☆ 望月さや ☆ 第5回 ファンの集い


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2003.02.15 Saturday




「心が洗われる」 - あるいは 「癒される」と言ったらいいのだろうか?
そんな言葉がぴたりとハマる2003年2月の一夜だった。







もっちーの愛称でファンに親しまれている望月さやさんの「ファンの集い」がある。
それも「今回が最後になるかも」とご本人の衝撃の発表があった為 初参加であるものの、私はとるものも取りあえず上京した。
処は、渋谷。
会場となった「HALL THE AIR」はセンター街を突き抜けた宇田川町交番の近くということで多少なりとも見慣れた場所だと 油断した気持ちがいけなかったのか予約した大井町のホテルにチェックインを 済ませ出発したのが集い開始(PM5:30)まで50分ほどとなってしまった。
大井から京浜東北線で品川へは1駅、そこから山手線で渋谷には5駅ほど。
時間的には開始までには間に合うはずなのだが なかなか進まない電車と それに反比例して刻々と進む時計の針にヤキモキしながら「これが最後」という言葉が脳裏をよぎり、もっちーとのこれまでの交流が思い出された。



彼女との交流も考えてみれば いつの間にか3年以上が過ぎようとしている。
最初の出会い(もちろん こちらの一方的な片方向のものだが)はTVの画面 または雑誌のグラビアを通してだと思う。
そして現在のような交流を持つようになった直接的なきっかけと言えば ご多分に漏れずこのインターネットである。
時期的には1999年の終わり頃だろうか。今となってはその頃の記憶は定かではないが もっちーがリーダーを務めていた「ミニスカポリス」を見て、あるいは当時リポーターを務めていた「トゥナイト2」を見て興味を持って検索エンジンで検索した事に始まる。
そこで辿り着いたのがあるファンの方の応援サイト。そこの掲示板を覗けば頻繁に登場する「もっちー」の名前。
「えっ もっちーって望月さや本人?」
これには非常に驚かされた。
なにしろ多くのファンの書き込みに対し一つ一つに丁寧なレスをつけていたからである。それも公式ではなくファンのHPでというのが凄い事だったのだ。
これには私も”なんてファンを大切にしている人なのだろう”と感心を通り越し、そのレベルは感動まで達してしまったくらいだった。
(今のようなブロードバンド時代ではネットでの交流が当たり前かもしれないがその当時はまだまだ珍しかったのだ)
そしてそのもっちーのファンを大切にする気持ちは待望のオフィシャルHPがオープンしてからも変わる事なく私も毎晩のように掲示板へ書き込みをする日々が続いていったのだった....



そんな昔の事を思い出しながら会場に向かう足も自然と早くなっていった。
渋谷に到着すればすかさずハチ公口の改札を通り抜け、いつもながらに人、人、人だらけの駅前の人混みを掻き分けながら有名なスクランブル交差点の前に立った。
正面のQ FRONTの大モニターにはViewsicで放送中のPVが映し出され 横からは街宣車のような車の上で正体不明な集団が唄う(がなる?)意味不明な反戦歌?が入り交じって五月蠅いことこの上もない。
なかなか変化の無かった信号も青色に変わり、急いでQ FRONT脇のセンター街の入り口に飛び込んでいく。
ここもいつもながらの人混みだ。焦る気持ちを抑えながらも駈けるぐらいの勢いでそこを抜けていったのだがお目当ての宇田川町交番前はいつまでも見えてこなかった。 なんの事はない道に迷ってしまったのだ。
腕時計を見れば すでに受付の時間を過ぎてしまって焦る気持ちだけが先走りちょっとしたパニックになる。
それでもなんとか感を頼りに突き進んだお陰かようやく目印の交番が確認出来た。 あとは会場が入っているビル「アンテナ21ビル」を探すだけだ。
このビルの目印は案内によると同ビルに入居しているCDショップ「ディスクユニオン」との事だが........あった! これは意外にも簡単に見つかったのである。
道路を渡り急いでビルの入り口に近づいていくと開け放たれたエレベータホールには既に何人か階上へのエレベータを待っていた。顔見知りの人はいなかったが多分、集い参加の人たちだろう。
私も彼らと一緒にいよいよ8階の「HALL THE AIR」へと上がっていく。
そして遂に8階!!
ドアが開くと同時に一面、イスが引き詰められているホール内の様子が目に飛び込んでくる。
場内はやや薄暗いが、用意された70席余りには最前列からほとんど人が埋まっているのが見え、あちこちで見覚えのある方々の顔も確認出来る。
会場内に入ってからは受付で自分のHN(Handle Name)を伝える。するとそのスタッフの方に「ああ XXXさん。掲示板ではよく拝見しましたね」
とまで言われてしまう。オフィシャルlの掲示板自体、もう1年以上停止しているにも関わらず私のHNだけは未だに浸透しているようである。受付にはその男性スタッフの方の他に女性の方が横にいらしたが どことなくもっちーに似ているような...?
(似ていて当然でした。彼女こそが噂のもっちーのお姉さんであったのです)
受付を終えた私は後方の席にひとまずは荷物を置きあたりを見渡した。
するとつい先日もメールのやりとりでお世話になったTさんの顔やAさんの顔も見える。
どの方も3年ほど前、秋葉原石丸電気で行われた「もっちーCD発売イベント」以来の再会である。早速、Tさんにご挨拶などを済ませるなどして しばし自席で落ち着いていると前方ステージでは(と言っても特別にそれ用に用意されたものではなく中央にマイクが用意されただけのもの)大きなスライド画面と共に もっちーの所属事務所(Staff-Up Promotion)などを統括するStaff-Upグループの総帥 or CEO?である とばりんこと、戸張社長の挨拶、説明が続いていた。
Staff-Upグループと言えば 岡江久美子さんを筆頭に酒井和歌子さん、西岡徳馬さん、田辺誠一さん、秋本奈緒美さん、筧 利夫さん、津田 寛治さん などなど蒼々たる俳優さんが所属する事務所として有名であるがその昔、戸張社長が岡江さんを連れて独立し設立。今のような大きな事務所にしたと伝え聞いている。
それだけに岡江さんの現在の大活躍もこの戸張社長の手腕も大いに関係していたと言えるだろう。
そんな業界でやり手で知られた戸張社長であるが もっちーの掲示板やファンサイトの掲示板にも度々登場するなどお茶目なところも垣間見せてファンにも馴染み深い存在であった。
その戸張社長の挨拶で我々、ファンがもっとも気になっていた『今回で集いが最後』についての真相が明らかにされた。

「望月さんが『今回で集いが最後』と発表した事で 結婚するんじゃないか?芸能界引退するんじゃないか?と心配されているようですがそんな事は一切、ありません。今まで通りです」

-とまずは一安心なコメントがなされ 我々からも安堵の溜息が漏れた。
『じゃ あれはなんだったの?』という疑問は残ったものだがそれについては詳しく説明はされなかった。
多分、後ほどもっちーの方からお話があるのだろう。
慌ただしい中、開始予定時間となり戸張社長の方からスタッフの方にもっちーを迎えに行くように指示が与えられる。
やがて「望月さんは どちらのエレベータから現れるでしょう?」と戸張社長のアナウンスに導かれるように階下からエレベータが到着。
向かって右側のエレベータのドアが開いて登場したもっちーは白のワンピースとブルーなスカートという装いで3年ぶりに身近に見る生もっちーはタレントさん特有のオーラに包まれ光り輝いていたのだった。
pic 登場前には戸張社長から 「みなさんと会わない間に望月さんは変わりましたよ〜驚かないで下さいね」と脅され(?)もしたがそんな心配も杞憂であった事は誰の目にも明らかであった。
そして もっちーはすかざすステージに向かい、中央のマイクを取ってご挨拶。
一斉に焚かれるフラッシュ、そんなカメラ攻勢にイヤな顔ひとつ見せないもっちー。さすがです。
私もそんなカメラ集団の一員となってしまっていたが席が後方の為、人の頭と頭の狭間からのぞく姿をようやく写真に収める程度。まあ 今回はもっちーを撮影したいという事よりも 久しぶりにご挨拶など直接、コミニュケーションを取る事の方が重要だったのだが 何故かご本人を目の前にすると画像として記録したくなるのは なんでだろう〜なんでだろう ♪
  もっちーの挨拶、お話は横の戸張社長との掛け合いのような形で進められていった。


まず「今回で集いが最後」の件について

「前回の集いの後、『次の集いはいつですか?』『もう集いはやらないんですか?』っていうメールをたくさん頂いて私自身は集いはやりたくて仕方なかったんですけど (掲示板を閉めていることで)集いをするタイミングを無くしてしまいまして.....今回、最後と言ったのは最後と言っておけば今後、『次の集いはいつですか?』と言われなくて済むかな〜と思ったものですから(苦笑)」「だから 結婚とかそういう事は全くないですう。私がそんな事あるわけないじゃないですか〜!(笑)」


と正式にご本人の口から述べられた事で我々、ファンも「なんだあ」とひとまずは安心モードへ。でも我々が預かり知らないところで集いの開催にも色々、苦労があるのだろう。それが最後という決定につながったかのもしれない。と勝手に想像もしたりして...
その後は今回の集いの進行説明などが為された。
なんでも集いではいつも時間が無くてファンの一人一人としゃべる時間が最後の方では十分に取れなくなってしまうので今回はクイズとかプレゼント大会はチャチャっとやりましょう。という事らしく この決定には私も大賛成であった。
(なにせ今回の集い参加の目的はもっちーと話すことだし。)
しかし、そのプレゼント大会もすぐには始まらずに今回の特別ゲストが紹介されステージに呼び込めまれた。
先程、戸張社長からも少しご紹介はあったが もっちーが出演していた「はるちゃん6」の脚本家 深沢正樹氏、そして同じく番組Producerの 浦井孝行氏、桜井氏が恥ずかしそうに次々にマイクに向かいもっちーの撮影時のエピソードが披露された。
今までのもっちーの各種イベント、そしてこの集いでもそうだが、もっちーの友達、お姉さん、従兄弟、果てはご両親まで参加されるなど従来では考えれない程アットホームなものなのだが今回も番組のスタッフまでもが参加されてるというのも それだけもっちーが皆に愛されている証拠なのだろう(普通、もう終わってしまった番組の出演者のファンイベントになんて来ないものでしょう?)
またその後、戸張社長から紹介もあったのだが同じ出演者であった格闘家・魔裟斗氏の事務所(株)SILVER WOLFの社長まで駆けつけたという事もありゲスト陣だけでもかなり豪華なものになったのだった。(魔裟斗氏本人にも会ってみたかったけれど)
ゲストの方々の挨拶の後は、ビンゴ大会−プレゼント大会。もっちーが宣言したように今回は展開がスムーズに進んでいるようだ。
ビンゴ大会と言っても そんな大袈裟なものではなく ただ事前に受け付けで渡されたカードの番号と合致すれば当たりという単純なもので非常に分かり易い。ただ そのカードというのが もっちーのCD「素敵に無敵な恋の夜 / Ha・Shi・Re!」発売時に特典として封入された貴重なトレーディングカードであったのが普通とはチョット違う点だろうか。
それにそのカード番号がもっちー直筆というのもなんとも微笑ましい限りだ。
商品として週毎の「はるちゃん」の台本各種、(昨日がバレンタインであった為)もっちー手作りのチョコレート、サイン入りTシャツなどなど..盛りだくさん。
「はるちゃん」の台本はところどころに書き込みがあるという事で特に食指が動くのだが さて......
もっちーから当選番号が発表される度に、私は『当たれ、当たれ』と心の中で念じてみるものの これがことごとくハズレ。
昨年、地元で参加したウルトラセブンのイベントでは『当たれ!』と念じたら物の見事に当たってしまい あら不思議!という感じだったのに今回はその念力も通じないようだ。
その後のプレゼント商品もこれまた大ハズレ。念どころか、運にも全く見放されたと言ってもいい展開に苦笑するしかない私。
おまけに今までの集いに参加した者なら誰でも持っている?という特製マグカップまでハズレてなんともいわんや。
つくづく運の無さを呪うしかなかった。



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