Current News 26 Sep,2004
ひむげね and Live Act

6月からの休みなしの公演期間を終え、10月の「CLUB SEVEN 2nd Stage」に向けてのインターバルに入った吉野圭吾さんに、7〜8月に上演された「himself」の感想を伺いました。

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-この夏の「himself」で、特に思い出に残っていることはありますか?
圭吾:稽古場へ行く道のりが暑かった(笑)。そんな時期だったよね。ほんっと暑かった。みんな、駅から歩いて、稽古場に到着するとグッタリな毎日でした。
-稽古期間は「レ・ミゼラブル in コンサート」本番と並行だったわけですが。
圭吾:そうそう、レミコンもやってたんだよね。なんか忙しかったね。稽古なかばぐらいの頃にはレミコンも終わったから。そこからは集中できました。
-公演のご感想は?
圭吾:なんせオリジナルっていうことで、すごくみんなで、ああでもないこうでもないって戦って作った舞台でした。自分の出るとこに関してそれぞれ、お互いにどんどん口にして、ディスカッションしながらやっていきましたよ。
-レアティーズのキャラクターとして大事にしていた部分はどこでしょうか?
圭吾:やっぱり、はじめの部分かな。オフィーリアとレアティーズって、やっぱりこう「兄妹以上・恋人未満」みたいな、そういう怪しい関係なところでもっていきたかったから…それが表現できるのはもう最初の家族のシーンしかないじゃない?短いシーンだし、あっという間に飛行機で行かなきゃならないから(笑)。
俺だけが求めても、ただの怪しいおじさんみたいになっちゃうから、俺の側だけじゃなくて…ていうとこにすごくこだわったね。 あとは「お父さんには頭が上がらない息子」、っていうとこですかね。やっぱり家族愛っていうか、あの3人が「家族」であるところを見せることがすごい大事だと思う。だからそこをすごく気をつけていました。
-それを後半にもっていくわけですね。
圭吾:うん。一幕の始めのあそこでちゃんと「家族」が見えないと、俺が二幕の半ばぐらいに殴りこんで来ても、「あれ?この人なんだったっけ」ってなっちゃうくらいの間があるからね(笑)。やっぱり、その家族のシーンを強調したかった。

-外国から戻って、棒を手に王に詰め寄るシーンですが…。
圭吾:LETTER BOXに「棒じゃなくて銃使えばいいのに」とか書いてあって、ああ銃が良かったなあ、こりゃ一本取られたな、とか思いました(笑)。 でも、演出的には、もっと凶暴な感じにしてほしい、だから剣でなくて棒なんだってことで。脚本にも「民衆をかき立てて」ってあるからさ。そういう民衆チックさが出したかったんじゃないかな。

-「Brand」はかなり激しい感じのアレンジになっていましたが。
圭吾:大変でしたよ。妹も死んで、親父も死んで、やっぱりテンション上がってるじゃない。あの興奮状態の中で、あれを歌うのはね。そんなに興奮しないで、ああいう風に気持ちを高めていって歌うんでなければ、ぜんぜん息は続くんだけど…あそこへ行くと、気持ちをいかにおさえて、歌うか。そうしないとやっぱり息がもたないんだよ。そこが難しかったです。
-フェンシングをやったことはありましたか?
圭吾:ないです。演出家のグレッグさんがやったことがあって、それで、フェンシングのレッスンしたりしてました。
-ああいった決闘のシーンというのも初めてでは?
圭吾:そうだね、剣を使ったものって初めてだね。しなるから怖いんだよ。力を入れすぎちゃうと、しなって、先が急に戻ったりして危ないんです。

-「Peaceful Revolution」は、学生時代の仲間たちという設定ですよね
圭吾:そう。…年齢的に同じ在学中とは思えないよね(笑)。6年生と1年生ぐらい(笑)。(レアティーズは)外国行ってたから、休んでたんだ(笑)。
あそこでは「友達同士だった」ってところをしっかり作りたかったです。そこを作っとかないとやっぱり最後の「弟のようなやつだった!」っていう台詞で「え、そうなの?」てなっちゃうし。
今回「LIVE ACT」をやっていくっていうことで、できるだけ本編の中でライブ感を出す、っていうことをやりたかったんだけど。俺のイメージ的にはやっぱり、あのカーテンコールみたいなことが本編でもできればいいんじゃないかな、って思う。 いかにこう、ライブ感ていうか、踊りとは違うところのテンションていうか、そういうのが出せるか、と思ってやってました。
-最後の帽子を投げるあたりはかなり即興的でしたが、振り付けはないのでしょうか?
圭吾:ない。自由演技です(笑)。最後の「Good Night,Good Night…」ってあのへんからのくだりは全部自由なの。

-今回、特に嬉しかったことはありますか?
圭吾:シェイクスピアやれてよかった!高校(演劇課)以来ですね。高校では、練習とかでハムレットの「生きるべきか死ぬべきか」とかあの辺やったり、「ロミオとジュリエット」やったりしたんだよね。「マクベス」も結構やったな。
-シェイクスピアの「ハムレット」とは重なる部分も、違う部分もありましたね。
圭吾:そうだね。ハムレットの歌を中心とした芝居みたいな、そういう風にできてるから。いかにハムレットが表現しやすいように、俺らがもっていけるかっていう仕事だったのかな。最初から最後まで、ハムレットの中で、つじつまがあうというか、ハムレットがひとつの人生を、生きられるのをサポートするのが、それぞれの仕事だったと思います。

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