初日があけて1週間、いろいろな感想を聞きながら見てきました。
脚本はそのままの再演、それでもちゃんと手直しされていて初演の時よりもすっきりとした印象がありました。
若い3人は、この年頃の1年って大きいのだなと感じた。
特にどこがというのではなく、雰囲気なんですが・・・大人っぽくなるのですよねぇ。特にメイサちゃんは、綺麗になってましたね。
全速力で走り抜けているといいう必死さは変わらず、熱い熱い舞台が繰り広げられていました。
今回、私が変わったなとはっきりと思ったのが、かなめちゃんの美女丸と飛猿殿。
癖のある台詞まわしの二人が初演では微妙に他と違っていた毛色が同じキャンパスの上にのったという印象。
銀之丞さんは、台詞というよりも詩を朗読しているようだなと思っていたのですが、今回はあずみに対しての心がきちんと伝わってきて、1幕ラスト、2幕ラストの語りが心に響いてきました。あずみと二人のシーンでは台詞にも少し変更もあったような・・・?
そっして、かなめちゃん・・・
プログラムによると、昨年はかなり大変だったご様子で・・・・
支配されていたという表現は耳にしたことはありましたが、私生活までも侵食していたようですね。あれだけパワーを要する2つの人格を表現するのだからいたし方がなかったのかもしれませんね。
見た目に変わった衣装もかつらもGOOD!!
ストレートのロングにバックを少し盛り上げて、垂らした前髪がシャープに見えます。
硬そうで動きにくそうな衣装は、ちりめんの白い生地で(個人的には、もう少してかりがないほうがいい気もするのですが)黒のバラがかかれたものに変わっていました。
衣装が変わったからかつらも変えた・・・でしょうけど、この辺のバランス感覚は好きだなぁ〜。
着地を心配していたフライングもごく自然に飛んでいますし、降りてます。
うきは君とのところで二人同時に飛んで、空中で剣を合わせたりなんかしてかっこよいの♪
うきは君はくるくるって回ってますし、美女丸はそれを追いかけて声を発している。初演の時の待っているような間が無くなっていたのもうれしいコト。
じいとの戦いのときにも飛びます!!
こちらは、袖やパンツの裾が広がるのでふわっと魔力のようにかわしているという感じ。殺陣しちゃうよりも(どしたって、この辺りは迫力不足になっちゃいますしね)不気味さがでてよいんじゃないでしょぅか。
↑のような見た目もですが・・・・なんなんでしょうか。宝塚の男役を切り離してくっつけたみたいな印象が薄くなってすごく自然。美女丸が体に馴染んだと言ったらいいのかな。形式ばったところがとれた。
声の出し方、使い方台詞回しなんかは変わったように思えない。でも、確実に違うのです。これはもう、かなめちゃんの意識の違いなんでしょう。
狂気をより強く感じることができて、あずみがおびえる存在としての存在感が見えた気がします。
忘れちゃいけない淀の方。こちらもパワーアップしてましたよ。
どうやら声の調子が万全ではないようで、高い声がいつもよりはスコーンと入っていない(といってもファンじゃなきゃわからないでしょうねぇ(^^♪)ような気はしますが全開で壊れております(笑)。
親バカっぷりも見事で、それでいてなんでそこでそんなかわいい声だすん?ってかわいかったりもするんだ。狭い世界の中で育ったアンバランスさがなんとも・・・ある意味こちらの方が逝っちゃっててコワイ。 目が・・・・目が・・・どこみてるのぉ〜〜って(笑)
勘兵衛殿が赤坂くんに変わりまして・・
それに併せて登場の歌が長くなっておりました。
掛け合いなんぞしちゃうんだ。そして、デュエットへ・・・
ワンフレーズでもっとぉ〜〜と思っていた昨年を考えると危機ごたえアリ。気持ちよく歌ってくれてますからねぇ・・・♪
そう、赤坂勘兵衛殿は、頭の切れる若き軍師という風情。舞台栄えのする要望とスタイルで、桜散る中一人たたずむ姿は、大きく見えました。哀愁ってものはあまり感じられないから「このような人生もあったのだ」とかって人生語っちゃうにゃまだ早いんじゃない?ってもう一度やり直たら?って言いたくなるような勘兵衛でした。
カーテンコールでは、皆さん名前が呼ばれてメインの方々はバックに文字がはいています。 淀さまはセリ上がり!!優雅にお辞儀して・・・
すがすがしい笑みを浮かべているのをみながら貫禄だぁっておもったらっ。
はしったぁ〜〜〜。
毎度のことですが、そんなに急がなくても・・・もちっと優雅に願います(T_T)。
大阪で朝に少し流れたあずみのインタビュー。斗真くんが全体を見渡せて気持ちがいいと言ってました。大阪での劇場は明治座よりも天井が高くて・・・あれをどのように使って飛ぶのか・・・楽しみに、あと半月おとなしく待ちます。
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