01/04/98記
02/01/98追記
12/05/97付けで記したせんせいの本物をおもちゃ屋さんで見つけました。「Superせんせい」だったと思う。タカラから出ていたのです。¥4800位で売られていて、原理はマグネットスレートと同じ(どっちが先なのかは不明)で、磁石のペン先に砂鉄?みたいな粉がスレートの裏にくっついていくので字として残り、消す時は、レバーを左右に動かして、スレートについた粉(字とか絵)を振り落とす(振り落とすという表現は必ずしも正しくない)仕組になっています。大きさは、箱に入った状態ではA3サイズくらいでしたから、実物もそれくらいではないかと思われます。これをそのまま海に持ち込んだ時の耐久性に関するデータは今の所私には全く不明です。
結論:「せんせい」は子供用の(教育的?)おもちゃでした。
埼玉のまつざわさんから頂いた情報(01/21/98)によると、ミニ(A4サイズ)を海で既に2年間使用されていて1ダイブ当たり¥50をきっているとのことでした。更に調査を進めた所、スーパーせんせい(A3サイズ)という同じ名前でサンリオからも同じ様な商品が出ています。更にサンリオのスーパーせんせいの箱にはラインアップが載っていて小さい(A4位でしょうか、写真しかなく現物は店頭には無かった)ものはスーパーせんせい-Jという商品名でした。直接せんせいミニ(現時点ではタカラの製品である可能性が高い)にお目にかかってないものの、私の想像していた「せんせいミニはA5サイズ」という思い込みは間違っていることだけを確認しております。ちなみに、玩具業界からのA5サイズの商品は見たことないです。私の知っているA5サイズはFLのマグネットスレートだけです。他のダイビングギアメーカからも出ているかもしれませんね。
01/20/98記
最近のダイビングでも一応は書いたものの、取りたてて書くほどのことはないかなーと思っていた。去年の年末のIOPで起こった。でも、身体ビショ濡れという悲惨な状態では無く、1本目なんかは、Tシャツの胸の部分から前面だけ濡れていて(もちろんツツーって入ってきた時は分かったが)、大したこと無いと考えて2本目そのまま行った。今度は結構ツツーが長かった。スーツが陰圧の時にバルブから入水したのだ。今度は上半身濡れた。こういう事は前にも経験してるので、特にクルマだったし、着替えは1セット余分があり事無きを得ている。ひどい時は、1本目で結構来てしまい、2本目は、海パンはいてドライ着たこともあったので慌てることは無い。
原因ははっきりしている。バルブなのだ。前に水没した時も、オーバホール(それは修理だろうってば)に出したら直って帰ってきた。私のドライスーツは昔のもので、今はこのタイプのを使っている人を見掛けない。どういうのかっていうと、給気はバルブの中心部分のボタン押せば入ってくる普通のドライに付いてるのと同じような奴だが、排気バルブは給気バルブと同軸構造になっていて給気バルブの外側に有り、押せば強制的に空気が垂直方向に流れ、その圧力損失で中の空気が追い出されるという(と言っても流体力学知らない人には何のこっちゃ、でしょうけど)構造なのです。強制排気バルブと呼ばれています。化学に詳しい方ならアスピレータの原理といえば分かりますでしょうか?何だって?ますます分からないって?失礼しました。深追いは止めておきましょう。
何が言いたいかっていうと、要するに複雑な構造だから故障しやすい、あるいは気密性に対してヤワなのかなっていうこと。同軸2重バルブで強制排気のための空気の通り道も要る訳だから、オーリングが通常のシンプルなバルブよりも径が小さい奴でねじれやすいとか、強制排気の機能がうまく働くようにするために、本来気密のバルブシートがめくれやすいとか(完全に根拠レスの空想推測状態です)なんでしょうか。理由は不明ですが、リーク個所は多分排気側だと思われます。
普通のレギュレータや水中カメラと同じ考えで定期的にオーバーホールすれば問題なんて生じないのだ。ちなみにオーバーホールって壊れる前に手を打つのが大事なんであって、壊れる(機能が発揮・維持できない)と困るから定期的にやるんですよね。壊れてからでは遅い(レギの場合は非常に危険=空気が来なくなるってことは構造上考えにくいが、パニックにならずに安全に水面に帰って来れるかというと結構難しいという意味)のです。でもドライはバルブ壊れても自分が濡れるだけ。レギとかカメラに比べたら被害はかわいいもの。オメデトーゴザイマースなんて言われてみんなに受けて終わる。昔はドライ持ってないウエット組からザマーミロと言われましたが、昨今では、ウエット派がほとんど死滅してしまってるので同情票が結構取れるのでは?
水没してからショップに持ち込むとオーバーホールじゃなくって修理ですよねと嫌みを言われたりもする。今回のパターンはちょっと違った。オーバーホール自体4年か5年やってなかったので、部品があるのか心配したが、ショップの方では一応預かってくれた。
数日後、留守電にドライの件で電話下さいというメッセージが入っていた。いやな予感がした。部品が無いから修理できません、新しいドライスーツ買ってくださいとか、ファスナーが行っちゃってますから(自分のチェックではOKでも往々にしてプロが見るとヤバイ状態になってたりしますからね。余計なことだと思いますがアナタのレギの1stステージ取り付け部分の高圧ホースにゴムの亀裂なんぞ無いでしょうね=見落としがちな所です)見積りよりもずいぶん費用高くついちゃいますよ、とかブルーな気持ちで電話をしたら、開口一番、あのタイプのバルブはもう無いので、オーバーホールできないだって。やられたー、予感的中!!!!!。しかし話は意外な方向へ展開し、「という事なので新しい給気専用バルブを胸に、そして肩の部分に排気バルブを付けていいですか?胸のバルブの大きさが小さくなるので、その部分をジャージで埋めるような形になっちゃいますけど」と来た。頭の中ではバルブっていくら位するんだろう、取り付け費用は?と回りはじめた。でも、「通常のオーバーホールに掛かる費用より高い値段にはしません」とのありがたきお言葉。何でも、オーバーホール出来ないのはメーカーの責任だから、だそうだ。そう言えば、製造打ち切り後7年でしたっけ?メーカーは有償にて修理できるように部品を持っていなければいけないとか、単に通産省の指導だったのか忘れましたが、よく電気製品なんかに書いてあるのを思い出してしまいました。
ただいまオーバーホール、いいや修理?もしかしたらこういうのは改造?中です。出来て来る(直って来るっていうのとは違う感覚)のが楽しみ。ちなみに排気バルブはオートバルブにしてくれるそうだ。
02/05/98記
オーバーホールが完了ということで、ダイビングショップに引き取りに行った。結構信頼性において高い評価を得ているダイブウェイズのバルブを付けてもらっていた。基本オーバーホール代くらいはかかるのかなと思っていた。ところが、給気バルブ取り付け+排気バルブ取り付け(部品代込み)=¥56kを無償。送料¥1600+taxのみで、でき上がってしまった。オーナーインストラクターがすごい強行にメーカーと掛け合ったそうだ。世の中、交換部品が無いと言われて新製品を買わされるのが「普通」に感じられる「弱い消費者(私だけではないはず)」にとって、こういう対応は、物品販売に責任を持つという店としての誠意がひしひしと伝わって来て、安くでき上がったことよりも嬉しい思いがしました。あーこの店と付き合ってて良かった、みたいな。KKさん、どうもありがとうございました。
06/04/98記
IOPは伊豆高原辺りのダイビングスポットの中でも古くからあるし、私としては最もなじみの深い(ナビゲーションミスが少ないというより、ごまかしかたを習得してしまった)場所である。それは置いといて、エントリーエグジットの場所をご存知だろうか?近年(でもないってか?)オープンした富戸や八幡野のようなコンクリートスロープが中途半端にしか無いのだ。しかも、岩に取り付けてあるロープはたるんでいるので、頼みの綱にならないし、大潮でなくても干潮の時刻に近いと、コンクリートとロープは全く役に立たないのだ。IOP関係者の方、見ていたら是非改善提案してください。エントリーの時は転びそうになってもそのまま、前のめりに海に入っていけばいいのだが、問題はエグジットである。沖がべた凪でもごろごろ転がっている人を見かける。
IOPは海洋実習で使われることも多いが、その際、インストラクターの指示は人によって2種類に分かれる。聞き耳を立ててインストラクターがどういう指示を出すのか盗み聞きするのもIOPの楽しみ方の一つにしている。コンクリートの届かない所は、ゴロタになっている。しかもここのゴロタはぬめりで滑るのだ。2種類の指示とは、「フィンを履いたまま上がりなさい」なのか「フィンを脱いで上がりなさい」なのかどちらかである。私の聞き耳では前者が多いのです。私は後者を勧めます。それぞれ言い分があるはずです。前者は、転んで引き波にさらわれて沖に戻された時のことを考えての指示だと解釈できます。フィンがないと泳げないのでパニックになることを想定するのでしょう。パニックにならなくてもスノーケルをくわえた状態では溺れるかもしれません。レギュレーターをくわえたまま上がるように指示するインストラクターも多いと思います。転んで自分の体をコントロール出来なくなった所に波が来たなんて場合に溺れなくて済むようにということでしょう。格好つけてレギはずし、更にスノーケルもくわえていないなどという安全に対する感度のにぶいダイバーになるのだけは避けましょう。レギくわえていたって別に何も恥ずべき行為ではなく、むしろ、なにもくわえないのを初心者が見て、真似をする事の方が恐ろしいと言えましょう。
さて、フィンに戻りますが、はいたままだとゴロタとゴロタの間にかかとを入れられません。ゴロタの上は滑るのです。脱いで歩いた方が遥かに体が安定するし転びにくいと思うのです。もし倒れても起き上がり易いし。但し、脱いだフィンをしっかり持っていないと強い波の影響をもろに受けるので、波に持っていかれてしまいます。この辺を甘く見るといきなりフィンを無くすことになるので脱がないように指示するインストラクターが多いのでしょうか?フィンを脱ぐ場所やタイミングも一々指示するのも大変かなとも思います。倒れる時にフィンを手放したくなる気持ちも分かりますし。フィンを先に脱ぐのは、転ばないぞという覚悟が要ります。特にカメラを持っている時等です。転ぶつもりなら、フィンは脱がない方が良いでしょう。コツが実はあって、波が来る時には脱いだフィンをなるべく高い位置で持ち、波がかから
ないようにすれば、波のエネルギーを受けなくて済むのでお勧めです。この技はカメラを持っている時にも有効で、波の弱いあるいは無い時は海の中に浸けた状態で持ち運びますが、寄せ波で大きいのが来たときは、波をかぶるとフィンよりは弱いですが力を受けるので、カメラを波より高い位置に持ち上げます。そして、波の弱くなる時を見計らって気合一発、岸を目指してゴロタの中を歩くのです。横歩きは身体が安定するので良いし、沖から来る波を常に見ていられますから、不意に後ろから大波にやられるのを防げます。特に波が弱くならないようなコンディションの時は横歩きがフィンの着脱にかかわらず有効ですので是非お試しください。
ちなみに大瀬崎の外海のゴロタでは、フィン履いたまま上がった方が楽かもしれません。ゴロタのサイズと滑りやすさによると思います。場所によるとも言えます。
ご意見、反論等お待ちしています。
7/17/98記
現在は家族との取り決めで月1ペースで「お父さんひとりでスキューバに行く」(という風に家族からは言われてます)ということが許されております。8月下旬には家族旅行で小浜島に行く関係で、この旅行中のダイビング(実は丸一日だけ一人でダイビングに行っても良いという交渉が成立しているのです)が月1にカウントされてしまうと、せっかく誰かにさそってもらっても8月の日帰り近場の海行きが許可されない恐れがあります。周辺状況を整備してから交渉に入らないと許可は出づらいと予想されますので、少し、時間をかけて様子を見ながらということになります。特に今月の終わりには交渉を有利に進めるために欠かせない我が家の年中行事となっている軽井沢行きがありますので、良い条件で交渉に望めるのではないかと期待しています。
9/28/98記
今でも、ダイビングサービスと提携している漁協から漁船でポイントまで行くボートダイビングのスタイルは残っている。昔はこのパターンが多く、イカ釣り漁船なんかに乗ろうものなら、夜イカを集めるための強力なランプにダイバーが触れた途端、「そのランプいくらすると思ってんだー」などと、どやされたりもした。実際にすごく高価な物らしい。彼らにとっては、ダイバーは自分たちの仕事場である海からエビ、アワビ、サザエ等を盗んでいく泥棒というイメージが多かれ少なかれある(少なくとも10年位前までは「多かれ」であった)。船を使ってくれる時は釣り人と同じに扱う船長も中にはいて、なんだここはサザエいっぱいいるのになんで取ってこねーんだあ?と言われ、僕らは取るのは写真だけですと主張してきた。いや今ではもうダイバーに対する理解が随分進み、漁協の態度も軟化してきたのかも知れない。それだけここ10年位でダイバーの地位は随分向上したのだろう。というのも、昔は漁協にお願いして漁船に乗せてもらうというパターンが普通であった。でも彼らも馬鹿じゃない。同じく船を出すなら船釣り客と比べるのだ。船釣りは、お客さんの釣りたい魚のいる所へ連れて行かねばならない。釣れなけりゃ客から文句を言われたり、ポイント変えろとか魚探で見ろとか色々注文が多いという。多少のハリスや針や餌も用意しておいて提供もするという。釣れなければ港に戻ることなかなか許さない客もいるらしい。朝から晩まで付き合うこともあるという。これに比べてダイバーをポイントに連れて行き、潜っている間は待っていて、上がってきたらカメラやフィンを受け取ってやって、港に戻るという一連の航海は1.5時間位のものではないか、これを2回もやりゃあ1日が終わる。正味3時間の航海。お客さんが2パーティーいても倍の6時間。午後4時頃には家に着けるってもんだ。魚がいなくてもダイバーは船長に文句言わないし、ダイバーの方が釣り客より好ましいということが分かってきた結果、ボートダイビングに利用する船の船長は客であるダイバーに格段に愛想が良くなった気がする。この解釈は私の勝手な思い込みだろうか?最近はサービス単位で船を出すのが多いので漁協対レジャーダイバーという形態とは違ってきているのでしょうけども。
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10/01/98記
関東地方で日帰りダイビングと言えば伊豆の人気が高い。伊豆半島は静岡県である。JR東海道線で言うと湯河原までが神奈川県で、熱海から静岡県である。中村郁夫さんとかが昔ならした真鶴は神奈川県なので伊豆じゃない。真鶴半島は、伊豆半島のどこかにあると思ってた人、多くありませんか?但し「伊豆」っていうのがどういう定義になっているのか私は知らない。相模川より西は西湘であって湘南でないという定義はよく聞くが、東となると鎌倉だ逗子だと人によって異なる。
話しがいきなり逸れて本題に入り損なっているが、ダイビングスポットとしての神奈川エリアはここ数年位で随分開けてきた。真鶴こそ古くからあるが、雨後のなんとかのようにと言っては失礼だが(私が)知らぬ間にオープンした所も多い。単にダイビング雑誌を購入していないので情報が入ってこなかっただけという説も有力。福浦、琴ヶ浜、江の浦、岩、根府川、早川、茅ヶ崎、江ノ島、葉山、城ヶ島などのポイント名が連なる。私は、葉山、城ヶ島、琴ヶ浜しか入った事が無い。今度行きましょう、とかって言っても、正直伊豆の方がきれいなことは分かっているのだ。写真に取ったとき、特にワイドレンズで海をバックに入れると沖縄の水の色はいかにもフジクロームがピッタリの青だとすると、伊豆はコダックロームが良さそうな緑がかった感じの色で、神奈川
エリアではこれに茶色が混ざる。そして城ヶ島まで行って東京湾に接する神楽高根等のポイントでは黒が混ざる。実感だが実測した訳ではない。神奈川エリアではワイドレンズを使いたくないのだ。使うなら、三脚を持ち込んでスローシャッターで逆光で濃い緑色を出したい。手持ちでは陰がぶれて美しくない。大きなトサカに強いストロボ光を当てて、ついでにサクラダイのオスにも光が届いて動きを止めるというイメージが以前からあるのだが、似たようなのを中村宏治さんに既に撮られてしまってるし、んーやっぱり、ひたすらマクロしかない。わかっていても、特に行ったことの無いスポットには行ってみたい。
こんな神奈川エリアだが、夏休みや晴れた3連休等の伊豆の大渋滞を考えたらこの近さは捨て難い魅力である。でも、春から夏にかけては、浅場の透明度がゼロになるので行ってもしょうがないことが多くなる。大渋滞を避けるために近場にしたい=透明度が悪くて困る、というジレンマは何とかならないものだろうか。
今年もそろそろ道は空いてくるし、海も良くなってくるシーズンです。皆さんはどこへ行かれますか?
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