実践例<2>

<日本棋院の9路盤ソフトの終局>

お互いが連続「パス」を押したら終局です。

終局処理をするため「形勢判断」を押します。

すると下図のように逃げられない石に×が付きます。



Xの付いた石を死石(しにいし)と言います。

囲碁は、死石は取られたのと同じ扱いになります。

死石を憶えたら、もう一度「形勢判断」を押します。

「盤面整理」を押します。

憶えた死に石をクリックして消します。

全て消し終わったら「整理終了」を押し結果を見ます。

結果は右側に「黒地25白地26白6目半勝ち」とでます。

黒地とは黒の陣地の事で、白地は白の陣地です。

結果の説明は下でさらに詳しく説明します。

<整地>

囲碁ソフトなら終局を上のように計算してくれます。

でも、碁盤の場合は自分で数えます。

自力で数えるためには、まず整地をします。

整地とは、数えやすいように石を移動する事です。

黒の人は、白石を、白の人は、黒石を移動します。

まず、アゲハマを敵の陣地の中へ置きます。

それによって空いてる所が減るのです。

<整地図>

上図、黒△を△へ移動。
白のアゲハマと白□を□へ移動します。
そしてX同士を交換すると右図です。
黒は、右側9個X2列+6個=24
白は、左側9個X2列+4個+3個=25です。
整地は慣れるまでなかなか大変な作業です。
まぁ、慣れればどうって事ないんですけどね。

<目(もく)>

目とは、自分の陣地の単位。

上の場合、黒地24目、白地25目と言います。


<コミ>

黒は、白よりも先に打つ分有利です。

その有利な分、互先では、コミが付きます。

コミとは最後の計算で白にボーナスが付きます。

以前は、5目半でしたが、最近は6目半が主流です。

ちなみに日本棋院の9路ゲームはコミ5目半です。

コミが6目とすると上の結果は、黒24、白31目半。

31−24で7目半勝ちという事になります。

棋院の9路だと6目半勝ちです。

また半とは0.5ですが同点の時に白勝ちを意味します。

同点の場合は、「白の半目勝ち」などと表現します。