計画編:見物・移動計画

前回の計画編では,格安航空券+安宿の値段と,ツアー+延泊の値段の比較から旅行日数を計算してもらいました。今回は,国内の移動手段(時間・お値段),見たいもの別の所要時間の見積もりのし方について考察してみます。


韓国国内の移動方法

大別して,以下の通りです。早い順に並べます。

韓国に特有の問題

というか,性質を覚えておく必要があります。それは

国土があまり広くないので,一つの移動手段で移動できるのは,せいぜい6時間程度である

ということ。つまりは,昼間観光して,夜行列車にのって,大移動して時間と宿代を節約(これは私の歳になると厳しいけど)というのは,ほぼ,不可能です。プサンを夜11時に出れば翌朝5時前にソウルについちゃいます。

なので,地球の歩き方みたいになっちゃいますが,移動の基本パターンは,次の場所に昼着くか,夜着くかを考え,所要時間から出発時間を逆算して,朝でるか昼でるかを考えるということになります。

なんだかんだ言っても,地球の歩き方がデータが多いので,参考にするならこの本が未だに一番良いのかもしれません。それでも,地方〜地方の所要時間など出ていないものも多いのですが。その場合,大体,以下のようにして所要時間を見積もれます。

これをもとに,韓国全図を見て(大抵のガイドブックの綴じ込み地図程度でOK)所要時間をはかります。ソウル〜大田で2時間強,ソウル〜テグで4時間程度のはずです。


何を見るか?

・・・そもそもの旅行の目的というのがあると思うんですね。たとえば,人によっては,博物館完全制覇,とか,あるいは,うまいもの食べ歩き,とか,はたまた,夜のお遊び系とか。
博物館行きたい方は,多分,午後いちくらいには目的地についていないと入場できないでしょうし,食べる人は午後おそめでも晩御飯だけは食べられるし,もし昼食時につけばとりあえず2食はOK。夜遊びの方は…宿が確保できる時間帯ならいつでもOKではないですかね?

ソウルはいくらでも時間はつぶせますから,ここでは除外します。プサンについては,市内だけなら1日あればソミョン,チャガルチ市場,ヨンドサン公園周辺などの繁華街数カ所は制覇できます。

その他の地方都市…繁華街歩きは,小さい町(たとえば,アンドンやプヨ,コンジュ,ナムォン)ならくまなくあるいても2〜3時間で終りです。郊外まで行くなら,バスで1時間程度は覚悟です。博物館は1〜2時間かけてまわるとすると,郊外にある博物館の場合,市内(宿やバスターミナルの場所)から,1時間かけて移動,2時間いたいなら,閉館3時間前には宿を出るわけで,閉館が午後5時とすると宿は午後2時にはでなくてはいけません。となると,宿で1時間休んで,ってことを考えると,1時には到着していたいから,その街に入るのは12時過ぎ・・・こうやって逆算していくわけです。

私は,普通の街の繁華街とか,市場のはずれとか見て歩くのが好きでして,あまり博物館などは回っておりません。あと,韓国では可能な限り夕焼けが綺麗そうな場所を探してでかけることにしております。


ここまでの要点

とりとめが無くなってきましたけど,ようは,午前中(できれば8〜9時)に出発して,次の街に着くのが12時前後になるような計画を強くお勧めします。
そうなると,ソウルから小刻みに南下して,若干水平移動して,北西方向に戻る,とか,そういう旅行になりそうだということ,おわかりいただけますか?

あるいは,長時間移動をするなら,宿を確保しておいて,夕方一歩手前くらいに出発してみる,という手もあります。

たとえば,ソウル〜キョンジュなら,5時間程度ですから,宿を確保し,9時頃着くと言ってあれば,ソウル市内に午後2〜3時頃まで居てから移動してもなんとかその日の内に宿につけます。逆に,朝8時に出ても,一番遠くて午後2時着程度になりますから,夏場なら,日本よりも西にあるのであと6時間は明るいです。2泊以上したい街というのもそれほど無いのではないかと思いますから…2泊するなら夕方〜夜着になるように,可能な限り1泊で済むように朝早くの移動を心がけることでしょうね。

昼間の,見物にむいた時間に長距離移動をなるべくしないようにするのがコツと言えると思います。当たり前といえば当たり前ですが…
長距離移動をしなくてもすむならしない方が,色々ものが見られると思いますよ。


日程・旅程

成田からソウルに到着すると,朝一の飛行機だとして市内に2時頃到着。最終便ちかくだと,市内について午後10時くらい。この半日の差がでかいといえばでかいです。

それはさておき。付いたその日に荷物が増えるような土産ものを買物する人も居ないでしょうけど,できれば昼間ついていれば,翌日から大移動しやすいですね。

逆に帰りには1泊はソウルにした方が安全ですし,買物もしやすいので,とりあえず,旅行の最終日はソウルに1泊することにしましょう。
昼市内についた人は,ソウル駅で切符を買うことにして,翌日から移動,
夜市内についた人は,翌日切符を買って,ソウル市内観光もし,3日目から地方,ということにします。

5日間だとしたら:
昼市内着とします。
1日目:切符買い,夕方まで市内観光,夜は市場でも見に行く
2日目:朝食をとったら,ソウル駅あるいは高速バスターミナルに。9時のセマウル号なら,2時過ぎにはプサン到着です。チャガルチ市場で遅い昼食,夜まで繁華街を散策,など
3日目:プサンのバスターミナルに移動,バスで2時間弱でキョンジュに。朝9時に出れば11時にはキョンジュ。宿に荷物預けて12時に昼食を。有名どころは半日で回れます。ポイントは,時間がないときは博物館をパスすること!
4日目:がんばって早起きしてソウルにもどりましょう。8時台のに乗れれば,1時にはソウルですから,半日ソウル観光できます。
5日目:午前中宿のそばで買い物,リムジンバスで空港に(1時間程度かかる)。

10日間だとしたら。10月の旅行の実例を書いて見ますね。
1日目:夜市内着,夕食後,東大門でもどこでもどうぞ。
2日目:ソウル駅で,セマウル号他の切符購入。午後から水原に。民俗博物館,それから夕食を。
3日目:朝,宿を出て,セマウル号で光州へ。繁華街のホテルで一泊。市内見物など。
4日目:日帰りで,モッポへ。(ここで雨に降られたのは痛かった)
5日目:大田経由で,テグへ。所要時間は,2.5時間×2程度。大田の駅前で軽く食事。テグ繁華街見物
6日目:テグは実は,次の町,アンドンへの中継地点。お昼前のムグンファ号でアンドン到着。夕方まで川原散策。
7日目:日帰りでハフェマウルに。バスの本数があまりないので,昼前になんとかたどり着くが,3時前に早々に退散(見学の子供があまりに多くて)
8日目:夕方までにソウル着を目標にアンドンをセマウル号で出発。4時間くらいかかります。夜は宿でダウン(笑)
9日目:ソウル市内見物など。私は現地の友人と飲みに行きました。
10日目:お昼前のバスで空港に。

これに後二日加わればソウルをあと2泊増やすもよし,地方を回るもよし,です。

次回は,街歩き編とでもして,少し書いてみます。


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