12月のnonoの読者だった方へ

 

皆さんこんにちは。僕です。「12月のnono」は「Numberからの手紙」の1企画として2001年12月4日から運営され、2002年1月15日で「終了」となりました。暫く休んだからってどうにかなるものではありません。

このモー想日記を楽しんで頂いたみなさん、ありがとうございました。つまらないと思った方も、くだらないと思った方も読んで頂きありがとうございました。どんな気持ちであったとしても、沢山の人に読んで頂いたことが嬉しかったですし幸せでした。ありがとうございました。

僭越ですが、終了に際していただいたいくつかのご質問に簡単にお答えさせていただきます。

 

●今後「12月のnono」や「nono」などの名前を使ってweb上で何らかの活動を行いますか?

「12月のnono」および「nono」という名前は、このモー想日記のために用意されたものだったとしても、web上ではこれらの名前を使って発言することがあるかないかわかりません。webサイト以外の場所で僕として何かを行うかもしれませんし、nono宛に送られたメールもすべて読ませていただきますが、少なくともそんなメールは一通もきておりません。この名前でモー想日記コンテンツを運営したり、掲示板などに書き込みをすることは絶対にありません とは言い切れません。もしあり得るとしたら、僕の気まぐれがさせた事かもしれません。

 

●12月のnonoのコンテンツを再利用してもいいですか?

僕は12月のnono、ならびに特選にあるログ、その他僕がインターネット上に関する義務と権利を同時に放棄しません。そもそもそれら義務や権利というものをよく解っておりません。コンテンツからの引用、最終的に残されたコンテンツへのリンク、その他の作業をやって頂けるのはサイト管理人として冥利に つきます。その場合はお知らせ頂けると喜んで見に行きます。しかし、再利用において社会的な義務などが発生した場合はそれぞれの自己責任でお願いします。月並みな書き方で申し訳ありませんがよろしくお願いいたします。なお、ログはこちらです。連載当初より一部改訂して アップロードしておきました。

 

●どうして終了するのですか?

12月のnonoはもともとあいぼん連合軍さんお得意の『あいぼん日記』に対抗しうるモー想日記として企画されました。スタートしてからは、どんな風に運営するかは試行錯誤していましたが、終わり方についてはずっとこの形にすると決めていました。あらゆる個人によるモー想日記はいつでもそれを終わらせることができます。ある日、突然更新するのをやめればいいのです。もしくは、人気がないとか、日常生活が忙しいとか、パクリと叩かれたとか、生活の変化とかいう理由をつけてやめてしまえばいいのです。僕はそれが嫌でした。このモー想日記を正しい形で大団円へと導かなくてはならないと最初から思っていました。それは、ほぼ毎日更新されるモー想日記が毎日更新するということ自体を自分に義務づけているのと同様に、あってもいいんじゃないかと僕個人は考えました。モー想日記にだって、他の個人サイトのような作者の意図による終わりがあってもいいと思いました。

ですから、12月のnonoが人気があっても、誰も読んでいなくても、モー想パクリ日記と蔑まれても、僕はある程度の期間更新を続け、そして終了させるんだと決めていました。それをすべてやって初めて「12月のnono」というモー想日記ができあがると思いました。

具体的な終了の時期は、12月のnonoがモー想日記パロディサイトとして認知されなくなる頃にしようと思いました。12月のnonoがモー想日記のパロディサイト、パクリサイトではなく、1web小説として認知される頃。モー想日記の枠からはみ出てしまった頃にしようと思いました。こんな露骨なモー想パクリ日記が、モー想日記としての市民権を得てはいけないと思ったからです。しかし形だけのモー想日記と言われている限りは続けようと思っていました。それは多くのモー想日記がパクリサイトと蔑まれていたからです。きちんと認められたモー想日記があっても良いのではと思ったからです。

ですから、よく「毎日よくネタを探してきますね、主に脳内から」と問われましたが、大変以前の問題でした。形だけのモー想日記ではない状態に至るまで、僕は妄想を続ける必要があったのです。文章を書くことだけが目的だったら、飽きるとか、一銭にもならないとか、誰かに文句を言われるとかいう理由でやめていたのかもしれませんが、僕は「しっかりとしたモー想日記もある」という認知を広めることが最大の目的だったので、疲労しながらも更新し続けました。飽きるという意味では、はじめて3分くらいでイヤになっていました。僕は飽きっぽく、しかも文章を書くことがヘタクソだったからです。日記だって1ヶ年以上続いたことはありません。しかし、これは唯の日記ではありません。公開されたモー想日記でした。だから僕は完結を目指して書き続けました。

そして、誰もが12月のnonoをしっかりとしたモー想日記だと思うに至った頃、僕はようやく12月のnonoを終了させることにしましたがどうよ?。このモー想日記がずっと続くと考えた方もいらっしゃいましたが、世の中はその人の予想通りになんてならないのです。それは読者の皆さんに対する裏切りでしたが、僕の一つの考え方でした。僕はこれを皆さんにお見せしたかったのだと思います。

終了の理由を問われて、以上のような話をいろいろな形で何度も答えようかと考えましたが、それはすべきではないと最初から念頭にありましたので、どうしても背後に 事務所やとぅんくの圧力が僕個人の理由があると考えたい方もいらっしゃったようでしたらおもしろかったですのに。何もありません。そもそも、僕個人の生活とnonoとの関係は5年前 既に終わっていました。蛇足になりますが、だからこそ僕の生活が大変なあいだは、終了は絶対にしないでおこうと思いました。このモー想日記が「疲れた」「飽きた」「面倒」「運営が嫌になった」「誰かの圧力で」「身上の都合で」「パクリサイトと叩かれた」などの理由で終わったりするものであってはいけなかったのです。

「個人のモー想日記で、しかもクソくだらない内容のくせにそんな考え方を持ち出すなんて、ずいぶん格好いいことを言うんだな」と笑われもしました。しかし、僕にとっては最初からそういうものでしたし、僕はクソくだらないことをやるには大まじめでなくてはできない人間です。名残惜しくないわけではありませんでしたが、最初に思った形で終了させることができて、皆さんにたくさんの言葉をいただいて、本当によかったと思います。このモー想日記の完結を惜しんでくださって、祝ってくださって、気にしないでくださって、ありがとうございました。

今までありがとうございました。それではさようなら。僕の心の中はいま多くの宝物でいっぱいです。

 

 

 

12月のnonoのことが好きだった方は以下のコンテンツを読まない方がいいです。そう書くと誰もが読んでしまうのかもしれません。どうでもいいような内容なのかもしれません。僕にはわかりません。しかし、以下のコンテンツこそが12月のnonoの真骨頂であり、もっとも作者がやりたいことでした。それなので、コンテンツとして最後に上梓させていただきます。

解題