カン・スージーさん!
最近は、日テレの深夜番組の「ろみひー」にレギュラーで出てますが・・・7年前(デビューの次の年)、日本じゃ全然知られてなかったのに、ってことを考えると、なかなか感無量です。5年前には1曲、カバーしてやったっけ。「シガンソゲヒャンギ」というんですけど。(今でも歌ってくれたKさんには頭が下がる思いです。)
1枚目のアルバムから3枚目くらいまでは結構自分で歌詞を書いていて、実際、キム・ワンソンとか当時の女性歌手向けにまで作詞してたみたいですけど、ここんとこ、アルバム全てが自作というのはないみたいっすね。中学からデビュー直前まで9年位ニューヨークに移民してたせいか,歌詞の語彙はそんなに豊富じゃない様な気がするんだけど、いーんです、そんなの。逆にファーストアルバム(そうそう、韓国ではシングルは滅多にでないんですよ、知ってました?)を1枚勉強すると、後は辞書無しで結構聞き取れたりするんですが。
そういえば、日本ではまだまだ71年5月20日生まれちうことになってるようですけど、韓国では69年が通説だそうですよ。デビュー時にさばよんだんでしょう(苦笑)。
前述の「ろみひー」ではぼけキャラっちう感じで、ビビアン・スーなんかとダブっちゃうんだけど、そろそろ満で29、ぼけキャラよりは本業の歌の方でなんとかしてほしいものっす。韓国ではようやく9枚めのアルバムが出たようで。日本では、今流れてるウテナのCFで、空から降ってくるビビアン・スーのBGMとなっている曲が4枚めのシングル。
何がいいって、変な話かもしれないけど、まず、声ですよ。それから、僕自身は80年代の歌謡曲ポップス(菊池桃子とか中森明菜とか)をよーく聞いてきてるんですけど、カン・スージーの1枚目(90年発売)はちょうどその頃の、僕にとっては一番歌謡曲が面白かった頃のに雰囲気が似てまして、ちょうど良かったなぁ。どうも当時のブレインの一人だったユン・サンってベース弾き・シンガー・アレンジャーの人がそういう日本ポップスが好きだったってのも影響してたんでしょうね。
これまで出たアルバム、シングル、ビデオ(映画)、本は以下の通り:(98/10/06現在)
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韓国版アルバム:レギュラーが1〜9集まで
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1990年から年1枚ペース
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1994年(?)、1996年にベスト盤(レーベル変わったタイミングらしい)
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最初のベストは1枚目〜4枚目のベスト。歌手としての勢いが一番あった頃だと思うので、曲はそれなりにオッケーですが、音源的にはまったく同じだし、ブックレットには後ろ姿のモノクロ写真があるだけなのであまりおいしくないですね。
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次に出たベストは2枚組で、
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初期の曲のリメイクが数曲ある
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下記のシングル曲をどちらも収録している
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ベスト盤にのみ収録という曲がある
ので、これは買っても良いと思います。
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そろそろ1〜4枚目は入手が徐々に困難になりつつあるようですが、入手できないってほどじゃないみたいです。
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なんと、8集を出していた会社が1998/11に倒産したとのこと。8集の供給はストップしてます。まだお持ちでない方、急いだ方が。日本国内の大手CDショップからも姿を消しつつあります。
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韓国版シングル:
上にも書いたとおり韓国ではシングルは珍しいが彼女のは一枚出てます。95年の年末だったと思いますが、クリスマスソングっぽい雰囲気の曲が1曲と、その後日本で「勇気をください」というタイトルで、日本語版も出た「ピリョハンゴン シガニルップン(必要なのは時間だけ)」のカップリングで、カラオケがおまけ。
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今更買う人が居るとはあまり思えませんが、CD以外のフォーマットについて。
韓国でCDが普及したのは日本よりも遅かったため、しばらくLPも出ていました。また、カセットテープだとめちゃくちゃ安いんですけど、これも相当出ていました。一時はLP、テープをリリースしてからCD出してましたね。これが、歌詞カードがLPやテープの方が充実していることがあります(演奏者の情報が入っていたり)。僕の把握している限りだと
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LP:
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通常の市場に出回ったのは1枚目から5枚目まで。今は廃盤(というか生産中止)ですが、ぎりぎり僕は入手しました。というのは、ファーストアルバムとセカンドアルバムは、デジタルマスタリングに問題があるんです。妙なエコーや逆定位(1枚目のtrack-5)、音割れ(2枚目のtrack-4)。逆にCDじゃないと聞こえないのは、2枚目のイントロ前のかすかにもれるギターカッティング(キーをはっきりさせて歌い出しを示すキューなんでしょう、きっと)
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ベスト盤もあったように思いますが、これは僕は持っていません。
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未確認情報ですが、6枚目もDJ用に限定配布されたとか。これもってたら貴重品です。
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カセット:
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2と3はもってましたけど人にあげちゃいました。5は人にもらったなぁ。どこにあるかな。
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日本版アルバム:東芝EMIから「Self Selection」なるタイトルで、韓国時代の曲のベスト盤。
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日本アレンジなんだけど、今いちかなぁ(編曲された方、すみません)。
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アレンジも今イチだけど、本人の歌やボーカル処理もだめですね。
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1995年に出ましたがそろそろ入手難しいかも?
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長所としては!ジャケット写真がめちゃくちゃかわいい!
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日本版シングル:1995から年1枚のペースでこれまで4枚
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最初の2枚は今や入手困難の様です。今でも楽に入手できるのは「銀河鉄道999:銀河の果てまで」と、ウテナのCMソング、「記念日の食卓」
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映画:1991年に「ヨルアホベ シルマンクッテ プルヌン ハナエ サランノレ(19の失望の果てに歌う一つのラブソング)」なる青春映画に主演。2枚めに入っている「シガンソゲヒャンギ」はこの映画の主題歌。最後のシーンで聞こえてくるときにカンスージーの笑顔のシーンがフリーズ。これがなかなかかわいい。これも入手困難。ただし、たまーに現地ではテレビ放送しているみたいです。そういえば、数年前に阿佐ヶ谷の某専門書店でダビングしたのを売ってました。今もあるのかな?
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写真集:日本版。「ジュリエット」1997年に出ましたが、絶版とのこと。現地では、「日本に行ってポルノ写真を撮った」って騒動にまでなったそうな。
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エッセイ:「オドゥウン マウメ ブルル キョン イルム ハナ(暗い心に火を点してくれた名前が一つ)」(1991年)これ、未入手なんです。タイトルは2枚めのアルバムの1曲めの歌詞の一部。韓国語の本です。何で古くからのファンで、その頃何度も韓国行ってるのに未入手かっていうと、答えは簡単:こんな本が出てたって知ったのは今年の10月なんだよう。誰か2冊持ってたら譲ってください。
おまけの知識:韓国歌手のアルバム名や
リリースフォーマットについて
韓国の歌手って、シングルが無いんです。正確にいうと滅多に出しません。10年に数枚試験的に出た位だそうです。なので、CDシングルってすごく不思議がられています。「シングルアルバム」と韓国語(外来語)では呼ばれてます。
韓国のCDを手に取ると、アルバムに名前がついているものがほとんど無いことにきづかれるかもしれません。カンスージーのものでも、アルバムにタイトルがついているのは、9枚目の"Wish"くらいなものです。(他にもあったかな?)ジャケットを見ても味気なく「カンスージー2」とか書いてあるだけ。まぁ、その分、何枚目のアルバムかがわかって良いという話もありますが。
ハングルで見出しがきされているものは以前は収録曲のうちの代表の曲というものもありました。つまりはテレビなどで歌う「新曲」なわけですね、それらが。こういう曲は、例外もあるのでしょうが、僕が知る限りはカセットテープのどちらかの面の1曲めにおさめられていることが多かったです。(カンスージーでは例外は6枚目のアルバム。3曲めがそうでした。)
また、アルバムを呼ぶときに、それらの曲の名前で呼ぶ事もあるようです。 |
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