Current News 5 Sep,2001


THIS SUMMER

ある熱い一日を振り返って。「TOY BOX2?」のご感想を伺いました。

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−昨年と同じメンバーを選ばれたのは?
圭吾:遠慮のいらないというか気の合うというか、そういう仲間でやるのがどうにでもできるかなと思って。また前と同じメンバーでやってみました。
−昨年よりもさらに、みなさんそれぞれの個性が出ていたと思うのですが…。
圭吾:そうだね。結局、自分が役者だからさ。歌ばっかりじゃなくて、踊ったりお芝居したりしたい、っていうのがすごくあって。それをやるためにはやっぱり、自分ひとりじゃできないんだよ。どこかで手伝ってもらわないと、そのやりたいことっていうのは実現しないわけで。それによって、みんなに与える比重というのがまた高くなってしまうという(笑)。個性的な人たちなので、その個性が出れば万々歳かなと思ってました。
「TOY BOX」って正直言って「お祭り」なので、そんな細かいことはこだわってないんですよ。だいたいの段取りとか決まりごとはあるけど、あとはもうその場でのびのびとやってもらえれば…それが一番求めているところ。観る方もやる方も、楽しくできればいいかなと思ってやってるから。

−演目の中で、長年やりたかったものはありますか?
圭吾:「EDEN2000」を、何か生の楽器を入れてやりたいなあと思ってて、初めは和太鼓を考えてたの。和太鼓を入れて「EDEN」をやってみようと思ったんだけど、どうも難しくて結局、ギターとシンセでやってみました。 「FIRE」も初めはカラオケだったんだけど「生でやってみようか」って、美乃里ちゃんにタンバリン持たせてやってみたのさ。で、「お、これでも行けるじゃん」っていうことになって生にしちゃいました。
これであと、ドラムとベースがいたらもう完璧なんだよな… だれか役者でドラムがたたけて、ベースが弾ける奴はいないかと(笑)。
−(笑)役者で楽器といえば、今回のギタリストの方ですが。
圭吾:ええ(笑)。ギタリストの方、がんばってくれて…いやだいやだって言いながら、 自分で「こういうのどう?」とか言うから、こっちは「あ、じゃあ、できるんならお願いします」と…どんどん自分で自分の首をしめてくんだよ(笑)。チャレンジャーだね、奴も。

−一幕の「I FEEL PRETTY」ですが、あの曲を使おうと思ったきっかけというのは
圭吾:4人で粋にできるものがないかなとシゲと話してて。マイク4本立てて、ちょっと手振りするみたいなのを考えてたんですよ。じゃあ「I FEEL PRETTY」はどうよ、と。ちょうど4人だし、それでやってみようっていうことになって。 で、マイクを立てるのかと思ってたら、とんでもない(笑)。ガンガン振りがつきまして、こりゃスタンドマイクじゃできないなと。で、ちょっと昔のドリフみたいに、マイクを首からぶらさげてみたの。
−さらに、かつらとドレスを。
圭吾:あれが一番お金かかってる(笑)。
−美乃里さんのかつらがかわいかったなと。
圭吾:うん、あれは「かわいいー!」と思った。 …ぼくたちもかわいかったでしょ。

−「お月様ブラザース」ですが、今回、自分的に一番やりたかったカットはどれでしょうか?
圭吾:「ひとごみ」(笑)。一番始めの、人込みの中から出てくるところ。
…いちばん恥かしかったのはシゲだな(笑)…あっ違う「太 陽次郎」さん。彼が一番はずかしかったんじゃないかなーと。まあでも奴は普段もああいうカッコだから、別に恥かしくもなんともないかも知れないな(笑)。
−お月様2人は手をつないで、ちょっと心細そうでしたが。
圭吾:なんか聞いた話によるとね、「恥かしいですよー。もうダメですよー。」っていう声が横から聞こえて来るんだってさ。でもお兄ちゃんの方は「ここで喋ったら自分も負ける」と思って無言だったらしい(笑)。
−「路上で『お月様』をやりたい」というのは以前からおっしゃってましたね。。
圭吾:そう。人がいるところで普通にやるっていうのがテーマだった(笑)。 初めはやっぱり恥ずかしかったらしいよ。 タイツの上からズボンはいて、本番なると脱いで…それがはずかしくて(笑)。でも何時間かすると徐々に平気になってきちゃって、「これが当たり前なんだろう」と思い始めてたよ。慣れって怖いな(笑)。
−プロモーションビデオ風ということで、コンパクトに仕上がってましたね。
圭吾:でも取り残したものがいっぱいあるから、それがくやしいんだよ。 噴水の中で遊んだり演奏したり、みたいな絵も欲しかった。 エレベーターに乗る場面とか他にもいろいろ撮ったんだけど、曲が短すぎてどうもうまく入れられなかったし。
…でも、お月様より太陽が目立ってたような気がするよね! 太陽のプロモーションビデオみたいだった。 …ちょっと、お月様も、落ち目かな…。
−主役の座が危ないですね。
圭吾:危ないね。次回は「太 陽次郎物語」かな(笑)。

−人形を背負っての「王様と吟遊詩人」ですが、構想は前からあったんですか?
圭吾:自分がやった作品の中でなんかパロディできるやつないかなと思って、「やっぱり『一人ワンス・アポン・ァ・マットレス』かな」と。昔ドリフで見たんだよ(笑)…ひとりで、ああいう人形みたいのが両側についてて、右手あげると人形の右手が動くみたいな。それをヒントに…そういうものを作れないか、かなやんに聞いたところ「できるよ」って言ってくれて。あの一瞬のために…ぜいたくな使い方をしてしまいました。

−「がんばれセバスチャン」構想5年というのは本当ですか?
圭吾:高校の時に、猿のカッコしてやったことがあるんですよ。先輩の卒業パーティみたいなときに。俺の友達が太鼓を叩いて、俺が猿メイクをして。 それを思い出して「そうだ、それをもっとお芝居チックにできないかな」と思って、で、やってみたんですよ。
−構想12年ですね。
圭吾:(笑)やっと夢がかなった。
−狭いスペースでの自転車芸、大丈夫でしたか?
圭吾:…ひとみちゃんを自転車で飛び越す場面があったけど、あれ、あの時が初めてなんだよね(笑)。稽古の時は「ここで飛び越すから!」みたいな感じで言ってただけで。ひとみちゃんもよくやってくれたなあ(笑)。
−テーマ曲の入り方がすばらしかったですね。
圭吾:みなさんの知恵で(笑)。「インパクトがある曲がいいよね」って言ってて、「あー愛のメモリーじゃん!」と。あのオルゴールもよかったね。
−セバスチャンが「愛のメモリー」を自分で鳴らすところですね。
圭吾:ひとみちゃんに「どうせなら自分でラジカセを持って音出せばいいじゃないですか」って言われて、 「そうだよね、君、天才だね!」と(笑)。あれはすばらしいアイデアだった。 その後「セバスチャン!」って呼び止められたときに、面白いだろうと思って、パチっと片手で消したんだけど。あまりにも間が見事すぎちゃって笑いも起きやしない(笑)。
−エミリーが爆笑しそうになって辛かったらしいですね。
圭吾:見事すぎちゃって…笑うとこなんだけどなー。惜しいよなー。
−シゲさんとセバスチャンがたわむれる場面が評判でしたが。
圭吾:「セバスチャーン…」(笑)。…やる気がなさそうであるんですよあの人(笑)。 いやいややってるようなんだけど、本当はやりたいんです。

−ゲストの真織由季さんとのデュエットですが。
圭吾:前の日に、はじめて一緒に合わせたんだけど、俺が歌詞を間違って覚えてて(笑)。その晩はもうずーっと、必死で歌ってた。
−花束を持ってきて下さいましたね。
圭吾:そう、お花もいただいて…「なんて優しい人なんだろう」とあらためて思いました(笑)。
−「あきらめないで」はステファノの歌とはまた違ったイメージでしたね。
圭吾:初めて「パウロ」の曲を、「こんな感じの曲です」って歌入りの曲をテープで聞いた時に、「あきらめないで」はもうすごく良くて、涙出ちゃって。…で、俺の曲じゃなかったので(笑)、これは歌うしかないなって。 いちばんはじめの頃、山形さんの真似してた気がするんだけど、「あ、違うわ」と思って。俺はああいう声でも歌い方でもないから、自分の「あきらめないで」を歌った方がいいやって思って、そんな風に歌ってましたね。
−最後の曲は「いつかあなたと」でしたが。
圭吾:ここまでやって来た中で、何が印象に残ってるって言ったら、やっぱり「とってもゴースト」なんだよね。他のミュージカルの曲とかも考えたんだけど、 一番、自分が好きでっていうか心に残っている曲だからいいかな、と。 …あの曲は、芝居中は歌われる側だったけど、歌う側にまわると短いんだよ。聞いてる側だとすごく長く感じたんだけど、短かったなあ。
−カーテンコールの「出逢えた人たちへ」を全員で歌うのも良かったですね。
圭吾:去年もみんなで歌おうって言ってたんだよ。 本当はもっと初めの方に「出逢えた」を入れてたんだけど、みんなが「これは好きな曲だから最後に歌おうよ」って。みんなで歌えば、いい終わりを迎えられるかな、と。
−今年の「TOY BOX2?」を通してのご感想を
圭吾:今年は今年でまた、よかったんじゃないでしょうか。
ホント、みなさんよくやっていただいて。ありがとうございます。感謝してます。
また来年。ぜひ。またいろんなもの出して、できたらいいなあって、思います。

ファン的な「夏」は終わったなと呆けてたらいつのまにか一般的な「夏」もとうに終わっており、うかうかしてる間に来週はパウロです(^^;)…この調子なら次の夏に逢えるのもすぐかも知れない(爆)。
たった一日の「TOY BOX2?」でしたが、2001年の夏を忘れられないものにしてくれるたくさんの歌や場面、表情、笑い、涙、優しい気持ちを与えてもらえた3時間(強)でした。
「また来年」という言葉をかみしめつつ…。
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