Jean-Michel
〜大阪編〜
大盛り上がりのうちに千秋楽を終えた「ラ・カージュ・オ・フォール」飛天公演。
8月の中日劇場公演まで、ジャン・ミッシェル役をひとまず終えた吉野圭吾さんにお話を伺いました。
☆ご注意☆ |
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−「ラ・カージュ」一ヶ月間のご感想は?
圭吾:長かった…(笑)まあ、楽しんでやれたと思うんだけどね。始まる前にも言ってたけど、「新しい風」は、少しは吹いたと思う。だからまた名古屋で、新たな気持ちでまたやれたら、もっといいものができるんじゃないかと。ラ・カージュに出てる、みんながね。アンヌも変わるし。…きっと新しい風を、そのアンヌが、運んできてくれると思うし!いいんじゃないですかね…名古屋が楽しみです(笑)。−ジャン・ミッシェルの役で、初めて経験したことはありますか?
圭吾:久しぶりにねえ、「ああ、芝居したなあ」って感じがするね。…セリフたくさんしゃべったよね!(笑)
−かけあいも多かったですね。
圭吾:一回だけねえ、セリフが飛んだ時があるんだよ。二幕、「僕が馬鹿だった!」って興奮するとこで。「学校では馬鹿にされた、彼をかばって殴られた!」って言ったら、わかんなくなっちゃって。「殴られた!」※…でもう、うぉぉってなって、「…どうしたらいいんだよーっ!」…って言いました(笑)。 とりあえず、そんな場面なんで。そこはそういう、もう「ぐああ!」ってなるとこだから…「どうしたらいいんだよーっ!」って言いました。
−(笑)感じ出てますね。
圭吾:ハイ(笑)。「どうしたらいいんだよーっ!」って言いました…パパも困ってました(笑)。ふたりで困ってました。パパ、助けてくれました。さすが、岡田眞澄さん。「ありがとうございました…」って速攻お礼、言いに…謝りに行きました。
「ああ…これが魔物だ。魔物に捕まった」と思った(笑)。ひさしぶりに魔物に捕まった。※ 本当はこの後、興奮したジャン・ミッシェルが「道を歩けばじろじろ見られた!」…と続けていきます。
−そのほかに何か、ハプニングはありましたか?
圭吾:…舞台上がけっこう滑るんだよね。なぜかっていうとあの、アルバンの、「見て見てこの手」ってはたく粉があるじゃない。 あれはねえ、すごい滑る(笑)ちょうどねえ、俺が行きたいところにあるのね。けっこうあれがツライかな(笑)。止まろうと思ったときに「ずーっ」て行っちゃったりする。
−特に好きな歌や場面はありますか?
圭吾:一幕の最後※とかいいよねえ。市村さんのね。あれはやっぱり…こう、なんていうんだろう、何かを背負った人しか歌えない歌だよね。あれが好きかなあ。 あれが歌えるような役者になりたいね。生きざまが出るじゃない。きっとね。
−やっていて楽しい部分はどこでしょうか?
圭吾:一番最後のフィナーレの時に(ダンドン一家を)呼びに行くんだけど、呼びに行くまで後ろのドアをちょっとだけ開けて、アンヌの登場からダンドンさんの登場まで全部見てるの。そこが楽しいね(笑)。
「ああ…みんな良かったね」って。「ジャコブ良かったね、ああアンヌ、綺麗だよなあ」って。「ああ、ジャコブ、一晩だけ出られて良かったね、フィナーレ。夢がかなったね!…ダンドン夫人も、スゴイなァ楽しそうだなあ…ダンドンさんも…あーあーあー」(笑)楽しそうだよホント。俺も最後、あそこから出たいなって思った(笑)。
−その後は、客席の間を舞台まで猛スピードで駆け抜ける場面ですね。
圭吾:あれでねえ、ゲネプロとかの時、筋肉痛になったもん。何往復ぐらいしたんだろう…リハーサルのときに、結構走ったの。階段の上り下りで次の日、筋肉痛になっちゃいましたよ。 結構、息切れするんですよ。…でもここで踏み外すわけに行かない(笑)。最後、階段のところでさ、パパに抱きついた後で。
−ガタっと(笑)
圭吾:「ガタッ…あーあーあー」って落ちる…それもまた「ラ・カージュ」かな(笑)。 それもアリかなと思うね(笑)。※ アルバン=ザザの歌う「私は私」−「ラ・カージュ」をやっていて特に感じたことは、どんなことでしょう?
圭吾:よくできた作品だなあと思った。うん…よくできてると思う。作りがいいよね。ぜひ、観たいなと。前から観たいなと、いつも思ってた。圭吾:…心がけてたことはねえ、ダンサーモードに入らないっていうこと。
一番はじめの自分のナンバー、「アンヌと腕を」っていうナンバーで、稽古中に「踊るな踊るな」って言われて。…踊るな踊るな。自然に、遊んでる感じにやってと。 それだからねえ…この一ヶ月、踊ってませんでした(笑)。ずーっと柔軟だけで。 踊るとその「踊りモード」に入りそうだから(笑)。
−難しそうですね。
圭吾:うん、そうだね。勝手に大げさに動いちゃうからねえ。「踊らないで、自然に。歌を歌いながら、粋にやる」っていう、ね。そこはね、毎回心がけていました。
調子乗ってくるとね、声が出ちゃうんだよね。「ヘイ!」とか「ハイ!」とか(笑)「ふゥ」とかね。リフトしてるときはよく「ふゥ!」って言ってるんだけどね(笑)…たまに、おさえきれないものがあるんですよ。−7月の「チェ・タンゴ」は、ダンス中心ですね。
圭吾:ええ踊りますよー。踊りやりますよ、しっかりと。…タンゴだからね!タンゴ!…ジャン・ミッシェルとは違った、「大人ね!」っていう感じを(笑)出せたらいいよね!がんばるよ。
−大浦みずきさんとの共演は「シーソー」以来ですね。
圭吾:大浦さんとはそう、2回目だね。楽しみだね。「Yellow Angel」の時にいっしょだったシゲちゃん※とまたやれるのも、楽しみだよね。
−特別出演のフリオ・アルテスさんとも、ご縁があるそうですね。
圭吾:うちの実家にいつも来る電気屋さんの、お嬢さんのダンナさんなんだよね!凄いめぐり会いだなあと思って。…これはねえ、なにかの縁なんで、きっと凄いものができると思いますよ。がんばりますよ!※ 佐々木重直さん−「BORN」から一年ということで、ファンの皆さんにひとことお願いします。
圭吾:「BORN」から一年ですねえ…ちょうど、あの「BORN」のプログラムを撮ったのが、プログラムの写真を撮ったのは、浜松で撮ったのは、きょうの…ん?、6日だったかな?6日の晩に出て、7日に撮ったんだ。そう、 そのころにまたね、きのうですね、5月の、きのうは4…4日。静岡、浜松の近くの静岡に行ったんですね。ちょっとダンスを観に。
それがなんかね、不思議でしたね自分でね。また、1年後に、静岡っていうかその、海の近くへね、行くっていうのは、不思議であり…嬉しくもあり。うん…そしてまた…また、何か作りたいなあっていうのはすごくあるんで…んーなんだろうねえ(笑)またみなさん、その時は、お楽しみに。その時が来る日をお楽しみに。また「BORN」のような、素敵なね、作品に出会えたらいいなあと、思う今日このごろです。
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約一ヶ月間の「ラ・カージュ」。観る側にはまたしてもあっという間に過ぎ去った4月でした。名古屋公演で再びジャン・ミッシェルに会えるのを楽しみにしつつ、その前にお待ちかねの「チェ・タンゴ」もあり(^^)圭吾ファンにはまた、濃い夏がやって来ることと思います。
さて、「チェ・タンゴ」まで二ヶ月。しばらく間が開きますので、またホームページで参加型の企画物などやりたいなと考えております。これを読んで下さってる皆様、その時はぜひご参加ください!