MOUSE,YOSHIKEI,
JACKEY,8-ban-kun
vol.1

98年の暮れのクリスマス前から、明けて99年のお正月まで、青山と神戸で上演された「THE SHOW YOURS2」。 思い起こせばいつも気分はクリスマスまたはお正月というか…季節にこだわらず浮かれて来てしまう（タイトルもこんなんなってしまう(^^;)）作品です。
そんな「Yours2」についての思い出を圭吾さんに伺いました。

−「Yours2」では４種類の役がありましたが、自分の性格に一番近いのはどれでしたか？
圭吾：性格？性格はねえ…８番くん！あれ、ほとんど素ですから(笑)。 あ、「８番くん」っていうのは、いちばん始めの場面と、あとマジックの後半のとこに出てくる「アフロ君」です、はい。
−アフロ君も含めて素のキャラクターなんでしょうか。
圭吾：もちろん。もう全部素ですあれ、ええ(笑)。 で、作ったのは、大変だったのはヨシケイ(笑)。あれは大変だったよ。 「ホントはこんなに威張りたくないのに…」とか思っててさ。「みなさんごめんなさい…」とか(笑)。 でも、あれ寂しいんだよ…むちゃくちゃ独りぼっちで寂しいの。
−真ん中でスタントの人たちがアドリブで盛り上がってるのとか、見たいんじゃないかなって噂してたんですよ。
圭吾：そう。でもあれは見ないでこう、安寿さんのとこ見てないと。伏線だから。役柄的に…いっぱい、ベタベタしとかないとな、と(笑)
−宮内良さんのことアゴで使ってたり、いろいろやらかしてましたね。
圭吾：そう。気持ちいいんだよ。
−さっきと違います…
圭吾：(笑)気持ちいいんだけど！気持ちいいんだけど、でも安寿さんすいません、て感じ(笑)。こんなワタシが(笑)。

−辛かったのはキャラクター的な部分だけでしょうか？
圭吾：アクションがあって凄く気を使うじゃない。それが辛い。「人に当てたらやだな」とか思っちゃうね。あとは別にいいんだけど。
−体力的にヨシケイのあたりがヤマじゃないかと思ったんですけど。
圭吾：ううん、全然。ヤマはねえ…マジックショーの、「HIGHER AND HIGHER」っていう、ヤンさんが横に浮くやつがあるじゃない。あれがねえ、なんせ一番きついナンバーだね！
−横で踊ってるところがですか？
圭吾：あれ歌も歌ってるんだよ。あれがきつくってねえ！「Higher,Higher,Higher…」とかずっと、息継ぎがない歌なの。おまけに声が低い。それが苦しくって…それですね。一番苦しかったですよ。あとは全然。
ジャッキー※も全然大変じゃないの。あれ汗ひとつかかない。いい感じだよ。 …いや真剣にやってるよ？(笑)真剣にやってるんだけど、なんか、性に合うんだろうね。あれは汗もぜんぜんかかないし。
でも、あそこが場面で一番好きだな。場面、全部。俺のとこが好きって言うんじゃなくて、場面全体が好き。
−「スワンの恋」というストーリーが。
圭吾：うん。ストーリーっていうか、振りとかさ、つくりが、いい。あの独特な世界が好き。清実ワールド。
−まさに前田清実ワールドでしたね。神戸では椅子も吊るしてあったりして。
圭吾：そうそう。なんか「BORN」で人形吊るしたの、思い出したよ。

※ジャッキー：２幕冒頭「スワンの恋」で刺される人、やはり名前は「ジャッキー」なんだそうです(^^;)

−ジャッキーは左腕に日替わりで刺青してましたが、あれは自分で選んだんですか？
圭吾：うん。ライダーマウスの頭のあれも、自分で買ってきたんだよ(笑)。 …こう（頭を）くくるとこまでは自分でやったの。で、ヘアメイクさんと、「なんかここにあったらいいね」っていう話をしてて、で「そうだ！見つけに行こう！」って自分で探しに行って、見つけてきたの。
−どういった売り場で？
圭吾：新宿の岡田屋ってあるんですよ。もう、なんでも売ってるんです。アルタの脇の道を入って、フルーツ屋の反対側の道なりにあるんですよ。
ここはね、いつも愛用してる。羽根とか、自分で作れるようなものがいっぱい売ってる。舞台メイクとかいろいろ、そういうコーナーもあるんだよ。
−で、なぜピンクを選ばれたんですか
圭吾：耳だから！
−パーマもあの衣装のためですか？
圭吾：ううん、そういうわけじゃないんだけど。ちょっとああいう風にしたいなって。
−うまくボリュームが出ていましたね。
圭吾：そうそう。稽古中に、自分でくくってみたらいい感じだったの。「うん、いいじゃんこれ！」って。で「本番でもこれで行きたいんですけど！」って言って。
−カッコよかったですね。
圭吾：うん。…あほだけどカッコ良く！
あの、スクーターもお気に入りで。稽古場で毎日乗ってたからねあれ。まず、行ったらあれに乗る(笑)。まずあれに乗って、稽古場５周ぐらいして、それから柔軟。
−欲しいですね。
圭吾：欲しい欲しい。誰かください(笑)。もうじきぼくの、誕生日です！(笑)

ねずみ・ヨシケイ・ジャッキーに８番くん…みなさんのお気に入りはどれでしたか？
インタビューはvol.2に続きます。話題は続けて「Yours2」。ジャッキーの謎に（ちょっとだけ）迫りつつ、ディナーショーについてのお話も伺います。お楽しみに！