1930年10月に開館した名古屋市公会堂は、今年(2017年)で87年を迎える。 流石に施設の老朽化が目立ち、時代にそぐわなくなった為、36年ぶりの大改修が 2017年3月から2年の時間を掛けて行われる事になった。 改修の内容は 1階ホール客席を1986席から1500席前後に減らし、余裕を持たせ、大ホールには デジタルシネマ、デジタルサラウンドを導入し、多目的な利用を促進。 その他、老朽化している施設、設備を一新し機能向上を図るものとする。 −となっている。 500席ほど減少するのは正直、痛い。が仕方ないのだろう。 だが、一番の問題はステージへの視界を邪魔をする一階フロアの二本の太い柱なのだが、 あれは一体、どうなるのだろうか?(笑) ところで名古屋市公会堂は、1970年代頭から「名古屋のロックの聖地」と 言われている。他の会館での洋楽ロックでの演奏許可が下りなかったからゆえ なのだが、ロンドンのロイヤル・アルバート・ホールを感じさせる客席や 歴史的な外観は外国人アーティストに好まれる事となった。 ナゴヤドームや、レインボーホール(現:日本ガイシホール)が無かった時代である。 それゆえ、Led Zeppelinやエリック・クラプトン、デヴィッド・ボウイ、ワム!、 Deep Purple、Rainbow、ヴァン・ヘイレン....ドームクラスのアーティストが こぞってこの小さな箱に出演していたのだった。 (私のライブ初体験も、1983年12月8日 初来日したナイトレンジャー名古屋市公会堂公演である) そんな「ロックの聖地」= 名古屋市公会堂であるが、今まで此処で行われた公演 について体系的に調査、資料の収集はされてはこなかったという。 其処でこの大改修に伴う休館を前に、CBCが中心となって当時のポスター、パンフレット、 貴重なサイン、ステージを活写した写真を集め、展示公開しようとする企画が この「名古屋市公会堂とロック・コンサートの半世紀 特別展」であった。 2017年2月6日 〜 3月30日(4階ホール → 地下展示室)開催 |