−３月末から７月にかけて、傍目にも凄いスケジュールでしたが、特に大変だった時期はいつごろでしたか？
吉野：大変だった時期ですか？…ずーっと(笑)。
重なってるときが大変でしたね。なんとなく迷惑かけちゃうし…それはまあ仕事だからしょうがないんだけど、いろいろ気を使わせちゃったりするから。旅先でもひとり、東京帰って他の稽古したりしてたし。
でもだんだんこの生活に慣れてきたよ。気持ち的に全然大変じゃなかったし。
今のほうがなんか不安(笑)。「早くやんなきゃ」って。
−カンパニーの雰囲気が、作品によってずいぶん違ったと思うんですけど、それぞれで楽だったところや苦労したところはありますか？
吉野：どれも一緒だよ。やっぱり、自分を出さないと仕事にならないから。気は遣うけど。
−例えばＳＴＥＰＳでは年下の人が多かったりしますけど…
吉野：そう、ＳＴＥＰＳの中では結構楽なんだけど、よそへ行ったら俺が一番下だから。
…結構ナマイキらしいよ(笑)。
(安寿)ミラさんからあとから聞いたんだけど、
「あたしにいろいろ注文をつけてきたのはあなただけだ」って(笑)。
「今までの相手役はみんなあたしが決めてたのに、いろいろ言ってきたのはあなただけだ」って言われました(笑)。でも、作品を良くしたいからなんだよ。
−１０月の「CLUB LAVELA'97」ではどんなことを？
吉野：今回はね、前回よりもうちょっと、お話っぽくなる。まだわかんないんだけど…でも結構、面白いと思う。大体流れがあるんだけど、３月のみたいな、長い「破壊」みたいな踊りがあって、で、あの後に今度はデュエットがあるんですよ。そこが、まだちょっとどうなるかわかんないんだけど、でもいいものができそう。
…ちょっと、スカートに挑戦してみたいなって。
−衣装ですか？
吉野：長いスカート。…なんか「ズボンじゃなくたっていいじゃん」て思って、こないだふと考えたんだ。だから絶対スカートにしようって。
−最近はみんな合い言葉のように「この次はLAVELAで会おう」って言ってます。
吉野：うん(笑)。…きっとLAVELAはいいと思いますよ。
−LAVELAの次が「ヴィクター・ヴィクトリア」。それから、２月に再演が予定されているＳＴＥＰＳの「Shocking!Shopping!」（以下ＳＳ）ですね。
吉野：ＳＳ。すっげー楽しみにしてるんだ、今度のＳＳ。もっと、もっと深めようと思って。ちょっと、変えるよ。前回よりグレードアップして。必ず！
−初演を観た人の意見で、夢のアイテムの「ゴールデンミシン」がもっと活躍すればいいのにというのがありましたが…。
吉野：俺は「ゴールデンミシンマン」がいいって言ってんの。ぜったい。
ゴールデンミシンマンていう…頭がゴールデンミシンで、体ゴールドなの。絶対登場したほうがいいと思うんだよね。
−ポリーとエステルがゴールデンミシンを見つけるシーンで…
吉野：そう、「これよー！」って言って、「はぁーっ！」てなったら、ミシンが「ぼわぁーん」て開いて、ゴールデンミシンマン出てきて踊って、また帰る！…カッコいいだろぉ?絶対やりたいんだよね。で、俺(アーク)はその時ヒマだから俺にやらせろって言ってるの(笑)。
−春から夏にかけていろいろなジャンルの舞台に出演して来られたわけですが、これからどういった仕事をして行きたいですか？
吉野：どうだろう…自分で、ちょっとライブやってみたいね。
自分メインで。…人、来るかなあ(笑)。
一回こっきりで、100人ぐらい来ればいいかなっていう感じで。
歌、お芝居…まあ、踊って…やってみたいなあって。
−コンサートなど踊りがメインのものとお芝居とでは、どちらが好きですか？
吉野：どっちだろう。両方とも好き。でもやっぱり、ミュージカルやってるほうが好きだな。