Current News 24 Aug,1999
GOLDY Che Tango,Che! vol.2

1999年7月に、宝塚バウホールと銀座セゾン劇場で上演された「チェ・タンゴ99」についてのインタビューです。
この記事はvol.1から続いています。

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−一幕のトークコーナーは毎回内容が違っていましたね。
圭吾:はじめのうち小ネタをいろいろ考えてたんだけどね。でも…東京の初日はぜんぜんもう、普通に行った。 難しいよね…あの、なんかこう、カッコいい雰囲気のショーでさ、笑いを取るわけにもいかないっていうか…今まで「クッ」て踊ってたその人が、「どぉもー!吉野圭吾でーす!」とか言えないじゃない(笑)。「みなさん、お元気ですかっ」とか(笑)。
−宝塚・東京それぞれの千秋楽には「特別ゲスト」が登場しましたが…。
圭吾:あれ、シゲが勝手に言ったんだよ。あいつが「特別ゲストのチェ・タンゴブラザースです!」とか言うから、「…俺、どっかでやったことあるなあ」と(笑)。
面白かったでしょ?フリオの「ダンゴ三兄弟」。 前の日に歌詞渡して、俺が説明して。「ダンゴわかる?ダンゴ。ダンゴのぉ、三兄弟!いちばんうえー、まんなかー、いちばんしたー」(笑)。
−企画したのは圭吾さんですか?
圭吾:違います、ナツメさんです(笑)。ナツメさんが「ダンゴ三兄弟やろう」って、譜面持ってきたの。フリオ、朝5時に起きて憶えたって言ってた。

東京千秋楽でチェタンゴブラザーズ(山田憲一さん・佐々木重直さん・吉野圭吾さんの三兄弟)が登場した際のできごとです。メインボーカル/フリオ・アルテス氏、コーラス/うしろの三人(うちふたりはバラくわえたまま器用に)、演奏/アストロリコという実にゴージャスな一曲でした。
なお、過去の「特別ゲストの○○ブラザース」について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。

−一番楽しかった踊りはどれでしょうか?
圭吾:何かなあ…どれも楽しいんだけど、「これでもか」って言うほど来たのは「天使の死」だね(笑)。 あと、2幕の頭の「エル・タンゴ」も好き。
−「天使の死」の衣装の胸のところについていたのは、自分の手形ですか?
圭吾:そう。(手に色を)塗って、「うりゃー!」と。 あの衣装はみんな自分で考えたんだよ。案を出して、衣装さんに縫ってもらう自由課題。で、ちょっと羽根背負ってみた。
−あの踊りには設定はあるんですか?
圭吾:「踊りたくてたまらない天使たち」(笑)。後半、だんだん天使から悪魔に変わってったけどね。「おぅりゃー!」とか言ってさ。
ホントは稽古の段階から、なんか叫んだりしていいって言われてたんだ。でもなかなかそこに行き着かなくて…まだまだ叫び足りないよ。「バァーーー!!」とか「ぅおーーーー!」とかさ、なんかこう、ガーッと行かないと(笑)。
フィナーレでうるさいからね、俺。「だー!!」って叫んで気合入れないともう、疲れちゃってさ。
−フィナーレでの片手側転は最初から振り付けにあったのでしょうか?
圭吾:あそこの個人のところはね、あれもそれぞれ、自分で考えた。 …でも、けっこう間違えてたなあ。「最後だから」とか思ってガーッと気合入れてやると、何をやっていいかわかんなくなることがよくある(笑)。

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−「ロコ」の髪型も自分で?
圭吾:うん!あれはもう稽古の段階から、「もう絶対これだ!」って思って。 最初に踊った次の日に、「これだ!結ばなきゃ」(笑)。
−「ロコへのバラード」を踊る上で、特に心がけていたことはありますか?
圭吾:微妙なんだよな…歌とばっちり合わせすぎると、なんか「当て振り」みたいで変だし、だからって勝手にこっちでやってるのも変で、そのバランスとかが。「あんまりナツメさんの歌と同じ表現をすると、かえって違うものになっちゃうから」って、鈴木先生と二人でずっと考えてた。
−難しい演目でしたか?
圭吾:難しくはないよ。振りが難しかっただけで、意識的に難しいことはない。ああいうの、得意なんだろうね。「遊び心」みたいなところ。面白かった。

−今回、特に苦労したところは?
圭吾:照明に慣れるのが大変だった。全体的に、「踊り」の照明じゃないからね、逆光で床とかが見えない。だから平衡感覚がない…っていうことが一番大変だった。観てるぶんには、凄くいいらしいんだけれども、踊るぶんには大変。
−「チェ・タンゴ99」の公演を通して、印象深かったことはなんでしょうか?
圭吾:なんか、新鮮だった。外人も入ったし、アストロリコっていう、タンゴ専門の人たちとも出会えたし…新鮮で面白かったね。ほんとに一人一人が、その「チェ・タンゴ」に向けて…みんなこう「ガーッ」て向かっていく意識があったから、すごく良かったと思うんだ。それが、印象深いな。
素敵な、メンバーだった。

「チェ・タンゴ99」から1ヶ月…経ってみるとまもなく「ラ・カージュ」千秋楽(^^;)。圭吾ファンにとって熱く濃い夏がまた終わろうとしています。 エル・タンゴでの影ある表情、「天使の死」の笑顔、ロコの笑顔、そしてジャン・ミッシェル…ひと夏でいろんな表情を見ることができました。
ひとつひとつの曲で、場面で、みなさんが感じたことを、ぜひ聞かせてください。「チェ・タンゴ」、「ラ・カージュ」のご感想、お待ちしております!


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