最終日
ほとんど何もしないうちに、最終日である。
朝方は、心配していた 「大渋滞」 も無く、時間より早く 「伊豆高原駅」 に着いた。駅前の有料駐車場へ車を入れる。
行きの電車は、「踊子号」 であった。
時刻表を見ると、電車の種類が多彩であった。
「踊子号」 を始めとして、「スーパービュー踊子」、「フルール踊子号」、「リゾート踊子号」、「リゾート21」などなど、鉄道マニアであれば、一日中往復していないと、全車両は制覇できないぞ!
というくらい、電車の種類が多かった。
そのややこしさに輪をかけるように、「特急」、「普通」が入り乱れているのだ。 よくよく見ていると「踊子」が名に付くものは、特急であることが分かってきた。 だから、「リゾート21」は、各駅停車の普通電車なのだ。
また、この路線は、伊豆急なのだが、どうやらJRの車両も走っているらしく、これがこの列車名の多彩さの原因のようだ。
やられた・・・
「踊子号」 がホームにすべりこんで来る。
乗り込む。
「古いなぁ・・・」
懐かしささえ感じてしまう。 西村京太郎のサスペンスドラマで、片平なぎさが乗ってそうなやつである。(いまどきは、違うかな?)
しかも、先日駅員さんに忠告された通り ガラガラ であった。
まあ、しょうがない。 保険と思って座席指定にしたんだ、しょうがない。
と、電車に揺られながら、しゃべっていると
通過列車(我々の乗っている電車ですね)を待ち合わせしている、各駅停車の普通電車が目に飛び込んできた。
それを見て、 「やられた!」 と叫ぶ。
あっちのほうが、豪華なのだ! 全面ガラス窓で、しかも座席を外向きにすることが出来るらしく、乗客は、海側に向かって景色を眺めながら、にこやかに談笑しているではないか! (そう見えた)
金を出したのに、ボロっちいのだ。
燃焼系!
後日、鉄道に詳しい知人に聞くと、「特急料金」 は、目的地へ早く行くための料金である。 豪華さを求めるなら、「グリーン料金」 を払いなさい。 とのご神託を受ける。
なるほど、なのである。 少し、気分が晴れた。(大部分は、納得がいかないが)
話は、突然変わるが、この付近の寂れた駅で あの「燃焼系、燃焼系」のコマーシャル (女の子が、手を使わずにくるくる前転をするやつ、あれですね)の収録が行われたらしい。 伊豆急のホームページに、その駅名のヒントとなる映像が紹介されていました。
その駅前を通過していく (特急なのだ!)
眺める。
なんとなく、そうかな・・・(駅名の看板とかは、イメージが変えてある・・・)
それだけであった。(燃えないなぁ・・・)
海中水族館
40分ほどで下田に到着。 そこからバスに乗り換えて、下田海中水族館へ。
海中といっても水中に潜るわけではなく。 海の入り江を利用した水族館で、湾の中(=海の中)でイルカショーをやったりするのだ。
季節がよければ、イルカに触れるらしい。(胸まであるゴム長を着用するらしい) ただ今日は、とても寒く、イルカショーを見ているのすら つらかった。
イルカショーを見た後、凍えそうになりながらアシカショーとさらに別のイルカショー(イルカには、権藤さんと坂東さんという 2種類のイルカが いた。)を見た。 こちらは、プールに客席がついている よくあるタイプの「スタジアム」であった。
面白かったのは、トレーナーが水中ボンベを付け、水中でイルカと戯れるショーであった。 プールの全面がガラス張りになっていて、中での様子が見えるのだ。
すっかり
すべてのショーを見終えた頃には、すっかり体が冷え、小雨もパラついてきた。 ショー以外は、あまり見るところもなく、子供も飽きてきたので、「とっとと」 帰ることに。
(あまりおいしくないであろう 水族館のレストランを避け)下田の駅前でうまい昼飯を食べた。 魚介類のメニューが豊富な食堂であった。
のんびり昼飯を食べていると、土産物屋をウロウロする時間もあまりなく、帰りの電車になった。 (座席指定なのだ!)
帰りの電車は、「スーパービュー踊子」 なのだ!
客席のガラスは、はるか上、天井に一部かかる曲線部分までガラス張りになっている(夏は、少し暑いかも)。 見晴らしが良くて、気分爽快なのだ!
それでも、行きの電車と同じ料金なのだ!
やっぱり、納得がいかないのであった。
なんとか
傘をささずに伊豆高原駅まで戻って来れました。 小雨がぱらつく天気で、これ以上この辺りで寄り道をする場所も見つからず(天気がよければ別よ) 帰途につくことに・・・
帰りは、伊豆スカイラインを利用したのだが、濃い霧で「さっぱり」景色は見えず。 景色どころか、前の車のテールランプも見にくい状況で、こんなことなら行きに利用すれば良かった。と思いながら、ハンドルを左右に切るのであった。
今回の旅は、事前準備に手を抜いたせいか(手を抜くといつも、と言ったほうがいいが)不完全燃焼の旅であった。 次回は、「燃焼系」 にするぞ、と心に誓い、ハンドルを握る手に力を入れるのであった。
(おしまい 情報へ)
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