フィラの友人で科学者。天才科学者、シロク博士の一番弟子を自任している。手先が器用でお手製のマイクロロボットの数々が自慢のタネ。他にもナビゲーションシステムなど、その場で必要なメカをアッという間に作っちゃうなど、まるで真田さんのようである。性格はお気楽で少々おっちょこちょい。役に立つようでいてヘマをやったり、顔の模様もマヌケだし、少年マンガにおける「メガネくん」のような存在である。

　フィラの妹で24人いる兄弟の一人。兄と同じく軍に所属し、情報関係の任務に就いている。ギラグールの「宇宙の眼」に関する情報を集めていたところを攻撃され、辛くも脱出、以後は本国での任務に携わっていたようだ。数少ないまともな(?)女性キャラだと思っていたが、その後活躍することはほとんどなかった。兄であるフィラと名字が違うのは、すでに結婚・出産して独立した一家の長となっているという意味である。

　どこかの教祖様という訳ではない。努をバーチャル世界に送り込むはずのエネルギーが行き場を失って別の時空線から運んで来た巨人。身長3mを越す巨大猿人、ギガントピテクスの進化した姿だと思われる。怪力と投石器による攻撃がギラグールを恐れさせる。文明的にはまだ未発達のようだが、いつの間にか宇宙船の操縦を覚えるなど、知的素養は高いようだ(萌より)。いつも萌に護衛のように付き添う、心優しき大男。

　ギラグールの科学者で、ハイパーバーチャルシステム、宇宙の眼などは全てこの人物の頭から出てきている。一応設定ではマッドサイエンティストとあるが、言動を見る限りあまりそんな風でもない。ただ、ごくまっとうなギラグールである彼女は、哺乳類の研究などに情熱を燃やすハルに対しては大いに言いたい事があったようだ。同じく、自分の研究成果が結果的にフォロルも救う事になったのにも…もしかしたら一番の貧乏クジかもしれない。

　ギラグールの首領。戦闘民族であるギラグールは、種族の長は同時に最強の戦士である。その実力はラプターを簡単にノシちゃう程で、総ての意志決定権をもつ絶対権力者であるが、決して狂気じみた悪の独裁者ではなく、公明正大な盟主である。ただ、敵に対しては徹底的に非情。宇宙の眼を用い、南極に彗星を落としてフォロルの抹殺を図り、瀕死の状態にあっても彗星の落下を念じ続ける。敵の親玉の風格十分。