• 育休の一日:生後六ヶ月

    暦は十月も半ばをすぎ、育休生活も半分近くを消化した。正隆のいまのお気に入りの遊びは、横になってテレビを見ている僕の上を、ハイハイで登り、横断し、また反対側から登ることを繰り返すこと。彼が進んだあとにはナメクジの這い跡のようによだれが残る。もう一つのお気に入りは、僕や知子の腕や足にハイハイで近づいてきて、ハグハグとなめまわすこと。

    おすわりやつかまり立ちも得意になってきて、僕がそばにいさえすれば一つのおもちゃでしばらく集中して遊べるようになってきた。ときおり倒れたりしりもちをつくことがある。そんなときは大声で泣くか、「アイアー アーワーワーワーワーワー バウバウ ブー バー アブー」など眉間にシワをよせて怒っている。

    離乳食を一日二回に増やした。献立はいろいろな具を入れ込んだおかゆが中心。ご飯は残り物の冷やご飯。だし汁か薄い味噌汁にひたして火にかけ、しらすを入れたら“しらす粥”ひじきを入れたら“ひじき粥”トマトを入れたら“トマト粥”たくさん作って冷ましてからゼリーづくりの型(大きさが一食分にちょうどいい)におさめ、ラップをかけて冷凍庫に保存。こうすると、そのたびに作らなくても、おなかが減って泣き出したときに電子レンジで1分50秒加熱しさえすればすぐ食べさせられる。

    副食にはドロドロに煮込んだ野菜スープを冷凍ストックして、同じように解凍して使う。こちらは1分40秒の加熱時間だ。一番手軽なのは夕食の献立がカレーのとき、ルーを入れる直前のプレーンな状態をそのまま冷凍しておくこと。一度、ストックする前にうっかりカレールーを入れてしまい、大失敗。大人向きのカレーの辛さでは離乳食に使えないので、とても後悔した。市販のフリーズドライのベビーフードを利用することもある。「レバー野菜」「ヨーグルトほうれん草」など素人では思いも附かないバリエーションがあって重宝だ。

    妻も気が向いた日曜日に離乳食のストック作りに協力してくれる。ドロドロ野菜スープが主力だ。

    「にんじん、ジャガイモ、キャベツ、ピーマン、大根、白菜など、そのときある野菜をさいの目や千切りにして、コンソメや鶏がらのスープ(もちろん薄味)で柔らかくなるまで煮込むだけ。くちあたりよく、とろみを出すためにと、片栗粉や寒天・ゼリーよせなんか雑誌でよくみかけることもあるけれど、ジャガイモがとければ、それだけで適度なとろみは出せるよ。味の変化は離乳食用のトマトソースやホワイトソースの顆粒が市販されているので、ときどき解凍のときに加えれば完璧!」

    とは妻の談。パンをちぎるのが面倒くさいので、僕はあまり作りたくないパン粥も、よく作って冷凍しておいてくれる。

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