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Current News 24 Oct,2006

 

Paradise

2006年7月から8月の2ヶ月間に渡って上演されたミュージカル「ダンス・オブ・ヴァンパイア」ヘルベルト役についてのインタビューです。

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-一幕の、登場シーンで大事にしたことはなんでしょうか。
圭吾:そこで、自分のヴァンパイアのイメージが決まるじゃないですか。自分のいちばん「ヴァンパイア」だなっていうイメージを歩き方に出してみた。
舞台の後ろの方から出てくるからね。なかなか緊張するもんなんですよ?ああやって、前でお芝居やってる中へいきなり入って歌うっていうのは(笑)。そういうプレッシャーもありました。
-初日のバスルームでカーテンが開いた瞬間、客席にどよめきが走りましたね。
圭吾:びっくりしました(笑)。「あ、こんなに、受けてもらえちゃうんだ」みたいな感じだった。
-「恋をしているなら」は抑揚が大変細かく工夫されていましたが、公演中もずっと追及を続けられたのでは?
圭吾:そうですね。
-「わかるだろう?」で急に獣風になるところもご自分で。
圭吾:うん。やっぱり「抑えられない」ところって、ちょこちょこ出したいと思ってたから。
-本を持って「ららららー」と歌う部分は完全にオリジナルですよね。
圭吾:そうだね(笑)。稽古場でやってみたら演出家から「ららららーは入れて」って言われて(笑)。
-ジャンプするところでの言葉がどんどん変わっていきましたが…。
圭吾:そうですねえ。バカだよね…なにが「パラダイス」だよ(笑)。 でもやっぱり二ヶ月は苦しいね(笑)。生みの苦しみ。

-ヘルベルトのバスルームでの服装は普段着なのでしょうか。
圭吾:寝巻きです。ネグリジェ(笑)。
-ヘルベルトがヴァンパイアになったきっかけはなんなのでしょうか?
圭吾:なんだろうね。(笑)父上から生まれたんだから、生まれついてるヴァンパイアなんじゃないですか。母上も父上に噛まれてるから、もう生まれながらの、生粋のヴァンパイア。…なかなか育たないんだよね。あそこまで育つのに何百年もかかるわけですよ。
…と本人は思ってるんだけど…実は、養子だったりするかも知れない(笑)。あの父親の子供ではないけど、本人は息子だと思ってるとか。
…ご想像におまかせしますよ(笑)。
-諸説あるようですね。クコールはやはりヘルベルトより年下なのでしょうか。
圭吾:クコールはね、人間だからね。まだまだヘルベルトの方が年上なんだろうね。

-霊廟でアルフレートが杭を打とうとするシーンのハプニングを、バスルームの登場シーンに繋いだことがありましたが…。
圭吾:あったねえ。面白かったですね。
-モニターで見ていて、その日の対応を決められたわけですか。
圭吾:そうそう。あのお芝居的には、もちろんそこを逃しちゃいけないでしょう(笑)。あの「靴」は面白かった。靴を杭にしたんだっけ(笑)。あれは面白かったです。 棺桶の中ににハンマーを落とした時もおかしかったね。最高だったよ。
-ハンマーは棺桶の足元に落ちたのに、バスルームでは頭を押さえていましたね。
圭吾:うん。寝相悪いんだよ。
-いつかあの棺桶から出てくるのでは、と想像しましたが。
圭吾:それ、考えたんだけどね(笑)。ライトが入ってて入れませんでした。
その1:霊廟でハンマーと杭の入った鞄が開かなくなってしまい、困った泉見アルフが「靴でやってみます!」と挑戦するも果たせず…という事件のあと、バスルームのカーテンが開くところでヘルベルトが靴を持って登場。
その2:霊廟で振り上げたハンマーを取り落とした泉見アルフ、落ちたハンマーがヘルベルトの柩の中に落ち込んでしまい、さんざん探してなんとか取り出して…という場面のあと、バスルームのカーテンの向こうから片手にハンマー、片手で後頭部を押さえたヘルベルトが登場。
-クコール劇場に出演された回について、ストーリーは駒田さんと一緒に考えたのですか?
圭吾:そうそう。クコール劇場はいつも、舞台袖から見守っていました。
-必ず日傘とサングラスの姿でしたね。
圭吾:「まだ日が昇っている」っていう感覚でやってたから。やけどしないようにね、日傘とサングラスと手袋、していました。 …3回出たんだっけ。2回目のが可愛かったんだよね。雪を撒き散らすやつ。あれが良かったです。
-千秋楽は感動的でしたね。
圭吾:感動しましたね。あの「完」っていうのが出たときに、ちょっとウルっと来ました(笑)。なんか、「ここで幕下ろしちゃっていいんじゃない?」みたいな(笑)。 もう、この感動でいいんじゃないかみたいな、そんな感じさえ覚えました(笑)。
-クコール劇場や本編の終盤にヘルベルトが手にしていた、うさぎの「しろちゃん」についてですが…。
圭吾:出してから、「もっと早く、稽古場から出せばよかった」と思った。 今度再演することがあれば、ぜひ相棒として、お話し相手として、いつも持っていたいなーなんて思いますね。…話し相手っていうか、なんか持ってそうじゃない(笑)。寂しいんだもん。そういうものって彼にはたぶん、必要なんじゃないかって思ったんだよ。

-公演の終わりごろになると、一幕の最後で、4人でぐるっと上半身を回す振りが発展していきましたね。
圭吾:ああ、あったね。父上と教授がやるからさ(笑)。それは、便乗しましたよ。
-千秋楽、伯爵の指をぱくっとくわえそうにしていましたが。
圭吾:くわえてないよ。食べようと思ってたけど(笑)。…父上、ちょっと笑ってた(笑)。 でも俺、祐一郎さんとの交流で一番好きなところはね、サラの血を吸う前の場面。俺がサラを連れてったところで、お父さん歌ってるじゃないですか。「諸君のためにーあと二人の獲物が待ってるー」っていうところで、すごい俺を見るんだよ(笑)。「あと二人」っていうのがアルフと教授じゃないですか。その時、眉をピクピクさせて(笑)、「あと二人のエーモーノーがー待ってるー」っていう時の目に、答える自分が好きだった(笑)。
-どちらもいい表情でしたが、交流だったのですね。
圭吾:交流だった(笑)。すんごい交流してる。 その後の、サラの血を吸った後も、(牙を剥いて歓喜の表情を交わす)あの二人が、最高に楽しかったね。父上、日に日にイナバウアーみたいになってった(笑)。
-気持ちが通じ合っていたんですね。
圭吾:うん。その時にすごく、こう「親子だな」って感じたね(笑)。
-教授とのバトルも凄かったですが、千秋楽のヘッドロックは流石に予想外だったのではないかと。
圭吾:うん。…まあ(その前の)俺の芝居が長かったからしょうがないね(笑)。ホントにあれは長かった(笑)。もう途中で「長いな俺!」と思いながら反省してました。あとで打ち上げの時に謝りに行きました(笑)。祐一郎さんも次のスタンバイでずっともう、(クレーンに乗って)待ってるし。「すいませんでした!」と。 …もうちょっとコンパクトにすればよかったです。
-フィナーレは楽しかったですか。
圭吾:うん。パワー全開だね。あの曲全部が、楽しいよ。

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