ジャンクションLIVE稽古場より
Current News 2 Apr,2007

 

2006-2007

2006年12月のディナーショー「Tango monologue」、2007年1月の「CLUB SEVEN-SP」、そして2007年2月の「ジャンクションLIVE」についてのインタビューです。

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■「Tango monologue」
-客席後方にも舞台を作っての構成でしたね。
圭吾:制作側で考えてくれました。アイランドっていうんだけど、いつその場所を使うかとかは、一緒に考えた。最初の朗読では、影のところに立ってしゃべってました。
-舞台を行ったりきたりしながら客席の間を縫うことが多かったですが、どんな感じでしたか。
圭吾:けっこう暗いからね。明かりがあたってるから自分の周り少ししか見えないんだよ。
-トークの内容についてはどのように?
圭吾:門奈さんと、ちょっとおしゃべりをしましょう、と。タンゴだと楽器の使い方が違うから、そういうのを説明したら、もっとタンゴが面白くなるんじゃないですかねえ…って。ミュージカルではあんまり、楽器を叩いて音を出したりすることはないし、ヴァイオリンの弾き方にしても違うから。そんな話をしてみようか、と。

-以前踊った曲もありましたが、「アディオス・ノニーノ」は初めてでしたね。
圭吾:うん。じっくり組むものが欲しくて。 はじめは「天使の死」とか言ってたんだけど。「…すいません!こっちにしてもらえますか」って替えてもらいました。…なんか衣装が「42nd STREET」みたいだったよね俺(笑)。金のシャツで「なんかこれ着たことあるような感じだよな…」。「42nd STREET」で、あんな感じだった。ズボンも金だった気がする。
-裸足で歌った曲も評判でした。
圭吾:「彼へのバラード」ね。…いや、「我が死へのバラード」か。バラードばっかりなんだよ今回(笑)。「彼へのバラード」とか「ロコへのバラード」とか「我が死へのバラード」とか。
-「ロコへのバラード」は「Toy Box」とはアレンジが違っていましたね。
圭吾:そうそう、原音でやりました。よかったよね。門奈さんが「CD出せるよ」って絶賛してくれました。

-カーテンコールは「Una Noche」で今井清隆さんが歌われた「君と見る明日」でしたね。
圭吾:「Una Noche」の時から、ホント好きだった。今井さんの歌を聴きながら「いい歌だなあ!」と。内容は、結局、愛が叶わない歌なんだけど、あの曲調がフィナーレっぽい感じがしたんだよ。だから最後にもっていきました。
-映像がTVで放映されましたが、最後の退場の時に壁にぶつかるところは映っていませんでしたね。
圭吾:ああそれは残念だな!あれで笑われて終わったからね。2006年が(笑)。

■「CLUB SEVEN-SP」
-今回はメンバーが8人で、いろいろな組み合わせがありましたね。
圭吾:風花舞ちゃんと踊ったりするのがなかったから、それがちょっと残念でした。 なんかこう、しっとり踊るやつがもうちょっと、やりたかった。
-とはいえ、演目はとても多くて、ハードな構成でしたね。
圭吾:たいへんだよ…「次なんだっけ」「次なんだっけ」「次なんだっけ」。五十音もそうだけど、一幕から「次なんだっけ」だからね(笑)。 唯一休めるのが、あの、初風さんと「ガラじゃないのさ愛なんて」やった後、コーラスラインに蚊で出るまでにちょっと時間が空く、あそこぐらい。
-蚊の藪さんは、今回は目の下のクマはなしでしたね。
圭吾:うん。その後がまた、すぐ「酔っ払い」だからね。俺の着替えが一番大変だから、って一番先に(オーディション)落としてもらったの。ファーイブシックスセブン「結構」ぐらいでいいです、って(笑)。
-次がサラリーマン三人組の場面ですね。
圭吾:酔っ払いね。なかなか合わなくて大変でした。酔っ払いながらの芝居とタップをくっつけるのは難しいね。何度も合わせてもらいました。
-「奇声」のレパートリーはご自分で?
圭吾:考えてたよ。稽古場でね。「何て言ってるかわからないようにしてよ」って言われてて、できるだけわからないようにしてたんだけど、聞き取れちゃってたね(笑)。

-ブーツタップは普通のタップとはまた違うのでしょうか。
圭吾:違う。足つりそうでした(笑)。振りを覚えるのがたいへんだった。手もつくし、帽子もついて。靴底が鳴らないから直したり、すごい裏の苦労がありましたよ。
-ミニミュージカルの「One Heart」で、大事にしたところは。
圭吾:なんだろう…いかにあの短い中で、お話を伝えていくか、かな。曲がすごくよかった。最後の曲も、いい曲だったよね。
-前半と後半での人格の違いにもこだわったのでは。
圭吾:そうだね。「直人さんならどうやるだろう」とか、思ったりしながら、作っていきました。
-今回は立ち回りも多かったですね。
圭吾:面白かった。あれは熱くなったね。キレてました。やっぱりああいうの好きなんだね、俺(笑)。「むっちゃくちゃに破壊してやる!」みたいな感じ(笑)。

-恒例の五十音順ヒットメドレー、今回もハードだったのでは。
圭吾:大変だね。まあ、お客さん入って笑ってくれればぜんぜんいいんですよ。やっぱり五十音順って、お客さんの反応で「ああここがツボなのか」ってわかってくると、いじり甲斐がある。稽古中はとりあえず「こうしたほうがいいのかな、ああしたほうがいいのかな」ってなんとなく予想しながらやってるんだけど。本番でやりこんでいって、「客の空気に合わせていく」っていうか、そういうことができはじめると、楽しくなる。
-ハプニングにも合わせて、いろいろな動きをされていましたね。西村直人さんもそうですが…。
圭吾:上手だよね直人さん。また勉強になった。前にも言ったかも知れないけど、最初の「CLUB SEVEN」で初めて直人さんに会って、ホントに「すごい人だな」と思って。そこからなんか、ああいうことができるようになった気がする。その「キャラクターを守る」こととか。あの人、にゃんこ先生とかやってるともう、何があってもにゃんこ先生なんだよね。そういうところを、見習いたいなと。
-モンキーマジックでは、猿のセバスチャンと西村さんのにゃん子先生が、それぞれ不思議な雰囲気で動いていましたね。
圭吾:そう。あそこはもう、お互い「干渉しあわない」という約束で(笑)。干渉しあわないで、最後には、舞台の一番前の真ん中に、集まると。それだけ約束してやってました。 …なんだろうね、やっぱりあれ(猿)着て、セバスチャンになると、ふてぶてしくしたくなるんだよね。「別に俺は勝手にやるよ?」みたいな(笑)。
-スケバン恐子の格好は、普通に似ていましたね。
圭吾:(笑)カツラ似合ってたね…初めてあれで出たときに、「どよどよっ」てして拍手とか来たからさ。ああそんなに受けるもんなんだ、ってびっくりしました。
-「たらこ」でも独特のキャラクターでしたが。
圭吾:「イナバウアー」良かったでしょ?俺の発案なの。もうひとオチほしいよなと。「いなばうあー…!」(笑)レアちゃんとのかけあいが楽しくて。
-Tシャツを頭の上まで着て顔だけ出していたのは、普通のシャツだったのですか。
圭吾:そうだよ。ああやって着るのは難しいんだよね。髪の毛出ちゃうんだよ。着るのに練習が要った。 …前に泊りがけディナーショーでカオナシのまねをやったとき、本当はあのカッコで歌いたかったの。でも「絶対耐えられない」と思ってやめたんですよ(笑)。

-西村さんとの「武勇伝」は秀逸でしたね。
圭吾:何度も合わせました。最初「日替わりでやる?」とか言われたんだけど「ムリムリムリムリ!」(笑)。
-内容は脚本で決まっていたのでしょうか?
圭吾:ううん、直人さんと二人で考えた。オリエンタルラジオのネタやる?って話もあったんだけど、そのままやるより、自分ネタで作ったほうがいいのかなあって。
-実際に「トイレにこもって歌稽古」されることは多いんでしょうか。
圭吾:ああ…どこか、場所を見つける。シャワー室とか。だって稽古したいんだもん。
-「打ち上げ花火」での無表情が評判でした。
圭吾:けっこうパラパラって無表情だから、そういう風にやってみたら、稽古場で見つけちゃったんだよね…花火としての役割を(笑)。「あっ…これだ!」
-アラレちゃんが入ってくると笑顔になりますね。
圭吾:そうそう。あそこではペンギン村の人にならなきゃいけない。
-舞台から落ちることはありませんでしたね。
圭吾:(笑)千秋楽のモンキーマジックで落ちれないかなあと思ったんだけどね!すべろ!って思ったんだけどすべれなかった。すべって落ちたいぐらいな勢いだったんだけど、あんまりすべらなくて座っちゃったんだよ(笑)。
-五十音順で体力的にいちばんきついところはどのあたりでしょうか?
圭吾:後半、モンキーマジックからずーっと連続で出るところ。チャックが壊れたときが一番きつかった。モンキーマジックから着替えるのに、チャック壊れて上がらなくなっちゃって。「ああっ!チャックが!」(笑)できるだけTシャツをこう外にやって出して。「大丈夫大丈夫、見えてない見えてない!」って思いながら。 結局、チャックは二回壊れました(笑)。

■「ジャンクションLIVE」
-初の事務所メンバーでのライブでしたが、いかがでしたか。
圭吾:楽しかったね。面白い。みんな、それぞれバラバラで。
-選曲もご自分で。
圭吾:そうそう。「なんかないかな…いいのがあるじゃない登場の音楽!」と。
-マイヤーリンクで登場して、次の曲が…
圭吾:「ママどこなの」。メロディーとか弾かないで、伴奏だけでやってもらって、しゃべることにして。あとはリトルショップオブホラーズの曲と。「残酷な人生」はギリギリまでなかったんだけど、登場時間が少なすぎるっていうことになって、考えて。(「Mozart!」の登場場面の前で)袖で聴いてるだけだった曲だけど、覚えてるもんだなと思いました。

-小道具なども手作り感があって面白かったですね。
圭吾:多賀君が募金箱を作ったりして。妃香里ちゃんの鏡は、俺が「ひーちゃん、いいのがあるよ!」って100円ショップで買ってきた耐熱マットです(笑)。
-小野妃香里さんの「鏡の向こうの自分」として出てきた場面では、キラキラしていましたね
圭吾:やったもん勝ちだよ(笑)。ていうか、やらずにいられないんだもん…吸血鬼の喜びを、表現しないと。
-初日の登場場面では、たいへんなどよめきが起きていましたね。
圭吾:笑い声で音が聞こえないんだもん。アタリだね。うまく、使ってくれました。
あれがあってよかったよ。あれで、はじけられたし。悪魔のところで、シリアスっぽいのをやれたし。十分、自分らしさが出てよかった、と思って。
-トークの話題で、あのときの衣装が小野妃香里さんのジャケットというこでしたが。
圭吾:あれは伸びるの!伸びる素材だから、着れたんですよ。
-髪型もそろえて。
圭吾:そうそう。結んで。ひーちゃんと「ああでもないこうでもない」って言いながら、手作りで作っていきました。
「カギ開かない事件」もあったね。(鏡の出てくる)扉の奥にもうひとつ扉があって、その向こうは外なんです。そこから入ってスタンバイするんだけど、その外の扉のカギが閉まってた。で、内側(舞台側)からしか開けられなくて。「開かない!どうするどうする!」ってみんなテンパりまくって。ひーちゃんが「暗転」て言ってくれたから、その間にバーって入って、なんとかなったけど。
-千秋楽には「君は光」というところで「君はひかり、おの」とおっしゃってましたが。
圭吾:(笑)昼公演で「君はおのひかり」っつったら、すぐシゲが俺に「いやあれは『ひかり・おの』だろう」「…あ!そっか!」と。 (舞台監督の笹木重人さん)

-最後の曲「FREEDOM」でのエアドラムが評判でしたね。
圭吾:うん。あれはシゲの振付なんですよ。それぞれ楽器で!って。盛り上がって終われて、良かったです。
-またジャンクションライブの機会があったら、やってみたいことはありますか?
圭吾:そうだなあ…また違うショートミュージカル、やりたいと思います。そして最後は「FREEDOM」を歌って、終わりたいなと。


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