌が良いと言いますが、あれは飲み手の側からの言い方で、 実際には少し高目の40度くらいにつけます。
飲む時に温度が少し下がって、人肌となるくらいがいいのです。

なれてくると、温度を見なくても、徳利の酒の量の増え具合で 温度が分かる様になるでしょう。

酒器


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   南部鉄瓶

燗酒の楽しみのひとつとして、道具があげられます。
自分の好みの道具で、燗をつける作業は楽しいものです。
又、自分の好みの器でうまい酒をのむのはいいものです。

私は、南部鉄瓶を使って湯煎で燗をつけています。
徳利は注ぎ口の無いタイプが好きで、備前が気に入っています。

皆さんも、自分の好みの酒器を探してみてはいかがでしょう。

 お気に入りの備前 → 

 


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